Ruby 風シンタックスな静的言語 Crystal の紹介

1. Crystal
Ruby 風シンタックスな静的言語の紹介
水音ぴね

2. 目次
• Crystal とは ?
• Crystal と Ruby の相違点
• Crystal の使い所とは ?
• Crystal の開発進捗

3. Crystal とは ?
ヒトコトで言うと …?
3
u Ruby の表現力
u C の速度
を兼ね備えた言語
と

4. Crystal 詳細
• Ruby に酷似した syntax
• 静的型付け / コンパイラ言語
– LLVM ベース
• 非常に高速
• C 言語資源の再利用性を重視
4

5. Ruby
の復習
5
• 動的型付け
• インタプリタ / JIT コンパイラで動作
• Ruby on Rails がとても有名
– ORM のチューニングが大変なことで有名
• Pascal / Delphi 系 シンタックス

6. Ruby
syntax
require ‘sinatra’
get ‘/’ do
name = if params[:name]
params[:name]
else
‘anonymous’
end
” Hello world, #{name} ”
end
6
# 制御構文に括弧はない
# メソッド呼び出しのカッコを省略できる
# end 地獄

7. Crystal
syntax
app
=
App.new
app.route
“/”,
do
|req|
name
=
if
req.get.has_key?
“name”
req.get[“name”]
else
“anonymous”
end
ok("Hello
world,
#{name}")
end
app.run(ENV[“PORT”].to_i)
7
# 入らなかったので require 省略してます
# end 地獄は健在
# Hash の key が無いと exception
# (Ruby よりちょっと厳しい)
# to_i 使える!

8. Crystal
syntax
≒ Ruby
syntax
8
• ほとんど同じだって Matz も言ってる!!
出展: https://twitter.com/yukihiro_matz/status/610842781091672064

9. Crystal と Ruby の相違点
9
Ruby 比較項目 Crystal
遅い 実行速度 早い
可能
(FFI / Extension)
C との連携
容易
(それを前提に設計)
中央管理
(rubygems.org)
ライブラリ
リポジトリ
分散
(git)
Bundler 依存モジュール管理 コンパイラに内蔵
安定フェーズ
(v2.2.x)
安定性
開発フェーズ
(v0.7.x)

10. Crystal
の使い所
10
• 速度が求められる場所
• C / C++ からの段階的移植
• Ruby エンジニアが多い環境での新規採用
• クロスプラットフォームで高速な CLI ツール
(現状の Golang の領域)
もちろん、安定版という条件ですが

11. 11
Crystal の開発進捗について
※ 『 のんのんびより りぴーと 』 は 7月6日 スタート!

12. • 最新版: v0.7.3 (2015/06/07)
• セルフホスティングコンパイラ
– ある仕様 FIX & 安定動作するフェーズ
• 安定した開発
12
[Crystal 進捗] 全般

13. • Linux
– 公式サポート: Debian / Ubuntu / RHEL / CentOS
• Mac OS X
– Homebrew tap を提供
• Windows
– 未サポート
– GitHub に Issue はある ...
13
[Crystal 進捗] 対応環境

14. • コンパイラに内蔵
– Golang と同じかんじ
• 依存関係は Projectfile に記述
– Cpanfile, Gemfile と同じかんじ
• 分散型 リポジトリ
– GitHub を直接参照 / Golang と（ｒｙ
14
[Crystal 進捗] パッケージマネージャ
Ruby ... gem, Bundler
Perl ... cpanm, Carton

15. Fin.