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- 2. 自己紹介
@m_norii
林 正紀 (HAYASHI Masanori)
埼玉生まれ埼玉育ち埼玉川越市在住
埼玉大学/大学院・数学専攻
埼玉土着エンジニア
デザインワン・ジャパン㈱ Chief Tech Lead
Mr.Childrenは人生の道標
https://norii.hatenablog.com/
https://www.slideshare.net/m_norii
- 12. Commonクラスという名の闇
$ ls -l Common.class.php
-rw-r--r-- 1 webmaster webmaster 532371 11月 21
10:05 Common.class.php
$ wc -l Common.class.php
16664 Common.class.php
$ grep function Common.class.php | wc –l
348
Notas del editor
- よろしくおねがいします。
それでは「クソコード言い換えのご提案」というタイトルで発表させていただきます。
Twitterアカウント m_norii と申します。よろしくおねがいします。
- 自己紹介です。
埼玉生まれ埼玉育ち埼玉川越在住の埼玉土着エンジニアです。
- デザインワン・ジャパンという会社に勤務しています
- 日本全国あらゆる店舗を網羅した口コミサイト「エキテン」というサービスを運営しています。
名前だけでも覚えていただけたら幸いです。
- 本発表の内容は個人の見解であり、所属する組織の見解を
代表するものではありません。
ご了承ください。
- それでは本題に入ります。
- 世の中はクソコードへのうらみで満ちています
- たとえば、「俺が見たクソコード選手権」というハッシュタグが流行ったり
- 「プログラマをクソコードで殴り続けると死ぬ」というブログがバズったり
- 本日のセッションにも、クソコードを改革してきた話、という素晴らしい発表がありました。
- また、クソコードの温床としてよくみかけるのが
「Common」という、何が責務なのか全くわからないクラスです。
- 弊社にも残念ながらCommonクラスが存在します。
調べてみたところ、16,664行、348ものメソッドがありました。
また、PhpStormで開くと、右側のスクロールバーが真っ黄色です。
なかなか残念な一品です。
- このように、世の中のクソコードへのうらみは絶えません。
- しかし、このような状況に対し、
ときおり異を唱える人が現れ、
ネット上で賛否が議論されることがあります。
- たとえばこれは2015年のブログ記事ですが、「クソコードと呼ばない」というものです。
- また、「数学ガール」等の著者、
結城先生も以前Twitterで、
品性のない言葉遣いについて一石を投じています。
- わかる
- 一方で
- 「クソコード」というのはコードがダメだという指摘で
人格攻撃ではない、
ダメなものはダメと言えないとダメ、という意見もあります。
- クソなものをクソと言える文化は、その後の改善につながる、という意見もあります。
- これもわかる
- さらに
- クソなものはクソといえ、という人がいる一方。
それを言われて鬱になる人もいる。と。
- それもわかる
- しかし、この議論が起こるたびに、しばらくは盛り上がり、
なにか結論がでることもなく下火になり
また時がたってまた議論が起こる・・・
というのを繰り返しているように感じています。
それって、不毛だと思いませんか。
- 私はこの不毛な状況に終止符を打ちたい、と考えています。
- まず、言い換えの提案をするまえに、きちんと確認しておくべきことがあります。
- そもそも「クソ」とはなにか?
広辞苑によると
1,2の意味はそのままですが、大事なのは3番目。
「いやしめ、ののしりに用いる語」とあります。
- ということで、辞書の上でも「クソ」という言葉には、
いやしめ、ののしりのネガティブなニュアンスがあることがわかります。
- とはいえ、さきの議論にもあったとおり、ダメなものをダメと指摘できない環境もよくないことも確かです。
- では、どうすればよいか。
- 「クソコード」を「クソ」と認めること、と、
「クソ」と表現すること、はわけて考えるべきです。
- つまり、「クソ」であるという事実を伝えつつも
「いやしめ、ののしり」のニュアンスを含まない言葉で言い換えればよいのです。
- 実は、過去にも、言い換えの提案はTwitter上で存在しました。
「ひよこーど」
「残念コード」
「レジェンドコード」
といった言い換えの提案が見受けられました。
- しかしどれも定着したという印象はないように思います。
- それはなぜか。
- 新しい言葉が定着するには
名が体を表していることはもちろんですが、もう一つ「キャッチーであること」が必要なのではないでしょうか。
- 以上を踏まえて、私からの「クソコード」言い換えのご提案です。
- おさらいですが
僕らが表現したいものは
「クソ」であることを体現しつつも
「いやしめ・ののしり」のニュアンスを含まない言葉です。
そんな言葉を・・・TVやメディアで聞いたことありませんでしょうか?
この言葉です。
- (低めのトーンで)
「全く受け入れられず、極めて遺憾であり」
- そう、「遺憾」、という言葉です。
- この言葉も広辞苑で調べてみると
思い取りに行かず心残りなこと。
また、公的な場で、釈明や不満の異を表すときにも用いる、とあります。
- これこそ僕らが表現したかったことではないでしょうか!
- そしてもう一つ、言葉が定着するための条件がありました。
- キャッチーさです。
これはどうでしょう。
- 遺憾コードは・・・
- 「いかん」コードなわけです。もうわかりましたよね?
- ダジャレっぽい!
どうでしょう、言いやすいし覚えやすいと思いませんか?
- ということで、公の場で発言する際には
物議を醸す可能性のある表現ではなく
「遺憾コード」という言い換えを、ここにご提案します!
- みなさんも、明日からクソコードをみかけたら、遺憾の意を表明してみてください。
- ご清聴ありがとうございました。