1. 特別支援教育/福祉と
地域教育経営の関係性
東京大学大学院 学際情報学府
文化・人間情報学コース 山内研究室 M2
山田小百合 sayucham.1214@gmail.com @salily1214 さゆちゃむ！
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2. ▷地域と特別支援教育/福祉
▷障害者の自立と家族支援と地域
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3. ▷地域と特別支援教育/福祉
▷障害者の自立と家族支援と地域
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4. 1 地域と特別支援教育/福祉
対象児
家族（親・きょうだい）
家庭
学校 地域
特別支援学級 医療・福祉・労働等
普通学級 専門機関
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5. 1-2 なぜ「地域」なのか
▼「ノーマライゼーション」という言葉の登場
「普通の人々にできるだけ近い暮らしを行う」
という概念（渡辺ら 1991）
▼ ソーシャル・インクルージョン
社会的排除（ソーシャル・エクスクルージョン）へ対抗する
概念として出てきた考え方（曽和 2010）
生活領域としての「地域」
- コーディネーター
- 家族のケア
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6. 1-3 ライフステージ
就学前（乳幼児期） 早期発見・療育
義務教育・高校（児童期） 「特別支援教育」
成人期 「自立」
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7. 1-4 乳幼児期
（１）障害乳幼児施設 （２）地域の保育所・幼稚園
- 保育施設 - 保育所・幼稚園
- 通園施設（知的障害児通園施設）週1 - 通園施設（知的障害児通園施設）週1
（３）医療機関等との連携 （４）学校との連携
- 通院（リハビリ）の子ども - 就学指導
保護者
学校・教育委員会
施設職員（保健師）
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8. 1-5 乳幼児期の施設比較
1.障害乳幼児施設…並行通園
- 保育施設
- 通園施設（知的障害児通園施設）週1
⃝情報共有が簡単 △同じ境遇ばかりのコミュニティ
⃝療育の専門性の担保 △地方には限りなくない
2.地域の保育所・幼稚園
親御さんもできれば地域の園に入れたい
⃝地域での自立を促す △連携（情報共有など）の困難さ
⃝理解者増 △療育知識
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9. 1-6 義務教育・高校（児童期）
普通学校
特別支援学校
特別支援学級
特別支援教育コーディネーター
校内の教職員、保護者、学校外の関係者との
連携・協力が求められる
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10. 1-7 交流及び共同学習とは
交流・共同学習の目的
障害のある子どもと障害のない子どもが一緒に参加する活動は、
相互のふれあいを通じて豊かな人間性を育むことを目的とする。
（特別支援学校学習指導要領解説）
交流及び共同学習の意義（重田・吉田 2000）
・社会性の発達機会
・障害理解
近隣の地域社会に存在することや、障害や障害者、あるいは
障害者をとりまく諸課題や問題について認識しうる人々が存在す
ることは、彼らの社会参加に重要な影響を及ぼす要因
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11. 1-8 交流及び共同学習の種類
交流教育の形態，種類（重田・吉田 2000）
▼直接的な交流と間接的な交流
間接：作品交流、見学や鑑賞、ボランティア活動、
合唱・劇等演技披露（久芳 2001）
▼行事交流
通常の学級と特殊学級の交流…知的障害の子どもが遠足や運動会に
参加したり、一緒に給食を食べたりする。
▼ 教科交流
・体育（インクルーシブ体育）や図画工作、音楽の授業を受ける。
▼日常交流 ▼地域交流※
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12. 1-9 卒業後（成人期）
進学者
教育訓練機関等入学者
就職者
児童福祉施設・医療機関入所者
その他
文部科学省 特別支援教育
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material013/024.htm
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13. ▷地域と特別支援教育/福祉
▷障害者の自立と家族支援と地域
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14. 2 障害者の自立と家族支援と地域
▼知的障害児・者の家族問題
1970年代前半まで、障害児・者の背後の問題としてしか論じられてきていない
・障害児・者を養育する家族の問題（1980）
- 親の養育態度・障害受容
- ストレス →地域社会との関係で緩和
・自閉症児・者の家族ストレスの特徴には差がない
-文化、地域性、年齢、機能程度間…（Koegel et al 1992）
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15. 2-2 障害者の自立と家族支援と地域
強いストレスの家族
…地域における社会支援（social support）の必要性
- フォーマルサポート：医療・療育施設などの公的援助
- インフォーマルサポート：家族、親戚、知人、隣人、ボランティア…
＊レスパイトケア…
障害児・者の家族を、日々追われている子どもの療育から
一時的にでも会報誌、疲弊しきった心身をリフレッシュしてもらう機能
（有川 2002）
▷ショートステイもその機能をもっている
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16. 2-3 親の会
親の会の役割
「子どもの障害の受容」に至る親の葛藤を同じ立場にいるメンバーが共有
することにより、相互に自己のアイデンティティを確立していくための自
助グループ（self-help groups）として位置づけ（嶋崎1998）
「あえて、障害を意識して特定の団体に加入しなくてもやっていけるので
必要ないと考える若い親たち（中野 1987）が現れてきた」
これからどんどん増えていくことが伺える
親の会のインクルージョン展開
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17. 2-4 地域生活技能
子どもの自立生活に必要なスキル指導
地域生活技能（community living skills）e.g. 登下校、買い物指導
→対象児のスキルアップ＆地域で生きていく訓練＆家族のストレス軽減
★地域で支える重要性
幼児期から成人期までの適切で
一貫性と継続性のある療育システムがない
★地域教育経営的課題
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18. 2-5 TEACCH
Treatment and Education of Autistic and related Communication
handicapped CHildren
（自閉症及び近縁のコミュニケーション障害の子どものための治療と教育）
ノースカロライナ大学のショプラー教授が研究・開発・実践
・個別教育計画
・構造化
・行動療法
TEACCHの優れている点
地域社会において、幼児期から成人期まで一貫性と継続性をもったシステ
ムをもっていること。
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19. 2-6 参考文献
•有川宏幸（2002）自閉症児・者をもつ家族の地域支援のあり方. 特殊教育学研究, 40(4), 429-434.
•古川宇一, 木村健一郎, 長和彦, 寺尾孝志, 大場公孝（2002）地域社会における自閉症・知的障害児者の生涯ケ
アに関する実践的研究(6) : 幼児教育・学校教育・医療・施設ケアにおけるTEACCHプログラムの展開 : 第2次
3ヵ年計画(平成11年度∼平成13年度)のまとめ. 情緒障害教育研究紀要, 21.
•武藤崇, 松岡勝彦, 佐藤晋治, 岡田崇宏, 張銀栄, 高橋奈々, 馬場傑, 田上恵子（1999）地域社会に根ざした「教
育方法」から「援助・援護方法」への拡大 : 行動的コミュニティ心理学からの示唆. 特殊教育学研究, 37(3),
81-95.
•佐野ゆかり, 川池智子, 川名はつ子, 雨宮由紀枝, 米山宗久, 旭洋一郎（2011）障害をもつ幼児と親へ向けての
支援ネットワークに関する地域モデルの基礎的研究(1). 山梨県立大学人間福祉学部紀要, 6, 33-45.
•重田幸治，吉田一成（2000）交流教育による障害児理解学習の実践事例．教育実践総合センター研究紀要
11, 81-92.
•曽和信一（2010）ノーマライゼーションと社会的・教育的インクルージョン．阿吽社，京都.
•渡部昭男（2011）地域を創る教育福祉 −「障害児教育原論」の授業実践−. 地域教育学研究 3(1), 18-22.
•渡辺勧持, 大島正彦, 小沢温, 稲垣貴彦（1991）「地域でともに暮らす」ための住まい. 特殊教育学研究,
29(2), 69-74.
•山瀬正巳, 山瀬恵美子（2003）福祉・医療・教育との連携による家庭での支援の試み. 情緒障害教育研究紀要,
(22).
•文部科学省 特別支援教育 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/
material013/024.htm
•文部科学省 交流及び共同学習ガイド
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