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非開発者のためのアジャイル開発入門
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Kiro Harada
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ESM の入門セミナーでの発表資料です。 話を聞かないと分からない資料かと思いますが、ご参考までに。
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2.
原田 騎郎 Kiro
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3.
アジャイル開発って何? • アジャイルマニフェスト見る
4.
5.
なぜアジャイルマニフェスト? • プロジェクトの失敗 • 使われないシステム •
予算・納期の超過 • 確定しない要件
6.
ウォーターフォールの失敗? • 要件定義をしっかりやれていない • 仕様がちゃんと決まっていない •
外部設計書がまとも書けていない • テストを真面目にやっていない
7.
ウォーターフォールを しっかりやる方法はないの? • 手戻りのない要件確定手法はあるか? •
すなわち、未来予測をする能力はあるの か?
8.
プロジェクトマネジメント • 限られた期間において唯一性のある成果物を
生み出すしくみをどうマネージできるか。 • 正しい計画を立てて、計画を忠実に実行する or • 唯一性のある成果物の価値を最大限に高める ために、必要に応じて計画も変更する
9.
企業情報システムの使われ方 http://www.kogures.com/hitoshi/webtext/kj1-hatten-nenpyo/index.html
10.
企業で使われるソフトウェア • 業務の効率化 –
経理、販売、在庫、人事、etc. • 業務の統合化 – ERP – BPR • 新業務そのもの – SCM – CRM – E-Commerce etc.
11.
問題ドメインの変化 • あることをうまくやる(速く、安く、正確
に) • 全体を見通す • 新しい業務(顧客)を開拓する
12.
クネビンフレームワーク Dave Snowden らにより提唱された問題ドメ インを分類するフレームワーク •
シンプル(Simple) • 煩雑(Complicated) • 複雑(Complex) • カオス(Chaotic) • 無秩序(Disorder) Cynefin Framework h/p://www.youtube.com/watch?v=N7oz366X0-‐8
13.
クネビンフレームワーク
14.
シンプル • 対象の問題を誰が見てもすぐに理解できる • 知覚->分類->対応 •
うまくやる方法をベストプラクティスとし て利用できる
15.
煩雑 • 対象の問題を理解するには、専門知識と
作業が必要 • 知覚->分析->対応 • うまくやる方法は複数あるので、それらを グッドプラクティスとして活用できる。
16.
複雑 • 対象の問題を理解するには、観察するだ
けでは無理で、探査が必要 • 探査->知覚->対応 • 対象がどんな反応をするかを安全小規模 に確かめつつ、次の対応を考える。プラ クティスは出現する。
17.
カオス • 対象を理解することも難しいかもしれな
い。やってみて結果をみて反応する。 • 行動->知覚->対応 • まったく新しいプラクティスを考えなけれ ばならない。既存の知識は役に立たない。
18.
シンプルな問題?
19.
情報システムの課題の変化 • シンプル→煩雑→複雑 • 課題に合わせてプロセスも変化
– プロセス定義なし→ウォーターフォール→繰 り返し型→アジャイル
20.
企業システム
対象業務 典型例 開発運用プ 問題ドメイ ロセス ン 70∼ 業務の一部 経理システム なし シンプル 80 データ入力 (カウボー EUC イ) 90∼ バックオフィス業務 ERP - BPR WF 煩雑 00∼ 他部署との連携 オープン SCM アジャイル 複雑 社外との連携 08∼ 個人の余暇 ソーシャルゲーム アジャイル? カオス?
21.
知識と学習 • 複雑系を複雑系のまま扱うには、 –
予測が困難 – コスト効率が悪い • 繰り返しの学習の中で、複雑と煩雑を切り 分ける能力を身につける
22.
ビジネスのイノベーション • 製品イノベーション • プロセスイノベーション •
コンウェイの法則 • 顧客の学習能力、改善能力を活かす製品 が必要となってきた。
23.
コンウェイの法則 システムを設計する組織は、その構造をそっく りまねた構造の設計を生み出してしまう」
http://www.flickr.com/photos/mwichary/2356663850/
24.
複雑なドメインへの対応(例)
境界 リズム フィードバック 細胞 細胞膜 サーカディアン イオンチャネル Scrum チーム境界 スプリント スプリントレビュー プランニング DDD 明確に境界づけら モデリングのうずま ユビキタス言語 れたコンテキスト き TPS ライン タクトタイム かんばん
25.
まとめ • ウォーターフォールがうまくいかなくなっ
たのは、やる人の能力がなかったからで はない。 • 対象とする課題が、シンプル、煩雑から複 雑なものに移り変わってきたから。
26.
まとめ(きれず) • プロセスを決定する前に、問題ドメインを
理解する努力をしよう。 – 事前に理解しきれなかったら、学習すること を活動に入れたプロセスを使う。 • 効率性を重視するプロセスから、学習と 改善を重視するプロセスへ。 – そのやり方の一つがアジャイル開発手法