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2003 年 4 月 24 日


  図書系職員勉強会 第 43 回 「図書館のミッション・ステートメント(使命声明)」


                               京都大学工学研究科・工学部電気系図書室
                                                  赤澤久弥


1.「ミッション」とは?
・Mission:①使節団 ②(使節団の)任務、使命 ③伝道 ④伝道区 ⑤天職、使命
                                 『サンライズ英和辞典』 旺文社,1986
・「社是・社訓」
・「建学の理念」




2.大学評価の動きと「ミッション・ステートメント」
2−1.国の政策
・『大学設置基準』の大綱化
  (自己評価等)
   第二条   大学は、その教育研究水準の向上を図り、当該大学の目的及び社会的使命を
   達成するため、当該大学における教育研究活動等の状況について自ら点検及び評価を
   行い、その結果を公表するものとする。
   2   前項の点検及び評価を行うに当たつては、同項の趣旨に即し適切な項目を設定す
   るとともに、適当な体制を整えて行うものとする。
   3   大学は、第一項の点検及び評価の結果について、当該大学の職員以外の者による
   検証を行うよう努めなければならない。
                       (平三文令二四・追加、平一一文令四〇・一部改正)


・大学審議会答申(平成 10 年 10 月 26 日)
 『21 世紀の大学像と今後の改革方策について:競争的環境の中で個性が輝く大学』
  ・理念・目標の明確化
  ・学長のリーダーシップ
  ・外部評価、資源の効果的配分


2−2.大学の対応
 京都大学の例
 ・大学の「自己点検・評価」



                         -1-
『京都大学自己点検・評価報告書:自由の学風を検証する』(平成 6 年 6 月刊行)
  多岐にわたる課題を検証
 『京都大学自己点検・評価報告書 II 2000』(平成 13 年 2 月刊行)
  「組織と運営」「情報の発信」「学生の受入と学生生活」「全学共通教育の在り方」
  「学部教育・大学院教育の在り方」「教育改善の努力」
 『京都大学自己点検・評価報告書 III 2001』(平成 14 年 3 月刊行)
  「研究・教育と社会」「国際交流」
 『京都大学自己点検・評価報告書 IV 2002』(平成 15 年 3 月刊行)
  「学生支援・学生サービス」


・『京都大学の基本理念』(平成13年 12 月 4 日制定)
  京都大学は、創立以来築いてきた自由の学風を継承し、発展させつつ、多元的な課題
  の解決に挑戦し、地球社会の調和ある共存に貢献するため、自由と調和を基礎に、こ
  こに基本理念を定める。
 研    究
  1.京都大学は、研究の自由と自主を基礎に、高い倫理性を備えた研究活動により、
      世界的に卓越した知の創造を行う。
  2.京都大学は、総合大学として、基礎研究と応用研究、文科系と理科系の研究の多
      様な発展と統合をはかる。
  教   育
  3.京都大学は、多様かつ調和のとれた教育体系のもと、対話を根幹として自学自習
      を促し、卓越した知の継承と創造的精神の涵養につとめる。
  4.京都大学は、教養が豊かで人間性が高く責任を重んじ、地球社会の調和ある共存
      に寄与する、優れた研究者と高度の専門能力をもつ人材を育成する。
  社会との関係
  5.京都大学は、開かれた大学として、日本および地域の社会との連携を強めるとと
      もに、自由と調和に基づく知を社会に伝える。
  6.京都大学は、世界に開かれた大学として、国際交流を深め、地球社会の調和ある
      共存に貢献する。
  運   営
  7.京都大学は、学問の自由な発展に資するため、教育研究組織の自治を尊重すると
      ともに、全学的な調和をめざす。
  8.京都大学は、環境に配慮し、人権を尊重した運営を行うとともに、社会的な説明
      責任に応える。




                         -2-
・『京都大学図書館現状と将来への展望 : 自己点検評価・外部評価報告書』
                                      (平成 12 年 3 月刊行)


2−3.国立大学法人化へ
 ・『新しい「国立大学法人」像について』(平成 14 年 3 月 26 日)
  「目標・評価」のしくみ


                    基本理念・長期目標


     文部科学大臣            中期目標


                      中期計画       6年


    国立大学評価委員会          評     価


                     運営交付金等




 3.企業におけるミッション・ステートメント
 ・経営者の「意思」
 ・「ミッション」→「戦略/方針」→「経営課題の実行」→「評価」のサイクル
 ・企業の利害関係者(ステークホルダー)
   株主、従業員、顧客…
 ・ミッション・ステートメントの作成例
   (別紙)
 ・「ミッション・ステートメントを作成するための六つの法則」
  ①必ずしも短い必要はないが、シンプルであること
  ②社内の意見をできるだけ広く集めること
  ③外部の力をうまく活用すれば、明快さと新鮮なものの見方を持ちこむことができる
  ④言葉づかいや語調には、会社の性格や姿勢を反映させること
  ⑤可能なかぎりの手段をつくし、また必要なだけの言語をつかって、ミッション・ス
    テートメントを全社員が共有できるようにすること。つねに人びとの目に触れるよ
    うにすること
  ⑥ミッション・ステートメントを指針として活用すること。つねに見直しを怠らず、
    社員の評価にも取り入れること。経営者は、いつもそれを口にしつづけ、実践しつ
    づけなければならない                   『世界最強の社訓』 講談社,2001



                       -3-
4.非営利組織におけるミッション・ステートメント
・「非営利」組織の存在理由=「使命」
・「使命」をもとにした計画と成果の循環
                   使    命
          承認                     目標


          予算                     目的
                   行動ステップ
                   『非営利組織の自己評価手法』 ダイヤモンド社,1998
・非営利組織の利害関係者(ステークホルダー)
  サービス受益者、職員、寄付者…
・ミッション・ステートメントの作成例
  (別紙)




5.マーケティングとミッション・ステートメント
 ・マーケティング < 販売促進行為 < 顧客(利用者)の要求に応える活動全般
   「マーケティングとは、企業および他の組織(教育・医療・行政などの機関・団
    体)がグローバルな視野(国内外の社会・文化・自然環境)に立ち、顧客(
    一般消費者、取引先、関係機関・個人、地域住民)との相互理解を得ながら、
    公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動(リサーチ、製品、プロ
    モーション、流通、顧客・環境関係)である」日本マーケティング協会 1990
                    『非営利・協同組織の経営』 ミネルヴァ書房,1999
 ・「ミッション」をもとづいたサービスプラン展開。
 ・「ミッション」によるサービスの優先順位の判断・一貫性の確保




6.「広報」としてのミッション・ステートメント
・ PR[Public Relations] とは、公衆の理解と支持をうるために、企業または組織体が、
「
  自己の目指す方向と誠意を、あらゆる表現を通じて伝え、説得し、また、同時に自
  己匡正をはかる、継続的な“対話関係”である。 (第 40 回勉強会レジュメより)
                        」




                       -4-
7.図書館のミッション
・他の組織(企業 etc. )におけるミッションとの違いは?


・図書館の利害関係者(ステークホルダー)


・現在の大学図書館を巡る状況


・大学図書館の「強み」は? 「弱点」は?




→   図書館の存在理由とは?
    (図書館とは何か・何ができるのか・なぜ図書館でなければならないのか)




 ※ミッション・ステートメントの要素を考えると…。
    ・機能は?




    ・提供するサービスは?




    ・サービス対象は?




    ・etc.




                    -5-

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20030424 ku-librarians勉強会 #43 : 図書館のミッション・ステートメント(使命声明)

  • 1. 2003 年 4 月 24 日 図書系職員勉強会 第 43 回 「図書館のミッション・ステートメント(使命声明)」 京都大学工学研究科・工学部電気系図書室 赤澤久弥 1.「ミッション」とは? ・Mission:①使節団 ②(使節団の)任務、使命 ③伝道 ④伝道区 ⑤天職、使命 『サンライズ英和辞典』 旺文社,1986 ・「社是・社訓」 ・「建学の理念」 2.大学評価の動きと「ミッション・ステートメント」 2−1.国の政策 ・『大学設置基準』の大綱化 (自己評価等) 第二条 大学は、その教育研究水準の向上を図り、当該大学の目的及び社会的使命を 達成するため、当該大学における教育研究活動等の状況について自ら点検及び評価を 行い、その結果を公表するものとする。 2 前項の点検及び評価を行うに当たつては、同項の趣旨に即し適切な項目を設定す るとともに、適当な体制を整えて行うものとする。 3 大学は、第一項の点検及び評価の結果について、当該大学の職員以外の者による 検証を行うよう努めなければならない。 (平三文令二四・追加、平一一文令四〇・一部改正) ・大学審議会答申(平成 10 年 10 月 26 日) 『21 世紀の大学像と今後の改革方策について:競争的環境の中で個性が輝く大学』 ・理念・目標の明確化 ・学長のリーダーシップ ・外部評価、資源の効果的配分 2−2.大学の対応 京都大学の例 ・大学の「自己点検・評価」 -1-
  • 2. 『京都大学自己点検・評価報告書:自由の学風を検証する』(平成 6 年 6 月刊行) 多岐にわたる課題を検証 『京都大学自己点検・評価報告書 II 2000』(平成 13 年 2 月刊行) 「組織と運営」「情報の発信」「学生の受入と学生生活」「全学共通教育の在り方」 「学部教育・大学院教育の在り方」「教育改善の努力」 『京都大学自己点検・評価報告書 III 2001』(平成 14 年 3 月刊行) 「研究・教育と社会」「国際交流」 『京都大学自己点検・評価報告書 IV 2002』(平成 15 年 3 月刊行) 「学生支援・学生サービス」 ・『京都大学の基本理念』(平成13年 12 月 4 日制定) 京都大学は、創立以来築いてきた自由の学風を継承し、発展させつつ、多元的な課題 の解決に挑戦し、地球社会の調和ある共存に貢献するため、自由と調和を基礎に、こ こに基本理念を定める。 研 究 1.京都大学は、研究の自由と自主を基礎に、高い倫理性を備えた研究活動により、 世界的に卓越した知の創造を行う。 2.京都大学は、総合大学として、基礎研究と応用研究、文科系と理科系の研究の多 様な発展と統合をはかる。 教 育 3.京都大学は、多様かつ調和のとれた教育体系のもと、対話を根幹として自学自習 を促し、卓越した知の継承と創造的精神の涵養につとめる。 4.京都大学は、教養が豊かで人間性が高く責任を重んじ、地球社会の調和ある共存 に寄与する、優れた研究者と高度の専門能力をもつ人材を育成する。 社会との関係 5.京都大学は、開かれた大学として、日本および地域の社会との連携を強めるとと もに、自由と調和に基づく知を社会に伝える。 6.京都大学は、世界に開かれた大学として、国際交流を深め、地球社会の調和ある 共存に貢献する。 運 営 7.京都大学は、学問の自由な発展に資するため、教育研究組織の自治を尊重すると ともに、全学的な調和をめざす。 8.京都大学は、環境に配慮し、人権を尊重した運営を行うとともに、社会的な説明 責任に応える。 -2-
  • 3. ・『京都大学図書館現状と将来への展望 : 自己点検評価・外部評価報告書』 (平成 12 年 3 月刊行) 2−3.国立大学法人化へ ・『新しい「国立大学法人」像について』(平成 14 年 3 月 26 日) 「目標・評価」のしくみ 基本理念・長期目標 文部科学大臣 中期目標 中期計画 6年 国立大学評価委員会 評 価 運営交付金等 3.企業におけるミッション・ステートメント ・経営者の「意思」 ・「ミッション」→「戦略/方針」→「経営課題の実行」→「評価」のサイクル ・企業の利害関係者(ステークホルダー) 株主、従業員、顧客… ・ミッション・ステートメントの作成例 (別紙) ・「ミッション・ステートメントを作成するための六つの法則」 ①必ずしも短い必要はないが、シンプルであること ②社内の意見をできるだけ広く集めること ③外部の力をうまく活用すれば、明快さと新鮮なものの見方を持ちこむことができる ④言葉づかいや語調には、会社の性格や姿勢を反映させること ⑤可能なかぎりの手段をつくし、また必要なだけの言語をつかって、ミッション・ス テートメントを全社員が共有できるようにすること。つねに人びとの目に触れるよ うにすること ⑥ミッション・ステートメントを指針として活用すること。つねに見直しを怠らず、 社員の評価にも取り入れること。経営者は、いつもそれを口にしつづけ、実践しつ づけなければならない 『世界最強の社訓』 講談社,2001 -3-
  • 4. 4.非営利組織におけるミッション・ステートメント ・「非営利」組織の存在理由=「使命」 ・「使命」をもとにした計画と成果の循環 使 命 承認 目標 予算 目的 行動ステップ 『非営利組織の自己評価手法』 ダイヤモンド社,1998 ・非営利組織の利害関係者(ステークホルダー) サービス受益者、職員、寄付者… ・ミッション・ステートメントの作成例 (別紙) 5.マーケティングとミッション・ステートメント ・マーケティング < 販売促進行為 < 顧客(利用者)の要求に応える活動全般 「マーケティングとは、企業および他の組織(教育・医療・行政などの機関・団 体)がグローバルな視野(国内外の社会・文化・自然環境)に立ち、顧客( 一般消費者、取引先、関係機関・個人、地域住民)との相互理解を得ながら、 公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動(リサーチ、製品、プロ モーション、流通、顧客・環境関係)である」日本マーケティング協会 1990 『非営利・協同組織の経営』 ミネルヴァ書房,1999 ・「ミッション」をもとづいたサービスプラン展開。 ・「ミッション」によるサービスの優先順位の判断・一貫性の確保 6.「広報」としてのミッション・ステートメント ・ PR[Public Relations] とは、公衆の理解と支持をうるために、企業または組織体が、 「 自己の目指す方向と誠意を、あらゆる表現を通じて伝え、説得し、また、同時に自 己匡正をはかる、継続的な“対話関係”である。 (第 40 回勉強会レジュメより) 」 -4-
  • 5. 7.図書館のミッション ・他の組織(企業 etc. )におけるミッションとの違いは? ・図書館の利害関係者(ステークホルダー) ・現在の大学図書館を巡る状況 ・大学図書館の「強み」は? 「弱点」は? → 図書館の存在理由とは? (図書館とは何か・何ができるのか・なぜ図書館でなければならないのか) ※ミッション・ステートメントの要素を考えると…。 ・機能は? ・提供するサービスは? ・サービス対象は? ・etc. -5-