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PPGブレスト ~不慣れな人たち向きのブレインストーミング方法~
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PPGブレスト ~不慣れな人たち向きのブレインストーミング方法~
1.
PPGブレスト ~不慣れな人たち向きのブレインストーミング方法~ PPG Brainstorming -
A New Brainstorming Method for Inexperienced People - 1 ⽯井⼒重 Rikie Ishii アイデアプラント 代表 早稲田大学 非常勤講師 rikie.ishii@gmail.com 第39回 日本創造学会 研究大会 2017年9月10日 14:00〜14:30 慶応大学 日吉キャンパス 来住舎 1階 A会場
2.
2 より効果的にアイデア出しができるように、 多様なブレインストーミングの実践と改良を⾏ってきた。 その中で “PPGブレスト” と名付けた
“集団サイズを 変化させるブレインストーミング方法” をデザインした。 これはブレインストーミングを初めて体験する人たち、 特に高校や大学の企画系授業において、大きく支持された。 そこでこのメソッドを評価するために、大規模授業にて 複数のブレインストーミング技法を実施し、 どれが支持されるかを定量的に調べた。 PPGブレストの「発想の促進・阻害要素」も回答してもらい、 定性的にどのような要素がみられるかを分析した。 【概要】 PPG =ペア、ペア、グループ ブレスト =ブレインストーミングの略称 ⼀例︓ブレストの授業風景(2017年、デザイン論、早稲田大学) ビデオ︓20秒
3.
3 ⼈材の創造的な能⼒の育成が重視されている。 集団の創造作業は増え、 ブレインストーミングの機会も必然的に増える。 【1.背景】
4.
4 ⼈材の創造的な能⼒の育成が重視されている。 集団の創造作業は増え、 ブレインストーミングの機会も必然的に増える。 ブレインストーミングの目的は、 他者のもたらす刺激と創造的想像⼒を駆使し、 新しい有益なアイデアを生み出すことにある。 しかし 「ブレインストーミングは苦手だ」 「緊張してストレスがたまる」という声をよく聞く。 【1.背景】
5.
5 本研究では・・・ その中の⼀つ、学校等からの支持が多い 「PPGブレスト」について、 発想の促進要素・阻害要素を分析した。
6.
6 ⼆度のペア・ブレストの後、グループでブレストを⾏う ・“ブレストの4つのルール”は通常のブレストのもの ・「ペア段階では、アイデアの記録は必須ではない。でもメモを書いた方が捗る」と伝える ・「ペア段階では、アイデアがなければ、テーマについて、雑談的に喋ってゆけばOK」と伝える 【2.PPGブレストの具体的方法】 図1.PPGブレストの方法 (ざっくりと言えば、こんな手法です)
7.
7 ビデオ︓74秒
8.
8 ※ ペアだと⼀⼈余る場合は、トリオを1つ作り調整する PPGブレストの方法(詳細) グループになる(4⼈〜8⼈※) 発想のお題を紹介する 隣の⼈とペア※になり、6分間、 雑談的にアイデアを出し合う 別の⼈とペアになり、さらに6分間、 雑談的にアイデアを出し合う 元のグループ状態に戻し、 15分間、皆でアイデアを出し合う 1 2 3 4 5
9.
9 2017年5月、アイデア発想の授業(3コマ×2日)にて、 4つのブレインストーミング方法を実施し、 アンケート調査①②(次⾴)を⾏った。 〜 被験者の概要 〜 ・東北⼯業大学
クリエイティブデザイン学科。男性が大多数。 受講者98名 ・グループのサイズは4⼈〜8⼈。グループは指定されたメンバーで構成。 ・入学⼆カ月目の段階であり、グループ内の親密さはあまり高くない。 〜 比較対象としたブレインストーミング方法 〜 ●(次のページへ) 【3.調査方法】
10.
●「カード・ブレインストーミング※※」 ●「PPGブレスト」 10 ●「(標準的な)ブレインストーミング」 ●「ブレイン・ライティング※」 〜 比較対象としたブレインストーミング方法 〜
11.
11 ①実践した各種のブレインストーミング方法の中で、 より効果的だと感じるもの(択⼀式) ②PPGブレストの 「発想の促進となる点」「阻害となる点」(記述式) アンケート調査 ① ②
12.
12 比較上、先に示した4技法で比較することの妥当性が問われる。 まず、同学科の教育的には必須の習得スキルがあり、 最初の3つが選定されていた。 それらのどれとも類似せず新たに学習する意味がある4つ目の 技法として「PPGブレスト」を実施している。 調査目的だけの比較対象を選定できているわけではないものの、 比較する技法群としてバランスはある程度良いと思われる。 補⾜︓ ①実践した各種のブレインストーミング方法の中で、 より効果的だと感じるもの(択⼀式) について
13.
②PPGブレストの 「発想の促進となる点」「阻害となる点」(記述式) 13 アンケート②では 「PPGブレストについて、発想の促進となる点」 「阻害となる点」をそれぞれ記述で回答してもらい、 アフター・コーディングを⾏った。 補⾜︓ について
14.
14 回答者98名中、有効回答90名。 「実践した各種のブレインストーミング方法の中で、 より効果的だと感じるもの」は・・・、 図2の結果となった。(次⾴) 【4.調査結果①】
15.
15 図2.効果的だと感じた技法 (図のカッコ内の数字は、回答者⼈数) 「PPGブレスト」は2番目に多く支持された(31%)
16.
16 なお、技法ごとに用いた発想のお題は 同程度の難易度に設定してある。 しかし、技法の実施順による影響、特にグループの 親密度の高まりが影響している可能性は排除できない。 実施順は「標準的→ブレイン・ライティング→ カード・ブレインストーミング→PPGブレスト」である。 後半側の技法に有利に働いている可能性を鑑みると、 完全に順番の影響を取り払った実験環境ならば、 「標準的」(6%)はもう少し評価が高く、 「PPGブレスト」(31%)はもう少し評価が低く なっていた可能性はある。 (少し、吟味)
17.
17 「PPGブレストの『発想の促進となる点』」の 記述内容をアフター・コーディングし、 促進要素を抽出し、さらに大分類へとまとめると、 図3のようになった。 有効回答90名のうち、記述に複数の要素が入っているものは複数としてカウントした。 そのため、要素の総数は98となっている。 【4.調査結果②-1】
18.
18 図3.発想の促進となる点 図の数字は要素の個数
19.
19 最多は【喋りやすい】(49%) 具体的には「人数が少なくて話しやすい」といった コメントが非常に多かった。 観察からも同様のムードがよく観察された。 二番目は【楽しい】(19%) 具体的には「雑談感覚で話が弾む」といった コメントなどであった。 【楽しい】は【喋りやすい】と近いカテゴリーであるが、 回答数が非常に多いため2つの項目に分けた。 どちらもペア状態の利点に注目した コメントである。
20.
20 三番目は【話し合いが円滑に進む】(12%) 上位2項目とは違い、 ペアからグループに移⾏することの効果に言及した コメント群である。 具体的には「初めにペアで話したことにより、 最後に皆で話し始めやすい」というコメントなど。 ペアで⼆度喋ることで 部分的にアイデアを共有している状態になり、 集団で発想する時点では コンテキストを何⼈か共有しているため、 ブレインストーミングが 効果的になされていることが読み取れる。
21.
21 他に注目したいところは、 6番目の【意⾒をしっかり聞ける】(7%) 具体的には「個人の意⾒をしっかり聞ける」 「他の人の考えやアイデアを理解しやすい」といった コメントがなされていた。 通常のブレインストーミングでは、 集団作業の⼼理的に、 発言の番を待っている⼈が複数いれば、 ⼀つ⼀つのアイデアを深く聞いて じっくり理解することはしにくい。 PPGはその点がカバーしやすくなる。
22.
22 「PPGブレストの『発想の阻害となる点』」の 記述内容をアフター・コーディングし、 阻害要素を抽出し、さらに大分類へとまとめると、 図4のようになった。 有効回答90のうち、記述に複数の要素が入っているものは複数としてカウントした。 そのため要素の総数は94となった。 【4.調査結果②-2】
23.
23 図4.発想の阻害となる点 図の数字は要素の個数
24.
24 最多は【アイデアが浮かばないと 会話が進まない】(28%) 具体的には「アイデアが出なくなると、 流れが⽌まってしまいがちになる」といったコメントが 多かった。 ペアでのブレインストーミングは、ある程度喋ると ネタ切れになることがあり、会話が⽌まりがちになる。
25.
25 二番目は【相手の考えに引っ張られる ・忘れてしまう】(17%) 具体的には「どちらかの案にのまれやすい」 「書き留めないと忘れてしまうアイデアがある」といった コメントである。 集団よりもペア状態はコミュニケーション深度が深くなる。 相手の話により多くの認知資源をとられ、 ⾃分の中に閃きが浮かんでも話の切り替わりまで それを覚えておきにくい。
26.
26 三番目は【少人数ゆえ アイデアの多様性が低い】(13%) 具体的には「人数が少ない分、自分の中のアイデアも 広がりにくい」といったコメントが出ていた。 ペアでのブレインストーミングでは、 アイデアの材料をもたらす “他者”が1⼈しかいないので、 発想の広がりの面では弱い。
27.
27 他に注目したいところは、 5番目の【グループになった時に 収束的になる】(8%) 具体的には 「まとまったものを話し合うので新しいものが出しにくい」 「ペアで意⾒を出して、グループで話すとなると、 話すことが少なくなる」といったコメントが出ていた。 これは、ある程度の発想作業が進展したタイミングで 集団サイズの変化が起こることで、⾃然と “要素生成”から“統合”へとフェーズが変わる と解釈される。 この特性は、ある程度まとまったアイデアを アウトプットに求めるケース(短時間の授業など)では 良い特性でもあるが、多様で大量のアイデア を求めるケースでは、阻害要因である。
28.
促進・阻害要素のまとめ PPGブレストは・・・ ・ペアで話し始める気軽さ・楽しさがある。 ・他者の意⾒をしっかり聞ける。 ・グループでのブレインストーミングも円滑にいく。 ・⼀方、ペアなので多様性の面では狭い。 ・グループになった時にブレインストーミングは 収束的になる。 28
29.
29 今回の結果は、調査対象属性は 「大学⼀年(の始期)」と偏っているため、 分析結果の汎用性には限界がある。 ⼀年生である被験者たちには ブレイン・ライティングが大きく支持されているが、 学年が上がると好む⼈が減り、 標準的なブレインストーミングが支持される傾向にある(同大学の教員談) (数年間、共に過ごし、メンバー間の親密度が上がると ブレインストーミングの⼼理的負担は減る。 そうなると・・・ ⾃由度が高く、思い切り案が拡げられる (標準的な)ブレインストーミングの使い勝手が良くなる、 からだと思われる。) 【5.考察】
30.
30 今回の調査結果は、あくまでも、 ブレインストーミングに不慣れな⼈たちに対する調査結果である。 ⼀方、ブレインストーミングに不慣れな人たちに 関する知⾒としてはある程度役に⽴つだろう。 不慣れな⼈たちが、最初に実施する ブレインストーミング方法としては・・・ 書き物系なら→「ブレイン・ライティング」 会話系なら →「PPGブレスト」 を用いるとうまくいきやすいだろう。
31.
31 学校や企業で、各種のブレインストーミングが 実践しやすくなるように、 得られた知⾒や手法を、⼈々の使いやすい形にして、 広く社会に提供してゆきたい。 【6.今後の展開】 謝辞: 本研究発表内容は、 多様な教育事業の場に招聘してくださり、 共に技法改良と調査に協力してくださった膨大な人数の 教育関係者・学校関係者・生徒の皆さんの協力を経て完成しました。 この場を借りて御礼申し上げます。 ありがとうございました。
32.
32 [1] 高橋誠 『新編創造⼒事典』日科技連出版社、2002年 [2]
ブレア・ミラーら 『創造的問題解決』北大路書房、2006年 [3] ⽯井⼒重 『アイデア・スイッチ』日本実業出版社、2009年 【7.参考文献】
33.
発表内の用語(補⾜資料) 33 ・ブレストは、ブレインストーミングの略語です。 ・ PPGは、ペア、ペア、グループの頭文字です。 ※ ブレイン・ライティングは、 各⾃が3×6のマス目のプリントされたシートを持ち、 5分で3つアイデアを書き、左隣りへ回し、 回ってきたシートに書かれているアイデアをヒントにして、 さらに3つアイデアを書いて回す。6⾏目まで繰り返す。 というスタイルのアイデア出し方法。 ※※
カード・ブレインストーミングは、 各⾃がアイデアをカードに書く時間を5分間設け、 次に皆でアイデアを紹介しあい更に広げる、 という作業を繰り返すスタイルのアイデア出し方法。
34.
34
35.
PPGブレスト ~不慣れな人たち向きのブレインストーミング方法~ PPG Brainstorming -
A New Brainstorming Method for Inexperienced People - 35 ⽯井⼒重 Rikie Ishii アイデアプラント 代表 早稲田大学 非常勤講師 rikie.ishii@gmail.com 第39回 日本創造学会 研究大会 2017年9月10日 14:00〜14:30 慶応大学 日吉キャンパス 来住舎 1階 A会場 会場のスライドの下方(このエリア)は、聴講者にとって⾒えにくいので、 情報をあまり入れないようにしました。 スライド・デザインが、やや窮屈になのは、そのためです。
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