Alibaba Cloud Developers Meetup 札幌 #2 発表資料 東京第２ゾーンによるマルチゾーンでECSを使おうとしてはまった話

1. Alibaba Cloud Developers Meetup 札幌 #2
Wall セミナールーム
2019/2/23
Kenkichi Okazaki
東京第２ゾーンと ECS の話

2. 名前
－ 岡崎 賢吉
所属
－ 旅人。～いつかは旅人 CTO ～
－ ホテルニュージャパンの方から来ました
Alieaters とわし
－ Alibaba Cloud MVP
－ TCC 視察ツアー お手伝い係
－ Alieaters 東京リージョン
主催しているコミュニティ
－ 港南クラウド
自己紹介

3. 今日お話しすること
リージョン
アベイラビリティゾーン
データセンタ
アリババクラウドの日本のリージョン
ECS のはまりどころ
ECS とマルチ AZ 、そして SLB
金融とリージョン

4. リージョン
離れた領域
他のリージョンとサービスも分離されている
リージョン同士は地理的に離れているため、通信には大きな
遅延が発生する。
アリババクラウドでは、リージョン間通信は通常の外部イン
ターネット経由で数多くの ISP 経由となっている＞＜
 …とても遅いです Express Connect 買うの辛い；
AWS のようにリージョン間通信が全て自網内で完結し、
高速低損失になる日が来る事を願って。。

5. アベイラビリティゾーン (AZ)
リージョンの（複数の）独立したロケーション
他のアベイラビリティゾーンとは異なる地盤・電源系統
同一リージョンのアベイラビリティゾーン同士は、低いレイ
テンシのリンクで接続されておりシームレスに利用可能。
仮想サーバを複数 AZ に設置し高可用性を目指す。
ECS など、各種サービスは原則アベイラビリティゾーンを指
定して利用する。

6. データセンタ
各アベイラビリティゾーンは、１以上のデータセンタから構
成されている
利用者にはデータセンタは見えないが意識しなくて良い
（アベイラビリティゾーンまでしか指定できない）
アベイラビリティゾーン ≠ データセンタ
である事をを理解しておくだけで良い。

7. アリババクラウドの日本リージョン
日本は１リージョン
アジア東北１ ( 東京 / ap-northeast-1)
東京リージョンには２アベイラビリティゾーン
ap-northeast-1a
ap-northeast-1b （新しい）
データセンタがどうなっているのかは非公開

8. ECS のはまりどころ
SMTP サーバを設置する事は禁止されている！？
公式サイトに明記あり。リフト＆シフト出来ない辛さ。
大きなインスタンスは時間課金で利用できない

9. ECS 契約体系と利用可能インスタンス

10. ECS のはまりどころ
SMTP サーバを設置する事は禁止されている！？
公式サイトに明記あり。リフト＆シフト出来ずハマる。
大きなインスタンスは時間課金で利用できない
オートスケール設定でハマる。
新しいインスタンスタイプのお試しができない。
時間課金はデフォルトだと停止中も課金される
 みインスタンスの を れずに「停止済 非課金化」 忘
• https://jp.alibabacloud.com/help/doc-detail/63353.htm
AZ によって利用可能な ECS インスタンスタイプが異なる

11. AZ と利用可能インスタンス ( 東京 )

12. ECS のはまりどころ
SMTP サーバを設置する事は禁止されている！？
公式サイトに明記あり。リフト＆シフト出来ずハマる。
大きなインスタンスは時間課金で利用できない
オートスケール設定でハマる。
新しいインスタンスタイプのお試しができない。
時間課金はデフォルトだと停止中も課金される
 みインスタンスの を れずに「停止済 非課金化」 忘
• https://jp.alibabacloud.com/help/doc-detail/63353.htm
AZ によって利用可能な ECS インスタンスタイプが異なる
マルチ AZ 構成を検討する時は要確認。

13. ECS とマルチ AZ 、そして SLB まとめ
SLB は基本的にプライマリに指定した AZ に属している
デフォルトではマルチ AZ でバランシングされない。
プライマリ AZ のインスタンスが全て死んだ場合のみ別 AZ
へ
これは SLB がバックアップ AZ 側に移動する実装。
つまりその後はバックアップ AZ のみ利用される。
東京リージョンのように AZ 毎に利用可能インスタンスタイ
プが全く異なる場合、性能設計をする時にインスタンスタイ
プの指定に注意しないとまずいことに。
SLB はオートスケールしない（重要）
性能は即時変更可能だが事後対応になってしまう。
ヤフー砲や WBS 砲が来るとひとたまりもない。

14. 金融とリージョン
FISC その他の規制により、日本国内で地理的に離れた２カ
所以上の場所にデータを保管する必要がある。
つまり２ AZ ではなく、２リージョン
メガクラウドで現在これが可能なのは Azure と AWS のみ。
GCP が今年大阪リージョンを稼働させ国内２リージョン
に！
しかも最初から本気の３ AZ
アリババクラウドの今後に期待しましょう。

15. まとめ
既存環境から ECS 仮想サーバへ移行する場合は、アリババク
ラウド独自の制限事項があるので注意が必要
AZ により利用可能 ECS インスタンスが異なる
SLB はデフォルトでは複数 AZ にまたいで負荷分散されない
SLB はオートスケールしない