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お茶の水女子大学における情報系科目のオンライン授業
- 3. お茶の水女子大学
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Itoh Laboratory,
Ochanomizu University
• 日本に2つしかない国立の女子大学
• 少人数制
• 1学年500人弱: 大半の学科/コースは10~50人
• 学生が教員に気軽に話しかける校風
• 全国から学生が集まる都心の大学
• 確か1/3以上が親元を離れて入学
• 今年度は4月から帰省したままの学生も多い
• 一定以上のITリテラシー
• 今年4月初旬でWiFi利用率が既に98%だった
• 過去の調査でFacebookの普及率が
全国5位の大学だった (ただし検索しても出典見つからず…)
- 5. 3月:オンライン体制を発表するまで
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Itoh Laboratory,
Ochanomizu University
• 東大が3月初旬早々に授業オンライン化を宣言
− お茶大からは何も宣言がない日々→学生も教職員もざわめく
• Twitterでハッシュタグ #春からお茶大 が今年も流行
− 各学科のピアサポーター(世話役先輩)が合格者を拾い上げる
− 合格者がオンラインで友人になり入学前から情報共有
• 万全な調査の上で4/1にオンライン体制を発表
− 春学期の開始をGW後まで1か月繰り越し
− 原則全科目Zoomでのライブ講義(教員全員にURLを配布)
− 入学説明会もZoom開催
「友人ができない」という新入生の問題をみんなで解決
- 7. • 学科Slackにおいて
- 授業ごとのチャンネル参加
- 事前資料の共有
- 事前アンケート
• ポータルサイトにおいて
- 履修予定授業の確認
- Zoomのリンクを取得
→ 学務課からの指示
→ 授業当日のアクセス集中を防ぐ目的
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Itoh Laboratory,
Ochanomizu University
オンライン授業に向けての準備
- 10. 伊藤が担当した一般教養の情報系科目
• 画像処理, CG, コンピュータ音楽を平易に解説する科目
• 履修者184人 (全学1学年の約40%)
– 1限でも出席率90%以上
– 184人を収容可能な教室がないので最後まで全面オンライン
• 講義スライドの事前公開・録画の事後公開
• 約15分ごとにクイズやアンケート(チャットや挙手機能で)
• 休憩時間を3分はさんでBGMを流す
• 試験は資料閲覧アリで20問
– S,A: 閲覧しなくても解ける人
– B: 資料から探し出せる人
– C以下: 理解不足ゆえ時間不足
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Itoh Laboratory,
Ochanomizu University
- 11. 村上が履修した情報系科目
「データベースシステム」
• 講師: 欅惇志(デンソーアイティーラボラトリ)
• 履修者:3.4年生中心(約40人)
• 連絡手段としてSlackを用いた
• 授業の真ん中に15分ほどの雑談タイム
例)留学のすすめ、企業の話・オンライン社内見学
• 授業中のリアクションはComment Screenを用いた
− クイズに参加
− スタンプによる反応
• 毎授業後、授業スピード・内容に関するアンケート → 次回改善
• レポート課題が中間・期末で2回実施
• Slackで提出 → コメントつきPDFがSlackで返却される
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Itoh Laboratory,
Ochanomizu University
- 12. オンライン授業の長所と短所(教員)
• 長所
– 板書が読みやすい・画像や音声がクリア
– ロスタイムやトラブルが少ない
– 対面よりも出席率がよい(特に午前)
– 授業態度や課題提出態度が向上している
– お茶大の少人数教育らしさが実現しやすくなった
• 短所
– 学生の反応がわかりにくい
– 孤立しがちな学生の存在に気付きにくい
– 学生の顔を覚えにくい ※1
– 学生どうしで相談しにくい
– スライドやオンデマンド動画の制作労力と機種依存性
– 試験や演習がやりにくい
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Itoh Laboratory,
Ochanomizu University
※1 お茶大のオンライン授業は学生のカメラをオフにする習慣が非常に強いため
- 13. オンライン授業の長所と短所(学生)
• お茶大らしい長所
– リアルタイム配信科目が多く、学生もそれを支持している
– コメント等を積極的に拾う教員が多いので対話性が高まる
– カメラオフの科目が多い(化粧しなくてよい)
– 90分の間に休憩が入る科目が多い
– 実習中に友人どうしの通話を奨励する科目がある
• 短所
– 学科によっては課題が多すぎる
– 実習科目は同級生どうしで対面協力して取り組んだほうがよい
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Itoh Laboratory,
Ochanomizu University
圧倒的に多い意見
※ Google Formでの匿名回答から抜粋
他大学からよく聞かれる「同級生と友人になれない」
「教員との対話ができない」といった短所が
あまり聞かれないのもお茶大の特徴である
- 14. 大学全体の調査結果と対策
0% 20% 40% 60% 80% 100%
全科目オンライン希望 原則オンライン希望 対面中心希望
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Ochanomizu University
オンライン希望?対面希望?
オンライン授業への満足度
0% 20% 40% 60% 80% 100%
リアルタイム
オンデマンド
満足 ほぼ満足 まあまあ やや不満 不満
• 対面授業が不人気なわけでなく、
感染に対する安全志向の高さや
帰省者の多さからオンライン傾向に
• Zoomによるリアルタイム講義への
満足者が80%を占める
秋学期のお茶大の体制
• 原則全科目共通のオンライン週と対面週を設ける
(同一日にオンラインと対面が混在するのを避ける)
• 対面週の講義も帰省者等はオンライン参加可能
- 16. 附属高校でデータサイエンス(講演編)
• SSH (Super Science High school) 関連の特別科目
– データサイエンスの概念と各種手法(回帰・判別・可視化)の説明
– 40人×3教室: 講演者(伊藤)は遠隔別室から
• 反応・表情が全くわからない状態でのオンライン講演
– 生徒はPCもスマホも一切持たず
– カメラもマイクも各教室1個ずつ
• できる範囲でインタラクティブ性を出す
– クイズを定期的に出して挙手させる
– プリントに問題を印刷して考えさせる
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