Más contenido relacionado La actualidad más candente (20) Similar a がん薬物療法の基本、アップデート (20) Más de Noriyuki Katsumata (13) がん薬物療法の基本、アップデート5. 日本の腫瘍内科医は極めて少ない
- 腫瘍内科医数の日米比較 -
Division of Medical Oncology, Nippon Medical School Musashikosugi Hospital
1329
(’19年9月)
17601
(’19年6月)
1.27
(’13年11月)
3.16
(’13年推計)
http://www.abim.org/about/statistics-data/candidates-certified.aspx
http://www.japan-senmon-i.jp/data/
http://quickfacts.census.gov/qfd/states/00000.html
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.htm
腫瘍内科医師数
(人)
人口
(億人)
2.6倍
13倍
13. 化学療法剤(殺細胞性薬剤)の分類
分
類
アルキル化剤 代謝拮抗薬 抗腫瘍性抗菌薬 微小管阻害薬 トポイソメラ
ーゼ阻害薬
薬
剤
シクロフォスファミド(CPA)
イフォスファミド(IFM)
メルファラン(L-PAM)
ブスルファン(BU)
ダカルバジン(DTIC)
テモゾロマイド(TMZ)
シスプラチン(CDDP)
カルボプラチン(CBDCA)
オキサリプラチン(L-OHP)
メソトレキセート(MTX)
ペメトレキセド(Alimta)
フルオロウラシル(5-FU)
ティーエスワン(TS-1)
カペシタビン
シタラビン(Ara-C)
ゲムシタビン(GEM)
クラドリビン
トリフルリジン・チピラシ
ル(TAS102)
アドリアマイシン(ADM)
エピルビシン(EPI)
イダルビシン(IDR)
アクチノマイシン(ACT-D)
ブレオマイシン(BLM)
ビンクリスチン
(VCR)
ビンデシン(VDS)
ビンブラスチン
(VLB)
ビノレルビン(VNB)
パクリタキセル
(PTX)
ドセタキセル(DTX)
エリブリン
カバジタキセル
イリノテカン
(CPT-11)
エトポシド
(VP-16)
16. 分子標的薬剤の種類
標的分子 薬剤(一般名) (商品名) 適応
HER
HER
HER
HER
EGFR
EGFR
EGFR
EGFR
VEGF
VEGFR
Multi target
Multi target
Multi target
Multi target
Multi target
m-TOR
m-TOR
ALK
ALK
PD1
トラスツズマブ
ラパチニブ
ペルツズマブ
TDM-1
エルロチニブ
アファチニブ
セツキスマブ
パニツズマブ
ベバスズマブ
ラムシルマブ
ソラフェニブ
スニチニブ
アキシチニブ
パゾパニブ
レゴラフェニブ
テムシロリムス
エベロリムス
クリゾチニブ
アレクチニブ
ニボルマブ
ハーセプチン
タイケルブ
パージェタ
カドサイラ
タルセバ
ジオトリフ
アービタックス
ベクティビックス
アバスチン
サイラムザ
ネクサバール
スーテント
インライタ
ヴォトリエント
スチバーガ
トリセル
アフィニトール
ザーコリ
アレセンサ
オプチーボ
乳がん、胃がん
乳がん
乳がん
乳がん
肺がん、膵がん
肺がん
大腸がん、頭頸部がん
大腸がん
大腸がん、肺がん、乳がん、卵巣がん
胃がん
腎がん、肝がん、甲状腺がん
腎がん、GIST
腎がん
軟部肉腫、腎がん
大腸がん、GIST
腎がん
腎がん、膵内分泌がん
肺がん
肺がん
悪性黒色腫
18. ホルモン療法剤の種類
分類 薬剤(一般名) (商品名) 適応
プレドニゾロン(PSL)
タモキシフェン(TAM)
メドロキシプロゲステロン(MPA)
アナストロゾール
レトロゾール
エクセメスタン
ゴセレリン
リュープロライド
ビカルタマイド
フルタマイド
エンザルタミド
アビラテロン
プレドニン
ノルバデックス
ヒスロン
アリミデックス
フェマーラ
アロマシン
ゾラデックス
リュープリン
カソデックス
オダイン
イクスタンジン
ザイティガ
悪性リンパ腫
乳がん
乳がん、子宮体がん
乳がん
乳がん
乳がん
乳がん、前立腺がん
乳がん、前立腺がん
前立腺がん
前立腺がん
前立腺がん
前立腺がん
25. 抗がん剤投与量(減量)と生命予後
0
5 10 15 20
20
40
60
80
100
0
乳がん患者における術後補助療法(CMF療法)の抗がん剤投与量と生命予後との関連
推奨用量に対する割合
抗がん剤なし
<65%
65–84%
≧85%全
生
存
率
(
%
)
乳房切除後の期間 (年)
0
5 10 15 20
20
40
60
80
100
0
無
再
発
生
存
率
(
%
)
(n=179)
(n=71)
(n=94)
(n=42)
乳房切除後の期間 (年)
Bonadonna G et al. N Engl J Med, 332 : 901-906, 1995
32. がん薬物療法の適応:患者側の要因
• PSが良好であること
• 通常はPS 2以下が治療の適応となる
• PS 3以上の場合の適応は、がん腫による
• 肺がん,大腸がん,胃がんなど(C,D群):適応になることは極めて少ない
• 特定の分子(ドライバー変異:HER2, EGFR, ALKなど)をもつ患者には考慮
• 乳がん,卵巣がん,リンパ腫など(A,B群):適応になることが多い
• 年齢
• 高齢者では、副作用が増強する傾向にあるが、バラツキも多い
• 最近では,年齢の上限はつけない方向にある
• 年齢よりも、臓器機能やPSの方が重要な判断材料となる
33. PSとは? (PS : performance status)
ECOG (Eastern Cooperative Oncology Group)の基準
0 無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく発病前と同等にふるまえる
1
軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行,軽労働や座業はで
きる。例えば軽い家事,事務など
2
歩行や身の回りのことはできるが、時に少し介助がいることもある。軽労働
はできないが、日中の50%以上は起居している。
3
身の回りのある程度のことはできるが、しばしば介助がいり、日中の50%以
上は就床している。
4 身の回りのこともできず、常に介助がいり、終日就床を必要としている。
PSは癌患者の予後と非常によく相関する:PS不良⇒予後不良
PS0-2が、がん薬物療法の適応の原則!!