ベンチャーマネージャーのマニュアルを作りました。 note(https://note.com/nagam)もご覧ください。

1. 1.ベンチャーマネージャーの役割
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2. ベンチャー企業でマネージャーが生まれるまで
A社は渋谷にあるベンチャーで、地域に特化したSNSを運営している。
創業者でCEOの山田太郎氏は資金調達・営業など外部とのやりとり及びサービスの企画・マーケ
ティング、さらには経営管理を担当。同じく創業者でCTOの佐藤花子氏は開発を担当している。
順調にユーザー数は伸び、広告出稿の引き合いも出てきた。
「このままだと自分一人の手には負え無さそうだ」
山田氏はもともと前職ではゲームのプロデューサーであり、営業や経営管理はそれほど得意では
ない。
それでも、経営管理業務はまだ創業者だけでやっている時にはそれほど業務は発生しないため、
何とかやりきれた。これからもそれはできそうだ。
一方、広告出稿の引き合いは強く、売上は伸ばしたいタイミングだけに営業にはさらに時間を掛
けたい。
山田氏は前職で同僚だった鈴木次郎氏を口説き、営業責任者になってもらうことにした。
「鈴木さん、売上を●月には●●●円まで持っていってほしい。私はサービスの企画とマーケ
ティングに集中するので、売上に関しては任せました」
鈴木さんは営業責任者として、山田さんに代わり売上拡大を任されました。
鈴木さんの肩書は“営業部 マネージャー”
Ａ社ではじめてマネージャーが生まれた瞬間でした。
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3. ベンチャーマネージャーの役割①
経営からオーダーされた成果を残す
• ベンチャーマネージャーは、経営者の代わりに
ミッションをこなし成果を残すことを期待される
• ゆえに、成果を残せなければ責務を果たしたとはいえ
ない
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4. メンバーができたら
鈴木次郎氏は営業で有名なB社でトップ営業マンでやり手でした。
鈴木氏の活躍により、A社の売上は順調に拡大した。
「営業マンを増やせば売上はさらに拡大できる見込みがあります。増員しましょう」
鈴木氏からの提案を受け、山田氏はそれを承認しました。
かくして、営業メンバーの採用がスタートし、3名のメンバーを採用できました。
それから数カ月後、山田氏が定期面談ということで営業メンバーと面談しました。
「鈴木さんが結局全部やってしまうので、私は結構暇です。」
「鈴木さんから具体的な指示がないので、何をして良いのかわかりません」
山田氏は鈴木氏を呼びこう話しました。
「会社の資産である人財を、有効に活用してほしい。彼らはフルには稼働していないし、
加えてこの状態が続くと辞めてしまうでしょう。」
鈴木氏は猛省し、メンバー1人1人とじっくり面談。
改めて彼らにお願いしたことを話しました。
結果、営業部の施策数は劇的に増え、さらに売上は拡大していきました。
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5. ベンチャーマネージャーの役割②
人的資産を維持・活用する
• 預かった人的資産を大切に維持する
• 預かった人的資産を有休資産にすることなく
フル活用してベンチャー企業らしく圧倒的な成果を
残す
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6. 業績拡大に備えて
A社の業績は順調に拡大していった。ある時、山田氏は鈴木氏を呼びだした。
「鈴木さん、そろそろいろいろな会社とアライアンスを仕掛けて売上をさらに伸ばしたい。
アライアンス部門のマネージャーをやってくれないか」
鈴木氏は色めきだった。アライアンスはずっとやりたかった仕事だった。
「やります！ただ、営業部のマネージャーを任せられる人材がおらず、私が営業マネージャー
を兼務する形でやりたいと思ってます」
山田氏はこう話した。
「鈴木さん、しばらくはそれで仕方ないのですが、3カ月以内に営業マネージャーを育ててもら
えませんか？鈴木さんが体半分では、アライアンスの業務も半分のスピードでしか進みません
よね」
鈴木氏は人を育てることの重要性に気付いた。
ベンチャー企業としてどんどん会社の戦線を拡大するためには、
自分がマネージャーを担当しているチームの後任を育てておかなければならなかったのだ。
「承知しました。3カ月間は後任を育てることにもじっくり時間をかけたいと思います」
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7. ベンチャーマネージャーの役割③
人を育てる
• メンバーを後任や他部署で活躍ができる人財に育て、
ベンチャー企業としてどんどん戦線拡大できるように
する
• 人を育てることは、人的資産を預かっている
マネージャーにしかできない仕事
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8. 大きくなる組織をワークさせるために
鈴木氏が立ち上げたアライアンスチームではトラブルが起こっていた。
他部署の動きが遅いことでアライアンスの交渉先を待たせてしまうことが多いと感じた鈴木氏は
こう山田氏に訴えました。
「他部署が協力的でないので、案件の提案が進みません。山田さんから言ってもらえませんか」
山田氏は他チームのマネージャーと話をすることにしました。
数日後、山田氏は鈴木氏に言いました。
「みんな協力したいようですが、何を期待されているのかイマイチわからないようです。連携時
の役割分担は明確ですか？」
鈴木氏はこう反論します。
「うちはベンチャーですよ？僕が入った頃は部署関係なく、みんな何でも仕事取りに行ってガン
ガンやってましたよね？ベンチャーに部署毎の役割分担の整理とか必要ですか？みんな最近、大
企業っぽいですよね？」
山田氏は伝えました。
「新規性の高いことで社会を大きく変えたいと思っている。この点で当社は今でもベンチャー企
業ですね。さて、社員は50人を超えようとしています。部署もたくさんできましたね。たくさん
の人が関わるようになってくれば、業務連携の際の役割分担やルールを決めるのは当然だと思い
ますよ」
鈴木氏はハッとしました。たしかに、創業者と自分の3人でやっていた時期とはもう違うんだと
いうことに気付いたようです。
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9. ベンチャーマネージャーの役割④
会社の中でチームを機能させる
• 成長に伴い組織の改編が頻繁に起こる中でも、
会社の中でチームを機能させるようにする
• そのために、自部署・他部署・上司の間で、
連携時の役割分担やルールなどを決める
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10. まとめ：ベンチャーマネージャーの4つの役割
①経営からオーダーされた成果を残す
②人的資産を維持・活用する
③人を育てる
④会社の中でチームを機能させる
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