2018/10/17 ITC三重 10月定例会 発表資料

1. オープンデータ
の活用について
2018/10/17 ITC 三重 10月定例会
森ソフト 代表 森純一

2. 西日本豪雨の給水所マップ
出典：愛媛県給水所マップ
https://www.google.com/maps/d/viewer?ll=33.33917436186665%2C132.66381858818363&z=10&mid=16jRcN2T7ex0Ofm
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3. 西日本豪雨の給水所マップ
• 有志が自治体の情報を地図にまとめて公開
• 自治体が公開している給水所情報
←一種のオープンデータ
• オープンデータを使い、災害時に困っている
人々の役に立った事例

4. オープンデータとは？
• オープンデータとは、自由に使えて再利用もで
き、かつ誰でも再配布できるようなデータのこ
とだ。従うべき決まりは、せいぜい「作者のク
レジットを残す」あるいは「同じ条件で配布す
る」程度である
出典：『オープンデータとは何か？』,
Open Knowledge International,
http://opendatahandbook.org/guide/ja/what-is-
open-data/

5. オープンデータとは？
• 『誰でも自由に使えるデータ』は理想的
• でも、コストもかかるのに、誰がオープンデー
タを作るのか？

6. オープンデータとは？
• 主な提供者：政府（国家）、地方自治体
• ２００９年、欧米で政府の持つデータを公開す
る動きが活発化
• 例：アメリカでは、オバマ大統領により、政府
の持つデータを公開する動きが加速
出典：http://okfn.jp/2012/10/04/open-government-
initiative%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3
%81%AE%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3
%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E4%BA%8B%E6%83%8513/

7. オープンデータとは？
• 日本では、東日本大震災が一つのきっかけ
• ２０１６年、官民データ活用推進基本法
官民データ活用推進基本法（平成28年法律第103号）
において、国及び地方公共団体はオープンデータに
取り組むことが義務付けられた。オープンデータへ
の取組により、国民参加・官民協働の推進を通じた
諸課題の解決、経済活性化、行政の高度化・効率化
等が期待されています。
出典：政府CIOポータル（オープンデータ）
https://cio.go.jp/policy-opendata

8. オープンデータとは？
• なぜこういう動きになってきているのか？（私
見です）
• 国民（納税者）に情報を提供することで、透明な行
政をアピール
• 行政のみで、サービスを提供することが負担
• データを公開して、（企業を含む）一般市民が新し
いサービス・新しい産業を興すことを期待

9. 出典：政府CIOポータル（オープンデータ基本指針の概要）
https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/data_shishi
ngaiyou.pdf

10. 政府の取り組み
• データカタログサイトの公開
http://www.data.go.jp/
オープンデータとして公開されているものを検索す
ることが可能
• 地域経済分析システム（RESAS）
https://resas.go.jp/
グラフィカルにデータを表示可能、かつ多くのデー
タがオープンデータとして公開

11. 三重県の取り組み
• 県として、オープンデータを公開している
http://www.pref.mie.lg.jp/IT/HP/87579000001.htm
• 自治体単位では７つ
いなべ市、桑名市、四日市市
鈴鹿市、津市、伊勢市、志摩市

12. 出典：ITダッシュボードhttps://www.itdashboard.go.jp/Statistics/autonomy#100

13. オープンデータ活用事例

14. １：5374.jp伊勢市版
• Code for kanazawa が作成
• ごみをいつ出すのかが簡単にわかるアプリ
• これの伊勢市版を宇治山田商業の高校生が作成
• 伊勢市のオープンデータ（ゴミの収集情報）を
利用
http://www.mie-c.ed.jp/cujiya/5374/

15. http://www.mie-c.ed.jp/cujiya/5374/

16. ２：分別さん
• ごみの分別方法を教えてくれるアプリ
• 津市のオープンデータを利用
• 多言語化もしてる
http://gomi-tsu.moyashi-koubou.com/

17. http://gomi-tsu.moyashi-koubou.com/

18. ３：避難所検索＠伊勢
• 伊勢市の避難所のデータを利用
• スマホのアプリとして動作
• 災害時にインターネットが切れていても、オフ
ラインで表示・検索可能
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.
mori_soft.escape&hl=ja

20. その他
• 保育園マップ
• バスの時刻表をGTFS（バスの時刻表の標準
フォーマット）として公開し、Googleマップ・
Yahoo!乗換案内・駅すぱあと、などでの検索に
対応

21. オープンデータは自治体のみ
ではありません
• オープンデータの定義
• 自由に使えて
• 再利用もでき
• 誰でも再配布
を満たすデータはオープンデータ
• 『政府・自治体が提供するデータ』という決ま
りはない
• 自分たちで整備することが可能

22. 例：マッピングパーティ
• OpenStreetMap を使ったマッピングパーティ
• 地図上に掲載する情報を、自分たちで登録して
いく作業をイベントを通じて行う
• 作成されたデータは全世界の人々が自由に利用
可能

23. 出典：https://blog.mori-soft.com/entry/2018/07/09/101138
2018年7月に開催したマッピングパーティの成果

24. オープンデータの活用
• オープンデータに興味が出ました？
• では、オープンデータを使って何かできないか
考えてみましょう
• でも、具体的にどのようなデータがあるのか探
すのが大変
• イベントを利用して触れてみるのが手っ取り早
い

25. アーバンデータチャレンジ
• 目的
『地域課題の解決を目的に、地方自治体を中心
とする公共データを活用した年間のイベント開
催を伴う一般参加型コンテストです。』
• 主催
一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会
東京大学 関本研究室
http://urbandata-challenge.jp/

26. アーバンデータチャレンジ
• 単に、コンテストを開催するだけではない
• 地域（おおよそ県単位）ごとに活動拠点（団
体）を設けて、オープンデータに関するワーク
ショップ等を実施

27. アーバンデータチャレンジ
• 三重にも地域拠点があります
• 県内の企業・個人
• 伊勢市
• 三重県
• 三重大学
などが参加
https://udc.mie.jp/

28. 最後に
• アーバンデータチャレンジ以外にも、オープン
データに関するイベントやコンテストが多数あ
ります
• 今後もオープンデータを推進する動きは活発に
なると思われます