2020年学会発表スライドです。 他の資料はブログに。 http://ishiirikie.jpn.org/article/187895649.html

1. 「オンライン・ブレストはやりにくい」、から始まり、
「オンラインの特性を生かした
ブレスト方式 の開発へ
『A+Cブレスト』 石井力重
（アイデアプラント／早稲田大学
・奈良女子大学 非常勤講師）
日本創造学会
第42回大会 （オンライン開催）
デジタルポスター・動画発表 Eグループ
2020年11月1日 11:40～12:00

2. 2
この技法開発のきっかけ：
• 企業の新製品チーム（10名前後）
• オンラインのブレストの際に
• 「困った」という声が。

3. 会議室でブレスト。
三密の状況・・・
従
来
闊達自在

4. 4
オ
ン
ラ
イ
ン 大半の時間
は順番待ち
困
っ
た
長い時間がかかるし
アイデアが広がらない
リモートじゃ
ブレストは
無理かも・・・
従
来
闊達自在
リモート会議に移行

5. 5
オ
ン
ラ
イ
ン 大半の時間
は順番待ち
困
っ
た
長い時間がかかるし
アイデアが広がらない
リモートじゃ
ブレストは
無理かも・・・
従
来
闊達自在
じゃあ、
数人でやる？ ・・・でも、案の
多様性は欲しい

6. 技法設計の
コンセプト
6

7. 7
オ
ン
ラ
イ
ン 大半の時間
は順番待ち
困
っ
た
長い時間がかかるし
アイデアが広がらない
リモートじゃ
ブレストは
無理かも・・・
従
来
闊達自在
じゃあ、
数人でやる？ ・・・でも、案の
多様性は欲しい
協力の形態を
複数、提供する

8. 基本構造：コアメンバー以外は外から貢献
積極的にブレストする人
（Aメンバー）＝3人
他の人はContributor
（投稿する人：Cメンバー）
参加
貢献
”投稿”が
役立つ
8

9. 9
積極的にブレストする人
（Aメンバー）＝3人
他の人はContributor
（投稿する人：Cメンバー）

10. 10
積極的にブレストする人
（Aメンバー）＝3人
他の人はContributor
（投稿する人：Cメンバー）
チャットで送る？
課題①カオスで参照しにくい
課題②対話に夢中で見ない
機能させるには、
「2つのつなぎ」
が必要だった。

11. 11
積極的にブレストする人
（Aメンバー）＝3人
他の人はContributor
（投稿する人：Cメンバー）

12. 12
積極的にブレストする人
（Aメンバー）＝3人
他の人はContributor
（投稿する人：Cメンバー）
『ボード』
オンライン
共有ファイル

13. 13
積極的にブレストする人
（Aメンバー）＝3人
他の人はContributor
（投稿する人：Cメンバー）
『ファシリ』（1～２人)
会議システムの中にいて、
AとCの橋渡し （見る、言う、書く）
『ボード』
オンライン
共有ファイル

14. 14
積極的にブレストする人
（Aメンバー）＝3人
他の人はContributor
（投稿する人：Cメンバー）
『ファシリ』（1～２人)
会議システムの中にいて、
AとCの橋渡し （見る、言う、書く）
『ボード』
オンライン
共有ファイル

15. 「ブレストのお題」 （を記入）
「関連情報の箇条書き」 （を記入）
「Aページ」
（と2ページの頭に書く）
「Cページ」
（と3ページの頭に書く）
見本ファイル

16. お題説明（5分）
役割分担（3分） 各自発想し 書く
（５分）
ブレスト
（30分）
投稿
手順
準備（10分）
16

17. ファシリは、ボードを作成。
・「ブレストのお題」、「その関連情報」を入力。
アクセスURLを、メンバーに通知。
開催までに試してもらい、
かけない人がいれば、調整。
0．『ボード』を作成、共有 （事前：10分）
17

18. お題説明（5分）
役割分担（3分） 各自発想し 書く
（５分）
ブレスト
（30分）
投稿
手順
準備（10分）
18

19. 全員、ビデオ会議システムに参加。
テーマオーナーが「お題」を紹介。
お題の理解を深めるディスカッション。
・「このテーマってどういうこと」
・「アイデアはこの範疇までいいのか」等。
1．お題の説明（5分）
質疑応答内容は、『ボード』1ページ目に追記。
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20. テーマオーナーは、三人に
「A」としての参加を依頼。
選び方は独断でOK。
「テーマとの相性」や「資質」を念頭に。
「今回の専門的に○○さん、お願い」とか
「発想の飛躍も欲しいので□□さん、入って」
といった感じで。
意欲のある人の立候補もあり。
2．Aメンバーの調整（2分）
20

21. ポイント 「熟慮型の人」
一人で沈思黙考して
考えたい人は、
「C」になりアイデアを
熟慮して出すのもあり
21

22. 残りの人は、「Cメンバー」に。
以降は、会議システムの外に出てOK。
『ボード』に書き込み始める。
※アイデアが出ない時は、
無理に書かなくてもOK。
3．Cメンバーはシステムを離脱（1分）
22

23. 残る人は、匿名化。
「C」だけど、会議システムに残留したい人は
ビデオ マイク 名前→C
「抜ける」or「残る」、
更に「途中で抜ける」も、
気兼ねなく、どうぞ。
23

24. 4．一人発想時間（5分）
Aメンバーに、5分ほど、
一人で発想する時間を設ける。
黙ってアイデアを考え、
『ボード』の「Aページ」に書く。
（重視すべきは、
「書く」ことではなく、「まず一人で考える」こと）
24
A

25. Aメンバー→ 3人でワイワイ、ブレスト。
Cメンバー→ 独自案は、「Cページ」に、書く。
ファシリ→ Aの言ったアイデアを「Aページ」に書く。
ブレストが停滞してきたら、
「Cページ」の書き込みを拾い、口頭紹介。
紹介したものは、「Aページ」に移動。
5．ブレスト（30分）
25

26. 実践の工夫
• より機能させる作業？ → 多数ある
• しかし、多すぎると、
初見の人の実効性が下がる。
• ACFの各役割に、「2つ」だけ、
「してもいいこと」や「心がけ」を申し添える。
26

27. 27
Aメンバーも、アイデアが出ない時は、
「Cページ」を見に行き、着想を得るのも良い。
使ったものは「Aページ」に移動。
こうすると、「Cページ」は「未活用のものだけ」となり、見やすい。
「待たずに書く」
「A」の2人のラリーが続き、喋れない時は、
発言タイミングを待つ間に、
自分で「Aページ」にアイデアを書いてOK。
（「ファシリ」が、その出現に気づく）

28. 「反応を気にせず投稿」
“前半”は、書き込みがあまり見られないもの。
ネタが切れてくる“後半”は、「A」や「ファシリ」が、
着想のヒントを探して、『ボード』をよく見る。
便乗案（アイデアから派生させたアイデア）は、
元案の、次の行を開けて、書く。（Aページも可）
その際、行頭を1つ下げる （→“Tab”キー）。
（便乗案らしく見える）
28

29. アイデアが「Aページ」に出現したのに
気づいたら、書いた人に発言を促す。
（発言機会がつかめない「A」に水を向ける感じ。）
ファシリも「4人目のA」ぐらいの意識で、
“合いの手”を入れたり
アイデアも出したりしてよい。
この意味でも、補助する
「サブ・ファシリ」がいると助かる。
29

30. Cの意外な利点
30

31. • 静寂な場所なので、
オンライン会議に
入るのが難しい
↓
• スマホ入力なら無音
• うるさい場所にいて、
聞こえないし、
喋るとノイズだらけ
↓
• 騒音環境でもOK
• 新幹線の中にいて
使える通信回線が
遅い
↓
• データ量はわずか
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Cの意外な利点

32. 効果の調査
32

33. 技法実施後にアンケート
33
• 無記名Webアンケート
• 144名（早稲田大学・奈良女子大学）
• 2020年8、9月
• 石井の担当する夏季集中講義 （今年のみオンライン授業） にて

34. 従来のオンライン・ブレストに比べ効果的？
23%
44%
25%
＋＋＋
＋＋
＋
人数
非常に優れている 33 23%
92%優れている 63 44%
やや優れている 36 25%
変わらない 6 4% 4%
やや劣る 4 3%
4%劣る 1 1%
非常に劣る 1 1%
144 100% 100%

35. 従来のオンライン・ブレストに比べ効果的？
23%
44%
25%
＋＋＋
＋＋
＋
9割が効果的と回答
人数
非常に優れている 33 23%
92%優れている 63 44%
やや優れている 36 25%
変わらない 6 4% 4%
やや劣る 4 3%
4%劣る 1 1%
非常に劣る 1 1%
144 100% 100%

36. アウトプットの実例
36

37. 奈良女子大学の1チーム（9名）の発想例
• 発想テーマ
• 勉強が捗る、楽しい、文具
• 補足：
• 初期段階のアイデアを大量に出す
• 具体的な機構や
製造コスト＆収益性のことを
考えるのは後日でOK
• どんなアイデアがありえるか、
できるだけ発散させてみよう
• メンバー構成
• A ・・・3名
• ファシリ ・・・2名（うち一名はサブ）
• C ・・・9名
• アイデアの数
• Aの出したもの 28個
• Cが出し→Aに 19個
• Cが出したもの 17個
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38. 38

39. 39

40. 40

41. 41

42. （なお、改良原則）
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43. 今回の技法開発の三原則
1.創造的な刺激をより多く
2.「他者待ちの時間」を極力短く
3.皆が容易に使えるITツールで実践可
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44. A+Cブレストの詳細資料、他
• ブログ『石井力重の活動報告』
•http://ishiirikie.jpn.org
/article/187895649.ht
ml
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45. 「オンライン・ブレストはやりにくい」、から始まり、
「オンラインの特性を生かした
ブレスト方式 の開発へ
『A+Cブレスト』 石井力重
（アイデアプラント／早稲田大学
・奈良女子大学 非常勤講師）
日本創造学会
第42回大会 （オンライン開催）
デジタルポスター・動画発表 Eグループ
2020年11月1日 11:40～12:00