2. brand story
OPJ Jun OppataP h o t o M o t o y o s h i Ya m a n a k a
opj Jay OppataP h o t o M o t o y o s h i Ya m a n a k a
プロチーム『Mongoose Factory Team』を編成。零細企業には無謀
とも思われるド派手なテレビ広告を打ち、チームのレースシーンを
オンエア。これによりBMXは、アメリカ国内はもちろん、瞬く間に
世界中に浸透しました。そして、BMXは歴史上初めて、アメリカ
生まれのサイクルスポーツとして世界に認められ、今や五輪の正式
種目に採用されるまでに成長しています。創業当時にSkipが商標
登録した『BMX』という名称も、誰もが使う『一般名詞』となり、
今日に至ります。それだけではありません。80年代にはマウンテン
バイクの開発にもいち早く取り組み、BMXチームメンバーであった
当時10代のJohn Tomac(ジョン・トマック)をMTB史上最大の
スーパースターに育てあげました。また、90年代には他社に先駆け、
リアサスペンションを搭載したMTBフレームを世界で初めて量産。
BMXとMTBの両ジャンルで常にトップライダーを育て、共に開発を
する姿勢は現在にも受け継がれ、Chris Akriggなど他数のMongoose
ライダーが開発に注力しています。アクティブな乗り味、正確なハンド
リング特性、それを長期にわたって支える高い剛性。自転車でダートを
走る楽しみを世界に初めて提案したブランド=Mongooseは、現在も
その裾野を広げながら進化し続けています。
Mongooseは、1970年代にカリフォルニアで生まれ、BMXと共に歩み
成長したブランドです。ときは1970年代初頭のこと。カリフォルニアの
ティーンたちに絶大な人気となった『On Any Sunday(オン・エニ・
サンデイ)』というモトクロス(モーターサイクルの)映画の影響を
受けた少年たちが、自転車でモトクロスごっこを始めました。当時、
自動車のホイールデザイナーだったMongooseブランドの生みの親で
あるSkip Hess(スキップ・ヘス)は、たまたま通りがかった公園で、
ハイライザーなど当時の子供用自転車でジャンプをする少年たちの
楽しそうな様子を目にしました。ところが、多くの少年たちが自転車、
とくにホイールを壊す様子を目の当たりにします。そして、Skipは、
そんな子供たちのためにレーシングカーの技術を応用した丈夫な
マグネシウム合金製の専用ホイール『Motomag』を作りました。
その後、この遊びをBMX(バイシクルモトクロス)と命名。さらには、
『BMX Products』社を創立し、同社の製品に『Mongoose』という
ブランド名を冠しました。Skipは、BMXのレース協会を立ち上げた
友人と協力して、この遊びのルールを確立し、本格的な競技として
スタートします。その2年後には世界初の量産BMXフレームとなる
『Mongoose』の販売を開始しました。と同時に世界初となるBMX
1
3. 2018 mongoose
team riders
Yuta Kurise
P h o t o M o t o y o s h i Ya m a n a k a
Hideo NagaiP h o t o Ts u g i m a t s u A k i h i r o
2