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研修担当者に聞く、学生のうちに学ぶべきこと
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研修担当者に聞く、学生のうちに学ぶべきこと
1.
研修担当者に聞く、
学生のうちに 学ぶべきこと 2009-07-10 http://www.kwappa.net/ tobe-tobe vol.7 chapter 1
2.
自己紹介
• Kwappa(かっぱ) – プログラマ •http://www.kwappa.net/ – 東京Basic Technology勉強会 主宰 •http://bit.ly/tobe-tobe – 山口先生のお友達です http://www.kwappa.net/ 2
3.
特別講義の歴史
• 2008年10月 http://www.kwappa.net/ 3
4.
特別講義の歴史
• 2009年1月 http://www.kwappa.net/ 4
5.
特別講義の歴史
• 2009年6月 http://www.kwappa.net/ 5
6.
Q:で、なにしに来たの?
A:おせっかい。 http://www.kwappa.net/ 6
7.
いきさつ・1
•「とべとべ」の場所がない •場所を募集した •「本学を使いませんか?」 – 山口先生 http://www.kwappa.net/ 7
8.
いきさつ・2
• blogを読んでいた • 極道的研修のあらまし 「引数と戻り値が分かりません」 – http://d.hatena.ne.jp/yuripop/20090701/p1 • 衝撃的なやりとり http://www.kwappa.net/ 8
9.
生徒Sくん
「ゆりせんぱーい、 『HTTPセッション』というのが分かりません」 ゆり 「あらあら、それはWebコンテナやJavaEEの パッケージ群が管理してくれている オブジェクトのことですよ」 Sくん 「一切分かりません」 ゆり 「予想済みです。 (中略 / HTTP Responseについての説明) これがHTTPレスポンス」 http://www.kwappa.net/ 9
10.
Sくん
「興味が持てません」 http://www.kwappa.net/ 10
11.
http://www.kwappa.net/
11
12.
というわけで
• お題が決まりました 研修担当者に聞く、 学生のうちに 学ぶべきこと http://www.kwappa.net/ 12
13.
ちょっと質問
•進学する人? •就職する人? •IT系企業? http://www.kwappa.net/ 13
14.
Sくん「興味が持てません」
•SIerの新人なのに… •Sくんもゆり先輩も不幸 •不幸を減らしたい http://www.kwappa.net/ 14
15.
アンケートをとってみました
•勉強会で出会った方 •twitterで交流のある方 •「後進の育成」という ミッションに関わっている方 http://www.kwappa.net/ 15
16.
まじめに考えた
• いただいた回答をもとに考えてみた • アンケートの設問はこちら • http://tobe-tobe.kwappa.net/misc/vol7-enquete/ • 後日整理して公開予定 http://www.kwappa.net/ 16
17.
いまさらアジェンダ
• 自己紹介 • 特別講義のいきさつ • 企業の新人研修とは • 技術的なお話 • 精神的なお話 • 学生さんの質問に答える • まとめ • 質疑応答 http://www.kwappa.net/ 17
18.
企業の
新人研修 とは http://www.kwappa.net/ 18
19.
例・その1
• 期間 – 3か月 • 内容 – 座学の基礎研修 – ワークショップ • ひとりでサイトを作る • チームでサイトを作る http://www.kwappa.net/ 19
20.
例・その2
• 期間 – 1か月 • 内容 – 座学の基礎研修 • C / Java – 配属先別カリキュラム – OJT • 特記事項 – 基礎 / 配属先別とも カリキュラムがしっかりできている http://www.kwappa.net/ 20
21.
例・その3
• 期間 – 半年弱 • 内容 – 座学の基礎研修 • Java / MySQL • ネットワーク基礎 – OJT • 配属予定チームにて • 特記事項 – 社内大学(インド)にて履修 • 外資系だから http://www.kwappa.net/ 21
22.
傾向
• 期間 – 1〜6か月 • ビジネスマナーなど基本的な研修も含む • 内容 – 座学による基礎研修 – 個人 / チームでの実習 – OJT http://www.kwappa.net/ 22
23.
あわせて読みたい
• 歩きつづける ゆり 咲きつづける • http://d.hatena.ne.jp/yuripop/ – 宙船は沈まない » http://d.hatena.ne.jp/yuripop/20090602/p1 – 極道的研修のあらまし 「引数と戻り値が分かりません」 » http://d.hatena.ne.jp/yuripop/20090701/p1 – 戯曲風味・開発研修(1) » http://d.hatena.ne.jp/yuripop/20090706/p1 http://www.kwappa.net/ 23
24.
技術的な
お話 http://www.kwappa.net/ 24
25.
基礎研修にて
経験者は半分くらいだった。 未経験者との差は最初のうちは顕著だが、徐々 に狭まっていく。 ただし、全員同じことをやっているので、追いつ く、ないし追い越す、ということはなかった。 プログラムの基本である論理的な思考ができな い人がいたため、特別研修を行った。 http://www.kwappa.net/ 25
26.
よくある問答
学生のうちに基礎的なこと (例中の制御構造とか配列とか)や、 いい意味で色々と「失敗」も経験して欲しい。 よくある問答 Q. プログラムが思った通りに動きません A. プログラムは書いた通りにしか動きません http://www.kwappa.net/ 26
27.
「実習 プログラミングI 平成20年度版」
• 大変よい教材 • この授業の期間は? – ざっくり20営業日ちょっと • 約1か月 • つまり 時間は十分ではない http://www.kwappa.net/ 27
28.
個人的なおすすめ
• なにかひとつ言語の基礎をつかもう • 手続き型言語がいい • OOP?その前にやることはたくさん • 実際の現場で要求されるスキルを 網羅することは難しい • 手続き型言語の基礎ができてれば あとはなんとでもなる http://www.kwappa.net/ 28
29.
技術的なお話・まとめ
•研修「だけ」に頼らず 自分自身で理解しよう •基礎として何かひとつ 言語を習得しておこう •言語に依存しない 基本的な考え方に慣れよう http://www.kwappa.net/ 29
30.
オチ
文法を身につけてくれないと そもそもプログラミングの 練習すらできない。 http://www.kwappa.net/ 30
31.
精神的な
お話 http://www.kwappa.net/ 31
32.
質問力をつけよう・1
• 忙しい雰囲気のときに聞きづらかったりするのは 分かりますが、積極的にどんどん聞いてくれれ ば答えるのになーと思ったりします。 • 会社でのシゴトは結果が一番。 わからないことをどんどん聞くことが必要。 質問力をつけて欲しい。 一人で黙々とできることは限界もあるし、品質も 悪いし、しかも評価されない。 http://www.kwappa.net/ 32
33.
質問力をつけよう・2
• 積極的に質問するのはいいことだと思うが、前提とし て「自分でここまで調べましたが・・・」というのが見え るのと見えないのとでは、受け手の印象がまるで違 う。また、質問者自身の理解度や知識の幅/厚さに 差が出てくると思う。 • 1から10まで人に聞くのではなく、自分なりに調べて わからないことを聞くようにしたほうがよいです。そう することで、自分の問題解決能力もつくし、問題解決 の近道となります。 http://www.kwappa.net/ 33
34.
つまり
• 先輩もみんな迷っている • 自分で調べたのか? – 答えることが相手のためになるだろうか • 何でもっと早く聞きにこない? – 迷った時間が相手のためになるだろうか http://www.kwappa.net/ 34
35.
質問力・まとめ
• わからないことがあったら勇気を持って聞く • まずは自分で調べよう – 自分なりの基準を作る • 例:15分調べてダメだったら聞く • フィードバックしよう – 経緯を提示できるようにしておく – 確実に理解してから先に進む – 質問のタイミングは適切だったか? • 直接聞いてもいい http://www.kwappa.net/ 35
36.
勉強力をつけよう
• キャンパスライフの敵 –出欠 –課題 –試験 • 社会に出ると全部なくなる! http://www.kwappa.net/ 36
37.
理解の上にしか理解は築けない
理解が曖昧なうちに先に進むことは、絶対NGです。 技術の世界は他人に説明できるように理解してお かないと、どこかで破綻をきたします。学んだことの 上に新しいことを学ぶからです。基礎的な知識を ちゃんと体系立てて構築しておかないと、後々苦労 します。 わからないのは当たり前だし恥ずかしいことではな いですが、わからないままにしておくのは絶対ダメ です。 http://www.kwappa.net/ 37
38.
成功にも失敗にも理由がある
失敗したままにせず、その理由を 理解した上で成功させて欲しい。 最初から成功した場合も「なんで 成功したか分からない」てことが 無いように。 http://www.kwappa.net/ 38
39.
情報のチャンネルはひとつじゃない
プログラムの技術的な知識自体は入社後 でも身につけられると思いますが、分から ないことがあったときに、邪険にされてもど うにかこうにか聞きだしたり、あるい は、Googleで手を変え品を変え検索語を変 えたりして調べたりして、ある程度のところ まで調べ切ることが大事かと思います。 http://www.kwappa.net/ 39
40.
勉強力・まとめ
• 出欠 / 課題 / 試験のかわりになるもの • 会社が興味あるのは 「成果」のみ • 「成果」を手にするためには 「実力」が必要 • 「実力」を高めるためには 「勉強」が必要 http://www.kwappa.net/ 40
41.
ここからは
「先輩の名言集」 をお送りします http://www.kwappa.net/ 41
42.
名言・1
• 職業としてエンジニアをする場合は、 ドキュメント5割、 コミュニケーション3割、 プログラミング2割。 現場によって割合は違うかもしれないが、 エンジニアの仕事は「コードを書くだけ」ではない。 http://www.kwappa.net/ 42
43.
名言・2
•「お金をもらって、 勉強させてもらっている」 という気概が感じられない ことがある。 新人の給料は企業のコスト。 スキルアップは会社のため、自分のため。 http://www.kwappa.net/ 43
44.
学生さんの
質問に 答える http://www.kwappa.net/ 44
45.
Q.
•受講者のこれは気にな る / 直したほうがいい 「癖」はありますか? http://www.kwappa.net/ 45
46.
質問力 / 勉強力
• わからないことを分かったふり、あとで調べよう は×。 • わからないのにわかった態度をとること。逆もし かりで、わかってるのにわかってないような態度 をとること。 • 具体的に質問していただいたほうが答えやすい です。相手が答えを出しやすいように質問する のも技術の一つ。 http://www.kwappa.net/ 46
47.
メモについて
• メモを取る習慣を身につけること。 メモを取るときも自分の考えをメモすること。 • メモを取る事に集中しすぎて、 講義内容の意図や本質を見逃してしまうこと (メモを否定する訳ではないが、 それが目的でもない) http://www.kwappa.net/ 47
48.
心地よいコミュニケーションのために
• 文頭の「あ」。 • 聞かれたら返事をしましょう http://www.kwappa.net/ 48
49.
Q.
•IT業界は「学科不問」での募集 が多いように思います。 これは本当ですか?また、 どうして不問なのでしょう? http://www.kwappa.net/ 49
50.
「学科不問は企業によります。」
特にSEとして上流工程に携わる会社の場合、専門的 な技術よりも業務知識やコミュニケーションスキルが 問われることが多く、幅広い分野での人材を要求し ています。 逆に派遣主体の会社などは人手の数=資産なの で、ただ人間を集めたいという理由で学科不問という 会社も存在します。 また、社内で研究を行う場合には学科を問うところが 多く、在学中に何を学んだのかが重要になります。 http://www.kwappa.net/ 50
51.
Q.
• 会社説明会に行くとよく、 「文系の方や理系でも情報系の ことについて学んでいない方で も研修をしっかりやるので大丈 夫です。」 と聞きますが、本音のところどうなのでしょ う? http://www.kwappa.net/ 51
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キビシい回答続出。
少なくとも弊社では研修はしっかりやります。 やりすぎなくらいやっていると思います。 ただし、学んだことを理解できるか、 学んだことを身につけられるかは、 皆さん次第です。 •「大丈夫」かどうかは自分次第。 •研修をしっかりやるところ •その研修で「十分」と思ったらアウト。 •研修をしっかりやらないところ •自分でなんとかしないとアウト。 http://www.kwappa.net/ 52
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Q.
•企業が「新入社員」に求 めているものはなんで すか? http://www.kwappa.net/ 53
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石の上にも三年
(前略) 人並みに人であることです。 (中略) せめて3年以上は居てくれる人でしょう。 http://www.kwappa.net/ 54
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自信と不信
自分への自信と、自分への不信。 自信を持って入って来てほしいと思ってます。 技術力でも人間力でも記憶力でも想像力でも。 同時に、 「オレって、本当にこれでいいんだっけ?」 と常に振り返る力を持っててほしいと思います。 若いのに頑固はダメよん。 http://www.kwappa.net/ 55
56.
よい行動のイテレーション
「素直に話を聞いて、理解して、考えて動く」 ということを繰返し行なっているか、今後もそうし た行動の仕方ができるかどうか。 http://www.kwappa.net/ 56
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Q.
•企業が「就職活動中の 学生」に求めているもの はなんですか? http://www.kwappa.net/ 57
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自信を持とう。インターンシップ。
• 自分も会社を選んでいる、という感覚。 卑屈にならず、聞きたいことは聞いてほしい。 • 夏季インターンをやっている会社があれば積極 的に参加してみるといいかも。僕らのころにはほ とんどなかった制度なのでうらやましい。使って みたほうがいいと思う。 • 「企業に求められるもの」を意識しなくてすむ経 験や知識と適度な自信 http://www.kwappa.net/ 58
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まとめ http://www.kwappa.net/
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最後にもひとつ名言
「エンジニアは技術を 好きになってください。 好きになれば、 疲れませんから」 http://www.kwappa.net/ 60
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好きになるには?
• イヤな思いを極力減らす • 極力減らすには? • 今日のお話を思い出してください – プログラミングの基礎を学んでおく – 質問力をつけておく – 勉強力をつけておく http://www.kwappa.net/ 61
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質疑応答 http://www.kwappa.net/
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ご清聴ありがとうございました。 http://www.kwappa.net/
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