全科協NATHISTとSPNHCプレゼン
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2018/2/16 福岡市科学館での全国科学博物館協議会でのプレゼン
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全科協NATHISTとSPNHCプレゼン
- 2. ICOM NATHISTとは？ • ICOM （国際博物館会議）の中の自然史系 博物館の国際委員会。 • 学会的性格＋国際的な博物館の合意形成の 場
- 3. 国際博物館会議による 自然史博物館 のための 倫理規定 ICOM Codeof Ethicsfor Natural H i s t o r y M useums
- 4. 自然史博物館の倫理規定の 構成と内容 第１章 遺骸 人類遺体及び関連品への尊厳を尊重した取り扱い 第２章 無脊椎動物や植物を含む、その他の現生または近過去の生物の標本 合法的取得、利用の自由、限定された撮影制限、動物遺体への敬意、生品展示時の配慮、製品販 売時の留意点、種の保全への配慮、野外採集時の配慮 第３章 岩石、鉱物と化石 合法的採集、産状保存への配慮、商業取引時の留意点、学術的資料の保全、国際取引の留意点 第4章 収集と返還 海外での収集活動での事前の許可取得、コンプライアンス、関係機関への速やかな情報提供、調査 前に資料の帰属を決定することの勧告、付加価値をつけた資料の帰属、世界共有の資料の財産管理 人業務を行う学芸員、資料の保全義務、知識の共有 第5章 人と収蔵品の両者に配慮する義務 来場者や職員の安全確保、博物館資料の販売の回避、資料保全のためのガイドライン、展示に際 しての資料保存への配慮、情報収集 第6章 公表 データ公開の義務、公表の義務 付属書 剥製作成の技術とその文化伝承の重要性：剥製の管理に最善策を求める規定
- 5. 倫理規定の背景 • 現実の国際的な問題に対処するために「合 意形成」のガイドラインとして作られている。 • ICOM倫理規定や博物館の行動規範に比べ、 自然史系博物館の現実にかなり即した内容 になっているので • [ICOM 自然史博物館 倫理規定]で検索する と日本語訳も読めるのでぜひ一度ご参照くだ さい
- 6. 学会的性格？ 自然史博物館に関わる国際学会としてはもう一つ Society for Preserving Natural History Collections が ある。
- 7. 二つの国際組織の性格の違い ICOM NATHIST • 自然史博物館の活動全体 に関わる • 社会の中の自然史博物館 の価値・役割など • そこに関わる教育普及 館の中核的なビジョンを持 つ人の世界＋トピック SPNHC • 自然史標本の保存技術 • コレクションの整理 • デジタルアーカイビングとそ の技術 • そしてそれらに関わる市民 参加 主にコンサベーター、 キーパー、アーキビストの 世界
- 8. SPNHC • 佐久間は北大博物館の大 原氏とともに2015年フロリ ダ大会に参加、東日本大 震災以降の標本レスキュー の取り組みを紹介IUBS からDisaster & Biodiversity として出版されました。 • iDigBioなどををはじめ、標 本情報のデジタル化と市民 参加の取り組みがたくさん 発表されていた。（いかに 楽に、いかに皆が参加でき るように敷居を下げるか）
- 9. Carnegie Museum of Natural History ANTHROPOCENE
- 10. 人新世：人間が、地球の環境に影響 を及ぼす時代、完新世の次の時代 • 自然と人間を切り離し て考える西洋的価値観 の中では、まだ受け入 れられていない • トランプ政権下での温 暖化条約離脱など、反 科学的な政策への危 機感からよりクローズ アップ • 自然史博物館の存 在意義にも関係
- 11. 現実を見せる
- 12. 論争を起こすための展示
- 15. 事実の集積・具体的な政策提案力 これだけの投資がされていますよ、というのを州選出の上下院議 員へ 争点を明確にした政策提案を添えて。さらに評議員会などにも Charitable Giving Request · Along with the broader charitable community—including Independent Sector and the Charitable Giving Coalition—we oppose proposals that would hurt museums and other charities by limiting the scope or value of the tax deduction for charitable donations. · We oppose proposals that would restrict the deductibility of gifts of property, which are critical to museums’ ability to develop their collections. · We urge Congress to ensure any comprehensive tax reform legislation encourages more giving by more Americans. · We support allowing artists to deduct the fair market value of donated works (as specified in the Artist-Museum Partnership Act). Introduction Charitable giving is the lifeblood of museums of all sizes and disciplines; it accounts for more than one-third of their operating funds. With spending constraints at all levels of government, reduced donations of either property or funds could significantly damage many museum budgets. Nonprofit museums are an essential part of the broader community of nonprofit organizations, working alongside hospitals, educational institutions, food assistance and housing programs, foundations, and other charities. In recognition of their benefit to the public good, contributions made to 501(c)(3) nonprofits have been tax-deductible for 100 years. This tax structure has helped establish a tradition of charitable giving unmatched in the world. Deductibility of Charitable Gifts · Limiting the charitable deduction would hurt museums and other charities by reducing the incentive to give for the most generous taxpayers. A 2016 study by the American Enterprise Institute found that President Trump’s proposed overall limit on itemized deductions would cause giving to decline by more than $17 billion in the first year alone. · Studies indicate that many factors influence giving—incentives such as tax deductions among them. While Americans do not make charitable gifts only for tax reasons, tax incentives encourage and enable greater generosity. · A 2016 study by Independent Sector found that 88 percent of voters believe we should make it easier for people to deduct charitable contributions from their taxes. A public opinion poll commissioned by the United Way found that most Americans (79 percent) believe reducing or eliminating the charitable tax deduction would have a negative impact on charities and the people they serve. 15
- 17. 活動と指標化、政策が連動
- 19. 様々な事例・ワークショップも • 国際連携プログラム • 動物園植物園と連携した生 物多様性プログラム • 移動博物館展示 • YOUTUBE番組でのプロモー ション • 正月料理と生物多様性 • 市民参加型調査などなどい ろいろな発表も • Naturalist in ２１Cをどう育て るか？などなどの対話ワー クショップも • 詳しくは[togetter NATHIST] で検索してください
- 20. 博物館の様々な仕事を 「雑用」でなくすために • 日本の学芸員は研究だけでなく、教育から標本 整理、行政的な助言まで様々な仕事をこなして います。 • それぞれ博物館にとってとても重要な仕事です が、研究だけにしか価値を置かない人からは 「雑用」と呼び、我々自身も研究ができていない ことのいいわけに「雑芸員」などと自嘲してしまう 向きがあります。 • 実際にはそれらの仕事の中には様々な工夫や 改善があり、成果もあり、その意義を語りたいの に！！
- 21. 自然史科学以外の成果も示すために 博物館の様々な仕事をアカデミックに位置づけ てみよう。そのためには • 他所で、あるいは過去にどんなことが議論さ れているのかを知る • 記録と解析 • 発表と質疑、レビューと批判 自然史分野・科学分野の博物館ではまだその 場が形成途上(ここもその場の一つ)
- 22. ICOM NATHIST が2019年9月、京都にやって来る • 「ホームゲーム」として初陣を戦えるめったにな い機会 • 日本の博物館の活動には国際的にアピールで きる要素がたくさんある。 (友の会と一体となった市民科学調査、「アマチュ ア研究」、暖温帯域での標本管理、災害対 策,etc...） • そういうものを向こうも求めている。 参加する場として捉えないと科学館サミットの二 の舞い。
- 24. まだまだ詳細は 明らかになっていませんが • ぜひ「うちの活動を世界に向けてアピールし てみよう」という意気込みでネタを考えてみて ください。 • 参加費はきっとそれなりにかかります。予算 確保、外部助成金、へそくり、内助の功、いろ いろご準備を。 • 協力をお願いさせて頂いた場合には、ぜひ前 のめりの参画をお願いします。