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日本再生プログラム推進フォーラム 時局ならびに日本再生講演会
明治維新百五十年
近代化の反省に立ったまちづくり
平成30年9月22日
NPO茨城の暮らしと景観を考える会
株式会社 ミ カ ミ
三 上 靖 彦
営利活動と非営利活動の関係
・営利活動を続けると、非営利活動の必要性が見えてくる
私 公
人として、組織として、そのミッション(役立ち)を果たすには、非営利活動も大切
人として、組織としての役立ちを考えると、持ち得る専門性を出し惜しみなく提供すること
・非営利活動をやってこそ、営利活動に価値が生まれる
損得抜きで、地域社会に対する「役立ち」の確認が出来る
地域の資源の真の意味、地域の求める真のニーズが分かる
・営利活動を続けることが、非営利活動の充実につながる
非営利活動の基盤としての営利活動 (営利活動と非営利活動は、車の両輪)
営 利 非営利
非営利営 利
非営利営 利
1
三上靖彦 59歳
【略 歴】
・昭和34年1月 水戸藩士の末裔として水戸市南町に生まれる
・昭和40年3月 水戸市立三の丸幼稚園 卒園
・昭和46年3月 水戸市立三の丸小学校 卒業
・昭和49年3月 水戸市立第二中学校 卒業
・昭和52年3月 茨城県立水戸第一高等学校 卒業
・昭和56年3月 筑波大学第一学群自然学類 卒業(地球科学)
・昭和58年3月 筑波大学大学院修士課程環境科学研究科 修了(学術修士)
・昭和58年4月 株式会社 地域計画連合(東京) 入社
・平成 2年4月 株式会社 ミカミ(水戸) 入社
・平成 4年2月 技術士(建設部門・都市及び地方計画)
・平成10年6月 株式会社 ミカミ 代表取締役 現在に至る
・平成12年1月 ワシントン大学経営大学院リーダーシップベーシックコース修了
・平成13年9月 ワシントン大学経営大学院リーダーシップアドバンスコース修了
・平成26年7月 建設事業関係功労者として国土交通大臣より大臣表彰を受賞
・平成27年5月 全国測量設計業協会連合会会長表彰を受賞
・平成28年4月 認定都市プランナー(都市・地域経営)
・平成28年7月 リノベーションスクールプロフェッショナルコース全課程修了
【専門分野】
・自然地理:理学(なぜそうなのか、を問う基礎科学)
地形学(河川地形、海岸地形、平野の地形、台地の地形、丘陵地の地形、など)、土地条件
・まちづくり:工学(だからどうする、を問う応用科学)
都市・地域経営、プロジェクトマネジメント、エリアマネジメント、市街地整備計画、中心市街地活性化計画、
観光振興計画、拠点地区開発計画、NPOや市民主体によるまちづくり
【著 書】
・技術士活躍情報 (平成 6年・経営情報出版社/共著)
・夢を追う技術者・技術士 (平成10年・コロナ社/共著)
・中心街元気マニュアル (平成12年・商店建築社/共著)
・技術士第二次試験合格完全対策 (平成14年・経林書房/共著)
・水戸空間診断 dead or alive (平成16年・筑波大学貝島研究室/共著)
・朝日新聞茨城版「暮らし経済あれこれ」 (平成16年11月から平成20年3月まで連載)
・インフラ・まちづくりとシビルNPO (平成26年・土木学会/共著)
2
水戸の街で生まれ育つ。幼稚園
から高校卒業までの13年間、
水戸城の中で学ぶ。
【社会的活動】
・平成15年 5月 NPO法人 茨城の暮らしと景観を考える会 理事・事務局長
・平成17年 4月 水戸コミュニティ放送(FMぱるるん)番組審議委員会 委員
・平成17年 8月 県営公園指定管理者選定委員会 委員長(茨城県公園街路課)
・平成17年 9月 水戸オセロプロジェクトいばらき推進委員会 事務局長
・平成18年 2月 道路空間検討委員会 委員(国土交通省常陸河川国道事務所)
・平成18年 9月 茨城県出資団体経営改善委員会 委員(茨城県出資団体指導監室)
・平成19年 3月 NPO法人 茨城の暮らしと景観を考える会 代表理事
・平成20年 8月 茨城県快適な社会づくり推進会議 委員(茨城県政策審議室)
・平成20年 8月 水戸藩開藩四百年記念『桜田門外ノ変』映画化支援の会 事務局長
・平成20年10月 水戸市中心市街地活性化協議会 副会長
・平成21年 8月 いばらきデザインセレクション審査委員(茨城県デザインセンター)
・平成22年 2月 茨城県総合計画審議会 活力あるいばらきづくり部会 委員(茨城県企画部)
・平成22年 7月 茨城県民文化センター指定管理者選定委員会 委員(茨城県生活文化課)
・平成23年 4月 偕楽園・弘道館復興支援の会 副会長
・平成23年10月 NPO法人 日本再生プログラム推進フォーラム 理事(地域のひな型研究会担当)
・平成25年 5月 関東ICT推進NPO連絡協議会 幹事(総務省)
・平成25年11月 水戸商工会議所 常議員 観光振興委員会 委員長
・平成26年 3月 水戸市観光審議会 副会長(水戸市観光課)
・平成26年 4月 NPO法人 シビルNPO連携プラットフォーム(CNCP) 理事
・平成26年11月 水戸市都市交通戦略会議利用促進部会 副部会長(水戸市地域振興課)
・平成27年 2月 CNCPソーシャル・ビジネス提案コンテスト実行委員会 委員長
・平成27年 3月 旧水戸城大手門等復元整備促進実行委員会 委員(水戸市文化課)
・平成27年 4月 水戸市まち・ひと・しごと創生有識者会議 委員(水戸市政策企画課)
・平成27年12月 リノベーションまちづくり@水戸 実行委員会 アドバイザー
・平成28年 2月 水戸どまんなか再生プロジェクト会議 副座長(商業空間のマネジメント担当)
・平成28年11月 水戸商工会議所 常議員 コンパクトシティ・まちかな居住推進委員会 委員長
・平成28年11月 株式会社まちみとラボ 代表
・平成30年 4月 NPO法人 偕楽園公園を愛する市民の会 理事
・平成30年 5月 水戸市都市景観審議会 副委員長(水戸市都市計画課)
3
NSPの政策の流れ
20030115
観
光
立
国
ロ
ハ
ス
で
甦
る
産業再生
の方向
3だけ主義
の克服
日本再生
チーム
新しいま
ちづくり
民政
自治論
リーダー
シップ論
イメージ
アップ戦略
20111015
201005~
2016012320121111
20121013
20060601
20140310
20160514
20121221
(20150905)
20010304 20170304
20100822 20141110
20101019
20050924
201610152013041520100516
決
起
集
会
インターネット
放送局
偉大な
る共生
社 会
健 康
立 国
宣 言
21世紀の
文 明
開 化
大転換を
乗り越える
新しい
日本の形
4
20160917
近代化の反
省に立った
まちづくり
20170923
公共まち
づくり
偉大
なる
共生
社会
20180721
大地の
健 康
20180325
ウェルネス
が創る人類
の未来
20180721
街を
使い倒す
ふるさと
原理主義
土地条件
と災害
安心社会
インフラ
20180922
(20111015)
はじめに このままでは私たちの社会は持続できない、破局を避けることは出来ない
未曽有の大震災から学ぶこと⇒今が変わるチャンス
・災害の危険性のない暮らしを ・未知なるものへの畏敬の念
・大量輸送に頼らず地産地消を ・元気で豊かなコミュニティを
・戦略的低エネルギーへの挑戦、そしてその実現を・・
震災は、時代の流れを加速させた
・衰退しつつあった地域が加速度的に衰退するか。
・新しい時代に向けての可能性を劇的に伸ばすことが出来るか。
・震災からの復興は「21世紀らしいまちづくり」を促進。
時代認識
新しい国づくりへ向けての基本的な認識
新しい国づくりに向けての時代認識
・政治経済が本格的に行き詰まった今、日本はどうすべきか?
・既存の組織は動けない。既存の組織には頼れない。
既存組織を脱却し、自分たちで国づくりを!
日本本来の国づくりを!
・日本は本来、『お国柄』で国づくりを進め、国を治めた。
・官治ではなく、日本古来の民政自治、第二の城下町づくりを!
自分たちで国づくりを!=村の自治!
物質文明は極限まで行きついた
・成長志向から選択の時代へ。
・物資文明と精神文明の融合と 相乗効果を。
行き過ぎから戻ってやり直すという発想で
・以前の状態には二度と戻れない、という覚悟で!
・新しい文明を創出しよう!
新しい社会の潮流
・世界最適生産・最適調達から、地域・民族ごとの個性化へ。
・金融と市場原理主義から、雇用が第一へ。
・生産と消費から、所得と雇用へ。
・量・即戦力から、質・熟練へ。
・安価で大量の世界調達から、地域自給と戦略的低エネルギーへ。
・官と民の対峙の時代から、新しい公共へ。
震災と時代認識を踏まえた内需中心の持続的成長を!
21世紀らしいまちづくり
・不安定なエネルギー供給や流通で不便を被るより、劇的な低エネルギー生活と、安心な地産地消の実現に取り組んだ方が、苦労の甲斐がある。
・しかも、環境に優しく自然災害とも無縁の国土利用の推進で、私たちは「健康で持続可能性の高い生活」を手に入れることが出来る。
・地域における究極の競争力である「個性」を、発展の原動力に。
過去を踏まえ、今という時代を再定義し、未来への方向性を地域全体で合意し、
新しい地域づくりに取り組むべき時は、まさに今!
5
偉大なる共生社会 20111015
【大切なこと】健康と持続可能性が高いこと
健康や持続可能性を重視するライフスタイル=ロハス
(破局を避けることが可能な社会へ=進化)
「健康」:いつまでも「元気」でいること。生涯現役で
過ごせるように元気を保つこと。
「持続可能性」:今ここにいる自分だけではなく、子孫も
元気で暮らせるように環境を守ること。
偉大なる共生社会の創造
-共生とは進化なり-
21世紀は「持続可能性」が大切
持続可能性 = 共生 × 進化
時代を越えて存在し続ける本物
懐かしい未来(景観10年、風景100年、風土1000年)
過去との絆を持ち、過去から何かを吸収しているものは、未来
にわたって存在し続け、見る者に感動を与える美しさがある。
21世紀世界初『戦略的低エネルギー社会』の建設
21世紀の風景「懐かしい未来」は、風土と融け合うものであ
るが、その陰にはナノテクや発酵技術などの最先端のスーパー
テクノロジー、新素材が、快適な生活環境を提供する。低エネ
ルギーでも、今まで以上の豊かさを享受できる。
先祖の財産や知恵を生かしながら、家族や隣近所はもちろん、
ほかの国々、あらゆる動植物、地球、過去と未来とも共生でき
る「絆」を保ちながら、常に融合・進化する。
本物とは
本物は、
消耗品ではなく、蓄財。
直して使う。
本物を作る人は、
すなわち、熟達職業人。
持続可能性
人・モノ・地球・時代(過去
と未来)・物質世界と精神
世界との共生による進化は、
健康で持続可能性を高め
(ロハス的)、破局を避ける
ことを可能にする。
21世紀の教育
・恒心
(常に持つ正しい心)
(善悪の分かる心)
・個の花を咲かせる
・チームワーク
・ヨコ型リーダーシップ
・熟達職業人(一人一芸)
100億人を養う世界を
21世紀らしい資源活用、
新しいライフスタイルのひな
型を示す
和の国・日本(大和)
・足し算の文化。
・異文化を取り込む。
古代日本×東洋文化
×西洋文化×未来
・他のもの、異なるもの、
敵を味方に。
・そして、1+1が3に。
・完成形はなく常に進化
・変わらぬ縦糸と、変化
して組み直す横糸。
少子高齢化問題の克服を
安心して子供を増やすこと
が出来るライフスタイルのひ
な型を示す
新しい科学技術
スーパーテクノロジーと
風土のハイブリッド
・ナノテク、素材革命
・発酵技術、ICT革命
個性は究極の競争力
地域の独自性を活かす
風土特色を活かした自立
・地産地消
・再生可能エネルギー
6
日本再生の理念(100年ビジョン)
日本再生のイメージ
【手 本】昭和30年代の日本を一つの手本に(+進化)
(風景、エネルギー量として)
風 景:低層の建物が主体で空が広く、遠くの自然がラン
ドマーク※3丁目の夕日、トトロのイメージ
環 境:小川のザリガニ、カエル。雑木林のカブトムシ、
クワガタ、セミ、チョウ。路地裏での遊び。原っ
ぱでの野球や缶けり。鎮守の杜や夏祭り。
街の姿:空間的コンパクト:短い通勤時間、日常生活拘束
時間にゆとり。居住地選択の自由度の高さ。徒歩
圏内にある多様な施設。
機能:自動車交通の制御可能。市民が楽しめる施
設が多く、容易に建設し易い、機能が集積してい
る(市民会館、博物館、美術館、図書館)。自然
レクリエーションへの接近度が高い。独自の歴史
や文化、伝統を大切にした、風土性豊かな街。
進 化:土地条件を踏まえ、自然災害に縁のない国土利用。
新素材等により、低エネルギーでも今より豊かに。
【イメージ】(日本再生とは未来を具体的に創ること)
『光に満ちた日本』
『森に浮かぶ国、日本』
『自然と共にある国、日本』
健康と環境のことを大切にしながら、ずっとみんなで心豊かに過
ごせる。昔ながらの「暮らし」そのもの。
それは、究極の競争力である個性をベースにした、
「懐かしい未来」。
街にも村にも懐かしい光が満ち、人々はその土地の自然と衣食
住を満喫しながら光り輝き、家族と地域を大切に和気あいあい
と暮らしている。
そこでは、いいものを少しずつ食べるという品の良さや、
物を直しながら長く大切に使うという配慮の気持ちを取り戻して
いる。
その土地ごとの自然、歴史、人が輝き、その光を浴びようと、
人々が集まってくる。
・日本の首都は東北の山中に移転している。
・京都と東北の新首都に皇居が設けられ、皇室の伝統
的な儀式は京都で行い、現代的な外交儀式は新首都
で行う体制が整っている。
・京都は皇室が伝統的な儀式を行う場所として大々的
に再開発が行われ、伝統工芸の工房ができ、日本の
伝統的な芸事のプロが集まり、リアリティーあふれる歴
史と伝統の町として再出発している。
・東京の皇居跡地は公園となり、永田町、霞が関から
皇居まで、連続した巨大な公園となっていて、そこに
は、武蔵野の雑木林(自然の複雑性の見本)が大々
的に復元されている。
・その雑木林の中には芸術的な仕事をする人たちのた
めの独創的なアトリエがあちらこちらに設けられ、そこ
で仕事ができることが世界中の芸術家の憧れの的と
なっている。
・世界中に日本語を教える日本語学校があって、たい
へんはやっている。
・日本国内には英語を教える英語学校があって、たいへ
んはやっている。
・日本人の半数は常に海外で生活したり働いている。
・義務教育は10年間に短縮され、それ以降の教育は
年齢に関係なく、いつでも好きな教育を受けられるよ
うになっている。
社会人も学校へふつうに通う時代になっている。日本
にはあらゆる種類の学校があり、海外に留学する人も
飛躍的に増えている。
・日本の若物は国内の学校を卒業した後、一度は海外
の学校に留学し、35~40歳頃まで海外で働くことが
常識になっている。
・日本では車や電気器具をはじめとした耐久消費財、ま
た衣料品や事務機など、腐らないもののほとんどはリ
サイクルによって長期間使われる。
また日本にはあらゆるものを改造して使うための改造
ショップがたくさんある。
・日本の企業は、世界規模で活躍する大規模多国籍企
業が展開するフランチャイズと、独創的な商品に絞っ
たり、営業範囲を狭く限った小規模企業の二極分化
しており、消費者にとってはその両方を組み合わせる
ことでとても安価かつ個性的で質の高い生活を行うこ
とができるようになっている。
【「富貴のこころ」より】
藤原直哉(理事長)著 1997年
・日本は農業と観光の国になっている。
・地球の温暖化によって東北、北海道で農業生
産力が一段と高まり、新しい農業の中心地帯
になっている。
・日本の農業は労働集約型で、いいものを少し
食べるという日本人のライフスタイルに合った
個性的な農業が中心である、
農業の担い手は幅広い年齢層にわたってい
る。
・日本全国の観光地は、自然に親しむという観
点から完全にリストラが終わっている。
・成田空港と関西空港から日本中の観光地へ
外国人が迷うことなく移動できる体制が整っ
ている、
公共交通機関と道路の表示はすべて日本語
と英語の二カ国語である。
・日本は仮想現実の世界を作る種となるリアリ
ティーを提供する国となっている。
たとえば美しい自然とか、美味しい食べ物と
か、0と1のコンピュータの世界では難しい曖
昧性あふれる日本語とか……。
したがってクリエイティブな仕事をする芸術家
が世界中から日本に集まってくる。
・日本には世界各国からの外国人がたくさん住
んでいて、彼らの多くは芸術家と研究者と教
師である。
一方、日本を訪問する外国人の多くは観光客
である。
・ソフトウェアの開発は芸術家の仕事になってい
る。
・東京は世界中から芸術家が集まって世界に
向けて芸術を発信する芸術発信都市になって
いる。
・大阪はアジアのビジネスセンターのひとつに
なっている。
特にアジアで成功した人たちが住む憧れの場
所になっている。
・沖縄はアジアの超高級リゾートになっていて、
週末には東南アジアから多くの人たちが飛行
機で訪れる。沖縄の米軍航空地跡地は、海
外からやってくる観光客用の飛行機の発着場
やホテルなどの施設となっている。
7
21世紀の文明開化を基軸とする日本再生戦略
<これから30年間の日本の国家目標>
21世紀らしい健康で持続可能な完全就業・完全参加社会をまず日本で実現し、世界に
提案すること。それを実現するために21世紀の文明開化として、日本の国土利用、衣食
住、生活スタイル、就労、企業活動、産業、エネルギー、資源、食料、教育、社会保障、安
全保障など、あらゆる面を健康と持続可能な形に変化させていくこと。
<基本理念>
日本の歴史を振り返るとき、日本人は古来から好奇心が強く、進取の気性に富み、変化
に柔軟に適応してきた。しかしその大きな変化のなかにも日本としての一体感、継続性を
失わなかったことは日本の最も強みとするところである。今の日本は、既にたくさんの行き
詰まりを見せている明治以降の近代化、西欧文明移入の歴史を超えることが必要である。
新しい日本、すなわち21世紀の文明開化として健康で持続可能な全く新しい文明の構
築を、主権の存する日本国民の力で世界に先駆けて推進し、それを世界に提案してくこ
とが今後の日本の使命であると確信する。
<タイトル>
民衆力再起動
-21世紀の文明開化で全員就業・全員参加の日本再生-
8
21世紀の文明開化 20130415
基本政策
<国家としての責任>
<地域社会>
•新しい地域社会の建設 ・教育・社会保障は地域分権を拡大
•経済と生活、就業と参加、民間と行政の役割分担の継ぎ目をなくして一体化
<地域経済>
•高品質な競争力の確立 ・経済と通商の基本方針
•ヨコのネットワークによるイノベーションの実現
<土地利用>
•国土利用の大幅な見直し
<個別手法>
•戦略的低エネルギー社会の実現と再生可能エネルギーの拡大
•健康で文化的な最低限度の生活の確立 ・義務教育の抜本的見直し
•新しいリーダーの登場支援 ・大学、研究機関の業務の大幅自由化
•不動産の権利放棄制度の導入 ・新地域活性化区域の設定
•国民の意思による国家的投資銀行の設立
•原発の即時廃止 ・日本政府の責務 ・戦争放棄の大方針に沿った安全保障
・新しい外交政策 ・日本政府の国民監査と新たな役割 の支援を本格拡充
9
21世紀の文明開化 20130415
次世代への継承
<健康イノベーションの3本柱>
・ストレスのない職場 ・病気にならない生活 ・安心できる社会インフラ
<目 標>
•健康イノベーションで国民の健康を大幅に増進させ、今後 10 年間に
租税負担率と社会保障負担率を合計した国民負担率を現在の 3 分
の 1 にする。 (平成 27 年の国民負担率は過去最高の 43.4%)
•さらに健康イノベーションを展開することで、健康で持続可能性の高い
新時代の日本の国際競争力を高める。
<背 景>
かつて私たちNSPは、観光立国・新しい農業・日本列島の大掃除を
政策として提案して、実際に日本政府・各地域・企業・民衆が動
いてここまで来たわけですが、今度は改めて『健康立国』という
テーマで日本再生のための国民運動を広げようと考えています。
10
健康立国宣言 20161015
健康イノベーションの3本柱
<安心できる社会インフラ>
本格的な健康の増進には安心・安全の衣食住空間が必要であり、それを
サポートする新しい社会インフラが必要である。
資源、エネルギー、交通、通信、土地利用、都市計画、産業、教育研究、
職場、住宅、生活など、あらゆる社会インフラを健康増進の目的に向け
て、斬新なイノベーションを駆使して再構築していく。
<病気にならない生活>
いかに健康を増進し、病気にならないかの実践的方法をあらゆる分野の
知恵やイノベーションを駆使して確立し、 国民全体でそれをシェア(共有)
し、実践していく。
<ストレスのない職場>
多くの疾病や不調は職場のストレスが生んでいる。
新時代にふさわしい経営革命と働き方革命を通じて、職場のスト
レスを抜本的に減らす。
11
健康立国宣言 20161015
自然自治の基本
自然自治が基本
・古来から日本では民族や地域ごと、あるいは職能集団ごとに、
住む場所を自然条件を加味して決めて境界を設け、
それぞれの人達が安心して暮らせる土台を創った。
・それが自然自治の基本で、
日本はひと山越えれば衣食住が異なり、産業が異なる。
・まさに自然にその地形風土に調和して、
人々の生活が定まるという姿を古来大事にしてきた。
守るべき日本人の精神や習俗
・文明の形は変わっても日本人の精神や習俗は必ず守っていく。
(和魂洋才)
・そうでなければ新しい文物の流入は国の流亡をもたらし、
まさに敗国政策となってしまう。
12
自然自治=自然に治まる国・日本
日本は「自然に治まる国」
・日本は、巨大な権力がなくても治まる国。
・縄文時代の1万2千年くらいは、自然に治まっていた。
戦争の痕跡なし。共生していた。
・強権を持って「無理やり」、ではない。
王はいても、奴隷にはしない。
・その時は、役割分担と共生、
そして進化(地方の時代やヨコ型リーダーシップそのもの)。
日本のお国柄
・役割分担と共生。
ヨコに声を掛けて・・・これがお国柄。
13
日本の統治と継承
日本の統治:リーダーは地域から
・日本の統治は、その地域のリーダーはその地域の人が決め、
国のリーダーは各地のリーダーを追認することで国を組織。
武力ではなく気持ちの求心力を
・そして武力ではなく気持ちの求心力で人々を統治し、
律令制導入後は官僚が無私であること、
実力者が専横を欲しいままにしないことが大事なこととされた。
熟練の技の継承を
・さらにたとえば織物職人なら織物の神を、稲作なら稲作の神を、
それぞれの仕事を司る神をお宮に祭りこれを大事にすることを定め、
まさに日本列島における自分の役割を、
祖先から未来につながる時間軸の中で明確に意識し、
熟練の技を代々継承発展させるようにした。
14
日本古来のやり方を現代風に
日本古来のやり方を現代風に
・観光立国、新しい農業は今や全国に広がり、
世界からも高く評価されるところになっている。
・これは実はこの日本古来のやり方を現代風に言い換えたもの。
・すなわち、地方が地方らしく独自の衣食住の体系を、
地場産業を盛り上げて作り上げ、
現場の実力、職人技を大事にし、
同時に世界を日本の貢献で良くしていくということ、
それが日本再生。
・そしてよく見れば政治の世界では良い意味でも悪い意味でも、
都道府県知事や政令都市の市長などが台頭し、
国政を動かすようになってきている。
まさに地方から選ばれたリーダーが台頭して国を形成しつつあり、
それは中世戦国時代、そして古代黎明期と同じ構造になっている。
15
現代のリーダーシップ(ヨコ型)とは
量的にも質的にも求められるものが大きく変化している現代では、
リーダーシップの一番大事な仕事は 「形を変えることをリードすること」
であると考えられている。キーワードは「タテ」から「ヨコ」へ。
①現代のリーダーは他の人々、特に同僚や部下に対して、
彼らが自分自身の利益を乗り越えて、
会社の利益のために行動できるようにしてやらなければならない。
②現代のリーダーは、協力と信頼の気風を作り出し、
みんなが強く惹かれる将来のビジョンを作りだし、
それを人々に伝えなければならない。
③現代のリーダーは高い業績を上げるための方法を確立し、
高い目標を達成できるという思いを人々に与えなければならない。
すなわち、現代のリーダーというのは、相互の信頼に基づいて、
組織の内部で
「共有できる共通の責任」
というものを作り出さなければならないのである。
16
チームに参加する際に
・Mission(役割),Value(志・価値観・行動規範), Vision(夢)
Mission:チームの目的,何が目的か(Why)
なぜチームが存在する?何のために?役割,使命感,機能。
Value:力強い理念,核心の信条,我々が誰であるか(Who)
信念,行動原則,ポリシー,志・価値観・行動規範は?
Vision:チームが長期に亘ってめざすビジョン(Dream)
何を達成したい?夢は?10年後は・・・?
・頭:合理性・認識・技術・財務・決定・問題解決・・・
冷静に、合理的に判断できる頭脳を。
・心:①慈悲の心 愛・同情・共感
相手の立場で考える、感じる。相手の考え方で感じる。
②勇気 現状維持ではなく、切り開くこと
困難でも続ける勇気。ダメと分かったら認める勇気。諫言できる勇気。
・腹:①よし、やろう!(一番大切)
チーム・顧客に対し、コミットメントを感じること。一緒に頑張ろう。
②直感 予測できること。
証拠や事実だけからではなく、チョイス(選択)できる。
インスピレーション、ひらめき、虫の知らせ、シンクロニシティ
17
成功する素晴らしいチームとは
・相乗効果(Synergy):実力以上の力を発揮
良くないチームでは・・・・・・・・・・・・⇒
普通のチームでは・・・・・・・・・・・・・⇒
素晴らしいチームでは・・・・・・・・・・⇒ Synergy
方向性を一点に絞って相乗効果(Synergy)。
MissionやValueで、皆の努力、エネルギーを、
一つの方向に向けることが出来れば、
チーム全体としては大きな力となる、
利益が何倍にもなる。
※エンパワーメント・学習する組織
18
19
近年の大規模自然災害を考える
【想定外?】
東日本大震災の際に発生した多くの被害に対し、原発や自然環境、土質、構造等の
専門的な立場に立った人の多くは「想定外のことは何もなかった」と発言。
大学で地形学を学び、その後、社会人になってからは都市計画を専門とした立場から
見ても、「そりゃそうだ」と思うところが多々あり、このようなことは繰り返したくない、と
の思いを持つ。そんな中、同じ茨城県内で、大きな水害が発生。近年の自然災害につ
いて、私なりの考えをまとめてみた。
地理学 (理学:なぜ?)+都市計画(工学:どうする?)=対症療法ではない根治を
【土地に対する基本的な知識】
沖積低地
沖積世に河川や海の力により堆積してできた、平地か
つ隣接する河川や海・湖などの水面より低い場所。
軟弱地盤が多く、圧密沈下、液状化などの問題をもつ
地盤が多く、住宅建設などには不向き。
洪積台地
沖積低地より一段高く、崖や急斜面で囲まれた平坦地。
洪積世に低地や浅海底であった場所が隆起して形成。
平坦で地層の連続性がよく、密実な砂や砂礫層が比較
的浅い場所に分布。建築基礎地盤として好条件。
20
地形学の観点
【地形学とは】
地形とは、地球の表面の形。今、私たちが見ている地形は、最初からそのような形で
あった訳ではない。それぞれに長い歴史があって、現在の形になっている。その形成プ
ロセスは専門的には「地形発達史」と呼ぶ。もちろん、地球は生きているから、現在も
そのプロセスの途中であって、今後も地形は変化し続ける。
どんなプロセス、どんな歴史を経て現在の形になったのか、について知ることは、その
土地の未来を知ることにも繋がる。地形形成プロセスを明らかにすれば、地形発達史
を編むことが出来る。そして、その結果として「地形分類図」が出来上がる。「分類図」
と言う表現は理学的。これに工学的活用価値を付加させたものが「土地条件図」。
21
基礎知識②
その土地の地形形成プロセスを知る
日本列島形成の足跡を示す地形
22
土地条件図
【土地条件図の活用】
土地条件図を見れば、その土地がどんなプロセスを経て現在の形になったのか、が分
かる。そして、大切なことは、地球は生きている、と言うこと。今なお、地形形成プロセ
スは継続中である、と言うことを忘れてはいけない。特に、厳しい気象条件の際には、
そのプロセスは急激に進行する。土地条件図では、今後の災害危険性も把握できる。
ここで大切なのは、地形は日常的な自然環境では殆ど変化もしない、と言うこと。地
形が変化する、すなわち地形が形成されるのは多くの場合、非日常的な天変地異が
発生した時である。
したがって、土地条件図を見れば、その土地がどのような自然環境、自然災害によっ
て形成されたのかが分かり、翻って考えれば、今後、どのような災害に見舞われる可能
性があるか、が分かることになる。
土地条件図を基に、私たちは地形学的な理解を深める必要がある。
・地形には、大きく分けて浸食地形と堆積地形があると言う理解
・地形は、主に大きな自然災害の際に形成される、と言う事実に対する理解
・周辺の地形とその形成プロセスに対する理解
残念ながら、土地条件図は日本の国土の全部をカバーしているわけではない。
しかし、地元の大学の地理学教室に尋ねてみれば、地形分類図としてすでに作成され
ている可能性もある。
23
基礎知識②
その土地の災害発生の可能性を知る
24
活かされない土地条件:10000年のオーダー
地形には、それぞれに長い歴史があって現在の形になっている。地球は
生きているから、現在もその発達の途中であり、今後も変化し続ける。
どんな発達過程を経て現在の形になったのかを示すものが「土地条件
図」。地形は日常的な自然環境では殆ど変化もしないが、非日常的な
天変地異が発生した時に、大きく変化。
土地条件図を見れば、地域の成り立ちと
今後の災害危険性も把握できるはず。
しかし、災害に関する報道を聞いていて
も、それが活かされている様子はない。
自然との向き合い方:地形
25
活かされない歴史的教訓(歴史・地名):1000年のオーダー
震災で津波の被害を受けた仙台平野では、浸水域の先端が江戸時代
の街道と宿場町の手前で止まっている。街道は過去の浸水域を避けて
整備された。宿場町の整備後に仙台平野を襲った慶長津波を受け、宿
場町を今の位置に移動。今回の浸水域と比べると見事に被害を免れる
場所を選んでいる。しかし明治以降の開発で、津波の経験は失われた。
現行の土地利用の問題点
地形や歴史的教訓にしっかり対
応しないのは、想定され得るこ
とを、あえて想定しないことを意
味し、それはまた被害を大きくし
ている。東日本における津波も、
広島の土石流も、鬼怒川の洪
水も、歴史的地形学的知見を
活かせば、災害は想定すること
は十分可能であった。
自然との向き合い方:歴史
「古文書から始まる防災計画」も参考に(20170901NHKラジオ)
26
健康な大地があって命の輪が世界を廻す(高田宏臣)
土中の水と空気の流れを遮断しない
27
(高田宏臣)
圧力がかかる
植生が崩壊する
28
沈床
根固め・水制に活用され、莚、粗朶を利用し荷重を分散させる(軟
弱地盤対策にも活用されたのではないか)。
忘れられた江戸の技術
29
忘れられた江戸の技術
江戸の街
平安京から江戸へ遷都する際にも、その都市計画から江戸城の
建築にも風水が用いられた。徳川家康公が江戸にはいったのが
西暦1590年。天下統一を目指す家康は、風水的に最高の場所
であった江戸を自ら選んだ。関東平野にある江戸は必ずしも理想
的な土地ではなかったが、徳川家康や天海僧正が「言霊法」を
使ってあちこちに霊力のある山
の名前を与えた。また、もとも
と江戸の街に流れてくる氣の
ルート「龍脈」から吹き上げて
くるよい「氣」を集め、循環さ
せるために甲州街道、東海道
をつくり、それらと富士山や秩
父山系から神田明神を通る3
本の「龍脈」が江戸を支えた。
30
忘れられた記憶
気象庁気象研究所「降灰量シミュレーション」
(1707年12月に起きた宝永噴火)
封建的な江戸時代?開明的な明治時代?
旧き悪しき江戸時代を克服して、日本は、新たに確立された先進的な明治政
府の導きによって、西洋列強と同じ、「近代」という輝かしい時代に突入した?
ブラタモリが日本地質学会から表彰
「地学的な概念や地形・地質発達過程に関する専門的な内容を扱い、その科学的意
義、社会や産業との関わりを、専門家の解説を交えて紹介。地質学の普及に貢献」。
ブラタモリの教え
「主に明治期以前の日本の土木技術が、見事なまで
自然環境との折り合いをつけ、自然と共生する社会
基盤づくりを実現していたと言う事実を、解り易く紹
介している」。
近代的な土木技術の弊害
それに引き替え、明治期以降の近代土木は、「自然は
克服するもの」と言う欧米の考え方をベースに、かなり
無茶なことをしてきた。異常気象とは言え、日本を含む世界中でこれだけ大きな自然
災害が連続的に発生しているのも、ある意味、やむを得ない。
大自然との向き合い方
自然に対しては、もっともっと謙虚に、畏敬の念を持って向かい合う、自然と共生する
日本らしい土木技術を!
31
異常気象が原因か?
【異常気象による大雨、出水、堤防決壊】
地球規模での気候変動の影響もあり、経験したことのない大雨による出水で堤防が
決壊したりする。東日本大震災に伴う地震、津波、土砂崩れなどや、頻発する火山噴
火、土石流、大雨などの自然災害に対し、「想定外の」といった形容詞が使われる。
3年前から気象庁は、数十年に一度の大雨に対する警報として「特別警報」を、また
「今までに経験したことのない大雨」などと言った表現も用いるようになる。このような
警報や表現が毎年登場するようでは、それでは全く「特別」ではない。
これはつまり、明治以降、過去100年程度の経験値では対応できないほどの自然の猛
威が頻発している、と言うことを意味している。気象が「異常」であることは多くの人が
認めている。今までの対応では無理、と言う事実を謙虚に認めるべき。
32
異常気象は破局のきっかけ
【設計基準】
河川の堤防の高さ等、私たちの災害に対する備えの基本は、明治以降の気象データ
を基にした確率論で構成されている。例えば200年に1回とか100年に1回の確率の
大雨を基準に設計。当然のことながら、10年確率の雨よりも100年確率の雨の方が
大雨で、対応する堤防の高さも大きくなる。
利根川は最重要のA級で200年に1回の確率で生ずる大雨を、鬼怒川や小貝川など
の支川は100年に1回の確率の大雨を計画の基準にしている。
これらの確率の雨量が何mmになるかは、明治30年代ごろから得られる100年程度の
期間の雨量観測データの統計処理によって求めている。
【対応の限界】
しかし、最近の異常気象は、統計データを裏切るものばかり。急激に地球温暖化が進
み、地球全体の気候に異常が見られるようになった今、たかだか100年程度の統計
データを積み上げても、異常気象がもたらすイレギュラーには対応できない。
たかだか100年程度の知見からでは「想定外」であったり「経験したことのない」ような
自然災害には、当然ながら対応できていない。事実、今回の大雨に堤防は耐え切れず
決壊した。自然の猛威に対し私たちは、これをコントロールできるなどとは考えずに、
もっと謙虚になる必要がある。
33
明治百五十年の歪
教訓(痕跡と教え)を活かそう
【確率降水量の限界】
天気予報で豪雨が予想されるとき、気象予報士は「100年に一度の猛烈な雨が予想
されています」などと予報する。
こうした「30年に一度の大雨」や「100年に一度の大雨」という表現を、頻繁に聞いて
いると感じる人も多い。「100年に一度が、そんなに多くくるのだろうか」と。
気象庁は、こうした「何年に一度の大雨」という表現で示す値を「確率降水量」と呼ぶ。
しかし、関東東北豪雨では「絶対降水量」が異常だった。最大日降水量では、降り方
が分からない。低い山型の降り方か、急峻な山型の振り方か。降り続ける時間、集中
の程度が分からない。降り続けるエリアが分からない。そのような状況では設計基準も
意味がない。
異常とは、それまでの経験に照らして「異常」。今まで経験したことがない状況。
統計学的に精度を上げても、経験のないことは予測できない。
【歴史的教訓を活かそう】
「想定外の」とか「今までに経験したことのない」自然災害には、もはや100年の知見で
はなく、1000年あるいは10000年のオーダーでの対応が必要。人間のスケールではな
く、生きている地球のスケールで考えるべきである。
それを踏まえた対応ができれば、地震、津波、火山、土砂崩れ、土石流、浸水、液状化
などに対し、今まで以上の、より効果的な対策が取れるはずである。
天然自然に対する1000年10000年のオーダーの教訓は、地名や地形に。
34
35
お上頼み
行政が許可しているのだから問題はない、といった認識が蔓延。
行政に対し、堤防をもっと強固にしろ、とか、避難誘導ももっと円滑にし
ろ、と言ったところで、根本的な解決は生まれない。
住民自身が住んでいる土地の災害の危険性について、しっかり学ぶ必
要がある。
そして、そこに住む覚悟、そこから移転する覚悟が必要である。
災害は天災、被害は人災
このように考えると、自然災害は天災だが、歴史的知見を活かした予見
をせず、「想定外」で済ませている現状は大きな怠慢で、その結果として
の被害は人災と言える。
かつての街道にしても、土地利用にしても、自然の猛威に対し日本人
は、もっと謙虚であった。
自然災害による被害が多発する大きな原因は、その謙虚さが失われた
ことであろう。
住民の意識
36
失われた大切なお国柄・民政自治(自ら治める)
江戸時代は「自らを治めるシステム」。つまり民政自治が発達。
田中優子「江戸時代の官と民」:住民自治
「奉行や与力などの官職は人数が限られ、町の行政すべてを網羅
していない。町の実質的な行政
にあたったのが『町年寄』『町名
主』『家主』といった町人。道路
の保守管理、防犯防火、紛争調
停など」「官による決め事や御触
れは、町人や農民が納得しない
と機能しない。中間管理職の存
在は、住民自治に大きな効用を
もたらす。官にとっても有用な存在であった。また当時は、現代に
おける「首長」は存在しなかった」。
明治期以降、お国柄としての民政自治は崩壊した。
江戸時代の民政自治
37
田中優子「江戸時代の官と民」:公と私
「自治組織における役職は、集団内ですでに経済的基盤を持つ者が就
く、つまり“職業としての『官』”ではないとなれば、『官と民』という区別
は非常に曖昧になり、むしろ人々は『公と私』 という思考様式を持つよ
うになる。ベーシックインカムが仮に導入され、職業上の報酬を得なく
とも生計が成り立つならば"職業"ならぬ"人間の有り様"としての『官』が
出現し、『官と民』のあり方が変化することになるだろう」。
公 公
民 官 民 官
私 私
明治期以降から現在まで、職業としての官のみで、人間の有り様とし
ての官が失われ、公と私と言う思考様式を持つ者がいなくなった。
人間の有り様としての「官」
「公と私」の
思考様式
「官と民」の
思考様式
38
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)
日本の品格・美意識
西洋では失われた自然への畏敬、八百万の神々への信仰が生きている
ことに驚き、心から共感し、日本の民話や伝説、怪談などを聞き集める。
日本家屋に住み、着物を着て、日本食を食べ、日本の習慣に親しむ。
彼が描こうとしたものは「日本の品格」であり、日本人として生活する中
で、西洋社会が失ってしまった古き良きものを日本のなかに発見した。
藤原正彦「国家の品格」
二つの異なる主張の中間で収める文化。これが「国の品格」になってい
る。弱いものを憐れむ、田園の環境が美しい、卑怯を憎む心。どれも、他
の国にいけば尊敬される事柄。「宗教なしで道徳教育ができるか?」、新
渡戸稲造はそれに代わる価値が「武士道精神」であったと述べる。民主
主義が衆愚政治を招かないために「真のエリート」が必要。条件の一つ
は、何の役にも立たないような教養をたっぷりとつけていること。その教
養を背景に、圧倒的な大局観や総合判断力を持っていること。もう一つ
は「いざ」となれば国家国民のために喜んで命を捨てる気概があること。
近代化を進めた日本が置き忘れてきた大切な「日本の品格」「美意識」。
明治新政府の立場
明治新政府にとっては、旧政府(徳川幕府)、あるいは江戸時代そ
のものが悪ければ悪いほど、自分たちが正当であることになる。
明治維新・文明開化の狙い
過去の時代を暗黒時代のように教え、欧米を正しい手本とする。
新たに確立された先進的な明治政府の導きによって、旧き悪しき
江戸時代を克服、古き時代の考え方や技術、国として地域として
の誇りや美意識を捨て、西洋列強と同じ、「近代」という輝かしい
時代に突入した・・。
明治維新・文明開化とはそもそも・・ 39
明治百五十年に学ぶ?
日本政府は・・
漢数字で
40
百五十年前の文化大革命
欧米の価値観で進められた政治・社会・思想・文化の改革運動
文明開化
明治になって、新政府は、西洋の国々に追いつこうと様々な
西洋文明を取り入れた。人々の暮らしは大きく変化した。
暮らしの変化
「ザンギリ頭を叩いてみれば文明開化の音がする」。身なりや
暮らし方など様々な分野で西洋の文明を取り入れた。食べも
のも、江戸時代には口にしなかった牛肉を食べるように。
太陽暦の導入
太陰暦をやめて太陽暦に。明治5年12月3日をもって明治6
年1月1日に。一日を24時間で表わす。0時から昼の12時
台までを午前、昼の1時から深夜12時までを午後に。
新聞雑誌の創刊
1874(明治7)年、福沢諭吉をはじめとする、時代をリードし
た知識人たちが雑誌を創刊。「明六雑誌」。明治の初めには、
こうした雑誌や新聞が次々と創刊された。
41
教育制度の整備
1879年、国民すべてが学ぶことをめざし「教育令」を公布。
特に小学校が重視され、4年間で最低でも16か月は学校で
学ぶことが義務。一方で、高等教育にも力を入れ始めた。
鉄道の開通
1872(明治5)年9月、新橋・横浜間に日本最初の鉄道が。
資金や技術、機関車、客車、線路やまくら木、燃料の石炭な
ど、すべてイギリスから輸入。2年後に神戸-大阪間も。
街の変化
1880(明治13)年の東京銀座の様子。レンガ造りの建物が
並ぶ通りには「人力車」と「乗合馬車」が。歩道には「ガス灯」。
明治15年には「鉄道馬車」に。洋服を着る男性も多い。
福沢諭吉の『西洋事情』
西洋の様子をいち早く日本に紹介した一人が、福沢諭吉。
諭吉は江戸時代の終わりから明治にかけて、『西洋事情』と
いう本を出版。アメリカやヨーロッパに行った経験を生かす。
今に遺る「文明開化」
幕末に開港した横浜に、鉄製の欄干がついた明治時代の橋
が再現されている。横浜港近くにのこるレンガ造りの建物も、
それまでの日本には見られないもの。
42
43
アウトカム指標の欠如
よく見られる傾向として「対症療法的で本質的な対策が出来ていない」
「関係性や因果関係が見えていない」。いずれも、アウトプットにばかり夢
中で、アウトカムに対する認識が低いことが原因であろう。
つまりは、物語性に乏しい。共感できない。
本当のニーズと期待される効果が分からないままに施策を展開する。一
方で、明確な需要がないと動かないわりに、でっち上げでも机上の需要
があれば善し。結果、需要創出型の事業は難しい。
セオリー・オブ・チェンジの考え方の欠如
アウトプットではなく、さらにアウトカムでとどまらず、インパクト、
すなわち社会的変革を伴うところまでを期待したいが・・。
誇りと美意識の欠如
全体を直覚的にとらえる感性と、「真・善・美」が感じられる打ち手を、内
省的に創出する構想力や創造力が欠如している。クオリティの高い意思
決定を下すために必要とされる、自分なりの「真・善・美」を判断できる、
日本人としての「美意識」が欠如している。
近代化で日本が捨てたもの
(全体を見ず、ビジョンを描かず、方法論・制度論に留まる)
44
河合隼雄「ナバホへの旅 たましいの風景」
土木の分野について考えてみると、自然との向き合い方
に大きな変化があった。お手本となった欧米の考え方の
基本は「人間が感じるつながりとして、もっとも自然と思
われる、母子、血のつながりよりも唯一の神とのつながり
を重視するキリスト教は、『自然』と人間の切断を前提と
している」「アフリカの砂漠地帯で遊牧を主として生きて
ゆくには、いかに自然と共存するかなどということではな
く、いかに自然を支配し操作してゆくかを考えることが必
須のことだ」。
梅原猛「森の思想が人類を救う」
「近代文明を指導したデカルトやベーコンの考え方は、人
間と自然を峻別し、自然を客観的に研究する自然科学
の知識によって、自然を征服する技術をもとうとする思
想です」。
明治政府のお手本の考え方 自然を克服する
欧米列強
45
お手本のもう一つの考え方 官主導・中央主権
覇権主義
江戸幕府が行わなくて良かった国の責務である「外交」と「防衛」が明治
政府が担わなければならなくなった。明治維新とは世界から見たら開国
であり、国際社会へのデビュー。その「外交」と「防衛」に明治政府は「富
国強兵」手法で対応。
明治政府は幕末の頃から西欧への留学により政治制度を学んだメン
バーによって運営され、その政治制度を真似すると同時に世界に吹き
荒れていた覇権外交も持ち込んでいた。
その西欧から学んだ覇権主義実現のためには富国強兵であり、国の富
の一極集中であった。廃藩置県の後に来たものは中央主権国家の樹
立であり、富国強兵の富国の部分は地方からの富の集中、強兵は全国
からの徴兵の実施。西欧の列強国を手本にした必然が中央集権国家
の樹立であり、それは地方に国家のための負担を強いる結果に。
それが、実は70年前の大東亜戦争敗戦まで国家の国是として受け継
がれてきた。富国強兵が無くなった敗戦国としての再出発でも、中央集
権国家の見直しは行われず、正しい政治制度と受け継がれ続けた。
欧米列強
46
中央集権(フォーラム福岡)
廃藩置県が実施されると、それまでの「地方分権」を捨て、強固な中央
集権体制を作り上げた。「富国強兵」「殖産興業」をスローガンに猛烈な
勢いで西欧文明を吸収。強力な官僚組織を確立するために1000年
前の律令体制を巧みに利用。明治政府の3改革は、学制と地租改正と
徴兵令。統一国家の教育・軍事・財政の基盤。地租改正は、中央集権
政府の役人、近代的な常備軍および警察制度の整備をするための財政
に不可欠。税は中央政府がプール。地方の県知事も政府から派遣され
た官僚。義務教育は文部省の管轄に置かれ、国が画一的な教科書を
作成。すべてを中央官僚が管理、政府がプールして地方に流した。
下級武士による「脱亜入欧」
下級武士による政権運営
維新政府の方針に従い従来の生活文化や民俗風習の排除が行われ、
縮小や途絶した民俗風習も多い。脱亜入欧、日本の伝統・文化・精神
など先祖が大切に育み守ってきたものを「古臭いもの」として、この国の
誇りや美意識を含め、捨て去る。極端なまでの欧化政策が出来たのは
政権運営の中心が薩長、しかも元下級武士であったことが原因か。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
経営における「アート」と「サイエンス」(山口周)も参考に
47
日本の近代化
明治政府による天皇親政体制の転換とそれに伴う一連の改革。
富国強兵・殖産興業。中央官制・法制・宮廷・身分制・地方行政・金融・
流通・産業・経済・文化・教育・外交・宗教・思想政策など多岐に及ぶ。
社会インフラの大きな危機
多発する自然災害。地方都市の見事なまでの衰退。
何故か?想定外の事態が発生したからか?何かを失ったからか?
持続可能性が低い
想定通りに行かないのは、「健康的」ではないから。しかも「品」がない。
ロハス(健康で持続可能な生活様式)の考えは人や組織、地域、製品、
サービス、何にでも当てはまる。「健全なものは長持ちする」。多発する自
然災害や地方都市の衰退は 「不健全だから長持ちしない」。
薩長政治の限界
明治維新を正当化し、日本の夜明けであるとする薩長史観をベースにし
た明治期以降の日本が、欧米化・近代化の名のもとに、「持続可能性」
と「美意識」を忘れてしまった結果が、今日の日本の姿では?
明治維新・文明開化の招いたもの
みなさん、幸せですか
身近に迫る自然災害の危機
今まで経験したことのない、こんな自然災害が発生するとは・・。
そして、こんなに被害が出るとは「想定外」!?
地域の個性がないまちづくり=国と大企業主導のまちづくり
建物や施設、空間の重視。立派だけど、画一的で、面白くない。
天皇陛下のお気持ち=民政自治≠お上頼み
「国内のどこにおいても、その地域を愛し、
その共同体を地道に支える市井の人々のあること」
今までのやり方を変えよう
①自然との関わり方を考え直そう。
②日本古来の伝統技術・習慣を大切にしよう。
③地域づくりの主体を「民衆」に取り戻そう。
④公私のバランスで共感まちづくりの実践を。
⑤そして、日本らしい、しなやかで、品格ある地域づくりを。
人も組織も地域も健康なまちを!どうやってつくるか!?
そして百五十年 48
49
2011年、東日本大震災(倒壊・液状化・火災・津波)
2016年、熊本地震(倒壊・土砂災害)1995年、阪神淡路大震災(倒壊・火災)
多発する自然災害と被害 被害は人災
そして、
どうなったか
50
1990年、雲仙普賢岳(土石流・火砕流)
2014年、広島豪雨災害(土砂崩れ・土石流)
2000年、有珠山噴火(熱泥流)
2015年、関東・東北豪雨(堤防決壊・浸水・水没)
自然との付き合い方の失敗の結果
51
まちづくり・地域づくりの失敗の結果
自然現象ではない
行政主導のまちづくりの課題
総花的
・全分野にわたる公平平等な計画づくりで重点が見えない
・一点突破、全面展開の手法を取ることが出来ない。
・モデル事業や特区制度は、一点突破的な性格を有するが、
そもそもモデル事業的な考え方は成り立たない。
原因と結果のズレ
・暮らしと景観:その土地での人々の暮らしの結果としての景観
・暮らしと観光:その土地らしさを満喫してこその豊かさと観光
・中心性と中心商店街:中心性のある市街地あってこその商店街
⇩
アウトプット指標とアウトカム指標のズレ
・何をどれだけしたか(アウトプット)ではなく、
何がどれだけ得られたか(アウトカム)の観点を大切に。
・いくらお金をつぎ込んでも、アウトカムを意識しないと無駄。
52
幻想まちづくり
地方都市ではこの30年、多くの幻想を抱いて様々な施策が講じられ、多くの
時間とお金を投入。その殆どが無意味で、都市の衰退に拍車をかけるばかり。
結果的に消滅可能性都市などと言われている。 トリクルダウン理論は幻想。
失敗の本質
①大企業主義:大企業が潤えば、そのうち中小企業も潤う、という幻想。
中小企業からの再生・創生を。中小企業から全国へ、そして世界へ。
②東京主義:東京が潤えば、そのうち地方も潤う、という幻想。
地方からの再生・創生を。地方から全国へ、そして世界へ。
③モデル主義:他の成功モデルを模倣すれば自分の地域も成功する、という幻想。
地域独自の個性、地域独自の人材で勝負を。
④近代化主義:清潔さや利便性などを求めた近代化が幸福をもたらす、という幻想。
ロハス的な地域づくりで真剣勝負を。
⑤都市間競争主義:他の地域との比較優位性が幸福をもたらす、という幻想。
自分たちが自分たちの地域を満喫することで、健康で持続可能な豊かさを。
他の地域はともかく、衣食住のあらゆる面で自画自讃を。そして共生・協創・共働へ。
5つの勘違い
53
(前世紀的・昭和的・官僚的)
専門家の視点と一般市民の目線
社内の新人研修にて
課題:①笠間市の活性化テーマ(まちづくり事業部) ②駅前広場のデザイン(設計部)
発表:先輩からの質問・・提案に対する「理由」を問われる
「なぜ?」「なぜそう考えたの?」「なぜそれがいいと思ったの?」
公共事業(自治体の政策)にとって大切なこと
理由の明確化:背景・根拠・正当化・言い訳(税金を使う政策であるから、説明責任がある)
適切なサイズ:大き過ぎても小さ過ぎても駄目。多過ぎても少な過ぎても駄目
行政や専門家の視点と一般市民の目線
入社2年目の若手への質問
「あなたの仕事の成果に対し、学生に意見を求めることに対して、どう思う?」
返答:「学生には勉強になると思うけど、自分にとってのメリットはない」・・?
→専門的・分析的・技術的にはその通りだが、
しかし入社2年目にして、既に一般市民目線・市民感覚が失われている(プロ化している)。
専門的・分析的・技術的に一人前、かつ市民目線を失わないプランナーを育てよう。
(営利活動と非営利活動のバランス、そして自分事・アウトカム指標が大切)
54
行政や専門家(分析的・技術的・客観的)
・基準を満たしているか
・代替案を検討したか
・需要と供給の関係をチェックしたか
→いいか悪いかは別として、
理屈が通ればそれで善し(アウトプット)
一般市民(感覚的・主観的)
・だって、これがいいんだもん
・それって、何となく、いい感じ
・それなら使ってもいい、行ってもいい
→理屈はともかく、
「いいね!」が押せればそれで善し(アウトカム)
55
理学と工学
「原因・プロセス究明」 と 「問題解決」 の分離
①「川がなぜ曲がるか」 と 「曲がった川をどうするか」
②「どうしてこの土地はできたのか」 と 「この土地をどう使うか」
言い伝えと科学
科学的に説明の付かないものは「科学」で処理
①地名の謂れや旧街道の意味を単なる言い伝えとして深く考えない
②古くからの伝承・祭・行事等の意味を悪しき因習として処理
③データが少なくても確率論で論理的・科学的に処理
東洋医学と西洋医学
理屈の分からない民間療法(調和型)より理屈の通った科学(攻撃型)
①体質そのものの根っこのところか治す「アウトカム的な東洋医学」
②目に見える症状を対症療法的に治す「アウトプット的な西洋医学」
使う・分かち合うことと作る・所有すること
①直して長く使うか、作って壊れたり古くなったら使い捨てるか。
②みんなで分かち合うか、一人ひとりが個人的に所有するか。
考え方の偏り
その土地の衣食住を満喫しよう
新生日本の国家ビジョン「グレートコラボレーション = 偉大なる共生社会の建設」
2005年9月24日 NSP代表・藤原直哉
第6章「グレイト・コラボレーション=偉大なる共生」社会のインフラ整備
3. 新ディスカバージャパン・観光立国10ヵ年計画
観光そこに住んでいる人がその土地の衣、食、住を満喫していて、住んでいる人たち
から出てくる優雅さが放つ明るい光が観光資源そのものになっている。
観光立国その土地に住む人がその土地の衣、食、住を満喫して住み続けられるよう
に、その土地に適した生業、産業を確立させること。適地適作、地産地消、天産自給
の推進であり、新たな産業、企業誘致であり、地域の人材開発であり、観光地を美しく
整備し、景観を復元し、日本の良さを地域単位で復元していくという意味。
何らかの方法地域の衣食住が確立すれば、他地域から人が見に来る、地域の雇用
拡大に貢献。観光立国は、まず地域おこし、それが成功することで地域の衣食住を満
喫する人が生まれ、地域が特色ある観光地になっていき、すばらしい観光地がいくつも
生まれていくこと。ロハスな生活において、観光旅行はきっと大きく成長する分野。
そこに住む人々に、その土地に相応しい衣食住が与えられ、その土地とそこに暮らす
人々の調和が取れていて、その土地で永続的な人間の生活が可能となる。
そのとき、その土地と、そこで生活する人は癒され、光を発する。
その方法として、地域資源を使い倒し、自分たちの衣食住を満喫しよう。
それがまちを健康に。持続可能な豊かさに。
56
新たな資源へ
57
その土地の衣食住を満喫して幸福に
在るものを最大限に活かす。
我慢ではなく「足るを知る」ことで幸福を。
在るものを幸福に繋げる工夫。
(ないものねだりはしない)
在るか無いかは、どうでも良いこと。
無くても幸福になれる(仕掛け次第)。
幸福・健康・進化
活用の仕掛け
方法・工夫・共生
環境・資源・条件
幸福のスパイラル
●
●
●
・楽しんでいる
・賑わっている
・健康だ
・どう活用するか
・どう役立たせるか
・どう相乗効果を発揮させるか
・何が在るか
・何を用意したか
・何を整備、開発、保全したか
幸福・健康・進化
(=アウトカム)
仕掛け・仕組み・使い方
(=新しいまちづくり)
環境・資源・条件
(=アウトプット)
(=従来のまちづくり)
●
●
●
幸福
環境
仕掛
<当事者として>
58
使う時代=空間資源×コンテンツ
まちの空間資源とコンテンツ・潜在資源から
新しいシゴト、暮らし、産業群を育てよう!
嶋田洋平氏資料より
59
街の使い倒し方
歴史文化資源を使い倒す
(当たり前)
公共空間を使い倒す
・図書館など
・道路
・公園・空き地
・水辺
空き家・空き店舗
地元の『風景』
地元の『食』
地元の『歴史』
この国の『和の文化』
資源は豊かでもイメージ悪い?
農産物や風景をOEM(相手先ブランド)供給
茨城が大切に育ててきた農産物や風景が他の地域の名前で?!
茨城県
60
茨城産の農産物のOEM供給
農産物の
OEM供給
農産物の
OEM供給
影の立役者
M AD E I N
I B AR AK I
茨城産の風景のOEM供給
風景の
OEM供給
影の立役者
評価
オモテ
背景
ウラ
M AD E I N
I B AR AK I 南限北限
親潮黒潮
イメージアップ戦略:自己満足で!
茨
城
(
実
態
)
0.5倍 2.0倍10.倍 1.5倍
実態に対する
イメージ評価
現在 今後
茨城県の実態の半分(0.5
倍)しか、魅力を伝え切
れていない。
図 茨城の実態に対するイ メ ージ評価
満喫し、実態の1.5倍か一歩半前くらいのイメージで!
61
1.0倍
・何故、売り込まないのか(売り込めないのか)
幕末に盛り上がったが。
・・・その後の内部抗争で「蓋」
第二次大戦中に盛り上がったが。
・・・その後の敗戦で「蓋」
以来、水戸について語らない、語れない。
・・・郷土教育をもっと!
東京市場で高く売れれば十分?
・・・地元が満喫しなければ誇りにならない。
・・・イメージアップに繋がらない。
・水戸藩の宝:歴史と文化、自然 (蓄財)
実は素晴らしい歴史と文化、豊かな自然 ・・・消耗品ではない、蓄財としての資産
郷土教育は、もっと「郷土本位」に。
・・・自分たちが褒めないで誰が褒める?
・・・自画自賛・勝手に褒めて自慢しよう!
・幸福度とは?
薩摩の誇り:桐野利秋? ・・・薩摩では「人切り半次郎」も英雄!
・・・自己満足で!水戸を満喫すること!
歴史と浪漫
・勝者の歴史と敗者の歴史?歴史は立場と解釈で様々?
過去に何があったのか。背景や動機を含め、必ず解釈が存在する。
・歴史的史料からの解釈がすべて正しい?
「事実」は事実でも、個人的な背景や動機、想いは、本当のところは分からない。
・時代考証とは?
時代考証とは、事実関係や道具や衣装、風俗や作法などが、その時代のものとし
て適当であるか否か。しかし、否定する史料が存在しない限りは、何がどうであって
も間違いとは言い切れない (NHKエンタープライズの見解)。
・浪漫主義
個性や自我の自由な表現を尊重し、知性よりも情緒を、理性よりも想像力を、
形式よりも内容を重んじる。単に面白ければ、楽しければ良いというものではない。
・歴史浪漫
だったらいいな・・・いやいや! それでいいんだ!(嘘ではない範囲で水戸びいき)
歴史的事実 虚 偽
62
グレイゾーン
動かしがたい 可能性として 何が何でも事実とは
事実 あり得る事 認められない事
浪 漫
地域原理主義と浪漫主義的歴史観
・原理主義?
佐藤純彌監督(『男たちの大和』『桜田門外ノ変』)曰く。
「三上さん?彼は右翼でも左翼でもないよ」
「彼は水戸原理主義者さ」
原理主義とは。
基本的な理念や原理原則を厳格に守ろうとする立場。
・水戸原理主義
水戸は素晴らしい、という基本的な理念や原理原則を厳格に守ろうとする立場。
歴史の専門家ではない。しかし、水戸の個性の一番は、何といっても歴史。
水戸の歴史の中でも、水戸の果たした役割、それこそが水戸の個性。歴史上、特殊
な役割も持つ水戸の個性ほど強い町はない。これをもっともっと活用しない手はない。
個性は究極の競争力。水戸のことを学ぶほどに、それを実感する。
・浪漫主義的歴史観・・原理主義的歴史浪漫
いくつかの事象から、個人的な背景や動機、想いを想像、想定することは、自由。
そしてそれは、否定する材料がなければ、決して間違いとは言えない。
むしろ、浪漫を持って肯定的に解釈しよう(自虐的な水戸の歴史観はやめよう)。
独自の解釈(浪漫主義的歴史観=水戸原理主義的歴史浪漫)で、
ふるさと水戸に生まれ育ったことの誇りを伝える。
63
64
龍安寺の「知足の蹲踞」
吾唯足るを知る
知足の蹲踞(つくばい):茶室蔵六庵の露地にある。
蹲踞は茶室に入る前に手や口を清めるための手水鉢のこと。
水戸藩主徳川光圀公(黄門様)の寄進によるもの。
「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」
という禅の格言を謎解き風に図案化したもの。
欲しがり屋さんでは、どこまで頑張っても豊かになれない。
幸せになれない。
ないものねだりは不幸になる。
あるものを使って、暮らしの豊かさに繋げる
幸福度世界一のブータン
いいね!素晴らしい!
・自分は幸福だ 97%
・生活に満足 83.6%
・他人を羨ましいと感じたことがない 83.7%
・ストレスと言う言葉がない(ゾンカ語)
でも、暮らしたいと思う?
・民族衣装、質素な家、手旗信号、などなど
・他の国の人が何と言おうと、
自分たちが自分たちの国の衣食住を満喫!
幸福、満足は、自己満足でいい。外部の人が評価するものではない。
指標の問題ではなく、価値観の問題
それでは、
幸福とは・・
65
66
欧州の暮らしとまちづくり
自分たちの暮らしぶりを、日常を見せる
特別に観光用に着飾ったものではないが、
昔ながらの衣食住そのものを見せている。
自分たちの資源を使い倒し満足しているだけ。
それが美しい。売れる。観光資源になっている。
(風景として、観光地として、ライフスタイル、土産物として素晴らしい)
資源を使い倒す日常こそ「個性」であり、その延長に「魅力」 「競争力」
「持続可能な豊かさ」がある。 持続すること=健康で幸福であること。
ブータンも欧州も、その土地の衣食住を満喫しているだけ。他国からの視点は関係ない。
①原理主義で誇りを持つ
②足るを知る
③衣食住を満喫する
④ライフスタイルの提案
⑤都市の魅力をアピール
⑥パブリックマインド(公共性)をもって
その土地の人々が、その土地の衣食住を満喫し、
その結果として、その土地と、その土地の人々が、
光り輝くことで、他を魅了する。共感を呼ぶ。
67
都市の魅力を高めアピールする
地域の資源
誇 り
足るを知る
衣食住を満喫
ライフスタイルの提案
都市の
魅力を
アピール
パブリックマインド
内向き 外向き
若者たちが拓く世界
Sharing Economy✖Connected
Economy
68
40歳代以上(昭和的・20世紀的発想)
欲望と競争を推し進めていけば、
世の中の進化生成発展に繋がる
ミレニアルとは、2000年代に成人あるいは社会人になる世代。1980年代から2000年代初頭までに生ま
れた人。デジタルネイティブ世代と重なる。インターネットが普及した環境で育った最初の世代で、情報リテ
ラシーに優れ、自己中心的であるが、他者の多様な価値観を受け入れ、仲間とのつながりを大切にする。
↑ ↑ ↑ ↑
1980年 2000年 2050年 2100年
30歳代前半以下(21世紀的発想)
何事も分かち合い繋がることが
自分も含めた社会のためになる
若者たち・ミレニアルに広がる
「分かち合う文化」「繋がる文化」
「近頃の若者には欲がない」?
「横並びで仲良しクラブ」?
⇩
それでも日本の未来を担う若者たちによる
・分かち合う文化
・繋がる文化
は、どのような水戸の未来を拓くのであろうか。
彼らの新しい文化(懐かしい文化)で革新を?!
69
Connected Economyへの期待
ソーシャル・メディアの進展で人々が広く深く繋がっていく環境が拡大。「個」の
レベルのニーズを正確に理解し応対可能に。個々の社員や組織の創造性を生
み出し、コラボレーション、意思決定、業務運営の新しい方法を提供可能に。
Connected Economyを確立する要素。
社員エンパワーメントの革新
組織をオープンにし、仲間に権限を委譲し、内外をより積極的に繋げる。
①仲間「協調性」「コミュニケーション能力」「創造性」「柔軟性」。
②組織「共有される価値観」「コラボレーションを推奨する環境」「組織の明確なミッション」。
顧客エンゲージメントの革新
ソーシャルメディアは、
対面に並ぶ主要な顧客接点であり、
個々の顧客を理解し、繋がる手段。
パートナー・コラボレーションの革新
イノベーションを実現するために
内外を問わず、業種を問わず、
他と広範囲に連携。
Connected Economy Connected Industries
様々な繋がりにより新たな付加価値が創出される産業社会
(Disruptive Innovation)
↓ ↓
⇩ ⇩
70
日本人が切り拓く Hybrid Economy
バーチャルな交流
サイエンスの世界
エンゲイジメント ビジネスチャンス
リアルな交流
アートの世界
Hybrid Economy
「場」
⇩
バーチャルな交流とリアルな交流による「人」中心のエコノミー
日本はフェイス・トゥ・フェイスによるリアルに交流を重視。
プロセスの標準化、バーチャルな交流などを積極的に取り入れながらも、
他国企業に真似できない「人」を大切にする経営が強み。
ソーシャルメディアを駆使し、
リアルとオンラインの両面でのハイタッチな交流ができる「場」を。
社員、顧客、取引先と、日本企業が本来持っているハイタッチな感性で、
繋がりを深め、競合優位性を築くこと。
その先に新たなビジネス・チャンスがある。
御用達
新しいテクノロジー①ブロックチェーン
71
新しいテクノロジー②ナノテク
72
ナノテクの可能性
73
新しいテクノロジー③微生物発酵技術
74
75
微生物発酵技術の可能性
時代の大転換を乗り越える本格的日本再生戦略
<今までの時代の考え方>
日本はグローバル競争に打ち勝つために経済優先、利益拡大の大方針のもと、情報技術による進歩と人工知能による知
能の発達を促進し、富の源泉は資本にあることをよく自覚して、短期的利益を求める投資家の声を重視して世界的な売買
ゲームに打ち勝ち、属人的な能力ではなくビジネスモデルに依拠した強さを伸ばし、思考や生活をシステムにより強く依存さ
せて購買力の集中を図り、日本の国際競争力向上のために生産者主権の立場から日本社会の構造改革に努め、政府にお
いても中央集権による一極集中と統制を強化し、等価交換の追及と志向の均一化による社会の効率化と市場の極大化を
図り、そういう体制に従わない世界の国々は原理主義、教条主義の国であると非難して敵と味方を峻別し、戦争も辞さず、
労働力も農林水産業も極限まで収益率を上げ、労働が付加価値の源泉であるから移民を導入して労働生産性を極限まで
高め、そのために収奪と言われることも恐れず、計測可能な外形的幸せの増進競争にどこまでも邁進してまいります。
20160514
76
<これからの時代の考え方>
世界各国地域民族がそれぞれ個性的な強みを生かしながら住み分け、故郷に定住し、自立し、互いに連携していく世界の
なかで、日本は命>生活>経済の優先順位を確立し、持続可能性の高い世の中をますます発展させるべく人間の頭と体の
バランスの取れた発達を促進し、特に技術の進歩で衰退が懸念される人間の知能や人間のコミュニケーション能力の欠落を
防止し、富の源泉は大自然にあることをよく自覚して、長期的発展を求める民衆の声を重視して個性を力に熟練の強化に
よる世界的な御用達とお役立ちに邁進して、消費者主権の立場から日本社会のボトムアップによる活性化と全員参加型社
会の実現に努め、政治においても経営においても民主主義、地方分権そして個性の尊重による多様性の拡大を強調して分
散を強化し、等価交換を超える贈与をよく活用して富の平準化を図り、継続的な社会の進化と統合を大事にして現実重視
の対話と共生によって世界の平和を守り、付加価値は人と大自然が協力して生むものであるという原則を忘れずに、より活
力の高い労働力の育成、自給力の高い育てる農林水産業の発展を図り、人間の内面の幸せを追求してまいります。
時代の大転換を乗り越える本格的日本再生戦略
言葉の変化にみる時代の変化
競争 ⇒ 住み分け
人工 ⇒ 人間の知能
経済優先 ⇒ 命>生活>経済の順に優先順位を確立
統制 ⇒ 民主主義
依存 ⇒ 自立と連携
投資家 ⇒ 民衆
効率性 ⇒ 持続可能性
購買力 ⇒ 自給力
一極集中 ⇒ 分散
外形的幸せ ⇒ 内面の幸せ
売買ゲーム ⇒ 御用達とお役立ち
戦争 ⇒ 対話と共生
収奪型農林水産業 ⇒ 育てる農林水産業
知能の発達 ⇒ 頭と体のバランスが取れた発達
富の源泉は資本 ⇒ 富の源泉は大自然
労働が付加価値 ⇒ 付加価値は人と大自然が協力して産むもの
等価交換の追及 ⇒ 等価交換と贈与
中央集権 ⇒ 地方分権
構造改革 ⇒ ボトムアップによる活性化
利益 ⇒ 継続
ビジネスモデル ⇒ 熟練
収奪 ⇒ 育成
情報技術 ⇒ 人のコミュニケーション能力
極大化 ⇒ 平準化
移民 ⇒ 故郷に定住
短期的利益 ⇒ 長期的発展
均一 ⇒ 多様性
教条主義・原理主義 ⇒ 現実重視
グローバル ⇒ 個性を力に
労働力 ⇒ 全員参加型社会
敵と味方 ⇒ 進化と統合
生産者主権 ⇒ 消費者主権
77
時代の大転換を乗り越える本格的日本再生戦略
今後の日本と世界の方向性
①グローバル主義から地域・民族自立へ:「世界最適生産・最適調達」から「地域・民族ごとの個性化」へ
②経済の先祖返り:「金融と市場原理主義」から「雇用が第一」へ
③経済の物差し:「生産と消費」から「所得と雇用」へ
④少子高齢化時代の本格化:「量・即戦力」から「質・熟練」へ
⑤資源・食料・エネルギー制約の本格化:「安価で大量の世界調達」から「地域自給と戦略的低エネルギー」へ
⑥政府機能の衰退、財政の行き詰まり:「官と民の対峙」から「新しい公共」へ
日本と世界がいま追い求める理念『健康と持続可能性を考えたライフスタイル(ロハス)』
・人も組織も社会も健康で、時速可能性が高く、しかもそれがライフスタイルになかに組み込まれている。
・平和、経済、資源・食料・エネルギー、治山治水、心身の健康、歴史文化などのあらゆる面で、持続可能性が
高いことが大切。
・これらの問題に個別に対処するのではなくて、すべてが成り立つライフスタイルを形成することが大切。
行き過ぎから戻ってやり直すという思想
①昭和時代の景観への憧れがある。景観は時代を超えて人を惹きつける。
②当時も資源・食料・エネルギーの多くは地域で生産していた。現代の技術で改めて生産してみる。
③地域の特産物、地場産業を育成する。
④交通も家庭も、新しい技術を使って、循環可能なエネルギーによって成り立たせる。
⑤人も、当時はもっと体を動かしていた。意図的に人が体を動かして、熟練度を高める仕事を調達する。
⑥教育も、学校と地域と職場と家庭が一体となって行う。
⑦公共の仕事は住民が担う分が多かった。それを新しい公共で実現する。
⑧山林、河川、海、農地も貴重な資源として維持発展させる。
⑨治山治水については無理に守るのではなく、災害の起こりにくいところに居住する。
78
偉大なる
共生社会
の創造
懐かしい
未来
民衆力
再起動
21世紀の
文明開化
1868年 2018年 2030年 2050年 2100年
日本再生戦略
健康立国
宣 言
シェアする文化
繋がる文化
江
戸
の
文
化
文
明
開
化
明
治
維
新
原動力として
の欲望と競争
日本の
近代化
150年
79
欧
米
の
思
想
都市計画の限界
都市計画=都市の将来目標達成のための計画
将来目標達成に向けた都市計画の二つの手法~規制・誘導と事業
<規制・誘導>
都市、まちは、多くの人々の生活の舞台である。多くの人々が幸せな生
活を送ることが出来るためには、最低限のルール、約束事が必要で、そ
れが規制・誘導である。市街化区域と市街化調整区域の線引きや用途
地域の指定で代表される土地利用計画と、都市計画道路や都市計画
公園等の計画決定で代表される都市施設計画等があげられる。
<事業>
将来目標の達成には、何か具体的なアクション、事業が必要である。そ
れが都市施設の整備であり、また市街地開発事業である。都市計画決
定という広い視点で位置づけられた都市施設を各種事業手法によって
整備する、あるいは単体の施設だけではなく一つのまとまった地区を総
合的に整備・開発する事業を進める。具体的には、都市計画道路や都
市計画公園などの都市施設そのものの建設事業と、土地区画整理事
業や再開発事業などの市街地開発事業があげられる。
80
都市計画の基本~整備、開発又は保全の方針
整備計画:「直すための計画」「より良く改善するための計画」
狭い道を拡幅整備する、古くなった街並みを整備する、不足している公
園や緑地を整備する。そのままでも機能してはいるものの、直した方が
良い、改善した方が良い、といった場合が対象。不都合なものを除去す
ることも、重要な整備計画。
開発計画:「新規に作り出すための計画」
バイパス沿道に住宅地を開発する、野山を開拓して新しい工業団地を
開発する、自然環境と調和したリゾート開発をする。今のままでは何か
が欠けている、今までとは違う何かが欲しい、従来と違った状況を創り
上げたい、といった場合が対象。
保全計画:「守るための計画」「残すための計画」
良好な緑地を保全する、歴史的な資産を保全する、文化的に価値の高
い資源を残す。自然や歴史的な資産は、一度破壊してしまうともう二度
と元には戻らないし、放置しておいても残るとは限らない。これらの資産、
資源を、長期的な展望のもとにその価値を見出し、積極的な姿勢で
守ってゆこう、残してゆこう、とする場合が対象。
81
都
市
計
画
の
三
つ
の
方
針
・役
割
都
市
計
画
プ
ラ
ン
ナ
ー
の
三
つ
の
能
力
都市計画の基本とプランナー
「規制」と「事業」と言う二つの「手法」が、整備、開発、保全という三つ
の「方針」を持ちながら、複合的、有機的に絡み合い、都市計画は決定
され、実践されてゆく。その際、都市計画プランナーとしての3つの能力
が豊かな地域づくり実現に向けたカギを握る(はずだった)。
プランニング
プレゼン
テーション
コーディネート 保 全
整 備
開 発
規制・誘導
都市施設整備事業
市街地開発事業
82
都市計画の内容と事業手法
都市施設整備事業
・道路事業
・街路事業
・公園事業
・下水道事業
・河川事業 など
市街地開発事業
・土地区画整理事業
・新住宅市街地開発事業
・工業団地造成事業
・市街地再開発事業
・新都市基盤整備事業
・住宅街区整備事業
市 街 地 開 発 計 画
住宅
街区
整備
事業
新
都市
基盤
整備
事業
土地
区画
整理
事業
新住
宅市
街地
開発
事業
工業
団地
造成
事業
市街
地再
開発
事業
都市構成
公園
道路 都市施設計画
土地利用計画
83
84
①自然との関わり方を考え直そう。
自然に対し、畏怖の心を持ち、謙虚な気持ちで対応しよう。
②日本古来の伝統技術・習慣を大切にしよう。
自然と共生する技術、日本人としての伝統文化を大切にしよう。
③地域づくりの主体を「民衆」に取り戻そう。
当事者たる市民が「民衆」として主体的に行動しよう。
④公民のバランスで共感まちづくりの実践を。
人の有り様としての公の立場で考え、民の立場で稼ごう。
⑤そして、しなやかで品格ある地域づくりを。
戦わず、しなやかに、日本人らしい礼節・美意識をもって。
明治百五十年の反省
ふるさと原理主義
・ふるさと第一主義
ヒト・モノ・コト(歴史などを含め)をふるさと本位で。
権限と財源と人間の内部化、地域化
地域内経済循環
地産地消、地場産業振興、地域の人材活用、地元雇用
コンパクトシティ
地方創生(広域都市圏で):「新しい時代のまちづくり」
「雇用の創出」 「新しい人の流れ」 「若者の希望」 を実現
ふるさと納税
地域の素材、デザインを(個性ある地域づくり)
ナショナルチェーン排除
他地域のためにこの地域があるのではない
・その一方で、力をつけたふるさとが外と交流・連携
自分たちの生き方が輝くことによって、他の人たちの手本となるように
しよう。手本=王者(戦後の米国)=今後の日本(パックスジャポニカ)
85
86
キャッシュアウトしないまちづくり
基本インフラ
・道路・公園・上下水道・河川・義務教育施設
新しいインフラ
・情報インフラ
・エネルギーインフラ
・リサイクルシステム
・地産地消(身土不二)
街を使い倒す
・インフラや施設の存在よりも、
使い方を大切にする
情報・エネルギー・リサイクルシステム・地産地消
新しい公共(共助)の時代
新しい公共:自助・共助・公助の中の「共助」
・自助を支える共助
・ 「小さな官」のもとでの「豊かな公」を提供する「民」の力
・草の根の力、民間資金の活用
・官民協働:その基本は民主導。まずは民が動くこと。
・後ろから官(資金や制度)がついてくるもの(支援する立場)。
・「公」は、昔からそれぞれの立場で、主体性をもってやるべきこと。
公 公
ボランティア 今までの「公共」 新しい(本来の)公共・共助
民 官 民 官
補助金
私 私
新しい公共の領域
・既存の公共事業から始まり、ボランティア的な事業、ビジネスまで。
・「儲かるか儲からないか」は別問題。
公=官の領域
私=民の領域
公=官民の領域
私=民の領域
87一方で・・
土地と人々が光り輝く
東日本大震災被災地
双葉郡の復興・再生
平成30年9月22日
株 式 会 社 ミ カ ミ
1
双葉郡のエリア
戦国時代に岩城氏・江戸時代に磐城平藩の領地だった楢葉郡(夜ノ森
以南)と、戦国時代から江戸時代まで相馬氏(江戸時代は中村藩)の領
地だった標葉郡(夜ノ森以北)が、1896年に合併されて成立した。
1896年(明治29年)に行政区画として発足した当時の郡域は、前記の
6町2村に久之浜町・大久町を加えた地域にあたる。
1966年(昭和41年)久之浜町・大久村はいわき市に合併。
電源地帯から警戒・避難区域に
双葉郡は、20世紀を通じて東京にエネルギーを送る「エネルギー源地
帯」になって来た。20世紀後半の高度経済成長期以後の特徴は「電源
地帯」であり、長塚 (双葉町)以南は首都圏に電力を送っている。
東日本大震災では、各地で10メートルを越える高い津波を被った。特に、
東日本大震災に誘発された福島第一原子力発電所事故に伴い、大半
の地域が帰還困難区域・居住制限区域・避難指示解除準備区域に指
定されている。(事故後からしばらくは警戒区域・計画的避難区域に指
定されていた)
2
ふるさとって、何? コミュニティって?
生まれたところ? 住んでいるところ? その子供は?
町民の定義は?納税義務は?
3
浪江町のビジョン 双葉町のビジョン
4
大熊町のビジョン 富岡町のビジョン
循環型・再生可能エネルギー
+
暮らす振りは?生業は?
5
6
帰還困難区域における
特定復興再生拠点区域復興
再生計画(復興拠点)
7
東日本大震災が突き付ける課題
東日本大震災から7年以上が経過しました。私たちの生活
は、震災以前に戻ることが出来るのでしょうか?
今回の災害は千年に一度の大震災と言われています。これ
だけ大きな震災に遭遇しながら、それでも以前と何も変わら
ない、という訳にはいきません。加えて、今もなお未曽有の原
発災害に直面している双葉郡では尚更です。
様々な面で、私たちは変わらなければなりません。違う言い
方をすれば、明治維新百五十年に亘る「行き過ぎ」から戻る
チャンスではないでしょうか。
東日本大震災は私たちに、大きな課題を突き付けています。
これは、双葉郡に限らず、明治維新百五十年を迎える今日の
日本全体が抱える共通の課題でもあります。このような問題
提起の中で私たちは、その縮図でもある双葉郡の未来につい
て考えました。
日 本 の 縮 図
8
東日本大震災が突き付ける課題
・地震や津波などに対し脆弱な土地で暮らし続けてい
ても良いのだろうか?
・自然に勝とうと思ったり、原子力をコントロールでき
ると思うことは間違いなのではないだろうか?
・大量輸送機関を使った物資輸送がないと成り立たな
い日常生活で良いのだろうか?
・こんなにエネルギーを使い、大量に生産し、大量に
消費し、大量に廃棄していて良いのだろうか?
・いざという時に助け合えるような近所付き合いが
もっと必要なのではないだろうか?
これらの課題を踏まえて双葉郡の未来を考える
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