9. 紹介されていた関連研究
The role of auditory cues in modulating the perceived
crispness and staleness of potato chips
オックスフォード大学のチャールズ教授らの研究.被験者にポテトチッ
プスを食べさせ,その際の咀嚼音を加工して被験者に呈示し,その際
高周波成分を強調してあげることで,ポテトチップスをクリスピーと感じ
させることができることが示されている.本研究は2008年にイグノーベ
ル賞(栄養学賞)を受賞.
論文中の関連研究で述べられて
いるものの中で特に関連の深そう
なものについてさらっと紹介する.
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MetaCookie
MetaCookieは東京大学の鳴海先生たちの研究.クッキーに対し,視
覚情報と嗅覚情報を重畳することで,クッキーの「風味」を変化させ,
食べる人が受け取る味の認識を変化させるシステム.この研究は,拡
張現実感とクロスモーダル効果という近年のトレンドを上手に取り込ん
で,独創的な研究を食の分野で行ったもの.