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Geoheritageの価値と
その保全方法
公益財団法人 自然保護助成基金
目代邦康
目次
● はじめに:なんのためにジオパークをやってい
るのか?
● 持続可能な発展とは
● Geoheritage(ジオ遺産)とはなにか.
● ジオ遺産保全のための枠組み
基本的なスタンス
● 「GGNの言い分もわかる」,「地元業者の言い
分もわかる」.どこで折り合いをつけるか?
では,ダメ!!
基本的なスタンス
● 「GGNの言い分もわかる」,「地元業者の言い
分もわかる」.どこで折り合いをつけるか?
ビジョンが必要
どういう地域社会を
実現したいか?
● 豊かな社会
– 何が豊かであれば良いのか?
● 主体性を持った地域.地域の自立→経済性,持
続可能性
● 保有している資源を活かす.
地域資源はだれのものか?
熱帯雨林伐採問題のアナロジー
ジオツーリズムをビジネスとして
成功させる
得たものは何か?失ったものは何か?
持続可能な発展(開発)
Sustainable development
持続可能とは
● 環境と開発に関する世界
員会(ブルントラント委
員会),1987.
● 将来の世代が自らのニー
ズを充足する能力を損な
うことなく、現在の世代
のニーズを満たすこと
持続可能な発展
● "Alternative development”, ”Another
development” 1970~の系譜
● 「経済成長優先型」発展に対するAlternative
● Alternative development...
内発的・自律的
● 内発的発展論(鶴見和子):発展途上国の開発
論.経済的独立性.
● 生活環境主義(鳥越皓之、嘉田由紀子):近代
技術主義,自然環境主義とは異なる第三の考え
方.生活者の視点.←環境社会学
Bioregionalism
● 生態地域主義:1) 地域の自然生態系の機能の
回復と維持,2) 地域内でゼロエミッションの
循環型システムの構築,3) 持続可能な地域生
態系資源を活用し高付加価値化した地域と調和
した産業や技術の創出、4) ...
持続可能な開発
Equitable
公平な
持続可能な
環境問題環境問題
良い環境をどう維持するか
経済問題経済問題社会問題社会問題
より良い社会を
どう構築するか
Viable
生存可能な
Bearable
我慢できる
経済発展をど
うはかるか
Geoheritage(ジオ遺産)
ジオ遺産の価値
● 経済と倫理
● 経済性・・・生態系サービス(ecological
survice),geological surveice
– ただし鉱山開発は除く.
● 倫理・・・geoethic
ジオ遺産の価値
● 人間に対し
て,様々な恩
恵を与える.
● 生態系を支え
るジオダイ
バーシティ
● 功利主義
渡辺悌二(2005)
ジオ遺産の価値
● Land ethic:土地の
倫理.レオポル
ド.1949.
● 人間中心主義から環
境中心主義へ.
● 自然の権利.生物共
同体全体の利益.
高山植物の価値
● 花が綺麗.
● 特定の環境で生育.
● 歴史性
– 形態的特徴
– 遺伝子情報
– 地理的分布・・・その場所にあることから読み取れ
る.
文化財の価値
● 歴史性
– だれが,いつ,どのような目的でつくったのか?
● 地理性
– どうしてここにあるのか?
文化財返還問題
● 大英博物館「ロゼッタストーン」
● 1972年:文化財不法輸出入等禁止条約
● 文化財の所有権は誰にあるのか?
● 日本では,アイヌ,琉球の遺産,人骨.
文化財返還問題
● 大英博物館「ロゼッタストーン」
● 1972年:文化財不法輸出入等禁止条約
● 文化財の所有権は誰にあるのか?
● 日本では,アイヌ,琉球の遺産,人骨.
● 人類共有の財産か?あるいは地域のものか?
● 文化の継承者となる「...
ジオ遺産になるもの
● 科学的な価値を持つもの(科学的な記載,分
析)
● 地域住民が大事にしているもの(美的,文化
的,宗教的価値も含む)
● 適切に管理しないと(放っておくと),喪失し
てしまう恐れのあるもの
● →天然記念物,保護区・・だ...
ジオパークにおける
ジオ遺産の価値
● 地球の歴史は,地層,地形,土壌のなかに残さ
れている・・科学的な価値
● 様々なジオ環境がある上で,生態系が存在して
いる・・生存基盤
● 単体の地層,地形,土壌の価値ではなく,多様
性の価値
● 「その...
ジオ遺産保全のための枠組み
だれがジオ遺産を選ぶのか?
● 自然公園,天然記念物・・・:国,地方自治体
の手続き.専門家.
● ナショナルトラスト:それを守ろうとする団
体.土地等の所有権を購入.
● ジオパーク:範囲,ジオサイトを自ら決めるこ
とができる.
誰がどのように管理するのか
● 自らの手で,適切な状態に維持,管理.
● 「適切な状態」とは何か?
● 持っているジオ遺産の把握→目録の作成
– ジオ遺産の掘り起こし
● モニタリングの必要性.
● 見せるジオサイトと,見せないジオサイト
誰がどのように管理するのか
● 自らの手で,適切な状態に維持,管理.
● 「適切な状態」とは何か?
● 持っているジオ遺産の把握→目録の作成
– ジオ遺産の掘り起こし
● モニタリングの必要性.
● 見せるジオサイトと,見せないジオサイト
「記憶」の保全
● 人と自然との関わり.災害文化.
● 被災者,目撃者の「記憶」を記録.
● 次世代に伝える.他地域に伝える.
開発の代替案としての
エコツーリズム
● 1982年第3回世界国立公園会議においてエコ
ツーリズムが「自然保護の資金調達として有
効」.
● 1980年代・・アフリカ,東南アジア,中南米
で森林開発の代替案として実施.
エコツーリズム
● 自然の営み,人と自然との関係が対象.
● それらを楽しみ,その自然環境や文化を保全
する.
● 日本:野生生物,自然環境を対象としたツー
リズム.
● 海外:それぞれの地域の文化を経験するツー
リズム.
エコツーリズム→ジオツーリズム
● エコツーリズムの枠組みを利用.
● 景観だけではなく,その背景を説明.
– 質の高いツーリズム.地学に関する知的好奇心を刺
激.
● 地形,地質,土壌の上に成立する生態系,考
古,歴史,文化もコンテンツとして...
ジオ遺産の保全をどう考えるか?
結論
● 日本では.ジオパークにおける「保
全」についての理解は不十分.
● さらに,日本の「湿潤変動帯」の保全
の問題について,ヨーロッパに先行例
はない.
● だから,ここでの議論が重要.議論の
フロンティア.
化石・鉱物の販売問題
● 熱帯雨林の伐採による木材の販売.
● 山野草愛好家や業者による高山植物の盗掘.
● 象牙業者,毛皮業者.珍獣業者.
● イルカ漁で捕獲したイルカの,水族館での
ショー.
アポイ岳ジオパーク(今年世界審査)
ジオパークの発達段階
他地域の実践の手助け
申請~活動初期 ナショナルジオパーク グローバルジオパーク
ジオパークとしてのア
イデンティティーの確
立
地域の問題の掘り起こしとその問題解
決のための実践
再審査 世界審査
ジオパークの成熟度
Shirataki20150702
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Shirataki20150702

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第7回JGN全国研修会基調講演

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Shirataki20150702

  1. 1. Geoheritageの価値と その保全方法 公益財団法人 自然保護助成基金 目代邦康
  2. 2. 目次 ● はじめに:なんのためにジオパークをやってい るのか? ● 持続可能な発展とは ● Geoheritage(ジオ遺産)とはなにか. ● ジオ遺産保全のための枠組み
  3. 3. 基本的なスタンス ● 「GGNの言い分もわかる」,「地元業者の言い 分もわかる」.どこで折り合いをつけるか? では,ダメ!!
  4. 4. 基本的なスタンス ● 「GGNの言い分もわかる」,「地元業者の言い 分もわかる」.どこで折り合いをつけるか? ビジョンが必要
  5. 5. どういう地域社会を 実現したいか? ● 豊かな社会 – 何が豊かであれば良いのか? ● 主体性を持った地域.地域の自立→経済性,持 続可能性 ● 保有している資源を活かす.
  6. 6. 地域資源はだれのものか? 熱帯雨林伐採問題のアナロジー ジオツーリズムをビジネスとして 成功させる 得たものは何か?失ったものは何か?
  7. 7. 持続可能な発展(開発) Sustainable development
  8. 8. 持続可能とは ● 環境と開発に関する世界 員会(ブルントラント委 員会),1987. ● 将来の世代が自らのニー ズを充足する能力を損な うことなく、現在の世代 のニーズを満たすこと
  9. 9. 持続可能な発展 ● "Alternative development”, ”Another development” 1970~の系譜 ● 「経済成長優先型」発展に対するAlternative ● Alternative developmentの特徴:1)基本的ニーズの 充足,2)内発的,3)自律的,4)生態学的に健全,5)経 済社会構造の変化を必要とする(ダグ・ハマーショル ド財団,1975)
  10. 10. 内発的・自律的 ● 内発的発展論(鶴見和子):発展途上国の開発 論.経済的独立性. ● 生活環境主義(鳥越皓之、嘉田由紀子):近代 技術主義,自然環境主義とは異なる第三の考え 方.生活者の視点.←環境社会学
  11. 11. Bioregionalism ● 生態地域主義:1) 地域の自然生態系の機能の 回復と維持,2) 地域内でゼロエミッションの 循環型システムの構築,3) 持続可能な地域生 態系資源を活用し高付加価値化した地域と調和 した産業や技術の創出、4) 地域情報の発信を 通じて他地域や世界とのコミュニケーションを 図ることによるネットワーク社会の構築(赤池 1998)。
  12. 12. 持続可能な開発 Equitable 公平な 持続可能な 環境問題環境問題 良い環境をどう維持するか 経済問題経済問題社会問題社会問題 より良い社会を どう構築するか Viable 生存可能な Bearable 我慢できる 経済発展をど うはかるか
  13. 13. Geoheritage(ジオ遺産)
  14. 14. ジオ遺産の価値 ● 経済と倫理 ● 経済性・・・生態系サービス(ecological survice),geological surveice – ただし鉱山開発は除く. ● 倫理・・・geoethic
  15. 15. ジオ遺産の価値 ● 人間に対し て,様々な恩 恵を与える. ● 生態系を支え るジオダイ バーシティ ● 功利主義 渡辺悌二(2005)
  16. 16. ジオ遺産の価値 ● Land ethic:土地の 倫理.レオポル ド.1949. ● 人間中心主義から環 境中心主義へ. ● 自然の権利.生物共 同体全体の利益.
  17. 17. 高山植物の価値 ● 花が綺麗. ● 特定の環境で生育. ● 歴史性 – 形態的特徴 – 遺伝子情報 – 地理的分布・・・その場所にあることから読み取れ る.
  18. 18. 文化財の価値 ● 歴史性 – だれが,いつ,どのような目的でつくったのか? ● 地理性 – どうしてここにあるのか?
  19. 19. 文化財返還問題 ● 大英博物館「ロゼッタストーン」 ● 1972年:文化財不法輸出入等禁止条約 ● 文化財の所有権は誰にあるのか? ● 日本では,アイヌ,琉球の遺産,人骨.
  20. 20. 文化財返還問題 ● 大英博物館「ロゼッタストーン」 ● 1972年:文化財不法輸出入等禁止条約 ● 文化財の所有権は誰にあるのか? ● 日本では,アイヌ,琉球の遺産,人骨. ● 人類共有の財産か?あるいは地域のものか? ● 文化の継承者となる「地域」とは?
  21. 21. ジオ遺産になるもの ● 科学的な価値を持つもの(科学的な記載,分 析) ● 地域住民が大事にしているもの(美的,文化 的,宗教的価値も含む) ● 適切に管理しないと(放っておくと),喪失し てしまう恐れのあるもの ● →天然記念物,保護区・・だから大事なのではなく,大 事なものだから保護されている.
  22. 22. ジオパークにおける ジオ遺産の価値 ● 地球の歴史は,地層,地形,土壌のなかに残さ れている・・科学的な価値 ● 様々なジオ環境がある上で,生態系が存在して いる・・生存基盤 ● 単体の地層,地形,土壌の価値ではなく,多様 性の価値 ● 「そのもの」が「そこ」にあること・・現地性
  23. 23. ジオ遺産保全のための枠組み
  24. 24. だれがジオ遺産を選ぶのか? ● 自然公園,天然記念物・・・:国,地方自治体 の手続き.専門家. ● ナショナルトラスト:それを守ろうとする団 体.土地等の所有権を購入. ● ジオパーク:範囲,ジオサイトを自ら決めるこ とができる.
  25. 25. 誰がどのように管理するのか ● 自らの手で,適切な状態に維持,管理. ● 「適切な状態」とは何か? ● 持っているジオ遺産の把握→目録の作成 – ジオ遺産の掘り起こし ● モニタリングの必要性. ● 見せるジオサイトと,見せないジオサイト
  26. 26. 誰がどのように管理するのか ● 自らの手で,適切な状態に維持,管理. ● 「適切な状態」とは何か? ● 持っているジオ遺産の把握→目録の作成 – ジオ遺産の掘り起こし ● モニタリングの必要性. ● 見せるジオサイトと,見せないジオサイト
  27. 27. 「記憶」の保全 ● 人と自然との関わり.災害文化. ● 被災者,目撃者の「記憶」を記録. ● 次世代に伝える.他地域に伝える.
  28. 28. 開発の代替案としての エコツーリズム ● 1982年第3回世界国立公園会議においてエコ ツーリズムが「自然保護の資金調達として有 効」. ● 1980年代・・アフリカ,東南アジア,中南米 で森林開発の代替案として実施.
  29. 29. エコツーリズム ● 自然の営み,人と自然との関係が対象. ● それらを楽しみ,その自然環境や文化を保全 する. ● 日本:野生生物,自然環境を対象としたツー リズム. ● 海外:それぞれの地域の文化を経験するツー リズム.
  30. 30. エコツーリズム→ジオツーリズム ● エコツーリズムの枠組みを利用. ● 景観だけではなく,その背景を説明. – 質の高いツーリズム.地学に関する知的好奇心を刺 激. ● 地形,地質,土壌の上に成立する生態系,考 古,歴史,文化もコンテンツとして利用.
  31. 31. ジオ遺産の保全をどう考えるか?
  32. 32. 結論 ● 日本では.ジオパークにおける「保 全」についての理解は不十分. ● さらに,日本の「湿潤変動帯」の保全 の問題について,ヨーロッパに先行例 はない. ● だから,ここでの議論が重要.議論の フロンティア.
  33. 33. 化石・鉱物の販売問題 ● 熱帯雨林の伐採による木材の販売. ● 山野草愛好家や業者による高山植物の盗掘. ● 象牙業者,毛皮業者.珍獣業者. ● イルカ漁で捕獲したイルカの,水族館での ショー.
  34. 34. アポイ岳ジオパーク(今年世界審査)
  35. 35. ジオパークの発達段階 他地域の実践の手助け 申請~活動初期 ナショナルジオパーク グローバルジオパーク ジオパークとしてのア イデンティティーの確 立 地域の問題の掘り起こしとその問題解 決のための実践 再審査 世界審査 ジオパークの成熟度

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