ITmediaセミナー講演『モバイル活用による業務改革の真実』

モバイル活用による業務改革の真実
本当に業務改革はできるのか？
2014年6月24日
NCデザイン＆コンサルティング
十川亮平
エンタープライズソリューションセミナー
「業務改革事例に学ぶスマートデバイス活用」

Copyright ©2014, NC Design & Consulting Co., Ltd. All rights reserved.
自己紹介
十川亮平
そごうりょうへい
2
Panasonic、日本オラクルでアーキテクト、
コンサルタントとして企業システムに従事
現在はNCDCでBaaS製品AppPotの
プロダクトマネージャ、
ユーザー企業様向けにモバイルアプリの
企画・開発のご支援をしています
(製薬、小売、製造……)

NCデザイン＆コンサルティングとは？
IT×デザインによる企業向けのサービスを展開
3
ご提供分野コンサルティング受託開発・制作製品
UX
新サービス企画
UX使用性改善
UIデザインー
IT
Smart Device
Enterprise IT ーー
新サービスの
企画立案・実現
アプリUXの
改善
アプリ等の
システム開発
アプリUIの制作
AppPot
設計等、
技術支援
アーキテクチャ
策定
アプリ開発

NCDCの特徴
4

新ビジネス・
新サービス
UX/UI サーバサイドアプリ
化学
金融
製薬
医薬卸
サービス
IT
小売り️
新ビジネスの企画
営業支援アプリ
ベンチャー企業の新サービス開発
営業改革支援
アプリ発注ガイド
ラインの策定
既存サービスの
スマホ対応UX検討
EA・SOAコンサル
既存製品の
スマートデバイス対応
スマートデバイスを活用したカスタマーエクスペリエンス改革
スマートデバイス事業
立ち上げ支援
様々な業種の新ビジネスからUXデザイン、ITの実装まで
5

本日の内容
 モバイルアプリ活用の成熟度
 業務への本格活用
• 事例
• アーキテクチャー
 モバイルならではの新しいビジネス開発
• 事例
• ３つのP（People、Process、Product）
 まとめ
6

企業のモバイルアプリ活用の成熟度
7
カタログアプリや
グループウェアのブラウザ、メールアプリからの利用
導入の初期
既存のPC業務をタブレットへ
置き換えることによる業務効率化
業務へ本格活用
モバイルならではの
新しい業務や顧客サービス
これからのモバイル活用
負担もリスクも小さいもの
社外での入力端末として活用
・営業日報など外回りのレポート系
・基幹システムのフロント

–––– 技術的に解決する必要のある壁
8
導入の初期
第２の壁
• アプリが増え、管理コスト増
• アプリ開発の効率化
第１の壁
• 社内のシステムへの接続
• セキュリティの確保

9
導入の初期

［事例 1］
社外業務のモバイル化による効率化
10
指示書
作業後社外での業務（オフライン）事前準備
<PDF>
マニュアル
①今日の指示書と、
PDFのマニュアルを
ダウンロード
②ネットワークの無い環境で、
データの参照や更新、
写真・動画の取り扱いができる
報告書
<Image>
お客様署名
③作業後にレポートを
アップロード。
帰社後のPC業務を軽減。

アプリのバックエンド
Apple/Google社等
モバイルアプリ
共通プラットフォーム
どのアプリにも必要な機能を標準化・共通化することで
個々のアプリのコスト削減、品質向上
11
モバイルアプリ用
サーバシステム
Directory
Service
アプリ
アプリ MDM 認証・認可
システム
共通I/F
OSごとに提供される
サービスと連携
既存
システム群
DB

12
導入の初期

［事例 2］
特定製品、サービスに特化した専用アプリを提供
• 製品の特性や注意事項を考慮したアプリを製品ごとに提供
• 一般的な情報ではなく、医師が扱っている症例や、お薬の使い方を記録し、
MRから医師にカスタムメイドされた最適な情報提供をできるように支援する
13
企業
MR
お薬A
製品担当
お薬B
製品担当
お薬C
製品担当
お薬D
製品担当
・・・・・
 お薬の効果の見える化
 細かい条件を元に
使用方法が適切か判断
 ただし、アプリの使い方と
プラットフォームは標準化

［事例 3］
モバイルでしか実現できない業務や新しい顧客との
接点
• 顧客アプリで、これまで管理していたお得意様以外の匿名の顧客も識別する
• 来店時以外の顧客との接点を増やす
14
POS
顧客向けアプリ
売り場担当
アプリ
購買実績
顧客情報
好み、予算・・・
お得感／便利
EC
顧客マスタ
来店時の
コンサルテーション
情報発信

新しい領域にモバイルアプリを適用するために必要な３つ
のP
15
People
• 変化に柔軟に対応できる体制の整備
• 自社主導の開発体制
(内製や、エンジニアの派遣を受ける)
Process
• 利用者経験（UX）の設計
• アジャイル的な開発プロセス
• 運用後の計測とフィードバックのプロセス
Product
• 軽量で短期間で開発するための
仕組み・ツールが必要
• セキュリティ、ユーザー管理などの標準的な仕
組みの整備
• MBaaSがキーワード

のP
16
People
Process
Product
組みの整備

新しい領域にモバイルアプリを適用するために
–––– 変化に適用する体制とプロセス
17
新しいビジネス/
アプリの企画
アプリ定義書作成
利用者の分析
ペルソナ作成
メンタルモデル作成
ストーリーボード作成
アプリの基本設計/
UIデザイン
KPIの測定
アプリ作成/
ユーザーテストと改善
プロトタイプ作成
リリース

新しい領域にモバイルアプリを適用するために
–––– 変化に適用する体制とプロセス
新しいビジネス/
アプリの企画
利用者の分析
ペルソナ作成
アプリの基本設計/
UIデザイン
KPIの測定
アプリ作成/
ユーザーテストと改善
プロトタイプ作成
リリース
 バックエンドの業務と異なり、新しい企画の場合、
何が正解か誰にも予測できない。
 ビジネスのニーズに合わせて企画・実現・測定・フィードバックのサイ
クルを高速に回す事が重要
18

のP
19
People
Process
Product
組みの整備

UXの方法論によるビジネス企画
20

仮説検証の方法論
 大切なポイントは以下の2つ
• MVP（プロトタイプ）：Minimum Viable Product
- 必要最小限の価値を生む機能を持った製品やサービスを迅速に作り、リ
リースする
• 検証してPivot
- 検証結果から方向転換（改善）を検討・実施
ここがMVP

実際のスケジュール例
22
１ヶ月目２ヶ月目３ヶ月目
事
前
勉
強
会
２
回
実
施
コンテキスト分析ゴールを意識した
使用者経験を設計
ペルソナ作成
アプリの基本設計 UIデザイン
ワイヤーフレーム作成ヴィジュアル
デザイン作成
全
体
概
要
・ペ
ル
ソ
ナ
ス
ト
ー
リ
ー
ボ
ー
ド
・
メ
ン
タ
ル
モ
デ
ル
機
能
一
覧
画
面
構
成
画
面
構
成
・
ワ
イ
ヤ
ー
フ
レ
ー
ム
ワ
イ
ヤ
ー
フ
レ
ー
ム
・
ビ
ジ
ュ
ア
ル
デ
ザ
イ
ン
ビ
ジ
ュ
ア
ル
デ
ザ
イ
ン
・
ま
と
め
ス
ト
ー
リ
ー
ボ
ー
ド
・
メ
ン
タ
ル
モ
デ
ル
※スケジュール感は一例となります

のP
23
People
Process
Product
組みの整備

BaaS (Backend as a Service) とは？
 下記のようなバックエンドの機能を
クラウド上で提供するサービス
• ユーザー登録、認証
• Push通信
• データベース
• SNS連携
 コンシューマ向けアプリ開発では一
般的になっており、ベンチャーや個
人が『自分達のアイデアに集中』し
て、『素早く低コスト』にサービスを
提供するために利用されている
24
Parse.com
Facebookに買収されたもっともメジャーなBaaS製品

ノウハウを自社製品「AppPot」としてリリース
25
特徴③特徴②
既存の社内システムとの
連携が容易
サーバー開発不要企業で必要な機能を
実装済み
特徴①

AppPotの提供する機能の抜粋
ユーザー管理
•ログイン／ログアウトなどの認証
•グループ、ユーザー及びアプリの権限管理と管
理画面の提供
•Active Directoryとの連携
データ管理
•端末とサーバー間のデータの同期
•トランザクション制御によるデータの信頼性の確
保
•オフライン状態での利用と、オンライン時の再送
アプリの使用状況のモニタリング
•使用されている機能やエラー情報の収集、参照
26
プッシュメッセージの送受信
•管理画面からのPushメッセージの送信
セキュリティ
•端末内のデータの暗号化
他システムとの連携
•Webサービス、ファイル、データベースとの連
携
•別オプションでSAPなどのパッケージ製品との
連携コネクター

活用イメージ［製薬メーカー様］
複数アプリでAppPotを利用し、画面のみの開発で運用
27
• お薬（新薬）ごとにアプリを開発
• MRが医師と患者の症状の変化を共有する為の業務アプリ
• アプリ上でデータ（投与量、体重、血圧等）の入力を行っている
• アプリ開発のスピードが求められる（3ヶ月から4ヶ月）
• 開発コスト削減
• 開発期間の短縮
• 共通の仕組みで複数のアプリを開発運用できるガバナンスの確立
［導入イメージ］〈Server〉
AppPot
UI
〈SDK〉
データ
アクセス機能
認証
データ
アクセス
AppPotで提供
各アプリごとに
スクラッチで開発
各種
マスター
Active
Directory
案件概要
導入
メリット
※実際の導入事例ではございませ
ん

AppPotの概要アーキテクチャ
28
クラウド
AppPotサーバー
Systems
既存システム群
Systems
他システム
データ
コネク
ター
認証・認可
データ管理
プッシュ
メッセージ
ロギング
管理コンソール
データベース、
Webサービス等
アプリ配布
デバイス管理
AppPot
DB
Client
Application
SDK
Client
Application
SDK
Client
Application
SDK
Client
Application
AppPot SDK
AppPot機能
提供範囲
AppPot機能
提供範囲外
スマートフォン/タブレット
システム連携
システム連携
API
MDM
凡例
ユーザー管理
アプリ管理

まとめ
29
People
Process
Product
組みの整備
モバイルアプリを活用した新しい取り組みには、
企画・実行・計測・フィードバックのサイクルを高速に回すことが重要です。

まとめ
30
People
Process
Product
組みの整備
モバイルアプリを活用した新しい取り組みには、
企画・実行・計測・フィードバックのサイクルを高速に回すことが重要です。
Product AppPotで実現する高速開発

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