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インドの教育事情と
そのために
わたしができること
北海道教育大学函館校 3年 依田竣介
NICE 大賞17
世界を平和にしたい
高校生の頃から、
大きな夢がありました
平和という名の社会
子どもたち一人一人へのはたらきかけ
教育
RUCHIー27/2017 Jodhpur
11ー23 Sep.2017
Jodhpur
Jodhpur ジョードプル
人口 127万人
滞在時の気温 24~32℃
愛称 「ブルーシティ」
ジョードプルの教育問題
政府が管轄している
government school
民間が行っている
private school
人々の支援による
Charity school
ジョードプルの教育問題
•学習内容が薄い(英語)
•学習環境が悪い
•労働環境が悪い
計画に沿った学習
勉強に興味を
校舎の色塗り
率先して子どもたちと遊び、
意識的に先生たちを休ませる
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勉強に興味を
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率先して子どもたちと遊び、
意識的に先生たちを休ませる
自分がしたことは何になったのか
自分のした「はたらきかけ」は
彼らの人生に影響を及ぼしたか
もし影響を及ぼしていないなら
その意味は??
自分の中に
新しい問いを
生み出すことができた
¥200,000
OR
¥200,000
子どもたちにはたらきかけるなら?
大学生
• 教育支援の勉強
• 海外事情の勉強
社会人
• 真面目に勤務
• 給料で家庭を築く
• 余ったお金で海外支援
• 定年後のための貯金
定年後
• 貯金を崩して学校をたてる
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17H1【インド】依田竣介

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17H1【インド】依田竣介

Notas del editor

  1. 突然ですが、自分には高校生のころから大きな夢がありました。 それは → 「世界を平和にしたい」という夢です。 高校3年生の春にベトナムへ行って、ベトナム戦争の証跡博物館で得た経験が、この夢をもつようになった大きなきっかけでした。 しかし、高3で受験期の自分に、世界平和のための活動や勉強をする余裕などなく、大学へ入ったらすぐに海外へいって色々な活動をやろうと心に決めていたのです。
  2. しかし、実際に自分が大学へ進学し、国際関係の分野を専攻するにあたり行っていったのは、「平和」という定義の哲学的な追求、「平和学」という研究領域の学術的な変遷など、概念として「平和」に対しての学習と考察の日々でした。 → 「平和」の意味を自分なりに解釈し、その実現には子どもたちへの「教育」が重要なのだと気づいたとき、自分はもう3年目になってしまっていました。 行動にでるならばもう今しかない、と強く思い、今回のNICEに参加させていただきました。 実際に参加して自分で気がつきましたが、なんだかんだ自分は、日本の外へ一歩踏み出すことをずっと恐れていたように思います。 その意味でも今回、飛び立つきっかけを与えてくださったNICEの皆様と、その活動への参加を後押ししてくれた友人たちに本当に感謝しています。
  3. 前置きが長くなりましたが そうした背景があって、今回ぼくは、インドのジョードプルという都市へ教育ボランティアへ行ってきました。 ジョードプルは人口127万人というかなり大きな都市で、壁が青く塗られている家が多いことから「ブルーシティ」と呼ばれていたりします。
  4. ジョードプルには、政府が行うガバメントスクール、民間のプライベートスクール、そしてチャリティースクールの3つがあります。 この地域の教育問題のひとつは、この3つの教育機関のそれぞれの教育格差にあります。 特に最低資金で運営され、低い賃金で先生たちを雇うチャリティースクールは、大きな問題をはらんでいます。 → 今回わたしはジョードプルの中心部にあるSHRISUMER girls middle school にて、英語教師としてボランティアを行ってきました。 こちらがその学校の様子です。 子どもたちはこのような解放的な教室で、年齢関係なく授業を受けています。 はじめぼくは、子どもたちに英語を教えてあげられるほどの自信がなく、何を教えられるだろうかと不安だったのですが、 こんな自分でも教えられることは多く、それくらいに彼らは、学びきれていないということがわかりました。 また真ん中の写真左側に女性がうつっていますが、てっきり生徒に見える彼女は実は教師です。 いまは18歳で、月に約6000円の給料で雇われていると話していました。 「チャリティなので仕方ない」と彼女は笑って「将来はガバメントスクールで働きたい」と語ってくれました。
  5. 今回ぼくか学校を訪問して感じた問題意識をまとめると、この3つになります。 それは 学習内容、学習環境、そして教師の労働環境です。 自分にはなにができるだろうか、と考え、それぞれ残す形跡を決めました。 → まず、学習内容の計画を立てることに決めました。 2週間の活動の最後に到達していたいゴールを話し合い、学習進度ごとに定めました。 また、英語を学ぶことを楽しんでもらおうと思い、自分たちの国の話を積極的に話すよう心がけました。
  6. 今回ぼくか学校を訪問して感じた問題意識をまとめると、この3つになります。 それは 学習内容、学習環境、そして教師の労働環境です。 自分にはなにができるだろうか、と考え、それぞれ残す形跡を決めました。 → まず、学習内容の計画を立てることに決めました。 2週間の活動の最後に到達していたいゴールを話し合い、学習進度ごとに定めました。 また、英語を学ぶことを楽しんでもらおうと思い、自分たちの国の話を積極的に話すよう心がけました。 → 様々な困難はありましたが、わたしたちは子どもたちに向き合い、共に学び合いました。また、校舎もこのように美しく塗ることができました。子どもたちと遊ぶ時間も、とても楽しかったです。
  7. しかし、こうした経験を経て私が一番に感じるのは 結局わたしたちが試行錯誤しペンキだらけになった2週間は、彼らの人生とこれからの未来にとって、どう影響しただろうかということです。 ぼくの夢は平和を実現することで、そのために「はたらきかけ」はかかせません。 しかし、今回の僕の2週間が、彼らの人生にどのような影響を及ぼしたかと考えると、何か大きな変化を与えたとは思えません。 もし、結果的に彼らが、ぼくたちの2週間を忘れてしまうのだとしたら、この活動は自己満足になりかねません。 → この新しい問いを生み出せたことがひとつの成長でした。
  8. 社会に対して考えたことも、こうした話とつながります。 → 今回わたしは、約20万円をかけて、日本からジョードプルへいき、滞在し、帰ってきました。 この行動は自分にとって有意義でしたし、無駄でなかったことは自信を持って言えます。 しかし、 ぼくは現地語も話せなければ、その土地の文化・価値観も分かりません。自分が正しいと思っていることが、間違っていたということが多々ある環境です。 そしてさらに「世界平和への貢献」、「子どもたちへの影響」を考えるのであれば、その20万円を、学校に直接寄付した方が、もしかすると価値があるかもしれないとも考えられるのです。 → ボランティアは、自分のためにもなり誰かのためにもなりwinwinだというのが定説ですが、本当に強く、子どもたちにはたらきかけたいと思うならば、まだひとつ考える必要があると思います。