一昨年の関西 Debian 勉強会で組込み Debian について話した時のスライドです。

1. Emdebian について
−関西 Debian 勉強会参加者中間報告−
たなかとしひさ
2010-8-22

2. はじめに
質問、議論はいつでもどうぞ。
間違いがあればその場で突っ込んでください。
「単に聴く」だけでなく、「自分はこう思うのだ
が？」と議論を持ちかけるのもＯＫです。
一方通行ではなく、双方向で勉強できればと思いま
す。
組み込みならではの用語が出るかもしれません
が、不明な用語も気にせず気軽に質問してくだ
さい。
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3. わたしは。。。
本職が組込み機器のソフト屋です。
仕事で Debian を使っています。
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4. Emdebian って？
Emdebian (Embedded Debian)は、Debian GNU/Linuxを元に、組込
み機器用途に最適化していくプロジェクト
Debian は、それ自身がマルチアーキテクチャ（勉強会課
題１）に対応している。
これはスゴい事ですよ！
Debianは、Debian社会契約、利用できる膨大なソフト量が
ある。
これらのメリットを活かしつつ、組込み機器向けにDebian
を軽量化していくのがEmdebianの狙い。
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5. 勉強会課題１/2：
Debian が動作する CPU、ターゲット機器
http://www.jp.debian.org/ports/から、Debian の移植版に関する情報が得られます。
Intel x86 / IA-32 (i386) － １番身近で使われていますね。
(Motorola 68k (m68k)) － Etch 以降のリリースには含まれていません。
Sun SPARC (sparc)
Alpha (alpha)
Motorola/IBM PowerPC (powerpc)
ARM (arm および armel) － 今回取り上げる CPU です。
MIPS CPUs (mipsとmipsel)
HP PA-RISC (hppa)
IA-64 (ia64)
S/390 (s390)
AMD64 (amd64)
皆さん、上記の内、使った事のあるアーキテクチャを教えてください。
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6. Emdebian は何を作っているか
(何を作ろうとしているか)。
Toolchains
gcc を初めとした、ビルド済みの開発環境です。
Smaller packages
Emdebian Grip - binary-compatible with Debian
Emdebian Crush - cross-built, customised Emdebian installations without perl
Cross building tools
その名の通り、クロス開発ツールです。
Root filesystem generation is based on multistrap package.
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7. 組込み機器にLinuxを使う理由
ソフトウェアの品質を確保しやすい。
「タダだから」は言うべきではない。
コストダウンでもない。
この考えは、最終的にはプログラマの首を絞める。
なぜ品質を確保しやすいのか。
PC上のLinuxで「作りこみ」が出来る。
これは大きい。
Linux,Debian,OSSが高品質と「過信」してはならない。
使う側がきちんとリスクを把握すること。
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8. Emdebian Grip を試してみる。
http://www.csun.co.jp/SHOP/200812021.html
からスペックを引用
ARM920Tコアを採用したサムソン(SAMSUNG)社のS3C2440A、周波数400MHz、最高周波数533MHz。
Linux 2.6.32.2を書き込み済み、WinCEも対応する
10/100Base-T Ethernet(DM9000)
64MB SDRAM, 256MB NAND Flash, 2MB NOR Flash
液晶(LCD)コントロール
CMOSカメラのI/F
オーディオの入出力I/F
USB1.1 ホスト
USB1.1 スレーブ
MMC・SDメモリカードのソケット
豊富なインターフェース：SCI 3ch, RTC, I2C, AD, PWM, GPIO, 拡張バス
使いやすい3.5インチのタッチパネル付けの液晶、解像度は240(W)*320(H)
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9. 質疑応答

10. ご清聴
ありがとうございました。