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WebRTCライトニングトークス 〜 WebRTCを色々使ってみた話
Notas del editor
- みなさん、こんにちは。インフォコムの発表を担当させて頂きます高橋と申します。よろしくお願いします。
本日は弊社でWebRTCを色々、作って、使ってみたお話をさせて頂きます。
- 本日紹介する話題はこちらになります。
- まず、社内利用のお話からさせてください。
私が所属する部署で開発した、便利なサービスを社内で広く使ってもらったお話です。
- こちらのビデオチャットですが、様々な業務で利用されております。
(click)本社と各拠点をつなぎ、プロジェクトの打ち合わせを行ったり、(click)自宅でリモートワークを行った際の定例ミーティング、(click)さらには海外出張時の業務報告に使ったり、ネットさえ使えれば、どこでも顔を合わせてコミュニケーションが取れるようになりました。
- さらに、この映像配信技術を使って、社内の様々なイベントを全国の各拠点に中継を行ってきました。
こちらの中継ですが、WebRTCの知識以外に音響や映像の知識も要求され、試行錯誤を繰り返しながら中継品質の向上に務めてきました。
- 色々と苦労を重ねてきた社内中継の仕組みについて、簡単に紹介させてください。
(click)まず、発表者の撮影映像をWebRTCで配信するためにPCへ取り込む訳ですが、そのまま接続しようとすると色々な問題に直面することになります。
(click)そこで我々はビデオやオーディオのコンバータを用意して、ここでデータ変換を行いPCに取り込むようにしました。
(click)次にこの映像を各視聴者へ配信するわけですが、標準的なWebRTCのP2P接続では中継用のPCに大きな負荷がかかり、視聴者が増えると配信映像が不安定になります。
(click)そこで、我々はオープンソースのカレントというメディアサーバを使って中継PCに負荷をかけずに多人数への配信を実現しました。
このカレントを使うと多人数配信の他にも映像の録画など、メディアサーバならではの機能を活用することができます。
- つぎに、製品開発の紹介です。
- 弊社ではメンタルヘルスの面談を行う為のシステムを開発しました。本システムは海外拠点へ多数の駐在員を抱える企業をターゲットにしております。
現地にもメンタルヘルスを担当する医者はもちろん居ると思いますが、日本人の医者との面談はやはり安心感があるのではないでしょうか?
(click)現在、とある企業で試験運用を始めているところです。
(click)このシステムでは人事が面談枠を管理し、医者や駐在員はシステムの指示に従って面談するだけです。
(click)管理画面と面談画面をシームレスに統合できるのはWebRTCならではです。
(click) ストレスチェックの国内の義務化に伴い、今後は国内向けの展開にも力を入れていく予定です。
弊社ブースにて展示しておりますので、興味のある方は是非ご覧になって下さい。
- 最後にちょっと変わったWebRTCの使い方を紹介します。
- まず、IoT時代におけるWebRTCの位置付けを検証するために、小型デバイスやセンサーとの融合をテーマに開発を行いました。
今回は、小さな模型を使って、見守りシステムを試験的に実装しました。
(click)見守りが必要な方の異常を検知する為に、ベッドサイドにセンサーとカメラを設置します。センサーデバイスはインテルEdisonで実装し、カメラデバイスはラズベリーパイで実装しました。
(click)ベッドのカメラは常に映像を配信するのではなく、異常が発生した時だけ中継するようにします。つまり、センサーが何か異常を発見した時だけ、カメラを制御して見守り映像を配信する実装が必要になります。
(click)見守り映像はアラート信号と共にiPadへ配信されます。
今回構築した仕組みは、まだ試験実装に留まりますが、このようにWebRTCはセンサーと連動して利用することも可能です。WebRTCはこれからのIoT時代を支える基盤の1つとしても利用されていくと考えられます。
こちらは弊社ブースで展示しております。興味のある方は是非体験してみてください。
- 次はヘッドマウントディスプレイを使った立体映像のリアルタイム配信です。こちらは前回のWebRTCカンファレンスで展示しました。この展示用に、2つのカメラを使って右目用・左目用の映像を撮影する3Dカメラを自作しました。このカメラを利用して、遠隔地の立体映像をリアルタイムで体験することができました。
- ヘッドマウントディスプレイを使った展示は今年も行います。今年はリコーのシータを使って360度映像を中継し、それをヘッドマウントディスプレイで体験します。
ちょっと変わった体験ができますので、是非弊社展示ブースにて体験して頂きたいと思います。
- どんなデモなのか言葉では説明が難しいので簡単なデモ動画を用意しました。
(click)こちら、弊社ビルからの景色をヘッドマウントディスプレイで眺めている様子です。顔の向きに連動して景色の向きも動くことが分かると思います。
- こちらの映像中継をどんな機器構成で実現しているか説明します。
(click)シータはUSBでPCに接続することにより、WebRTCで扱うことが可能です。
(click)この映像をWebRTCでクライアントPCのWebブラウザへ配信します。クライアント側に配信された映像はそのままでは利用できません。WebGLを使って映像を視聴できる形に変形加工し、ヘッドマウントディスプレイの制御はWebVRを使いました。
- 配信の構成に続き、次は内部の仕組みを紹介します。
(click)シータは前後のレンズで片半球ずつ撮影します
(click)この時の撮影映像は円形で出力されます。この円形映像はそのままでは歪んで見えますので、これを目で見て分かるような形に変形が必要です。
(click)この変形を実現するために、円形映像を半球体に投影します。プラネタリウムを視聴するイメージに似ていますね。
(click)映像が投影された、この2つの半球体を結合して、球体を構築し、その中心から球面の内側に投影された撮影映像を見ると、自然な形で360度映像を見ることができます。
言葉で説明すると複雑ですが、仕組みは単純です。その成果は是非弊社展示ブースで体験してください。
- 以上で弊社からの発表を終わらせて頂きます。ご清聴ありがとうございました。