少子高齢化社会が始まりだしているのでシティプロモーションの必要性が高まってきていますが、シティプロモーションは役所がやるものだと思い込みがちの方も多いのではないでしょうか？ 一般の市民でもできることは沢山あると思いますので、そんな内容のプレゼンを作ってみました。

1. みんなで考える
シティプロモーション
茨城県広報監
取出新吾

2. • 取出新吾 （とりでしんご）
• ４９歳
• 千葉県八千代市生まれ
• 青山学院大学院 理工学研究科 物
理学専攻終了
• インテル㈱に就職
• 茨城県に移り住み、守谷市在住
• 平成25年4月～、広報ICTディレク
ターとして茨城県の広報広聴課に常
駐
• 平成27年4月より、広報監として働
き始める
• 市町村のシティプロモーションも色々
と手伝っています。
自己紹介

3. 【出版しました】
地方創生時代のための
IT を活用した情報発信ガイド
著者 取出 新吾
電子版基準価格（税抜）800
印刷版基準価格（税抜）1200
発行日 2016-07-29
Amazonで発売中
• インテルから茨城県の広報監へ就任し、
「いばキラTV」をYouTubeの動画数、再
生回数、チャネル登録者数（ファン数）
で圧倒的な1位を達成した著者が語る行政
のIT活用法。「行政の情報発信は行動の
キッカケになっていなければいけない。
そのためにはターゲット層を見極め、ど
んな行動をしてもらいたかを考え、わか
りやすい言葉を使うことが大事」と説く
著者が、読まれるWebページの作り方、
TwitterやFacebookの使い方、ネット動画
のノウハウなど、自身の経験をもとに伝
えます。

4. 少子高齢化社会
• 総務省：日本の人口推移
• （出典）総務省「国勢調査」及び「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口（平成24年1月推
計）:出生中位・死亡中位推計」（各年10月1日現在人口）、厚生労働省「人口動態統計」

5. 背景＆課題
• 少子高齢化社会、超高齢化社会になっていくと、
人口はどんどん東京に寄っていくはず
今までのベットタウンがゴーストタウン化するか
も
• 都市間競争、市町村間競争をして市民を獲得す
るのでしたら、金持ちが勝ちますよね？
要は東京都の一人勝ちが目に見えるようです
支援の良い自治体＝コストのかかる自治体
クレクレ市民→支援が気に入らなければ出て行く
人口減→税収減→支援減なのに高獲得コスト→財
政破綻

6. シティプロモーションって何？
• 街の魅力を外部に発信する
こと？
• 外からヒトを連れてくる？
• 本当に自治体間競争します
か？
皆さんの街は勝てますか？

7. 本当にヒトを呼び込める？
• 役所が予算をつけて宣伝し、ヒトを呼び込んで、
本当にその人達は街に定着するのでしょうか？
そもそも役所が呼び込めるのか？
• 少しでも不満があると、もっと良い支援のある
街にすぐに引っ越してしまうのでは？
• 「クレクレ市民」を増やしても意味が無い
• 街に「参画」するヒトを増やさないと！

8. 高校生大学生アンケート
• 土浦市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略（平成 27 年 10
月）より

9. 高校生大学生アンケート
• 土浦市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略
（平成 27 年 10 月）より

10. 茨城県に対する愛着
• 平成２７年度県政世論調査

11. 茨城県に対する誇り
• 平成２７年度県政世論調査

12. 影響力があるのは家族・友人・知
事からの推薦
• デロイト トーマツ コンサルティン
グ
「デジタルメディア利用実態グロー
バル調査 2014」
http://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/
about-deloitte/articles/news-
releases/nr20140917.html

13. 自分の街を勧めますか？
• 10点満点で答えて下さい。
０ １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ １０
勧められない 強く勧める

14. NPS
• ネット・プロモーター・スコア
• ヒトに勧めたいか10点満点で評価する
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
批判者 中立者 推奨者
NPS（％）＝推奨者の割合ー批判者の割合
https://www.wizpra.com/resource/2015/nps-vs-cs-whitepaper
勧めるヒトを増やして、批判するヒトを減らす

15. 流山市
• 流山市はNPSを意識して「母になるなら、流山市。」を実践

16. 街に住んで何年ですか？
• 多分、ここにいらっしゃる方は、何十年もお住
まいかと思いますが
• 長年、先祖代々、この街に住んでいない方のこ
とを忘れてませんか？

17. 新住民（５年以内）比率
平成２２年国政調査より
1守谷市 22% 23下妻市 9%
2つくば市 19% 24結城市 9%
3つくばみらい市 17% 25高萩市 8%
4牛久市 16% 26石岡市 8%
5東海村 16% 27日立市 8%
6阿見町 15% 28笠間市 8%
7鹿嶋市 14% 29古河市 8%
8水戸市 13% 30八千代町 8%
9土浦市 12% 31潮来市 7%
10神栖市 12% 32行方市 7%
11龍ケ崎市 12% 33境町 7%
12ひたちなか市 12% 34五霞町 7%
13取手市 11% 35稲敷市 7%
14茨城町 11% 36常陸大宮市 7%
15小美玉市 10% 37坂東市 6%
16大洗町 10% 38北茨城市 6%
17美浦村 10% 39常陸太田市 6%
18かすみがうら市 10% 40城里町 6%
19利根町 10% 41筑西市 5%
20常総市 10% 42河内町 5%
21那珂市 10% 43桜川市 5%
22鉾田市 9% 44大子町 4%

18. 新住民おもてなしイベント
• 守谷市では、新住民をもて
なすイベントを２０回開催
http://welcome.moriya.me/
参考記事：街の魅力が大集合！ 新住民
歓迎イベント「ようこそ守谷へ2016」
https://www.oideyo-tx.com/article/2392

19. 郷土愛って何？
• 土地が好きなんですか？
• 地面に愛着ありますか？
• 郷土愛って「思い出」から生まれてませ
んか？
• 学校の友だちと遊んだ、悪いことをしたら
怒られた、そんなヒトとヒトとの交流の結
果生まれる「思い出」が郷土愛を育むので
はないでしょうか？

20. 交流⇒思い出⇒郷土愛
ヒトとの交流が「思い出」を産み
「思い出」の強さ＆多さが「郷土愛」を育む
強い「郷土愛」を持ったヒトが街を自慢する

21. 転出の理由
• 県外への転出
1位「転勤」（31.3％）
2位「就職・転職・転業」（28.8％）
3位「結婚・離婚・縁組」（15.8％）
• 県内市町村間の移動（県内での転入・転出）
1位「結婚・離婚・縁組」（26.2％）
2位「住宅」（18.4％）
3位「就職・転職・転業」（14.8％）
http://www.pref.ibaraki.jp/kikaku/tokei/fukyu/tokei/betsu/jinko/idoriyu/riyu25/yoyaku.html
• やむを得ない事情で出て行く人が多い

22. 地域参画総量
• 東海大学 河井孝仁教授が提言
• 地域に参画する意欲の多いヒトが多ければ街は
活性化していく
参画意欲
定住人口／訪問人口
この面積が大きくなれ
ばなるほど活性化する
街に住まなくても「地域参
画」してくれる人を増やす

23. ワークショップの前のまとめ
• 街を好きになってもらうためには？
街を知ってもらう
思い出づくりをどのように実践するのか？
コミュニティの形成はどのように？
• みんなに街のPRをしてもらうためには？
街が好きだとカミングアウトさせるには？
• 地域に参画してもらうためには？
街に住んでいる人だけでなく、街の外も巻き込ん
で参画してもらう

24. フューチャーセッション
• シティプロモーションが成功
した時にどんな街になってい
ますか？
• 新聞の１面トップに取り上げ
られたらどんな記事に？
• 見出しの文句は？
• 使われる写真は？
• 誰が何をした？
• なぜ成功した？
• どのような経緯で？
• その後はどうなる？