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持続可能な里山とは?~里山保全の同時代史と里山ガバナンスの今後

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多摩の里山学「持続可能な里山とは?~里山保全の同時代史と里山ガバナンスの今後」(2016年12月21日、首都大学東京南大沢キャンパス)

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持続可能な里山とは?~里山保全の同時代史と里山ガバナンスの今後

  1. 1. ■□ ■多摩の里山学■□ ■ 持続可能な里山とは? 里山保全の現代史と里山ガバナンスの今後 2016年12月21日(水) 首都大学東京南大沢キャンパス1号館107教室 松村 正治
  2. 2. 自己紹介 教育研究 • 専門領域は、環境社会学・公共社会学。 人間社会と環境の関係を、社会学の視点から考える。 • 研究フィールドは、多摩丘陵の里山、国境付近の離島 (八重山諸島、対馬、佐渡)など。 社会活動 • よこはま里山研究所(NORA)の代表として、里山とかかわ る暮らしの提案、里山をいかすシゴトづくり • 横浜市市民協働推進委員として、市民活動・NPO活動のア ドバイス、伴走支援など
  3. 3. 環境社会学 環境事典・年表 環境[里山]保全 市民活動・環境NPO 沖縄の環境と開発 書いてきたもの
  4. 4. 4 本日の話題 1.里山とは? 2.里山保全の現代史 3.里山ガバナンスの今後
  5. 5. 里山とは? • 江戸時代の書物に見られるが、最近になって、一般に知ら れるようになった言葉。奥山に対して、集落に近い里山。 • 広辞苑(第5版,1998年発行)では「人里近くにあって人々 の生活と結びついた山・森林」とある。つまり、薪炭林や農 用林(雑木林、松林)など。 • しかし、田畑、草地(茅場)、ため池、水路、屋敷林、竹林、 集落など(里地とも)も含め、農村空間の全体を里山として 捉えることが多い。 里の山→里と山 • 多様な要素がモザイク状に配置され、まとまりをもった景観 となっていることが特徴。
  6. 6. 6 里山モデル ムラ (集落) ノラ(田畑) ヤマ(林野) オクヤマ 狭義の里山: ヤマ 広義の里山: ムラ-ノラーヤマ
  7. 7. モザイク状の里山景観 中村俊彦編, 2004, 『里やま自然誌』保育社: 82. 集落 集落 集落 畑 畑 ため池 谷戸田 棚田 谷戸田 畑 川 水路 平田 平田 ため池 奥山 竹林 竹林 竹林 竹林 スギ・ヒノキ林 スギ・ヒノキ林スギ・ヒノキ林 マツ林 落葉 広葉樹林 常緑 広葉樹林 常緑 広葉樹林 常緑 広葉樹林 落葉 広葉樹林 落葉 広葉樹林 落葉 広葉樹林 落葉 広葉樹林 落葉 広葉樹林
  8. 8. 里山の恵みと暮らし ヤマの恵み ノラの恵み マツ林 建材、燃料 スギ・ヒノキ林 建材、燃料 クヌギ・コナラ林(雑木林) 燃料(薪炭)、肥料(堆肥・厩肥) 竹林 食料、加工材料 茅場(採草地) 飼料、敷料、屋根材、燃料 キノコ、山菜、薬草など 食料、薬品 水田(谷戸田/谷津田) 食料(米、畦畔植物、水田養鯉) 畑 食料(小麦、イモ、野菜) ため池 肥料、食料(魚) 川・水路 食料(魚)
  9. 9. 雑木林のサイクル 全国林業改良普及協会編, 2000, 『里山の雑木林』 15.
  10. 10. 薪炭生産量の推移 10 高度成長期の 燃料革命
  11. 11. 11 人と自然の関係が希薄に 棚田の耕作放棄 竹林の管理放棄
  12. 12. 里山の二重の危機 里山の破壊(量の減少) • 宅地造成、ゴルフ場開発、道路建設、産業開発など 里山管理の放棄(質の劣化) • 森林の老齢化(落葉広葉樹から常緑広葉樹へ) • 谷戸田、ため池、採草地の喪失 • 竹林の拡大 →明るい森林、草地、湿地が減少している。
  13. 13. 植生遷移 http://www.chitanet.or.jp/users/denno/1998/seni.htm かつての里山の植生現在の里山の植生
  14. 14. 里山の生物多様性 ~日本の里地里山の調査・分析について(中間報告)[2001]~ http://www.env.go.jp/nature/satoyama/chukan.html • 絶滅危惧種(メダカ等を含む)が集中して生息する地域の多くは、 原生的な自然地域よりむしろ里地里山地域。 • 里山が、生物多様性保全上(絶滅危惧種等の野生生物の保護 上)重要な地域であることが明らかになった。 →農家等の定期的な手入れにより、多様な生態系がモザイク状に 配置され、生物の多様性を高めた。
  15. 15. 生物多様性の「第2の危機」=里山の危機 • 生物多様性の3つの危機(『新・生物多様性国家戦略』2002年) – 第1の危機・・・人間活動の強い影響で生物が絶滅の危 機に(乱開発、乱獲) overuse – 第2の危機・・・伝統的な自然への働きかけ(里山への 手入れ)の不足 underuse – 第3の危機・・・外来種や自然界に存在しない化学物質 による問題
  16. 16. 16 本日の話題 1.里山とは? 2.里山保全の現代史 3.里山ガバナンスの今後
  17. 17. (松村, 2010)
  18. 18. 市民参加による里山型公園の誕生 • 1983年、「まいおか水と緑の会」設立。里山を「都市公園」に改変す る計画に異議を申し立て、市から使用許可を得て、公園予定地と なっていた休耕田を復元。里山を保全し、市民が管理運営にかか わることで公共サービスの質が高めることを示し、その考え方が公 園計画・運営に生かされた。 • 1993年、舞岡公園開園。田園体験区域を管理運営する「舞岡公園 を育む会」(現:やとひと未来)発足。横浜市が委託(6.0ha/30.4ha)。 →山崎・谷戸の会(鎌倉中央公園)、恩田の谷戸ファンクラブ(私有地) →里山型の自然保護運動に新しい方向性を示した。
  19. 19. 活動を担うことにより緑地保全を実現 • 緑地保全を求める市民が維持管理を引き受けることを条件に、自 治体に土地の買収を踏み切らせた例がある。 →町田かたかごの森を守る会(1986年設立) • 旧住都公団が、維持管理の煩わしさを理由に保存緑地としてあっ た竹林を伐採する計画を立てた。これに対して住民は、自主管理 するので保存するように要望した例がある。 →けやきが丘団地森林愛護会(1984年設立) 港北ニュータウン緑の会( 1992年設立)
  20. 20. 行政主導による緑地保全団体の設立 • 横浜市内では、市民参加・運営による舞岡公園の成功から、同様 に緑地を保全していく仕組みが行政主導で広がっていった。 →都筑里山倶楽部(都築中央公園2.9ha/19.6ha) • 都市公園のみならず、これまで地権者が管理していた市民の森に ついても、市民参加制度が導入されていった。 →新治市民の森愛護会(67.2ha) →横浜市森づくりボランティア団体育成・支援要綱(2002)
  21. 21. ガバメントからガバナンスへ – ガバメント(government)・・・上からの統治 – ガバナンス(governance)・・・下からの協治、自治 • ガバメント(政府)が公共サービスを独占していた時 代から、企業・NPO/NGO・地域団体などと適当に 協働しながら、ガバナンス(協治)を機能させる時代 に突入している。
  22. 22. 東京都における里山ガバナンスの事例例(1) • 東京グリーン・キャンパス・プログラム – 東京都指定の保全地域で、大学・NPO等と連携した環境保全 活動を実施し、大学の地域貢献、教育活動の場として活用。
  23. 23. 東京都における里山ガバナンスの事例例(2) • 東京グリーンシップアクション – 企業・NPO等と行政が連携し、保全地域で自然環境保全活動 をおこなう。企業のCSR活動、福利厚生など。
  24. 24. 全国的な里山保全の展開 1980年代 • 里山保全の黎明 • 里山の意義の再発見 1990年代 • 市民による里山保全の展開 2000年代 • 行政による施策・事業展開 2010年代 • 各地の自治体に里山条例
  25. 25. 森林づくり(里山保全)活動も停滞・縮小傾向に
  26. 26. 生態学的ポリティクスが働く里山 • (下からの)里山保全運動に対して、(上からの)里山保全策が充 実してきたことで、都市近郊の里山空間は、両者のせめぎ合う場 となっている。 • 生物多様性という普遍的な価値によって、里山が一元的に評価 されるようになると、健全な生態系を守るために人びとが動員さ れることになりかねない(松村, 2007)。 • 1990年代以降、市民と行政が協働して里山保全を模索する動き が続けられてきたが、可能性よりも限界を感じて、フィールドを自 前で確保して、自由に活動を展開する動きもある(松村, 2010)。 →みんなの森財団
  27. 27. 里山保全ボランティアの参加動機 里山保全は 副次的目的 里山保全が 主目的 自分がおこなう 他人と共におこなう 次世代に自然を残したいから 農林業に携わりたいから 自然(植物)の知識を得たいから身体を動かすことが好きだから 狭い人間関係から抜け出したいから 《市民運動型》 《環境学習型》 《関係志向型》 余暇に社会で役立つことをしたいから 自分の住む地域に関わりたいから 《健康志向型》 目的性 共 同 性 (松村, 2009)
  28. 28. 都市近郊の里山保全活動における現場の課題 • 生態系管理 – 保全活動によって、里山生態系は良くなっているのか。 – 保全管理計画を立てて施業をおこない、モニタリング調査を おこなって、適宜やり方を変えていく(順応的管理) →「横浜市森づくりガイドライン」(横浜市) • 安全管理 – 「怪我と弁当は自分持ち」では済まない。 – 森づくりの中心となる高齢者は、作業を捗らせるため、体力を 補うため、動力機(刈払い機、チェーンソー等)を使いたがる。 →「森づくり安全技術マニュアル」(FLC)
  29. 29. 都市近郊の里山保全活動における組織の課題 • 民主的な組織運営 – 強いリーダーの統率力で活動を進めている場合、民主的な組織運 営ができず、不満を抱えるメンバーが多いこともある。 – メンバー内で主体性を育む機会が少なく、世代交代が進みにくい。 • 持続的な組織経営 – メンバーの固定化・高齢化により、活動の継続が難しくなっている 団体が増えている。しかし、若い人を雇用できる収入は見込めない。 – 活動の効果を社会に伝え、幅広く支援を募り、多様な収入源を確 保しながら自立的に運営できるとよい。しかし、現実は厳しい。
  30. 30. 33 本日の話題 1.里山とは? 2.里山保全の現代史 3.里山ガバナンスの今後
  31. 31. 里山をまもる方法 • 今日、里山の社会的・環境的価値は社会的に認められている。 • しかし、低成長の時代、環境保全に使える税金は限られる。 →今後、行政が税金で身近な環境を守ることには期待できない。 例外)横浜市みどり税 • 里山を守るには、民間(市民・企業等)の力を活かし、持続的 に管理する仕組みづくりが求められる。 – 里山保全ボランティア – 里山ビジネス/里山資本主義
  32. 32. 里山保全ボランティア 35
  33. 33. The Conservation Volunteers [U.K.] 36
  34. 34. 里山ビジネス(里山×経済) 37 Satoyama Experience
  35. 35. 持続可能な里山ガバナンス構築に向けた NORAの取り組み 民間連携の取り組み • 里山保全ボランティアの世代交代 ① よこはま里山レンジャーズ+若手現場リーダー育成 • 里山保全をシゴトに/里山のシゴトが保全に ② まちの近くで里山をいかすシゴトづくり 行政との協働による取り組み ③ 公共的な樹林地管理に関する新たな制度づくり 38
  36. 36. ①ボランティアの世代交代に向けて 39 • 2012年~よこはま里山レンジャーズ – 認定NPO法人自然環境復元協会のレンジャーズプロジェク トの仕組みを、横浜市内の里山でコーディネート。 – 20~40代の参加が多い。ボランティア活動の入口。 • 2015年~里山ボランティア若手現場リーダー育成 – 安全で楽しい里山保全活動をリードする若者の育成。 日本環境保全ボランティアネットワーク(JCVN)と連携。
  37. 37. よこはま里山レンジャーズ (認定NPO法人自然環境復元協会との協働事業) • レンジャーズ登録者数は約2,200人。参加者には学生、20~30代の社 会人のほか、子育てを終えた世代も多い。
  38. 38. 41
  39. 39. 42
  40. 40. 安全で楽しい森づくりを担う若手リーダーの育成 • 里山保全ボランティアの若手現場リーダー育成講座 – 座学:リーダー概論、リスクアセスメント+マネジメントなど – 実習:安全な作業のための計画、道具の使い方、樹木伐採など 43
  41. 41. ②ボランティアではなく若者に魅力あるシゴトづくりへ 44 • 2016年~ まちの近くで里山をいかすシゴトづくり – 里山保全、公園管理、農福連携、環境教育、地域おこし、 木工、ネットショップ、経営診断などを専門とする有志よる プロジェクトチームを発足。 – 都市近郊の里山の資源・空間を活用した社会的起業を支 援するプラットフォームづくりへ。 – 里山保全をシゴトへ→里山でのシゴトが保全に
  42. 42. 45
  43. 43. ③公共的な樹林地管理に関する新たな制度づくり 46 • 2016年~ 行政から事業を受託する中で検討 – 里山でシゴトづくりを促進する規制緩和 里山×{教育、福祉、観光・レクリエーション、スポーツ など}の生態系サービス事業の開発へ – 前提条件:生態系保全+安全管理←PDCAサイクル – 支援を活動(アウトプット)から活用(アウトカム)へ
  44. 44. まとめ 1. 1980年代後半~90年代、里山の価値が学術的に評価されると ともに、自然保護運動の新しいタイプとして市民参加による里山 保全が広がり、全国に波及していった。 2. 下からの里山保全運動と、上からの里山保全策がすすみ、里 山はまもるべき対象として社会的に認識されるようになった。 3. 里山をまもる方法として、都市近郊ではボランティア活動が盛ん だが、メンバーの固定化・高齢化が課題となっている。 4. 民有地はもちろん公有地の里山も行政が管理する時代ではな く、多様な主体連携によりガバナンスを機能させる必要がある。 5. 持続可能なかたちで里山を保全するには、生態系管理・安全管 理を前提に、里山の資源・空間をいかしたシゴトづくりが求めら れよう。
  45. 45. 文献 • 松村正治, 2007, 「里山ボランティアにかかわる生態学的ポリティクスへの抗い方――身近な環境調査に よる市民デザインの可能性」『環境社会学研究』13: 143-157. • ――――, 2009, 「里山ボランティアにおける自由の条件――人間-植物関係の批判社会学試論」『 園芸 文化』6, 48-68. • ――――, 2010 , 「里山保全のための市民参加」木平勇吉編『みどりの市民参加――森と社会の未来を ひらく』日本林業調査会: 51-68. • ――――, 2010 ,「里山保全」環境総合年表編集委員会編『環境総合年表―日本と世界』すいれん舎: 270-271. • ――――, 2012, 「多様な人びとと多様な里山、その多様な関係性」『多摩ニュータウン研究』14: 8-16. • ――――, 2013, 「環境統治性の進化に応じた公共性の転換へ―横浜市内の里山ガバナンスの同時代 史から」宮内泰介編『なぜ環境保全はうまくいかないのか―現場から考える「順応的ガバナンス」の可能 性』新泉社: 222-246. • ――――, 2015,a 「里山の遺産を生かしたコミュニティの可能性―持続可能な地域づくりの観点から」堀 芳枝編『学生のためのピース・ノート2』コモンズ: 185-202. • ――――, 2015b, 「地域主体の生物多様性保全」大沼あゆみ・栗山浩一編『シリーズ環境政策の新地平 4 生物多様性を保全する』岩波書店: 99-120. • ――――・香坂玲, 2010, 「生物多様性・里山の研究動向から考える人間-自然系の環境社会学」『環境 社会学研究』16: 179-196.
  46. 46. おわり

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