MANABIYA DAY1 ランチセッション 発表資料

1. イ ン フ ラ エ ン ジ ニ ア が
k 8 s で ア プ リ を 作 っ て 見 え た
今後のインフラ

2. は じ め に
Kubernetes® (k8s)で動くアプリを作っていく中
で見えてきた今後のインフラの姿を
VMからコンテナにした時の苦労を交えてお伝え
したいと思います

3. 自 己 紹 介
名 前：田中 進
会 社：株式会社エーピーコミュニケーションズ
職 種：インフラエンジニア
その他：最近構築したシステムは仮想化基盤
うっかりプログラマにクラスチェンジ中

4. 目 次
1. k8sを触って見えた今後のインフラ
2. k8s、dockerへの不安
3. 調べて対応
4. まとめ

5. k 8 s を 触 っ て 見 え た
今 後 の イ ン フ ラ

6. 今 ま で の V M っ て ？
• ハードウェアを仮想化
• ソフトウェアの
実行方法は変わらない

7. D o c k e r コ ン テ ナ っ て ？
• 依存関係含め
まるごとパッケージ化
• 同じじゃないけど似ている
• Goで作ったコードが
バイナリひとつ動く
• ダイナミックリンクに対する
スタティックリンク
• Dockerコンテナは“仮想マ
シン”ではなく“アプリ”

8. シ ス テ ム 毎 に 作 る 範 囲 が 変 わ っ た

9. コンテナを管理するオーケストレーションツール
wikipediaより
オーケストレーション（英: Orchestration）は、複雑なコンピュータシステム/ミドルウ
ェア/サービスの配備/設定/管理の自動化を指す用語
k u b e r n e t e s と は

10. 具体的には
● コンテナの自動復旧
● ノード間のネットワークをつなぐ とか…
k u b e r n e t e s と は

11. B e f o r e ： シ ス テ ム 毎 に イ ン フ ラ 構 築

12. A f t e r ： シ ス テ ム 毎 に コ ン テ ナ 構 築

13. コ ー ド 化 に よ る メ リ ッ ト

14. 今 後 の イ ン フ ラ
インフラとアプリの境界が変わり
システム毎にコンテナを作るようになる
コード化によるメリットが生まれる

15. k 8 s 、 d o c k e r へ の 不 安

16. 漠 然 と し た 不 安
コンテナって
きちんと動くの？

17. 実 績 あ り ま す
実績
IIJ様、メルカリ様、Yahoo様、Mirantis様… など
製品
Openstack(Kolla)
CIツールのDrone とか…

18. 使 っ て み た 時 の 不 安 （ な ん か 動 い て る ぽ い け ど ）
①ログってどうなる？ ②今までのアプリどう移植する？
• １コンテナ、1プロセス？
• syslogあげれない？
• どうやってログ送る？
• 全部、書き換えないとダメ？
• 何を変えればいいの？

19. 調 べ て 対 応

20. 壁を突破するのも
僕たちの仕事です！

21. ① ロ グ っ て ど う な る ？ （ 検 討 ）
• ノードとコンテナのログ まとめて取りたい
• flunetd公式にあるdaemonsetサンプルを使ってElasticsearchに食わせればい
いんでしょ？

22. ① ロ グ っ て ど う な る ？ （ 検 証 ）
敗因：AtomicHostはログが全部Journaldに吐かれていた
生ログは吐かれておらず収集不可

23. ① ロ グ っ て ど う な る ？ （ 調 査 ）
• マニュアルと格闘
⇒k8sはjournaldがある場合、journaldに統合している
• Dockerは？
⇒設定みたら、デフォルトでjournaldに吐いてた
最初は生ログを吐かそうと思ったが、もうjournaldから収集した方がよさそう

24. ① ロ グ っ て ど う な る ？ （ 再 挑 戦 ）
• fluent-plugin-systemdを追加
• 合わせてfluentdのコンフィグを書き換え

25. ① ロ グ っ て ど う な る ？ （ 結 果 ）
1. なんかログは取れる kibanaがカッコいい
2. k8s特有の情報もフィールドとして判断できた

26. ログ収集は調べながら
なんだかんだで出来た
アプリケーション側は…？

27. ② 今 ま で の ア プ リ ど う 移 植 す る ？
（ 経 緯 ）
引き継いだアプリはVMで動いていた
※補足：システム要件でRedmineをデータ格納先として利用しています

28. ② 今 ま で の ア プ リ ど う 移 植 す る ？
（ と り あ え ず や っ て み る ）
仮想マシンからファイルを取り出してコンテナ化

29. ② 今 ま で の ア プ リ ど う 移 植 す る ？
（ 結 果 ）
IP自動割り当てに対応しておらず動かなかった
（設定にIPベタ書き。当然と言えば、当然・・・）
Appコンテナ Redmineコンテナ
Apache
コンテナ
IPアド レス
自動割り当て
接続先わからず 接続先わからず

30. ② 今 ま で の ア プ リ ど う 移 植 す る ？
（ ア プ リ の 修 正 ： 方 針 ）
では、どうしたか？
K8sは環境変数に他コンテナの情報を持たせてくれる
設定を環境変数から取得に変更

31. ② 今 ま で の ア プ リ ど う 移 植 す る ？
（ ア プ リ の 修 正 ： 修 正 内 容 ）
#!/usr/bin/env python
import os
REDMINE_IP = os.environ.get(‘REDMINE_SERVICE_HOST’,’’)
こんな感じで、言語の標準モジュールを使い
簡単に環境変数の値がとれる
アプリのコンフィグ修正版

32. ② 今 ま で の ア プ リ ど う 移 植 す る ？
（ ア プ リ の 修 正 ： 結 果 ）
こんな感じでIPを取得しながら動かすことが出来た

33. ② 今 ま で の ア プ リ ど う 移 植 す る ？
（ A p a c h e の 設 定 ： 検 討 ）
一方、環境変数に対応してないソフトウェアがあると思います
これ、どうするんだ？とか思いました
公式のコンテナイメージ等を参照していると
コンテナ起動時、設定を書き換えるスクリプトが流れていた。

34. ② 今 ま で の ア プ リ ど う 移 植 す る ？
（ A p a c h e の 設 定 ： 修 正 内 容 ）
#!/bin/bash
# 変数定義
CONFIGFILE=/usr/local/apache2/conf/httpd.conf
# 環境変数を使って、コンフィグファイルを置換
sed -i s/’{{HOGE_SERVER}}'/${APP_SERVICE_HOST}/g $CONFIGFILE
# HTTPD実行
httpd-foreground
コンフィグにはあらかじめ、
置換用文字投入済み。
---抜粋--
ProxyPass /hoge-api http://{{HOGE_SERVER}}/hoge-api
ProxyPassReverse /hoge-api http://{{HOGE_SERVER}}/hoge-api
------

35. ② 今 ま で の ア プ リ ど う 移 植 す る ？
（ A p a c h e の 修 正 ： 結 果 ）
意図した通り環境変数が効いた設定がApacheで起動

36. アプリケーションの対応も
環境変数から値を取る
くらいで出来た

37. 対 応 ま と め
• IP動的割り当てに対応
⇒標準モジュールつかって環境変数から値をとるようにしただけ
• ログ収集
⇒各公式ドキュメントを読んでログ収集コンテナを作っただけ
最初は学ぶオーバーヘッドもあったが… つかえる 実は簡単？

38. ま と め

39. 再 掲 P a a S に よ る 効 率 化

40. 再 掲 コ ー ド 化 に よ る 管 理 性 の 向 上

41. コンテナはよいもの
インフラとアプリの境界が変わる
効率化された世界が待っている

42. 再 掲 意 外 と や れ ば で き る
• IP動的割り当てに対応
⇒標準モジュールつかって環境変数から値をとるようにしただけ
• ログ収集
⇒各公式ドキュメントを読んでログ収集コンテナを作っただけ
最初は学ぶオーバーヘッドもあったが… つかえる 実は簡単？

43. 全然使える
壁があっても乗り越えられる

44. ま と め
私なりに今後のインフラについて語ってみましたが、いかがでしたでしょうか？
今までの仮想化とは、また違った世界をお伝えできたのではないかと思います。
本日の発表を通じ、コンテナやオーケストレーションについて
少しでも身近に感じてもらえればと思っております。
ご清聴、ありがとうございました。