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December 31, 2023
名古屋大学 客員教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 11-12月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント
◼ EV市場は拡大しているが、欧米で11月頃から成長鈍化。
➢中国、アジア(タイ、インド)では市場が拡大。
➢Tesla、BYD、Li AutoといったEVメーカーは、世界の自動車市場の2020年に1%だったが、今年は7%に拡大。
➢新興国では低価格モデルが需要をけん引。先進国では低価格モデル待ち (BEVが市場性と合っていない)。
➢それでも、米国では11月までにBEVが100万台を突破。(Teslaは10月までの累計で前年比37%増)
➢GM、Ford、VWのBEV化が振り出しに戻る。一方、BEV専用メーカーは成長。
◼ 2023年1-10月の世界PEVの新車登録台数は1,073万台 (市場シェア16%)。
➢2023年全体では1,300万台、2024年には1670万台(以前の予測より78万台減)になる可能性がある。
◼ フランスでは中国製BEV排除が鮮明化。
➢Tesla Model 3を含み、Dacia Spring、SAIC製MG 4等の廉価な売れ筋も対象。
◼ 2024年に向けBYD、Zeely、Hyundai/KiaのBEV新車攻勢が急拡大。
◼ 米国NACSのSAEによる標準化の定義がほぼ完了。
◼ Autopilotのリコールは、衝突事故をめぐる訴訟でのTeslaの防御を脅かす。
◼ 先月と異なりインド政府は輸入税減額を計画しないとし、Tesla参入に赤信号。
3
https://www.spglobal.com/mobility/en/products/global-auto-demand-
tracker.html?utm_medium=banner&utm_source=autonews.com&utm_campaign=PC023769
Global Automotive Demand Tracker (S&P Global)
非PEV
(ICE、HEV)
PEV
(BEV、PHEV)
Agenda
4
1. 重要なポイント
2. 11-12月の海外動向 まとめ
5
◼ 中国製電気自動車などに関税を検討
➢バイデン大統領は、トランプ前大統領が課した約$300Bの中国製品に対する関税に対して、3年近く見
直しをしてきたが、内部分裂のために関税政策に関するコンセンサスを得ることができなかった。
✓ 中国のEVに対する関税をさらに引き上げても、米国市場への影響は最小限にとどまるだろう。
▪ 中国製EVにはすでに25%の関税が課せられており、中国企業がアメリカの消費者に進出する妨げとなっている。
◼ 下院共和党はまた国民に何兆ドルもの犠牲を出すことに賛成した
➢下院共和党はまたしても、排気ガスを増加させ、アメリカ国民に燃料費と医療費で何兆ドルもの追加負担
を強いる法律を成立させようとしている。問題の法案はH.R.4468、「CARS」法と呼ばれている。
✓ この法律は、実施されれば平均的な消費者にとっては自動車の平均寿命で$12,000の節約になり、100億ト
ン近くの排出を回避し、アメリカ人の健康と燃料費を数兆ドル節約することになるEPAの新しい排出規制の実
施を阻止することを意図している。
Bloomberg、12月21日(7)、electrek、12月7日(80)
米国の動向
6
米国の動向 (非組合員の賃上げ)
◼ UAWの勝利で非組合員も助かる。Teslaが直近の賃上げに踏み切る
➢Teslaは、ネバダ州のギガファクトリーで働く一部の労働者の賃金を10%以上引き上げると発表した。
✓ VW、Hyundai、トヨタ、ホンダが最近同じようなことをやっていることから、労働組合の勝利がいかに業界全体に
影響を与え、労働者の獲得競争をしなければならない非組合員企業の条件まで引き上げる傾向がみられる。
electrek、12月18日(27)
▪ CNBCによると、ギガファクトリーの労働者は時給$2から$8.30の「生活費
調整」を受け、工場のほとんどの時間給労働者は10%以上の昇給を受け
ることが確認された。また、賃金階層を「合理化」し、賃金格差を縮小する。
▪ UAW交渉の2大ポイントであり、UAWは昇給だけでなく、生活費調整と階
層別賃金体系の廃止または削減を求めていた。
▪ Teslaを標的にしている組合はUAWだけではない。スウェーデン最大の労
組であるIF Metalが、Teslaに対して団体協約の締結を求めている。
✓ 非組合員企業が最近発表した同様の内容はTeslaだけではない。
▪ トヨタはUAWとの交渉が発表された直後、米国の組立労働者の大半の賃
金を9.2%引き上げると発表。
▪ ホンダは一部の労働者の賃金を11%引き上げ、賃金水準の最上位への
昇格を早め、育児や学生ローンの援助などの追加手当を支給。
▪ Hyundaiは2028年までに非組合員労働者の賃金を25%引き上げる。
▪ VWはプレスリリースで賃上げを発表した。詳細はかなり薄かったが、賃上
げは12月に開始され、2月からは圧縮された賃上げが開始される。
✓ 労働者が企業に対してより多くの価値を生み出すにつれて、その収益
は価値を生み出す労働者ではなく、上司にますます多く支払われるよう
になっている。
7
欧州の動向
◼ フランス、中国製EVに「No」を表明
➢フランスは最高€7,000の連邦税優遇措置の対象となるEVのリストを公表した。
✓ 予想通り、Tesla Model 3や市場で最も安価なEVであるDacia Springなど、中国製のEVは選ばれなかった。
▪ Tesla Model 3は、ヨーロッパ向けにはTeslaの上海工場から輸出されているため、フランスでは税制優遇措置の対象
から外れている。Model Yは、組み立てがドイツで行われているため、リスト入りした。
▪ BYD Atto 3とDolphinは対象外となったが、韓国で組み立てているKia Niroとチェコで生産されているHyundai Konaは
キャッシュバックの対象となっている。
✓ グリーンボーナスはもともと、すべてのEVに適用される€5,000(低所得世帯には€7,000)の一律の現金奨励
金であったが、そのルールが強化された。
▪ ひとつは、奨励金の3分の1が中国製EVに支払われていたことで、自動車の生産とライフサイクルを考慮するようになり、
製造工程でCO2排出量の多い中国製や外国製は除外されるようになった。
electrek、12月14日(46)
▪ フランスで販売されるEVの10台に1台を占める中国製
のDacia Springは、ボーナスなしで価格が€15,800か
ら€20,800に跳ね上がる。
▪ 中国の上海汽車が所有する英国ブランドのEVセダン
MG 4もリストから追放された。Les Echoによると、MG
4はボーナス前の価格は€30,000で、今年に入ってか
らの登録台数で現在フランスEV市場の61.4%を占め
ている。
✓ フランスは2027年末までに100万台以上のEVを生産
することを約束している。
8
タイの動向
◼ タイ政府、EVハブの更新に$970Mを予算計上
➢タイ政府は2030年までに自動車生産台数の30%をEVにしたいと考えており、2027年まで$970Mを
EVの主要生産拠点となる野心に充てる。
✓ 2027年までにタイ国内でEVを製造する事を条件に、外国のEVメーカーは2024年と2025年にタイに持ち
込まれる完成品のEVについて、輸入関税の最大40%引き下げと物品税の2%減税を受ける資格がある。
▪ 2022年に第1段階が開始されて以来、タイにはBYD、長城汽車、上海汽車、長安汽車といった中国のEVメーカー
が続々と進出している。
▪ これらの中国メーカーは、長年タイで内燃エンジン車を製造・輸出してきた日本や欧米の自動車メーカーの覇権に急
速に挑戦している。
✓ 政府は現在の購入者優遇プログラムに資金を提供するため、71億バーツの追加予算を承認した。
▪ この追加予算は、年末の駆け込み購入をサポートするものだという。地元のEV購入者には、来年から2025年まで、
1台あたり最大10万バーツ($2,858)の補助金が提供される。
◼ Tesla、タイに工場用地を探していると首相が発表
➢タイはすでにアジア最大の自動車組立拠点のひとつであり、年間200万台もの自動車が現地で生産さ
れている。
✓ Teslaの幹部がタイを訪れ、Srettha首相と再び会談したと報じられている。
▪ 「Teslaは2,000ライ(320ヘクタール)の土地を探している。Teslaがタイに投資することを確信している」(首相)
Bloomberg、12月19日(13)、electrek、12月8日(71)
9
インドの動向
◼ インド政府はEV輸入税の減税を計画していないと述べ、Teslaに打撃
➢商工省次官は水曜日遅くに国会で、「現在のところ、インドにおけるEVの輸入関税について、現地での
付加価値コストの免除や補助金を提供する提案はない」と述べた。
➢Teslaとインドの交渉は再び暗礁に乗り上げる可能性がある。
✓ 先月Bloombergが報じたように、「政府は、国際企業が最終的にインドで生産することを約束すれば、EVを
特例税率で輸入できるようにする政策に取り組んでいる」ことを考えると、今回の声明は予想外の展開だ。
Bloomberg、12月14日 (41)
10
PEVの動向 (全世界)
insideEVs、12月9日(67)
◼ 10月のPEVの世界販売台数は9月と同じく約130万台。
➢10月に世界でのPEV新車登録台数は、前年同月比37%増の1,279,077台で市場全体の17%
✓ 10月はPHEVが前年比46%増で伸びた
▪ BEV登録台数は約87万台で、市場の12%
▪ PHEV登録台数は約41万台で、市場の5%
▪ 合計127.9万台(前年比37%増)、シェア17%
➢2023年1-10月の全世界PEVの新車登録台数は1,073
万台(前年同期比38%増)で市場シェア16%。
✓ 1-10月のBEVは750万台、PHEVは320万台
➢2023年には1,300万台以上になる可能性がある。
8.8%
15.0%
8.3%
11.5% 15.7% 13.2%
6.4% 16.6% 12.0% 12.4%
9月からの伸率
14.7%
8.7%
11.5% 12.9% 13.2% 18.7% 12.5% 16.6% 17.3% 19.7%
9月からの伸率
11
PEVの動向 (全般)
Electrek、12月5日(91)
◼ EV減速の報道は大きく誇張されている
➢気候変動とエネルギーに関する国際会議(COP)がドバイで
開催される今週、BloombergNEFは毎年恒例のゼロ・エミッ
ション車のファクトブックを発表した。
✓ スローダウンはまだ続く可能性があるが、今のところ、これ
は一般的な需要の落ち込みというよりも、市場で競争力の
あるメーカーの絞り込みのように見える。
▪ Tesla、BYD、Li Autoといった純粋なEVメーカーは、2020年
には世界の自動車市場のわずか1%だったが、今年は7%
を占めるだろう。
▪ 多くのレガシー自動車メーカーは、価格、航続距離、機能面
で競争力のない製品を発売しており、振り出しに戻らざるを
得ないだろう。
✓ インド、タイ、インドネシアなどの新興国ではEVの普及が急
速に進んでおり、低価格モデルが需要を牽引。
▪ タイではすでに販売台数の9%をEVが占めている。
▪ $10,000台の新モデルがさらに市場に投入されれば、成長
はさらに続くだろう。
✓ EVは依然として、エネルギー転換の中で最も急速に進んで
いる部分のひとつである。
12
PEVの動向 (全般)
S&P Global、11月8日(103)
◼ EV需要鈍化において、充電と航続距離の懸念よりも価格が上位を占める
➢S&P Global Mobilityが世界中のEV所有者と購入意向者を対象に行った調査によると、航続距離への不
安と充電ネットワークも躊躇する理由となっている。しかし、潜在的なEV購入者が最も懸念しているのは、
財布への影響である。
✓ 世界の回答者7500人のほぼ半数(48%)が、EVの価格は高すぎると考えている。
✓ EV技術が大衆市場に普及する準備が整っていると考えている回答者は半数に満たなかった。
✓ S&P Global Mobilityの調査によると、次回の自動車購入にEVを検討している回答者はわずか42%で、回答
者の62%が新車購入前に技術が向上するまで待っていることがわかった。
13
PEVの動向 (全般/米国)
Bloomberg、12月15日(30)
◼ GM、Ford、TeslaがEV販売台数の伸び率
鈍化に貢献
➢BNEFは現在、自動車メーカー各社が2024年に販売す
るBEVとPHEVは1670万台になると予想している。
✓ これは、BNEFが6月に発表した「長期EV見通し」の予
測値を約4%下回る(約77.5万台減)。
▪ 「米ビッグスリー2社の意欲鈍化に加え、Teslaモデルの
老朽化が成長の可能性を制限していること、そして多く
の米顧客にとって経済状況が厳しくなっていることから、
米EV市場はより困難な年に直面している」(BNEF)。
14
PEVの動向 (米国)
Electrek、12月5日(92)
◼ 米国のEV販売台数が100万台を突破、前年比50.7%増と急成長
➢米国におけるEVの累計販売台数が100万台を突破した。
✓ EVの販売台数が単年度でこの基準を超えたのはこれが初めて。
✓ 全米自動車販売店協会(NADA)によると、2023年11月までのBEV販売台数は1,007,984台で、前年比
50.7%増となった。
▪ BloombergNEFはまた、ドバイで開催されるCOP28に合わせて特別に作成した年次ゼロエミッション車ファクトブックを
本日発表した。同報告書の結論は、EV需要の減速が懸念されているにもかかわらず、「データはそれを裏付けていな
い」とBNEFは書いている。
15
BEVの動向 (米国)
insideEVs、12月13日(55)
◼ 2023年10月、米国のBEV登録台数が史上2度目の10万台突破
➢2023年最初の10ヶ月間のBEV登録総数は955,509台で、1年前より約58%増加し、市場全体の約
7.4%(2022年同時期の5.6%から上昇)に達した。
✓ 11月の登録データが届けば、BEVの新規登録台数は100万台を超えるだろう。
➢この10ヵ月間にTeslaは537,622台(前年比37%増)の新規登録を記録した。
✓ Tesla (BEVの56.3%): 537,622台(37%増)
✓ 非Tesla(BEVの43.7%):417,887台 (96%増)
✓ 合計:955,509台(58%増)、シェア7.4%(前年5.6%)
米国の1-10月のBEV販売台数トップ10(1
部)
1. Tesla: 537,622 (up 37%) share 56.3%
2. Chevrolet: 55,952 (up 109%) share 5.9%
3. Ford: 55,155 (up 26%) share 5.8%
4. Hyundai: 45,621 (up 97%)
5. Rivian: 35,751 (tripled)
6. BMW: 34,806 (up 308%)
7. Mercedes-Benz: 31,843
8. VW: 30,939 (up 128%)
9. Kia: 26,032 (nearly flat)
10.Audi: 20,091
16
PEVの動向 (米国)
Bloomberg、12月14日(42)
◼ 走行距離を求める米国ドライバーに最適なBEVはこれだ
➢走行距離と同じくらい重要で、見落とされがちなのが、バッテリーをどれだけ早く充電できるかだ。
✓ 定期的に充電スポットを利用できない人や、長距離を運転する人にとって短い充電時間が鍵となる。
▪ 大衆車を購入する人たちは、自宅に充電器を設置するよりも、公共の充電器に頼ることが多い。
✓ 最近まで、米国ではTeslaが充電の利便性を独占していた。
▪ Teslaのセダン「Model 3」とSUV「Model Y」は、$50,000以下
で330マイルという航続距離を誇るだけでなく、Teslaの広大な
充電ネットワークによって、アメリカの高速充電器の3分の2を
独占的に利用できるようになった。
▪ ほとんどの自動車メーカーは、2024年から12,000台以上の
Teslaのスーパーチャージャーを利用できるようになる。
✓ Edmundsのは、高速充電器で10%から80%まで充電し、米
国の数十台の車をテストし、各車両の実走行効率に基づき、
100マイル走行するのにかかる平均時間を割り出した。
▪ 結果は、Hyundai Ioniq 6の7.5分未満から、HyundaiとKiaが
トップ3を占め、Tesla Model 3、Model Y、Model Sがそれに続
いた。Chevy Bolt EUVの35分近くまで幅があった。
▪ 最新世代のスーパーチャージャーは350kWまで供給可能だが、
Fordの「Mustang Mach-E」や「F-150 Lightning」を含む多くの
車は、その半分以下。
17
PEVの動向 (米国)
◼ 走行距離を求める米国ドライバーに最適な
BEVはこれだ
18
中国の動向 (PEV: BEV+PHEV)
◼ 中国 10月のPEV販売台数は808,094台で販売新記録を更新
➢10月、前年同期比約41%増。
✓ 80万台を超えたのはこれが初めてで、歴史的に最も好調な年末には100万台に近づく可能性がある
✓ Tesla Model Yは依然として3位(BEVでは1位)をキープしているが、PEVモデルの売れ筋上位の大半は中国車。
➢10月のPEV登録台数
✓ BEV: 53.9万台、シェア26%、PHEV: 26.9万台、シェア13%
➢1-10月累計のPEV登録台数
✓ BEV: 420万台、シェア24%、PHEV: 200万台、シェア12%
✓ 合計:6,238,332台(前年同期比35%増)、シェア36%
中国1-10月のPEV販売台数トップ10
1. BYD Song Plus: 492,201 (68,004 BEV
+ 424,197 PHEV)
2. BYD Qin Plus: 370,453 (99,125 BEV
+ 271,328 PHEV)
3. Tesla Model Y: 346,462
4. BYD Yuan Plus (Atto 3): 281,930
5. BYD Dolphin: 272,740
6. GAC Aion S: 193,960
7. GAC Aion Y: 190,684
8. Wuling Hong Guang MINI EV: 189,863
9. BYD Han: 168,411 (89,191 BEV +
95,220 PHEV)
10.BYD Seagull: 168,049
10月単月の売上
Atto 3 (2位) <440万円>
Seagull (4位) <150万円>
Dolphin (5位) <360万円>
10月単月の売上
Song Plus (1位)、Qin Plus (3位)、
Han:(10位)のBEV比率も上がっている
InsideEVs、12月4日(97)
19
中国の動向 (PEV)
◼ 中国 11月PEV卸売販売台数が過去最高の100万台を達成
➢2023年11月のNEV卸売販売台数は102.6万台で、前年同月比30%増となっている。
✓ そのうち92.9万台が現地で販売され、9.7万台が輸出された。
▪ 輸出された自動車のほぼ4分の1が充電式であった(総輸出台数441万台のうち109万台)。
➢全体の卸売販売台数297万台(前年比27.4%増)に対して、NEVのシェアは34.5%に達している。
✓ BEVが全体の4分の1近くを占め、11月には70万台を超えた。
▪ 但し、BEVの成長率は、市場全体や、ほぼ倍増の323,000台となったPHEVと比較すると相対的に鈍い。
✓ NEV合計:102.6万台(30%増)、シェア34.5%
✓ BEV:70.2万台(13.5%増)、シェア23.6%
✓ PHEV:32.3万台(89.5%増)、シェア10.9%
✓ FCEV:1,000台(76.3%増)、シェア0.03%
➢BYDが11月に30.1万台を超え、基本的にNEV市場全体の30%を支配している。
➢NEVの輸出は、中国の自動車輸出全体に占める割合が高まっている。
✓ 2023年のこれまでのところ、輸出された自動車のほぼ4分の1が充電式であった。
▪ 総輸出台数441万台のうち109万台。
InsideEVs、12月12日(65)
20
中国の動向 (Tesla)
◼ 中国11月、TeslaはEV小売販売台数を伸ばしたが、輸出は55%減少
➢11月のTesla MIC Model 3/Model Yの卸売り出荷台数82,432台で、大半は現地販売台数65,504台
(前年比5%増)で、輸出台数は16,928台(前年比55%減)。
✓ その理由のひとつとしてTeslaギガ上海工場がまだ新型Model 3の生産台数を増やせないという可能性がある。
➢中国製Tesla Model 3/Model Yの先月の卸売出荷台数(前年同月比):
InsideEVs、12月10日(66)
中国製Tesla Model 3/Model Yの出荷台数 (国内+輸出) 中国製Tesla Model 3/Model Yの出荷台数 (国内)
21
PEVの動向 (欧州)
electrek、12月22日(4)
◼ 欧州でEVの登録台数が増加、一方でディーゼルは廃れる
➢欧州連合(EU)における今年の乗用車新車登録台数のうち、BEVとPHEVが占める割合は24%を超え、昨
年より少し上昇した。
➢BEV、PHEV、HEVを合計すると47.6%を占める。これは前年同期の43%から増加している。
✓ ガソリン車は依然として市場の3分の1近くを占めているが、ディーゼル車の割合は急降下。
✓ 欧州の消費者はHEVを支持
しており、前年同月比
28.7%増となっている。
▪ 一方、PHEVは先月
22.1%減の72,002台で
あった。
22
PEVの動向 (欧州)
◼ ヨーロッパ 2023年10月、PEVが市場の25%を占める
➢先月ヨーロッパで新規登録されたプラグインEVは260,324台で、これは前年比24%増である。
✓ 一般市場は前年比14%増。
✓ PEVの市場シェアは25%で、前年は23%だった。
➢BEV登録台数は前年比36%増の約17万台となった。PHEVは前年比約5%増の約9万台にとどまった
✓ 10月の登録台数:
▪ BEV:約16.9万台 シェア16%、PHEV:約9.1万台 シェア9%、合計:260,324台 (24%増) シェア25%
✓ 1-10月の累計:
▪ BEV:約165万台、シェア16%、PHEV:約82万台、市場シェア7%、合計:2,494,470台(31%増)、市場シェア23%
InsideEVs、11月30日 (98)
欧州の1-10月のPEV販売台数トップ10
1. Tesla Model Y - 220,310
2. Tesla Model 3 - 73,385
3. VW ID.4 - 69,833
4. Volvo XC40 - 64,270 (42,450 BEV、21,820
PHEV)
5. Skoda Enyaq iV - 61,473
6. MG 4 - 58,983
7. Audi Q4 e-tron - 56,892
8. Volkswagen ID.3 - 54,622
9. Fiat 500 electric - 54,425
10.Dacia Spring - 49,954
23
PEVの動向 (欧州)
◼ 欧州2023年10月、PEV販売台数の9月の鈍化(前年比)から拡大
InsideEVs、11月30日
欧州の1-10月のPEV販売台数トップ10
1. Tesla Model Y - 220,310
2. Tesla Model 3 - 73,385
3. VW ID.4 - 69,833
4. Volvo XC40 - 64,270 (42,450 BEV +
21,820 PHEV)
5. Skoda Enyaq iV - 61,473
6. MG 4 - 58,983
7. Audi Q4 e-tron - 56,892
8. VW ID.3 - 54,622
9. Fiat 500 electric - 54,425
10.Dacia Spring - 49,954
➢10月、260,324台のPEVが新規登録され(前年比
24%増、シェア25%)、一般市場は前年比14%増。
✓ 10月のPEVの市場シェアは25%と堅調を維持し
ている(前年は23%)
✓ 10月の登録台数:
▪ BEV:約16.9万台(16%)、PHEV:約9.1万台(9%)
✓ 1-10月の累計:
▪ BEV:約165万台、シェア16%、PHEV:約82万台、
市場シェア7%、合計:2,494,470台(31%増)、市
場シェア23%
欧州の10月のPEV販売台数トップ10
1. Tesla Model Y - 11,583
2. Skoda Enyaq iV - 8,463
3. Audi Q4 e-tron - 7,764
4. Tesla Model 3 - 7,149
5. MG 4 - 6,951
6. Dacia Spring - 6,150
7. Volvo XC40 - 5,884 (5,150 BEVs + 734
PHEVs)
8. BMW i4 - 5,311
9. VW ID.4 - 5,193
10.Fiat 500 electric - 5,081
(€28,420)
(€48,900)
(€52,950)
(€21,790)
(€44,890)
(€42,990)
(BEV: €36,590、PHEV €68,990)
(€59,200)
(€49,020)
(€30,400)
24
PEVの動向 (欧州)
◼ VWグループは輝いたが、VWは期待外れ - 欧州EV販売レポート
➢欧州で10月のハイライトは、VWのIDモデルが上位を占められず、2位のSkoda Enyaqと3位のAudi Q4 e-
tronが記録的な結果を残した。
CleanTechnica、11月29日(100)
✓ Tesla Model Yは 12ヶ月
連続で1位だが、今年は欧
州における「Model Yのピー
ク」と言えるかもしれない。
✓ VWはシェアを落とし続けて
いる。
▪ 2位はSkoda Enyaqで、
チェコのクロスオーバー
はEV分野で確かな価値
を持ち記録的な月間販
売台数を達成した。
▪ 4位のTesla Model 3は、
リフレッシュされて欧州
で納車された最初の月
であり、幸先の良いス
タートを切った。
▪ 5位のMG4は、VW ID.3
やRenault Megane EV
より€10,000安い。
25
PEVの動向 (欧州)
◼ 手頃な価格の電気自動車を待ち望む顧客のため、欧州のEV需要は鈍化する
➢欧州のEV販売は、加速度的な成長を続けてきたが、2~3年後のより良い、より安価なモデルをドライバーが
待ち望んでいるため、減速ゾーンに入りつつあるようだ。
✓ EVの普及が遅れている背景には、景気の先行き不透明感以上に、消費者がEVが安全性や航続距離、価格の
ニーズを満たしていることに納得していないことがある。
✓ AutoTraderによると、英国の新型EVは化石燃料モデルよりも平均してまだ33%高いという。そして、エントリー・
レベルの消費者をターゲットにしたパイプラインにあるほとんどの新型車は、早くても2025年までには市場に出
回ることはないだろう。
Reuters、11月14日 (102)
26
PEVの動向 (欧州)
Bloomberg、12月22日(3)
◼ 誰も中古EVを欲しがらず、新車の販売も厳しくなっている
➢バッテリー駆動車の価格が内燃エンジン車よりも急速に下落している。
✓ 補助金の不足、より良い技術を待ちたい、充電インフラの不足が続いているなどの理由で、購入者はバッテ
リー車を敬遠している。
▪ Teslaや競争力のある中国製モデルによる熾烈な価格競争は、新車・中古車の価値をさらに押し下げ、VWや
Stellantisといったライバルの収益を脅かしている
✓ 2021年に欧州で販売された120万台のEVの多くが3年間のリース契約を終了し、中古市場に出回る来年、
さらに深刻化することが予想される。
▪ 中古EVの価格は10月までの1年間で約3分の1に落ち込んだ
▪ EVの中古車は大幅な値下げをしても、ガソリン車よりも販売に時間がかかる
✓ 欧州最大の自動車市場であるドイツでは、ほとんどの新車はまず社用車やフリートカーとして販売され、1~3
年後に個人の中古市場に再導入される
▪ しかし、新型EVの受注が鈍化しているため、90日以上放置される中古車が増えており、「リスク在庫」となっている
➢Teslaが中古市場ですぐに売れるのは、テクノロジー・リーダーとしてのブランドの評判と、定期的なワイヤレ
ス・ソフトウェア・アップデートがあるからだ。
✓ 問題のひとつは、業界が初めてEVの中古車を扱っていることだ。
▪ 内燃機関車は年式や走行距離ですぐに評価できるが、バッテリーの品質を判断するテストは普及していない。
27
PEVの動向 (欧州)
◼ 私たちは日本の軽自動車モデルを受け入れるべきなのだろうか?
➢RenaultのLuca de Meo氏は基準を緩和して価格を下げ、自動車に$30,000以上かける余裕のない人々に
もEVを広く普及させることができたらどうだろう?というアイデアを持つ。
✓ ACEA(欧州自動車工業会)のトップでもあるde Meo氏によれば、社内のエンジニアの20%は、社内で開発され
た製品が規格に適合しているかどうかを確認するために「ほとんどすべて」を捧げているという。
▪ これらの基準は、安全性から汚染レベル、視界、インフォテインメント・システムなど、あらゆるものを網羅している。
▪ 「軽」は高速道路での走行は可能だが、米国やEUの安全基準には合格しそうにない。
✓ 「欧州がルールを簡素化すれば2027年から2028年までに自動車価格を40%引き下げることができる」と彼は
主張する。
▪ de Meo氏は、RenaultのEV子会社であるAmpereから今後発売されるEV、特に新型EV Twingoについて、軽自動車から
インスピレーションを得たと公式に表明している。
electrek、12月6日 (86)
28
PEVの動向 (ドイツ)
◼ 11月、ドイツのPEV市場は40%近く縮小
➢11月のドイツの乗用車新車登録台数は245,701台で、前年同月比5.7%減。1-11月の累計の新車登
録台数は2,602,726台(11.4%増)
✓ 11月のBEVの登録台数は前年同月比22%減の44,942台となったが、シェアは18.3%と悪くない。
✓ 一方、PHEVの登録台数は前年比59%減(11回連続)の18,124台。
▪ BEVが前年比28%増の469,565台であることだが、12月はこの伸びを大きく減らす可能性がある。
insideEVs、12月13日(56)
ドイツの1-11月のPEV販売台数トップ16
1. Mercedes-Benz: 71,507 - 34,015 BEV、
37,492 PHEV
2. VW: 71,280 - 64,445 BEV、 6,835 PHEV
3. Tesla: 59,684 BEV
4. BMW: 51,919 - 32,163 BEV、 19,756 PHEV
5. Audi: 42,703 - 27,674 BEV、 15,029 PHEV
6. Hyundai: 31,142 - 26,581 BEV、4,561 PHEV
7. Opel: 29,878 - 23,751 BEV、6,127 PHEV
8. Seat: 26,705 - 14,979 BEV、11,726 PHEV
9. Skoda: 26,333 - 20,314 BEV、6,019 PHEV
10.Fiat: 20,003 BEV
11.Kia: 19,536 - 13,803 BEV、5,733 PHEV
12.MG Roewe: 16,216 - 16,193 BEV、23 PHEV
13.smart: 15,653 BEV
14.Volvo: 15,392 - 7,527 BEV、7,865 PHEV
15.Renault: 14,634 - 13,978 BEV、656 PHEV
16.Ford: 13,913 - 3,645 BEV、10,268 PHEV
▪ Mercedes-Benzは、PHEVが強く、PEV登録台数で、苦戦を強い
られているVWをわずかに上回り、ナンバーワンブランドとなった。
▪ BEVではVWがTeslaを超えナンバーワン。
29
欧州の動向 (ドイツ)
◼ TeslaとMercedes-Benz、ドイツ政府のEV補助金の損失を補う
➢ドイツ政府は、EVに対する補助金制度を12月31日に突然終了すると発表した。
✓ 2016年以来、ドイツのEV補助金制度は€10Bを支払い、210万台のEV購入をカバーしてきた。
✓ TeslaとMercedes-Benzは、他の自動車メーカーも、ドイツの購入者に対して補助金の全額を負担することで、
これを補うとしている。
▪ Teslaは2023年の目標である180万台の販売台数を達成するラインを超えるために第4四半期に約476,000台を販
売する必要がある。
▪ Teslaは、フランスがModel 3を補助金制度から除外すると発表したことで、ピンチを感じている。
electrek、12月19日(21)
30
PEVの動向 (フランス)
◼ 誰にでも安いEVを: フランス、月額40ユーロの「ソーシャルリース」を開始
➢低所得者層がEVを€40(約$43)という低価格でリースできる「Social Leasing」プログラムを開始し、EVへ
のアクセスの民主化を目指している。
✓ これには、頭金なし、場合によっては6カ月間の無料充電が含まれる。
▪ 対象となるドライバーは頭金を支払う必要はなく、政府から補助金が出る。
✓ フランスやヨーロッパで生産されるEVを優遇している。
▪ Renaultの新型Twingo E-Techは、最初の6ヶ月間はメンテナンス、アシスタンス、充電まで含めて月額€40で提供され
る。Fiat 500eは月額€89から提供される。Peugeot E-208は月額€99で、Open Corsa-eを€94でリースすると発
表した。Citroënのë-C3は月額€54でリースされる。
✓ ソーシャル・リース・プログラムに参加するには、フランス居住者の年収が€15,400($16,815)以下であること、
年間走行距離が8,000km以上であること、職場から15km以上離れた場所に住んでいることが条件となる。
electrek、12月18日(25)
▪ 対象者であれば、3年間のリース契約で、契約終了時に購入
することも可能で、保険費用や死亡、障害、失業時の解約も
カバーされる。
▪ フランス政府は、現在フランスで400万人から500万人が社
会的リースを受ける資格があると述べている。
✓ マクロン大統領は、2027年までにフランスは少なくとも
100万台のEVを生産し、国内に4つのバッテリー工場を開
設すると述べている。
▪ フランスは€700Mを投じて通勤電車を増発し、EVであれ何
であれ、自動車を使う人を減らそうとしている。
31
PEVの動向 (オーストラリア)
◼ オーストラリアのEV販売促進計画が停滞
➢政府によると、オーストラリアの乗用車の平均炭素排出量は、EU諸国よりも40%多く、米国よりも20%
多い。
✓ オーストラリアではEVの販売が伸びているが、他の多くの先進国に比べて市場への浸透は遅い。
▪ 先月オーストラリアで販売された新車に占めるEVの割合は7.7%で、2022年の3.8%から上昇した。
✓ 長旅やオフロード走行、ボートやキャラバンの牽引に適したボディスタイルであるがっしりしたSUVは、今年販
売された110万台の新車の半分以上を占めている。
▪ 乗用車はかろうじて全体の6分の1を占めている。
Bloomberg、12月6日 (84)
32
PEVの動向 (日本)
◼ ビッグデータを活用し、遅々として進まない日本のEV移行を加速させる
➢日本のEVへの移行が遅れているのは、価格が高い、車種が少ない、充電インフラが限られている、航続距
離への不安があるなど、お決まりの原因がある。
✓ 2015年にモビリティ部門を立ち上げ、カーシェアリングや自動運転、タクシー配車サービスのアプリケーションを
開発しているDeNAは、こうしたハードルのいくつかを克服するために、バッテリーカーの寿命や充電1回あたりの
航続距離を長期的に評価できるEVシミュレーションツールFACTVを開発した。
Bloomberg、12月12日(59)
▪ FACTEVによれば、北海道で日産
LEAFを走らせた場合、初年度の
充電1回あたりの走行距離は
106km~212km(66マイル~
123マイル)で、5年後も99km~
198kmの走行が可能だったという。
33
Teslaの動向
◼ Teslaのドライバーはオートパイロットの主張にもかかわらず事故率が最も高い
➢Teslaはオートパイロットの安全機能により事故率は業界平均よりはるかに低いと主張している一方、保険
金請求に基づく新たな調査によると、Teslaのドライバーは自動車業界のどのブランドよりも事故率が高いこ
とがわかった。
electrek、12月19日(17)
✓ Teslaは「エアバッグやその他の拘束具が作動した」事故を
対象にしているのに対し、LendingTreeはあらゆる事故から
発生した保険金請求を対象にしているため、エアバッグが
作動しなかった小さな接触事故も含まれる可能性がある。
34
Teslaの動向
◼ ワイヤレス誘導式電気自動車家庭用充電器の登場を確認
➢Teslaは、今年初めに予告していたEV用のワイヤレス誘導式家庭用充電器の開発に取り組んでいることを
正式に認めた。
✓ Teslaは以前、自動運転技術に対応するため、この作業を自動化すると話していた。
▪ クルマが自動運転できるようになれば、人間がプラグを挿さなくても自分で充電できるようになるのは理にかなっている
✓ 「我々は誘導充電に取り組んでいる。ガレージのパッドの上を走れば充電が始まる」 (Teslaのチーフデザイナー)
electrek、12月18日(26)
35
Teslaの動向
◼ Autopilotのリコールは、衝突事故をめぐる訴訟でのTeslaの防御を脅かす
➢Teslaの200万台リコールは、米国の自動車安全規制当局(NHTSA)のトップが、Teslaの運転支援プログラ
ムはドライバーの注意力を確保できていなかったと指摘したことを受けたもの。
✓ Teslaはオートパイロットが設計対応していない道路で使用されたこと、またドライバーが操作を中断した際に十
分な警告を送れなかったことを主張している。
▪ Teslaはリコール報告書の中で、NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)の分析には同意できないが、同局の調査を解
決するために自主的にリコールを実施したと述べている。
✓ オートスティア機能に関するセーフガードは「ドライバーの誤用を防ぐのに十分でない可能性がある」と同社が通
達で認めたことは、安全上の欠陥を認めたことになる。(自動車安全センター)
▪ Teslaが被害者に数百万ドルの賠償金を支払わなければならなくなる可能性がある。
✓ 今回のリコールが不正行為の法的証拠となるか?
▪ 「決定的ではない」が、Teslaに対する訴訟には「役に立つ」 (サウスカロライナ大学法学教授)
▪ 「カリフォルニア州を含む特定の州では、原告はリコールとTeslaがドライバーとのエンゲージメントの問題を修正した事実
を証拠として使うことができる」、「訴訟に勝つための証拠にはなるが、訴訟の根拠にはならない」 (現在進行中のオー
トパイロット訴訟には関与していない裁判弁護士)
▪ カメラがドライバーの注意を道路に向けるかどうかを検知するなど、同社が長年にわたってドライバーの監視を改善して
きたことを評価した。(Teslaに対する複数の事故訴訟に関与している弁護士)
Bloomberg、12月15日(32)、Bloomberg、12月13日(50)
36
Teslaの動向
◼ NHTSAのリコールによって強制された新しいオートパイロットの警告について
➢今週初めにNHTSAを通じて発表された不具合通知からすると、Teslaは単にドライバーがオートパイロット機
能を使用する際に、より多くの警告やアラートを追加する予定。
✓ Teslaのソフトウェアアップデートを追跡しているNot A Tesla Appはリリースノートを入手した:
▪ 最近のリコール(米国向けキャンペーン番号23V-838、カナダ向けキャンペーン番号2023-657)に従い、Teslaはオー
トスティアに以下の改善を行う:
▪ 文字サイズを大きくし、通知をより目立つ位置に移動することで、タッチスクリーン上のドライバーモニタリング警告ア
ラートの視認性を改善した(Model 3およびModel Yのみ)。
▪ オートパイロット機能の起動と解除を簡素化するため、ストークを2回押すのではなく、1回押すだけで起動できるオプショ
ンを追加した。
▪ Autosteerを使用し、高速道路外で信号や一時停止の標識に接近する際のドライバーの注意力の要件を厳格化した。
▪ 不適切な使用が検出された場合、オートスティアの使用を1週間制限する「一時停止ポリシー」を導入した。不適切な使
用とは、あなた、またはあなたのクルマの他のドライバーが、"強制的なオートパイロット解除 "を5回受けた場合を指す。
▪ ドライバーはあなただ。ドライバーであるあなたは、道路を警戒し、ハンドルから手を離さず、安全を維持するために介入
する準備をしなければならない。
electrek、12月15日(34)
37
Teslaの動向
◼ Cybertruckの抗力係数0.34の主張がテストされる
➢Cybertruckの空気抵抗係数は0.34で、このサイズのトラックとしては素晴らしい。
✓ Rivian R1Tが0.30で断トツではあるが、Ford F-150 Lightningは0.44で、GMC Hummer EVは0.5以上。
➢2024年型Cybertruckはオリジナルより5%ほど小さくなっており、エクステリアにはいくつかの微妙な、そし
てそうでもないような、巨大なフロントガラス・ワイパーの変更が施されている。
✓ 計算流体力学の専門家AirShaperのCEOが、量産型が2019年のコンセプトよりも流線型になった理由を詳細
に説明している。
InsideEVs、12月14日(48)
▪ 明白で効果的な変更点のひとつは、ICE車の
グリルがある場所に丸みを帯びたフロントパネ
ルがあること。
▪ フロントバンパーとフロントパネル上部との間
の隙間はより大きくなり、ホイールウェルにより
効率的に空気を流すことができるようになっ
た。
▪ フロントバンパーの両側、ホイールの真正面に
エアディフレクターが追加されたのも変更点。
空気をタイヤに全面衝突させるのではなく、下
方や横方向に押し流す役割を果たす。
▪ ホイールはコンセプトのときほど出っ張らなくな
り、空力効率にも貢献している。
▪ リヤホイールの前方には、同じ目的のために
もう1組のエアディフレクターがある。
38
Teslaの動向
◼ スーパーコンピューター「Dojo」の責任者が退任、取り組みに打撃
➢Teslaのスーパーコンピューター「Dojo」プロジェクトのリーダー、Ganesh Venkataramanan氏が同社を退社。
✓ 現在は、元Apple社幹部で過去7年間Teslaの取締役を務めたPeter Bannon氏がプロジェクトを率いている。
▪ 昨年、Teslaのもう一人の重要な人工知能担当者が退社した: 自動車メーカーでAIへの取り組みを率いていたAndrej
Karpathy氏。Karpathy氏はその後、OpenAIに参加している。
➢Dojoシステムは、Teslaが設計したスーパーコンピューターで、EVメーカーの自動運転システムを支える機械
学習モデルを訓練するために作られた。
✓ このコンピューターは、車両が捉えたデータを取り込み、同社のアルゴリズムを改善するために迅速に処理する。
▪ Dojoは、Venkataramanan氏、Bannon氏、その他シリコン業界の大物たちが設計したカスタムD1チップで駆動する。
▪ Venkataramanan氏は以前、AMDに勤務しており、Teslaには他にもチップ設計のベテランが数名在籍している。
▪ 最近退社した幹部は、2016年にTeslaのAIハードウェアとシリコンチームを立ち上げた。
Bloomberg、12月7日(75)
39
Teslaの動向
◼ 48Vアーキテクチャーを他メーカーと共有し業界を動かす
➢Tesla Cybertruckは、Teslaとしては初めて、車両全体に48Vの電気系統を採用した。
✓ 48Vシステムでは、各ワイヤーがはるかに多くの電力と電圧を供給できるため、すべての車両システムに電力を
供給するための複雑なワイヤーハーネスがはるかに少なくて済む。
▪ 今日、Teslaは48Vの導入に関する文書を他の主要自動車メーカー(Fordのような競合他社を含む)と共有した。
▪ 48Vアーキテクチャは、全体的な電気効率も向上させる可能性がある。つまり、車のアクセサリー・システムの動作に必
要な電力が全体的に少なくなる可能性がある(EVにとってかなり重要)
✓ 最初の量産車ではヘッドランプなどの電源に6Vが使用され、1950年代に業界全体で12Vが採用され始めた。
▪ パワーウィンドウ、室内照明、シガーライター、ブレーキランプ、点火スパーク、バッテリーなど、すべてがこの共通電圧規
格に統一された。
▪ この変更は、これらの電気駆動部品の多くを製造するサプライヤーが、どの車でも使えるように簡単に製品を適合させ
ることができることを意味し、大きな意味を持った。部品はさらに標準化され、より手頃な価格で信頼性が高くなり、最
終的には12Vが自動車の電気系統の普遍的な標準となった。
✓ 12Vが抱える問題は、何年も前から迫ってきていた。
▪ このアーキテクチャーは電圧が低いため、電気を必要とするすべての車両システムに十分な電力を供給することが複雑
になっていった。そして、年々多くの電装品を統合するにつれ、車両の配線レイアウトは破滅的に複雑になっていった。
▪ Teslaは、48Vへの移行がレガシーOEMにとって困難であることを知っており、このような変更にはTeslaにとってプラス
になる可能性もある。
▪ グローバルな車両サプライチェーンにおいて、48V車両システム用に設計された部品が増えれば増えるほど、それらの部
品のコストは、量産、競争力のあるエンジニアリング、信頼性の向上を通じて、長期的に低下する。
Bloomberg、12月7日(78)
40
Teslaの動向
◼ Teslaのスウェーデン・ストライキがヨーロッパに広がる
➢スウェーデンのTeslaのサービス従業員によるかなり小規模なストライキとして始まったものが、今やTeslaの
ヨーロッパ事業に影響を及ぼすまでに拡大している。
✓ Teslaに圧力をかけるために、同国の他の複数の組合が手を組んでTeslaの業務を妨害した。国内でTeslaと取
引する港湾労働者、電気技師、清掃サービスは、サービス労働者がストライキを発表して以来、同社と仕事をす
ることを拒否している。
▪ 昨日、デンマークの港湾労働組合は、港を通過するTesla車を移動させないと発表した。
▪ 今日、ノルウェー最大の民間労組であるFellesforbundetsがTeslaとの闘いに参加していることがわかった。
▪ 今のところ、スウェーデン行きの自動車にのみ影響を与える予定だが、闘いに参加するだけでも、Teslaに圧力をかける
ことになるかもしれない。
Electrik、12月6日(88)
41
Teslaの動向
◼ Elon Musk:低価格テスラは進化しており、製造は革命的なものになるだろう
➢「我々は、本当に大量に生産される低コストのEVに取り組んでいる。その作業はかなり進んでいる。私は毎
週、そのための生産ライン計画を見直している。そのクルマに代表される製造業の革命は、人々の度肝を抜
くと思う」。(Musk氏)
Electrik、12月5日(93)
42
VWの動向
◼ $27,000のID.2all は、MEBエントリーPFをベースにしたMEB初のFF車。
➢VWによれば、Golfのように広くPoloのように手頃な価格になるという。
✓ 2025年にID 2allの市販版を発表する。
▪ Tesla、Hyundai、Stellantis、GMなどが、増大する需要に応えるため、手頃な価格のEVの発売を目指している。
▪ ID 2allには、トラベルアシストやパークアシスト、LEDマトリクスヘッドライト、マッサージ電動シート、パノラマサンルーフ
など、通常は上級モデルにしか搭載されない先進アシスタンスシステムの一部を提供。
electrek、12月22日(5)、Autocar、12月14日(49)
▪ WLTP航続距離が最大450km
▪ 市販バージョンは2025年に公開され、その後スペインで生産開始。
➢Mk8 GolfとID 3で採用されたタッチスクリーンを多用したアプローチは
顧客に不評で、デザイン方法を全面的に転換する。
✓ 物理的なボタンを復活させる。
▪ 新しい画像には、空気と熱のボタンが含まれている。
▪ 新しいロータリー
ノブを回すことで、
"クラシック "や "
ヴィンテージ "な
どの走行モードを
切り替えることが
できる。
43
VWの動向
◼ VWのフラッグシップ「ID.7」、中国では3日間でわずか300台の受注で出遅れ
➢VWの中国におけるEVの苦境は続いている。
✓ VWの合弁会社である一汽VWは、12月15日にID.7 Vizzionを中国で正式に発売した。
▪ この電気セダンは発売後72時間でわずか300台しか注文がなかった。
▪ 11月に先行販売が開始され、価格は237,700元($33,200)からだった。
▪ 84.8kWhのバッテリーを搭載するFRのID.7は、最大642kmのCLTC航続距離を誇る。
▪ 一方、デュアルモーターバージョンの航続距離は最大570kmである。
✓ 購入者は十分なスペースを楽しんでいるが、価格が高すぎ、シートヒーターなどの追加装備にお金を払いたくな
い人が多い。
electrek、12月19日(20)
▪ VWが中国の購買層との接点に失敗していることを
示唆している。
▪ 多くのカップルがID車を購入しているが、ID.7を購入
しているカップルはほとんどいないと指摘している。
▪ 来場者の20人に1人が購入している。そのうち80-
90%は男性で、平均年齢は40歳。
▪ ID.7に興味を持った人の多くはセカンドカーとして購
入し、30%はPassatのような別の選択肢を持ってい
た。
✓ Arno Antilized CFOは、VWはXpengとの新モデルの
展開が2026年に開始されるまで、中国での市場
シェアをさらに失う可能性があると警告した。
44
VWの動向
◼ €20,000のEVでRenaultとの協業を検討
➢VWが、Renaultを含むパートナー候補と、€20,000(約$21,476)のEVの開発協力について話し合ってい
ると、ドイツのHandelsblatt紙が8日、関係者の話として報じた。
✓ Handelsblattは、Renaultとの交渉はまだ "初期段階 "であり、無に帰す可能性もあると情報筋の話を引用して
いる。
✓ VWはこの報道についてコメントを避けたが、Renaultの広報担当者は、小型エントリーEVの競争力を高めるた
めには協力が必要だと述べた。
➢欧州の自動車メーカーは、Teslaや安価な中国製モデルとの競争激化に直面する中、より手頃な価格の
EVを市場に投入する取り組みを強化している。
✓ JATO Dynamicsによると、2023年上半期の欧州におけるEVの平均小売価格は€65,000強で、中国では
€31,000強に過ぎない。
✓ Renaultは先月、€20,000以下の「Legend」と呼ばれる新型EV Twingoの発売を発表し、財務責任者の
Thierry Pieton氏は「EV市場の民主化を目指す」と述べた。
✓ VWは3月、2025年までに発売予定の€25,000で開発中のBEVの詳細を明らかにした。
▪ VWのOliver Blume CEOは先月、この車の生産についてはまだ決定していないが、2025年から2030年の間には実
現できると確信していると述べた。
Reuters、12月8日(74)
45
VWの動向
◼ 人件費を5分の1削減へ
➢VWは、管理部門の人件費を5分の1に削減する計画だと、経営陣が社内メモで従業員に伝えた。人員削
減は、レイオフではなく、部分退職や早期退職によって行われるとメモには書かれている。
✓ VWブランドのトップであるThomas Schaefer氏は以前、コスト高と生産性の低さがVWの乗用車の競争力を低
下させていると警告していた。
▪ 「VWでは今後、多くの分野でより少ない人員で運営する必要があるだろう」(Schaefer氏)
✓ VWの課題は、ヴォルフスブルクにある主力工場の生産台数減少にも反映されており、生産台数は依然として
過去の平均をはるかに下回っている。
▪ 11月末時点で、12ヶ月のうち11ヶ月が経過した時点で、生産台数は453,000台。2010年から2020年までの年平
均78万台には遠く及ばない。
✓ 他の自動車メーカーと同様、VWもインフレ、ヨーロッパと中国の需要減速、ドイツの人件費とエネルギーコスト
の高騰に見舞われている。
▪ また、ソフトウェア部門であるCariadでの度重なるつまずきの後、競争が激化する市場でEVの強力なラインナップを提
供することにも苦戦している。
Automotive News Europe、12月7日(83)
46
VWの動向 (Porsche)
◼ 欧州でMacanのガソリン車を早期引退させEVモデルにスポットライトを当てる
➢Porscheは新たなサイバーセキュリティ規制のため、春にEUでMacanを引退させるという。
✓ MacanはPorscheのベストセラーSUVで、9月までに68,300台以上が販売され、人気のCayenne(64,457台)
を上回っている。
✓ 来春、EU圏から引退し、Macan BEVを発売する予定。7月1日以降、新車には最新のサイバーセキュリティ規
制が適用される。規制には、開発段階からサイバーセキュリティソフトウェアを増やすことも含まれる。
electrek、12月15日(37)
▪ Taycanに続くPorscheの2番目のBEVモデルとなる。Macan後、
2025年にはBEVの718 Boxterが登場する予定。
▪ 2022年に発売される予定だったが、ソフトウェアの遅れにより来年
まで延期された。
▪ 欧州以外の市場向けに、ドイツでガソリンエンジンのMacanの生産
を継続する。
▪ EVが発売されるまでの少なくともあと2年間は販売される見込み。
✓ 最大270kWの充電能力を備え、10%から80%まで22分以内で
充電できる。
▪ PPEプラットフォームをベースにしたMacan EVのWLTP航続距離は
最大500km(310マイル)
▪ Macan EVが600馬力以上のパワーとオフロード性能を備え「このセ
グメントで最もスポーティなクルマ」と約束している。
▪ また、最大270kWの充電能力を備え、10%から80%まで22分以
内で充電できる。
47
VWの動向 (Scout)
◼ VWの頑丈なEVブランド「Scout」、EVピックアップとSUVを来年デビューさせる
➢VWの新ブランド「Scout」は、来年第3四半期にEVピックアップとSUVをデビューさせる予定。
✓ VW ScoutのScott Keogh CEOによると、デザインは95%以上完成しているという。
▪ Keogh氏は、この2つが米国で最も収益性の高いセグメントだと強調した。
▪ 最初のプロトタイプが路上を走るのを見るのは、数カ月後になるだろう。
▪ 2024年初頭にSC組立工場の建設を開始する予定。
➢ほとんどのVW(とAudi)車は米国向けに調整された欧州モデルだが、ScoutブランドのEVは米国市場向け
に特別に設計される。
✓ 「Scoutは象徴的に頑丈なSUVブランドだった。私たちはそれを復活させる」 (Keogh氏)
electrek、12月8日(68)
48
VWの動向 (Audi)
◼ Audiの新CEO、市場が揺らぐ中、EVモデル展開の後退を示唆
➢Audiは、EVの「減速」と、工場やディーラーに「負担をかけない」ために、かなり野心的だった次期EVの展開
を現在縮小している。
electrek、12月19日(18)、Bloomberg、12月18日(22)
▪ ライバルのMercedes-BenzやBMWが数年後に次世代EV
を準備する一方で、Audiのラインアップは「陳腐化してい
る」ため、Audiは迅速に新車をリリースする必要がある
(Bloomberg)
✓ AudiはPPEプラットフォームの完成を待っている。
▪ PPEプラットフォームは、VWの社内ソフトウェア部門である
Cariadのソフトウェア問題のために遅れているEV用の新し
い先進シャシーである。
▪ 今度のQ6 e-tronは、VWのEVの幕開けとなるはずだった
が、来年にはラインオフするものの、保留されているという。
Audi Q6 e-tron
✓ 「我々はまず、組織がどのような順序と密度で発売を処理できるかを検
討し、最終的には、チームとディーラーの取り扱いに負担をかけないよ
う、出荷を分散させることにした」 (Döllner CEO)
✓ 現在は、内燃機関とプラグインハイブリッドの新モデルに重点を置き、
その中にEVも含まれるが、その時期については柔軟に対応する予定。
▪ 26年までに20の新モデルを予定しており、そのうち10車種はEVだった。
✓ VWのOliver Blume CEOは6月、Audiがそのポテンシャルを発揮できて
いないと語っている。
49
VWの動向 (Audi)
◼ Audiの新CEO、Döllner氏、EVの利益期待に水を差す
➢Gernot Döllner CEOによると、将来のAudiのEVは、コストを抑えるために、より小型で効率的なバッテリー
を搭載し、航続距離は(現在と)同程度になる可能性があるという。
✓ 2025年頃の目標は延期される可能性が高いとCEOが述べた。
▪ BEVが内燃エンジン車と同程度の利益を生むようになるには、まだ時間がかかるとGernot Döllner CEOは予想。
➢新CEOは、さらなる人員削減は考えていない。
✓ その代わり、Audiは材料を節約する。
Automotive News Europe、12月15日(40)
▪ 「新しいBEVと、まったく新しい世代の内燃エンジンとPHEV
のおかげで、私たちは柔軟な立場にある」と彼は語った。
▪ 2024年に向けて、Audiは、需要を減退させる可能性のあ
る厳しい経済状況や、数多くのモデルチェンジに対抗するた
め、「良い結果を達成するために、より一層努力しなければ
ならない」と、Döllner氏は述べた。
50
Mercedes-Benzの動向
◼ ターコイズブルーのライトをつけたMercedes-Benz EQSを見かけたら、それは
自分で運転しているのだ
➢赤は停止、緑は発進を意味し、ターコイズブルーは自動運転を意味する。
✓ カリフォルニア州では、Mercedes-Benzは自動運転(DRIVE PILOTシステム)用のターコイズブルーのマーカーライ
トをフリーウェイでテストできるようになった。
▪ マーカーライトは、テスト車両のEQSのフロントライトとリアライト、そして2つのアウトサイドミラーに組み込まれている
✓ Mercedes-Benzがターコイズ色を選んだ主な理由は2つある──視認性が高いことと、既存の車両照明や交通
信号、緊急照明に使われていない色であることだ。(Mercedes-Benzは、このマーカーライトはSAE J3134
Recommended Practiceに従って設計されていると述べている)。
▪ 自動運転マーカーライトの開発により、Mercedes-Benzは再び新しい業界標準を打ち立てようとしている。
electrek、12月19日(16)
➢レベル3は条件付き自動運転であり、Mercedes-
Benzの "オペレーショナル・デザイン・ドメイン "内での
み機能する。
✓ 時速40マイル以下の交通量が多く、先導車がい
て、天候がよく、道路状況がよく、地図が十分に
整備された地域でなければならない。また、ドライ
バーは車が指示したときにハンドルを握る必要が
ある。
51
BMWの動向
◼ EVの販売台数は伸び続けるがペースは鈍化すると予想
➢「EVの市場は伸びているが、その成長は1年前や半年前に一部の専門家が予測したのとまったく同じレベル
ではないかもしれない」(北米BMWの最高経営責任者兼社長)。
✓ アメリカにおけるEVの販売台数は、今後数年間は伸び悩むと予想している。
✓ 「消費者は、異なる推進技術のために実質的な価格プレミアムを支払うことに前向きではないようだ」、「リース
は価格差を縮めるのに役立つ」。
Bloomberg、12月13日(51)
52
JLRの動向 (Range Rover)
◼ Range Roversが泥棒を引き寄せ、価格が暴落する
➢英国でRange Roverの盗難が相次ぎ、保険料が高騰している。
✓ この破格の保険料は、SUVのリセールバリューを暴落させた。
▪ 2年前に£103,000で購入したスポーツSVRが、3ヶ月前にオンラインで現在の価値を確認したところ£75,000で、現在
は£45,000程度にしかならない。査定額が下がったため、ローンの返済に£25,000を追加で支払う必要がある。
✓ 英国運転・車両免許局によると、2023年3月までの1年間に英国で最も盗まれた10車種のうち6車種がレンジ
ローバーだった。
▪ 窃盗団は、手持ちの無線装置が家の中にあるキーからの信号を延長して車を開けるというリレー攻撃を使ってきた。
Bloomberg、12月15日(33)
▪ 最新のキーレス・テクノロジーはこれを防ぐことができ、ドライ
バーは信号の送信を防ぐフォブ用の専用ケースを購入する
ことが増えている。JLRは超広帯域技術を展開し、このよう
な事態から車を守っている。
✓ 既存の所有者と潜在的な購入者を安心させるために、
JLRは先月、2018年から2022年までに製造された
Range RoverとRange Rover Sportの65,000台に対する
セキュリティ・アップデートに2022年9月以降£10Mを費や
したと発表した。
▪ これには、窃盗犯が車のキーを持たずに走り去るのを防ぐ
ソフトウェアの更新も含まれていた。その結果、これらの年
に製造された車両の盗難は40%減少したとJLRは述べた。
53
GMの動向
◼ GM、EV生産の停滞で新たな挑戦に直面する
➢2023年のGMには2つの戦略があった。
✓ 最も得意とするガソリンエンジンを搭載したトラックとSUVの販売により今年も好調な利益を上げるという戦略。
✓ 2つ目の戦略は「未来」に関して。ロボタクシーもBEV化もどちらもうまくいっていない。
▪ 2016年と2017年、Barra氏は自律走行ロボットタクシー会社Cruiseを買収し、"衝突事故ゼロ、排出ガスゼロ、渋滞ゼロ
"の未来を誓うという野心的なニュースを流した。
▪ 「Ultium」ブランドの新世代EVの展開は遅延と技術的問題に悩まされており、ほとんど走っていない。
▪ GMの株価は、2010年の政府融資による倒産後に上場した時の1株$33に近い水準で取引されている。2021年11月
に1株$63を記録して以来、GM株は47%下落している。
▪ Warren Buffett氏率いるBerkshire Hathawayは、全米自動車労組との厳しい契約交渉の最中、価格が2年ぶりの安値
まで下落したため、第3四半期中に説明なしに保有するGM株をすべて売却した。
insideEVs、12月18日(28)
54
GMの動向
◼ Chevy Boltの生産を(当面)停止、2工場で1,314人を解雇
➢GMは、組合員による新しい労働契約の批准から1ヵ月も経たないうちに、ミシガン州の2つの工場で1,300
人以上の時間給労働者の雇用を削減する。
✓ デトロイト郊外のミシガン州レイクオリオンにある工場では945人、ミシガン州ランシングにある工場では369人が
解雇される。
✓ レイクオリオン工場ではEV Chevy Boltを生産しているが、同社は年内で生産を終了する。GMは同工場で電気
ピックアップを生産する計画を、当初の見込みより1年遅い2025年まで延期した。ランシング工場では、
Cadillac CT4とCT5、そしてGMが来月生産を終了すると発表したChevy Camaro Sportを生産している。
✓ Bolt EVとEUVの生産を12月18日に終了するため、レイクオリオン組立工場から945人の雇用を削減。
▪ 同工場では、$4Bを投じてGMの新プラットフォーム「Ultium EV」でChevy Silverado EVとGMC Sierra EVを生産する予定
だが、同社は発売を2024年から2025年後半に延期した。
▪ 大型のBolt EUVを復活させ、次世代モデルは2025年にUltium Platformで再登場させるとしている。
✓ Chevy Camaroクーペを生産していたランシング・グランド・リバー組立工場では369人の従業員を削減。
▪ Camaroの生産は昨日12月14日に終了した。
✓ レイオフは1月2日から開始されるが、CNNによると、全米自動車労組(UAW)のメンバーである従業員には、デト
ロイト・ハムトラックにあるファクトリーZEROでの仕事を含め、「ミシガン州での他の機会が提供される」という。
✓ Detroit Newsによると、これらの労働者は契約締結前に独自の契約を結んでおり、同じ仕事をしていても従来の
GMの生産労働者よりも賃金が低かった。
▪ 現在はUAW協約の一部として、彼らの以前の時給$18.50から$22と新協約でフル生産賃金に引き上げられ、最高時
給は$35.88になる。
Bloomberg、12月15日(31)、electrek、12月15日(38)
55
GMの動向
◼ Silverado RSTを延期した後、もう一つ主要なGMC Sierra EVも延期
➢GMがオリオン組立工場でのChevy Silverado RSTとGMC Sienna DenaliのEVを含む電気トラックの生産を
2025年後半まで延期すると発表。
✓ オリオンのEVトラック生産への転換を2025年後半に延期し、進化するEV需要に合わせながら、資本投資をより
適切に管理する。
✓ 更に、オハイオ州にあるトレド・プロパルジョン・システムズ工場でのEVドライブ生産を9ヶ月延期する事を発表。
▪ 同工場では2024年第1四半期にEVユニットの生産を開始する予定だったが、第4四半期まで延期されることになった。
✓ GMはすでにファクトリーZEROで、現在販売中のChevy Silverado EVワークトラックを製造しており、Silverado
RST EVも同施設で製造され、2024年前半に発売される予定。
electrek、12月13日(53)
Chevy Silverado EV RST (出典:GM)
56
GMの動向
◼ Chevy Equinox EVの生産を2024年初頭に開始することを確認
➢GMのメキシコ社長Francisco Garza氏は、GMは2024年第1四半期にメキシコのラモス・アリスペ工場で
Chevy Equinox EVの生産を開始すると今週発表した。
✓ EquinoxのEV生産は当初この秋に開始される予定だった。
▪ 来年初めに発売される最初のモデルは、2RS FWDと2RS AWDで、それぞれ$48,995と$52,395からとなる。2RSトリム
のEPA航続距離は319マイルである。
▪ より安価な$34,995のトリムは来年末に発売される予定。
➢Equinox EVはBlazer EVに続く2番目の電気SUV。
✓ 最初のBlazer EVは、6月末に同工場の組立ラインからロールオフされ、第3四半期から顧客への納車が開始さ
れた。同工場では年内、毎日200台のブレイザーEVを生産する予定。
➢一方、GMは10月にEquinox、Silverado、GMC Sienna DenaliのEV生産を延期することを発表している。
electrek、12月12日(60)
2024 Chevy Equinox EV 3RS (出典:GM)
2024 Chevy Equinox EV 1LT (出典:GM)
57
GMの動向
◼ 次世代BoltはEUVのみと発表 SUVウイルスが業界を感染させる
➢Bolt EVは今年いっぱいで生産を終了し、2025年にUltiumベースのBoltに置き換わる予定だった。
✓ しかし、実際にはBolt Ultium EVは発売されず、より大型で高価なEUVバージョンだけが発売される事が判明。
▪ これはSUVが今、アメリカの自動車市場で最大のセグメントであることを反映している。
✓ 規制はメーカーにSUVの増産を迫っている。燃費規制には長い間「フットプリント・ルール」というものがあり、大型
車であれば燃費が低くても済むようになっている。
▪ GMはこの動きで、自社が販売する1車種のCar(乗用車)EVを排除することで、30%の市場を切り捨てる。
electrek、12月8日(73)
58
Fordの動向
◼ BEV F-150の計画を削減する。EV市場にとって不吉な兆候。
➢Fordは、同社の代表的なBEVであるF-150 Lightningピックアップ・トラックの2024年の生産目標を需要の
鈍化を理由に半減する。
✓ ミシガン州ディアボーンにある工場で来年、週3,200台を生産する予定だったのが1,600台となる。
➢FordがEVへの支出を$12B削減し、ミシガン州に建設中のバッテリー工場を半分近く縮小。
✓ メキシコでのEVマスタング・マッハEの生産を縮小し、ケンタッキー州での第2バッテリー工場の計画を保留中。
✓ 「今後も顧客の需要に見合った生産を行っていく」 (Ford)
▪ F-150 Lightningは11月に4,393台の販売台数で過去最高。
▪ 第3四半期のLightningの販売台数は46%減少したが、これはFordが拡張のために工場を閉鎖し、“品質チェック ”のた
めに納車を遅らせたためとしていた。
Bloomberg、12月12日(58)
➢「Fordが期待していた旺盛なEV需要が実現しなかったの
は、潜在的な購入者が高い価格と不安定な充電インフラ
に尻込みしているからだ」(CEO)。
✓ UBSが月曜日に発表した予測によると、米国における
EV販売台数の伸びは、今年の推定47%から来年は
11%に鈍化するという。
▪ 一方、EVへのシフトが減速すればメーカーの利益にプラス
に働く可能性があるとUBSは報告書で指摘した。
59
Stellantisの動向 (Fiat)
◼ Fiat、BEVの大型新型パンダを発表へ
➢Fiat Pandaが来年夏、€23,300(約$25,000)で購入可能なBEV仕様の大型モデルとして生まれ変わる。
その名前は「New Panda」とすることを示唆している。
✓ Stellantisは、Pandiniという名前も登録しており、現行モデルの特別シリーズに使われるかもしれない
▪ Stellantisは、3代目ICE Pandaの生産を少なくとも2026年まで、あるいはEUが排ガス規制を延期すればそれ以上続け
る予定。
▪ 他のPanda(そしてFiatのほとんどすべての車)と同様、この新しいEVはアメリカでは販売されない。
✓ New Pandaは、Citroen New e-C3に採用されているStellantisのスマートカー・アーキテクチャーがベース。
▪ Automotive News Europeによると、Stellantisはこのプラットフォームを7車種に採用する計画で、中国から予想される
小型で安価なEVの乱発に備えたい考えだ。
electrek、12月13日(54)
▪ Citroen New e-C3は来春ドイツで€23,300
でデビューし、ニューPandaもその価格帯にな
るはずだと報じている。
▪ 航続距離200kmのCitroen New e-C3の「都
市部向けバージョン」は、2025年初頭に
€20,000以下で発売される。
✓ Fiat PandaのEVバージョンは、Stellantisが
$190M($200M)を投じてEV生産を立ち上げ
たセルビアのクラグジェヴァツ工場で生産され
る。
60
Stellantisの動向
◼ Stellantis CEOは、EVは手頃な価格でありながら利益を生むものでなければな
らないと述べている
➢Tavares氏は、「EVでお金を稼ぐことができない自動車会社は、非常に近いうちに問題を起こすだろう」と説
明した。
✓ Tavares氏は、Stellantisの電動化車両は「アメリカでもヨーロッパでも黒字だ」。
▪ 「EVマージンはICE車のマージンに近づいている」と述べた
➢Stellantisは2030年までに欧州販売の100%をEVにすることを目指している。米国では、Stellantisは約
50%のEV販売シェアを見込んでいる。
✓ 中間層の買い物客を惹きつけるには、EVの価格を下げる必要がある。
▪ 次期Citroen e-C3を含む、約$25,000(€23,300)からという安価なEVを指摘した。
electrek、12月6日(87)
新型Citroen EV e-C3 (出典:Stellantis) Fiatの2024年型新型500e (出典:Stellantis)
61
Stellantisの動向 (Jeep)
◼ Stellantisが大量解雇を発表、カリフォルニア州を非難
➢デトロイトとオハイオ州トレドにあるJeep工場で数千人規模の人員削減を計画していることを発表した。
✓ Detroit Newsによると、Jeep Grand Cherokeeを生産するデトロイト工場で2,455人、Jeep WranglerとGladiator
を生産するトレド工場でさらに1,225人が影響を受ける可能性がある。
➢Stellantisは、バイデン政府の厳しい規制は同社に$数Bの罰金をもたらす可能性があるとして、二酸化炭素
排出量の削減とEVの普及を目指すバイデン大統領の取り組みに積極的に反発している。
✓ Reutersによると、Stellantisは夏以降、国の基準よりも厳しいカリフォルニア大気資源委員会(CARB)規則を採
用している14州のディーラーに対してICE車とEV車の出荷を制限している。
electrek、12月8日(72)
✓ Bloombergによると、VolvoとGeelyは当初
の4社に続いてカリフォルニア州との協定に
署名し、Stellantisも参加しようとしたが断
られたという。
▪ Stellantisは、Chryslerが2019年に、GM
やトヨタを含む他の自動車メーカーととも
に、カリフォルニア州が独自のルールを制
定する権限に疑問を呈したことに対する
処罰だと主張している。
62
Stellantisの動向 (Jeep)
◼ Jeep、米国でのEV攻勢に備え、最も安価な車両を引退させる
➢Jeepが北米でEV競争に参加するのに伴い、Jeepで最も安価なRenegadeが、2023年モデルを最後に生産
終了となる。
✓ 2016年には106,000台以上を販売し、その後人気を失った。
▪ 販売台数は年々落ち込んでおり、昨年は27,500その後台強しか売れなかった。今年、Renegadeを12,561台しか販売
しておらず、2022年から35%減少している。
▪ 利益率の高いGrand Wagoneerを除けば、いまや同ブランドで最悪の売れ行きとなっている。
✓ Jeepは、成長を続ける北米のSUVセグメントにリソースを集中させる。
▪ メキシコ、ヨーロッパ、南米など、「Jeep Renegadeが事業の中核である」他の市場では引き続き販売される。
✓ 来年、米国で初のオール電化車を発売し、ラインナップの刷新を図っている。
▪ 最初に登場するJeepのEVは、ReconとWagoneer S。2027年にはGrand Cherokee EVが登場する。
▪ その後、Jeep Wrangler EVが新しいUAW協定通り、Jeepのトレド組立工場で生産され2028年に発売される予定。
electrek、12月5日(95)
2024年、EV Jeep Recon EV (出典:Stellantis)
63
Stellantisの動向 (欧州)
◼ Ampleと提携し、EVにバッテリースワップ機能を組み込む
➢Stellantisは、米国を拠点とするスワップ・スペシャリストのAmpleとの提携を発表し、バッテリー・スワップ事業
に参入する。
✓ Ampleの既存技術を利用し、Stellantisは500eを皮切りに、5分で交換可能なバッテリーパックを搭載したEVを
提供する予定。
▪ 最初のプログラムはスペインのマドリードで開始され、100台のFiat 500(StellantisのベストセラーBEVモデル)を使用し、
自動車メーカーのカーシェアリング・サービス「Free2move」内で運用される。
electrek、12月7日(82)
64
Stellantisの動向
◼ Tavares CEO、EUと米国の選挙がEV販売を減速させる可能性があると語る
➢もし政治や世論がEVを減らす方向に傾けば、Stellantisは戦略を変更しなければならないかもしれない」と
Tavares CEOは語った。
➢6月のEU選挙と11月の米国選挙は、EV導入政策に影響を与える可能性があるとCarlos Tavares氏は述べ
た。
Automotive News Europe、11月27日(101)
65
Renaultの動向
◼ EV生産コストの半減を目指す
➢Renaultは、手頃な価格の大衆車製造競争が激化するなか、2027年までにEVの生産コストを半減させるた
めに人工知能技術を導入する。
✓ また、自動車開発期間も3年から2年に短縮したいと、Renaultは木曜日、製造拠点の競争力を高めるための計
画を発表した。この措置により、内燃エンジン車の製造コストは同期間に30%削減されることになる。
✓ EVの生産コストを50%削減することは、安価な自動車で欧州市場に参入する中国メーカーに対抗するための大
きな一歩となる。
▪ Luca de Meo CEOは来年、待望の€25,000のRenault 5を発表する予定であり、2026年からはTwingoをEV時代に向
けて€20,000以下で復活させようとしている。
✓ 木曜日に発表された産業シフトの一環として、Renaultは現在から2027年の間に4つの新モデルをトルコのブル
サ工場で生産すると発表した。
▪ 声明によると、同社は過去4年間で資本支出を半減させ、来年には12の新モデルを発売できるようになるという。
Bloomberg、12月7日(76)
66
Rivianの動向 (対Cybertruck)
◼ EPA(環境保護局)のデータによると、Rivianはホイールとバッテリーが大きくて
も、Cybertruckより効率が良い
➢Cybertruckは、GMC Hummer EV、Ford F-150 Lighting、Chevy Silverado EVと競合している。
✓ Rivianのフラッグシップ・ピックアップR1Tは、上記のメーカーよりも長く市場に投入され、これまで以上に高い需
要を獲得している。
➢Cybertruckの上位バージョンはいずれも816V、150Ahのバッテリーパックを搭載している。
electrek、12月5日(94)
✓ これは約122.4kWhに相当し、トラックの
実際のバッテリー容量が123kWhとやや誇
張されていることを考えれば納得がいく。
Cybertruckに対して、RivianのMax Pack
とLarge Packはそれぞれ149kWhと
135kWhである。
➢Rivian R1TのCdは0.30であるのに対し、
Cybertruckは0.335だが、圧倒的なエアロダ
イナミクスだ。
✓ CybertruckはCd値でLightningとHummer
を圧倒している(それぞれ0.44と0.50)。
Chevy Silverado EVはCd値0.331と近い。
67
BYDの動向
◼ テスラを追い越せ: BYDが追いつき、世界のBEV市場シェアでトップに立つと
予想される
➢2023年最後の月の終盤を迎え、BYDがBEVの世界シェアでTeslaから王座を奪う可能性が出てきた。
✓ BYDは2022年3月に最後の燃焼車を製造する一方、世界的に認知されるオール・エレクトリック・ブランドを目
指している。
✓ それ以来、BYDはTeslaに対抗するために設計されたBEVの新モデルを次々と発表している。
▪ Teslaも成長を続けているが、そのスピードは遅い。
▪ 世界市場の17%を維持しているが、成長率は27%にとどまっている。
✓ BYDは世界シェアの58%を占める中国のBEV市場をリードしており、TeslaはBEV販売台数の約12%しか占めて
いないはるかに小さな米国市場で明確なリーダーであり続けている。
electrek、12月19日(14)
✓ 中国と米国に次ぐ世界第3位のBEV市場であるドイツ
も、第3四半期には前年同期比60%の伸びを記録。
▪ VWグループは最近、「もはや競争力がない」ことを認め、
Teslaに追いつこうと人員削減を進めている。
▪ 2022年、BloombergはVWグループが2024年にTesla
を追い抜くと予測したが、それは大きな間違いだった。
✓ Tesla以外の多くの米国自動車メーカーは、2024年に
向けてEV生産への取り組みを縮小しており、BYD、
Tesla、そして他のOEMメーカーとの差がさらに開く可
能性がある。
68
BYDの動向
◼ Tesla Model Yの対抗車として、$26,700からのEV SUV「Song L」を発表
➢BYDは4月の上海モーターショーでSong Lコンセプトを発表し、10月13日に予約注文を開始した後、BYD
は17日間で11,000人以上の購入希望者があったと発表した。
✓ 15日の時点で、新型電気SUVは28,350台の予約注文を集めている
▪ 5つのトリムがあり、CLTC航続距離は550km(341マイル)から662km(411マイル)である。
▪ 充電やオンライン・ナビゲーション、無料カーデータなどのコネクティビティ機能に関するキャンペーンも実施している。
✓ 新型Song Lは、BYDのSUVの中で最も洗練されたモデルである。BYDの「ドラゴン狩猟顔」が特徴だ。
▪ 低く構えたフォルムが、スポーティなSUVのデザインを際立たせている。
✓ Tesla Model Yは266,400元($37,400)からで、CLTC航続距離は最大554kmである。最長688km(427マ
イル)の長距離仕様は30万6400元($43,000)だ
electrek、12月15日(36)
69
BYDの動向
◼ BYD Yuan UP EVが正式発表前にリーク - Teslaの新たなライバルか?
➢BYDの新しいコンパクトEV SUVがBYD Yuan UPが来年前半に発売される予定。
✓ BYD LFP Bladeバッテリーが搭載される。モデルによって、新型EVの重量は1,805kgまたは1,540kgとなる。
▪ 70kWと130kW の2種類のパワートレインが用意される。
▪ 全長4,310mm、全幅1,830mm、全高1,675mmと、BYDの「Yuan」シリーズの中で最も小さい(そして最も安い)EV。
▪ 価格はYuan Proが95,800元($13,350)からであることから、10万元($14,000)以下からになると予想される。
electrek、12月12日(64)
70
Nioの動向
◼ Panameraに対抗するフラグシップEVを発表
➢23日の年次顧客向けイベントでフラッグシップセダンを発表したET9と名付けられた4人乗りのエグゼク
ティブセダンは、2025年の第1四半期に納車が開始される見込み。
✓ PorscheのPanameraシリーズやMercedes-Benzの高級車Sシリーズに対抗するもの。
✓ このモデルには、Nioが自社開発した車載用5nmチップと大型の円筒形バッテリー・セルが搭載される。
▪ 100を超えるNIOのフルスタック技術が統合されたNIO ET9は、革新と技術開発の新たな高みに到達した (Lee氏)
✓ 5分間で航続距離を255km延長できる900Vの超高速充電プラットフォームにも対応する予定。
➢2025年の第1四半期に納車が開始される見込みで、価格は80万元(約$112,000)からとなる見込み。
✓ TeslaのModel S(中国では約70万元から)よりも高価
➢2023年に1,000カ所のPower Swapステーションを建設するという目標を達成し、来年にはさらに1,000
カ所のステーションと20,000カ所の充電器を設置することを約束した。
➢かつては中国のEV市場で最も有望な新星のひとつと考えられていたNIOは、販売目標を大きく下回り、赤
字を計上し続けている。
✓ 先月には従業員の少なくとも10%を削減し、さらなる人員削減を検討せざるを得なくなっている。
▪ 今週初め、NIOはアブダビのファンドであるCYVN Holdingsから$2.2Bの現金注入を受ける契約を結んだ。
▪ 完了次第、CYVNはNIOの株式20.1%を保有し、取締役2名を指名する権利を得る。
✓ 重慶長安汽車やGeelyなどの地元自動車メーカーと資本集約的なバッテリー交換事業で提携し、製造を完全
に内製化することで製造コストを10%削減する契約を結んだ
Bloomberg、12月23日 (1)
71
Nioの動向
◼ NIO ET7、150 kWhバッテリーで航続距離1,000km以上を達成
➢NIOのEV ET7は、150kWhの新型バッテリーを搭載し、CLTC航続距離は1,000kmを超える。
✓ この新しい超長距離バッテリーをテストするため、William Li CEOはET7を14時間以上運転し、1,044km(〜
650マイル)を走行した。
✓ EVは92%の時間、957km(595マイル)をインテリジェント走行モードで走行した。
▪ 日曜の早朝から14時間の旅はライブストリーミングで配信された。この旅でLi CEOは、新型バッテリーはすでにテスト
済みで、量産EVとして1,145km(711マイル)のCLTC走行距離を記録したと述べた
➢単セルのエネルギー密度は360kWh/kgで、通常のバッテリーより6倍強力に冷却される。
✓ 新しいバッテリーは素晴らしいが、コストがかかる。
▪ NIOのQin Li Hong社長は、ET5と同程度の価格になるだろうと述べた。NIO ET5(75kWh)バッテリーは298,000元
($42,100)からとなっている。NIOによると、量産は4月に開始される。
electrek、12月19日(15)
NIO ET7(出典:NIO)
72
Nioの動向
◼ Nioがバッテリー生産部門を分社化へ
➢Nioは現在、全てのバッテリーをCATLとCALB Groupから購入している。
✓ 以前の計画では、一部のバッテリーを自社で開発・製造し、残りはTeslaのように他のサプライヤーに生産を委
託する計画だった。
▪ Reutersが2月に報じたところによると、計画中の工場は年間40GWhの電池生産能力を持ち、約40万台の長距離EV
に電力を供給できる見込みだった。
▪ Nioは長年にわたり、先進製造、バッテリー、自律走行、チップなど、EV向けのエンド・ツー・エンド技術を開発する戦略
を追求してきた。
➢Nioは、黒字化、コスト削減、効率化の一環として、バッテリー製造部門の分社化を計画している。
✓ Nioの新興バッテリー部門は、早ければ年内にも行われる可能性のある分社化後、外部の投資家を探す予定
であり、評価額は後に決定される予定だという。
▪ 創業者で最高経営責任者(CEO)のWilliam Li氏が火曜日の決算説明会で語った、バッテリーに関する自社での研究
開発は続けるが、製造はすべて外注する予定であるというコメント以上のコメントは避けた。
➢中国乗用車協会のデータによると、Nioは今年1~10月の中国におけるEVおよびPHEVの販売台数で9位
の126,067台を記録した。
✓ 同社は火曜日、熾烈なEV価格競争の中、前年同期比10.8%増の45.6億元($637.06M)の第3四半期の損
失を報告した。
▪ Li社長は決算説明会でアナリストに対し、バッテリー生産の内製化は今後3年間の収益改善につながらないため、計
画を延期すると述べたが、バッテリー製造部門の分社化計画については言及しなかった。
▪ Reutersは10月、資金繰りの苦しさを和らげるためもあり、販売拡大を加速させるために欧州でのディーラー網構築を
検討していると報じた。
Reuters、12月6日(90)
73
Geelyの動向 (Zeekr)
◼ 15分で500km充電可能な独自の高エネルギー密度LFP電池を発表
➢ZEEKRは自社で開発したリン酸鉄リチウム(LFP)セルを正式に発表した。
✓ LFP電池は一般的にエネルギー密度が低いと分類されるが、ZEEKRによれば、同社のセルは15分の急速充電で
500km(311マイル)の航続距離を実現でき、多くの競合他社を凌駕するという。
▪ 新開発の材料を採用し構造設計を簡素化したことで、新バッテリーパックの体積利用率は他社よりも高い83.7%に達した。
▪ 冬季の低温時でも複数の競合製品を凌ぐと述べている。
✓ ZEEKRは2024年末までに急速充電ネットワークを中国全土で1,000ステーションに拡大し、2026年までに
360kW以上の充電パイルを10,000基以上運用する計画を共有している。
▪ 11月末までに、ZEEKRは407カ所の急速充電ステーション、2,300カ所以上の充電パイルを設置したと報告している。
electrek、12月14日(45)、electrek、12月8日(69)
✓ 11月、Geely傘下のZeekrは「007」と呼ばれる
新モデルを発表し、広州モーターショーで公開さ
れた。
▪ 広州モーターショーではすでに25,000台の予
約注文を獲得した。
▪ ZEEKR 007セダンは12月27日に中国で正式
に発売され、その数日後に納車が開始される。
▪ Zeekrは米国でのIPOを申請し、Tesla Model Y
に対抗する新しい大衆向けSUVの計画を確認
している。
74
Geelyの動向 (Volvo)
◼ Volvo CEO、EV需要不足はなく受注は好調という
➢Volvoは、2030年までにオール・エレクトリック化を約束した最初の自動車メーカーのひとつ。
✓ 「EX30の通年販売により、2024年にはブランドが成長するはずだ」、「注文のキャンセルや受注量の減速は見
られない」(Volvo CEO)。
▪ Volvoは2025年までに120万台を販売し、その半分を完全なEVにすると見込んでいる。
▪ Volvo Carsの11月の世界自動車販売台数は63,682台で、前年同月比でほぼ8%増加した。
▪ BEV販売台数は10,031台(前年比14%減)、PHEV販売台数は12,917台(前年比3%減)だった。
◼ EX30の販売は2024年まで延期、米国でのデリバリーはまだ予定通り
➢Volvoの最も安価なEVであるEX30は、米国とカナダでは11月にEX30の受注が開始される予定だったが発
売は年明け以降となる。
✓ 月曜日、EX30は北米カー・トラック・ユーティリティ・オブ・ザ・イヤー(NACTOY)賞から除外された。「最初の車両
が顧客に届けられるのは2024年以降、おそらく夏以降になるだろう」(NACTOY会長)。しかし、これはVolvoと
して予定通り。
electrek、12月13日(52)、12月12日(61)、InsideEVs、12月6日(89)
Volvo EX30 (出典:Volvo Cars)
▪ VolvoのEX30は、Kia EV9、Genesis GV70ととも
に、2024年ユーティリティ・オブ・ザ・イヤーの最終
選考に残った3台のうちの1台だった。
▪ EX30はHyundai KonaのEVに置き換わる予定。
➢欧州では11月に新型Volvo EX30を初めて33台販
売した。
Hyundaiの動向
◼ エンジン部品工場2カ所の閉鎖計画でEVシフトを倍増させる
➢先月、過去最高の輸出台数を記録したHyundaiは、EVへの取り組みを倍増。
✓ Hyundaiは、ICE車からのネットワーク移行に伴い、2つのエンジン部品工場の操業を停止すると発表。
➢米国のEV販売台数では、第3四半期のTeslaに次いでHyundai/Kiaが第2位となった。
✓ HyundaiとKiaは市場の7.5%を占め、GMのChevy(5.9%)とFord(5.5%)を上回った。
➢Hyundaiは先月、蔚山で$1.5Bの大規模なEV専用工場を着工した。
✓ 蔚山コンビナートはHyundai最大の生産拠点となる。
✓ 2026年に量産が開始されれば、新工場は年間20万台のEVを生産できるようになる。
75
electrek、12月21日(8)
Hyundaiの動向
◼ 最も急成長している市場のひとつインドに新型Creta EVを投入
➢HyundaiはインドでIONIQ 5とKona EVを発売したパイオニアだが、どちらもプレミアムとみなされている。
✓ Hyundai Creta EVは来年末までにインドで公開される予定。
✓ Hyundai Creta EVはLG Chemの45kWhバッテリーパックを搭載する。
▪ EVは、ガソリンエンジンモデルと共有される改良型プラットフォームに搭載される。
▪ 新型EVの詳細は来年末までに発表される予定。世界デビューと価格は2025年初頭になる見込み。
▪ MGのZS EVや次期マルチeVXなどのライバルに挑むことになる。両モデルとも、それぞれ50.3 kWhと48 kWhの大型
バッテリーを搭載している。
▪ 一方、TaTaのNexon EVは40.5 kWhのバッテリーを搭載している。
✓ インド重工業省長官は、“インドは2030年までにEVのすべての分野で世界の巨人になる ”と述べている。
▪ 今年1~9月のEV販売台数は75,000台を超え、2倍以上に増加した。EVのシェアは2.4%とまだ小さく、販売台数の
約86%が$20,000以下のEVだった。
76
electrek、12月12日(62)
Hyundai Kona Electrik(出典:Hyundai India) Hyundai CretaのICEモデル(出典:Hyundai)
Hyundaiの動向
◼ Hyundaiの2024年型新型Kona EV、最初のリース契約は月$259
➢2024年の新型Hyundai Kona EVは、場所によっては驚くほどリーズナブルな価格でリースできる。
✓ 1月2日まで、2024年型Hyundai Kona SEEVは、36ヶ月間$259でリースできる。前払い金は$3,999、年間
走行距離10,000マイルだ。
▪ ガソリンバージョンや2023年モデルよりも安くリースできる可能性さえある。
▪ Hyundaiの11月の米国でのEV販売台数は昨年の3倍に増加しており、同ブランドはEVモデルに対する強い需要がある
と述べている。
✓ Hyundaiの2024年型Kona EVは、現行モデルよりもほぼすべての面で改良されている。
▪ エアロダイナミクスが強化され空気抵抗係数はわずか0.27。
▪ 標準的な48.6 kWhと、より大きな64.8 kWhの2種類のバッテリーが用意される。
▪ 大型バッテリーの航続距離は260マイル、標準バッテリーの航続距離は約200マイルと予想されている。
77
electrek、12月7日(81)
Hyundaiの動向 (Genesis)
◼ Genesis GV60 EV、中国で2024年のSUVオブ・ザ・イヤーを受賞
➢Genesisの電気高級SUVは、他の80車種を抑えての受賞となった。
✓ Lotus Eletre、Genesis GV60、Geely Galaxy L7の3モデルが選ばれた。Genesis GV60は186ポイント
(Eletre:121ポイント、Geely L7:103ポイント)を獲得。
▪ 中国では2つのバージョンがある: ラグジュアリーは$40,000から、アルティメット・ラグジュアリーは$49,200から。
➢76.4kWhのバッテリーを搭載したHyundaiのE-GMPプラットフォームをベースとするGV60は、CLTC航続距
離最大645km(400マイル)を実現。
✓ 400/800Vマルチ入力充電により10%から80%までわずか18分で充電できる。
78
electrek、12月8日(70)
Kiaの動向
◼ Kia、来月のCESで新型EVを発表する
➢Kiaは1月9日から開催されるCESで、今後の多目的車(PBV)のラインナップと事業戦略を発表する。
✓ Kiaは、2025年に量産が予定されているデビューモデルを含む、5台の多目的EVを展示する。
▪ Kiaは、持続可能なモビリティ・ソリューション・プロバイダーへの移行に伴い、目的別EVを中核事業の一部にしたいと考
えている。
79
electrek、12月14日(44)
✓ Kia PBVは、"目的に合ったEV "と先進的
なソフトウェアを組み合わせ、"新しいビジ
ネスとライフスタイルへの扉を開く "ものだ。
▪ 目的別EVで電子商取引、物流、シャトル、
ロボット配送への拡大を目指す
▪ 最初のPBVは、配送、ライドヘイリング、
B2B向けに設計されている。
▪ また、イージースワップのような新しい専
用ハードウェアや、Hyundaiが開発したデ
ジタルソリューションも紹介する。
✓ Kiaは、EV3とEV4のコンセプトを展示し、
「EVs for all」ビジョンを紹介する。
▪ また、KiaのフラッグシップEV9とスポー
ティなEV6 GTも展示する。
80
トヨタの動向 (bZ3)
◼ バッテリー残量の見積もりが不正確だったため中国で25,000台以上のbZ3
EVをリコール
➢一汽トヨタは、海外で発売されたEV「bZ3」について、発売から8カ月で2度目の大規模リコールを発表した。
✓ 今回のリコールの対象となるのは、今年製造された25,000台以上の電気セダンで、バッテリー残量の見積もり
が誤っているものがあり、中には警告なしに完全に電力を失ってしまうものもあるという。
▪ 特に、複数回連続してフル充電されず、高速走行を行っているトヨタのEVに影響を及ぼす。
▪ 一汽トヨタによると、リコール対象となるすべてのbZ3 EVのバッテリー管理コントローラーの制御プログラムを、OTA
(Over-the-Air)アップデートでアップグレードする予定だという。
electrek、12月21日(9)
➢bZ3は2022年10月にデビューし、2023年
3月初めに中国で生産を開始した。
✓ 一汽トヨタは4月までに市場での初期販
売を開始したが、7月には12,000台以
上の初のリコールが発生した。
▪ これはEVに取り付けられたドアハンドル
の欠陥に関するものだった。
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