CDPを搭載し、最小RPOの複製まで進化したNetBackupのプライマリレプリケーション、その実力を見極めよう

ベリタステクノロジーズ合同会社
NetBackup A.I.R. じゃない！
CDPを搭載し、最小RPOの複製まで進化した
NetBackupのプライマリレプリケーション、その実力を見極めよう

本日の内容
1 NetBackup A.I.R. じゃない？
2 継続的なデータ保護へ～CDP～
3 レプリケーションの実力
4 まとめ
2 Copyright © 2020 Veritas Technologies LLC.

Copyright © 2020 Veritas Technologies LLC.
１．NetBackup A.I.R. じゃない？
3

ここでのテーマは…“最小RPO” と “レプリケーション”。
いわゆる ”災害対策” となり得る事業継続に関する機能です。
‒ RPO（Recovery Point Objective）
✓ どの地点にもどせるの？
✓ 最小っていつくらい？
‒ レプリケーション
✓ どうやって復元するの？
4
NetBackup A.I.R. じゃない？
テーマ

ユーザ向けにサービスを提供していたとして…
5
例えば…
各種サービス
配信サービス情報閲覧サービス
ユーザー
サービス利用
データベース
各種申請

通常はDC１の環境でサービスを提供
DC2
配信サービス閲覧サービス
6
例えば…
DC1
ユーザー
サービス利用中
稼働
待機
本番環境
災害対策環境

災害等でDC１が使えなくなってしまったら…
DC2
7
例えば…
DC1
ユーザー
障害
障害障害
サービス断
✓ 信頼度の低下
✓ 反感を買う
✓ ユーザの損失
サービス
利用不可
サービス存続のため
早期復旧が必要です！
停止
待機
点火
稼働

DC２に切り替えてサービスを復旧
DC2
8
例えば…
DC1
ユーザー
障害
障害障害
サービスが再開できただけで解決？
どれだけ利用者に被害（損失）あるのか？
停止
稼働
サービス復旧！
✓ 信頼度の維持・回復？
✓ 反感を抑制？
✓ ユーザを維持？
本番環境
（休止中）
災害対策環境
（稼働中）

被害を最小限にするために…
早期復旧へ向けた対策。
DC2
9
例えば…
DC1
ユーザー
障害
障害障害
データの同期が重要
✓ データロストは
極力少なく
✓ ダウンタイムは
最小限
停止
稼働
レプリケーション
機能で対応！

DC1
10
NetBackupのレプリケーション技術といえば…
A.I.R.（Auto Image Replication）
サイト毎にNetBackupを配置し、取得したバックアップイメージを
自動的に転送する技術です。
NetBackupのレプリケーション＝ A.I.R.
DC2
レプリケーション（AIR）
バックアップ
バックアップデータ
から復元
（リストア）

11
この機能で復旧できる場所（RPO）は、”バックアップ取得” の時点。
1日1回バックアップを取得している環境であればこんな感じ
バックアップの間隔が日単位の場合では、、
前日のデータだと多くのデータがロストしている恐れがあります。
バックアップによる復旧
現在
（11/26）
2世代前
（11/25）
4世代前
（11/23）
3世代前
（11/24）
直前
（11/26）
02:00 02:00 02:00 02:00 12:00
復旧
ポイント
復旧
ポイント
復旧
ポイント
復旧
ポイント

この機能で復旧できる場所（RPO）は、”バックアップ取得” の時点。
1日1回バックアップを取得している環境であればこんな感じ
障害発生、やばい! もどさなきゃ！！
12
バックアップによる復旧
現在
（11/26）
2世代前
（11/25）
4世代前
（11/23）
3世代前
（11/24）
直前
（11/26）
02:00 02:00
障害
復旧
ポイント
復旧
ポイント
復旧
ポイント
復旧
ポイント
10時間
ロスト
02:00
02:00 34時間
ロスト
12:00
ここでは、直前でも10時間前の状態に遡ることになります。
データのやりとりが頻繁に行われる環境では、これだと厳しい。。

NetBackup A.I.R. ではない、新しい方式…
CDP（Continuous Data Protection）機能を活用すると…！？
やりきれなかった
この間隔を格段に短くすることができます！
13
新たな方式
現在
（11/27）
2世代前
（11/27）
4世代前
（11/27）
3世代前
（11/27）
直前
（11/27）
11:48 11:51 12:03
復旧
ポイント
復旧
ポイント
復旧
ポイント
復旧
ポイント障害
復旧
ポイント
11:48
2分間
ロスト
5分間
ロスト
11:51 11:53

２．継続的なデータ保護へ～ CDP ～
14

15
この機能、実はVRP（Veritas Resiliency Platform）のものです。
継続的なデータ保護へ～ CDP ～
実は…
事前定義を基に、簡単操作でサイト切替を行うツールです。
災害対策 / 移行
クラウド
オンプレミス
オンプレミス
＊上記以外にも対応している環境があります。
オンプレミス
vmware
Hyper-V
vmware
Hyper-V
vmware
Hyper-V
AWS
Azure

16
この機能、実はVRP（Veritas Resiliency Platform）のものです。
実は…
CDPは、vmware ～ vmwareの構成に特化した機能です。
災害対策 / 移行
オンプレミスオンプレミス
クラウド
オンプレミス
vmware
Hyper-V
vmware
Hyper-V
vmware
Hyper-V
AWS
Azure

17
各サイトに配置したData Mover同士でペアを作り、
仮想マシンのデータをレプリケーションして切り替えに備えます。
VRPの構成と動作
同期
Resiliency
Manager
Infrastructure
Management Server
Data Mover
（Replication Gateway）
配信サービス閲覧サービス配信サービス閲覧サービス
Resiliency
Manager
Infrastructure
Management Server
Data Mover
（Replication Gateway）データの大半が転送済みの為
早期復旧が可能です！
障害障害
障害

18
CDP専用のディスクにレプリケーションデータを蓄積し、
その時点で復元できるように管理しています。
VRPの構成と動作
同期
Resiliency
Manager
Infrastructure
Management Server
配信サービス閲覧サービス配信サービス閲覧サービス
Resiliency
Manager
Infrastructure
Management Server
CDPディスク
CDPディスク
Data Mover
Data Mover

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CDPを使用するには、以下の工程で有効にします。
[事前準備]
1. Data Moverに空のディスクを作成
2. CDPストレージを構成
[有効化]
1. Regiliency Groupの構成
（構成済みの場合は “編集” ）
CDP機能を利用する流れ

20
Data Moverに空のディスクを作成
CDP機能のための事前準備
VM（Data Mover）は起動中のままで大丈夫です。
[ディスクの割り当て容量]
仮想マシンの台数やデータの保持期間を
考慮する必要があります。
• システムストレージ
仮想マシンの台数 × 4GB
• CDPストレージ
仮想マシンのディスク容量に対する割合
（例）200GBの仮想マシン用に10％の割合でCDPストレージを構成。
→ 24GB

21
CDPストレージの構成
CDP機能のための事前準備
[構成方法]
Data Moverのコマンドラインで構成を
行います。
> manage
manage > cdp-storage create-cdp-storage
使用可能なディスクがリスト表示されます。
番号を指定し、CDPストレージを構成します。

22
CDP機能の有効化
[機能の有効化]
管理対象の構成時に、設定を行います。
• 継続的なデータ保護を有効にする
チェックで機能が有効になります。
• CDPストレージ (%)
グループ全体の容量に対する、
ディスクの割合を設定します。
• ソースCDPストレージ
（ターゲットCDPストレージ）
使用するCDPストレージを指定します。
CDP機能の有効化

23
NetBackupのWebUIで、VRPの情報が確認できます。
NetBackupとの連携
管理対象（Regiliency Group）
の情報が確認できます。
VRPは、NetBackupのキャパシティライセンスで利用できます！
＊NetBackup Platform Base Complete Edition with Flexible Licensingに限ります。
VRPで管理下のVM VRPで管理している
グループの情報 VRPのリンク

24
NetBackupとの連携およびCDPの機能に関して、
デモンストレーションを行います。
シナリオ１．NetBackupとの連携
NetBackupのWebUIからVRPの管理情報を確認し、
VRPの管理画面へ推移する様子をご覧いただきます。
シナリオ２．CDPを使った仮想マシンの復元
CDP機能を使用し、対向となるサイトで数分前の状態を復元する様子を
ご覧いただきます。
デモンストレーション

25
NetBackup WebUIへ接続し、サインインします。
デモンストレーション（シナリオ１．NetBackupとの連携）
アカウント情報を入力し
サインインを選択

26
“耐性” のメニューを選択します。
このメニューで
VRPとの連携機能
を使用します

27
VRPで管理している情報を表示し、グループ名を選択します。
自動化済み：移行の構成済み（管理対象）
未自動化：非管理対象
VRP上のグループ
（Resiliency Group）

28
“Resiliency Platformを移動” を選択し、VRPの画面に移ります。
VRPのコンソールを開く
グループに所属する
仮想マシンの一覧

29
シングルサインオンでResiliency Groupの詳細画面に移ります。

30
Resiliency Groupの情報（画面の上部）を確認します。
デモンストレーション（シナリオ２． CDPを使った仮想マシンの復元）
“継続的なデータ保護”でCDP機能
が有効になっていることを確認

31
Resiliency Groupの情報（画面の下部）を確認します。
“CDPリカバリウィンドウ”で
最長でどの時点に戻せるのか確認します

32
“テイクオーバー” を選択します。
“テイクオーバー”
を選択

33
確認項目にチェックを入れ、“送信” を選択します。
必須項目
任意項目
仮想マシンの停止に失敗すると移行を中止します。
クリック

34
リカバリポイントを指定し、“送信” を選択します。
リカバリポイント
を指定
クリック

35
警告画面で “続行” を選択し、テイクオーバーの処理を開始します。
クリック
クリック

36
CDP機能による環境の復元は、リハーサルでも利用できます。
リハーサル機能での利用
リカバリポイントの指定方法は、
テイクオーバと同様です。
[特徴]
リハーサルでは既存の環境に
影響を及ぼすことなく、
新しい環境として復元します。
[用途]
パッチ適用や設定変更の試験
障害発生時の調査環境 ... etc

３．レプリケーションの実力
37

38
レプリケーションの実力
Q1. CDPのリカバリポイントはいつできる？
初期同期が完了したタイミングが起点となります。
レプリケーションのタイミングがリカバリポイントとなり、
その間隔に沿って仮想マシンの状態が保管されます。
＊レプリケーションの間隔が300秒の場合の例です。
数秒のずれはありますが、概ね300秒（5分）間隔で保管されています。
約5分
データ保管のはじまりと残り方

39
Q1. CDPのリカバリポイントはいつできる？
但し、初期同期から1時間以上たつとクリーンアップの処理も動きます。
起点をベースにして約30分毎にリカバリポイントが残り、狭間のものは削除。
直近1時間程度のデータが、レプリケーション間隔で保管されます。
＊タイミングによっては、、
30分～60分前のリカバリポイントが削除されてしまう可能性があります。
約30分
約5分
データ保管のはじまりと残り方

40
Q2. RPO（復旧ポイント）は最小でどのくらい？
復旧ポイント ≒ レプリケーション間隔のため、最小は約60秒です。
[レプリケーション間隔の設定]
[復旧ポイント]
約61秒
約65秒
約63秒
最小RPO

Q3. どの程度前まで復元できる？
CDPリカバリウィンドウで確認できたのは、4日と6時間。
＊合計200GB（仮想マシン2台）の環境で、CDPストレージの割合を15％（38GB）で計測。
環境により、最大保持期間に差が見られます。
41
最大保持期間
システム領域を含む
（仮想マシン数×4GB）

Q3. どの程度前まで復元できる？
因みに、、10%の場合だと、2日と18時間。
＊合計200GB（仮想マシン2台）の環境で、CDPストレージの割合を10％（28GB）で計測。
CDPストレージの割合で、保持期間の変動が見られました。
ディスクを拡張すると、より長い期間保持することができます。
42
最大保持期間
システム領域を含む
（仮想マシン数×4GB）

４．まとめ
43

44
まとめ
CDP機能を使用した ”継続的なデータ保護” 。
復旧ポイント ≒ レプリケーション間隔。
レプリケーション間隔はデフォルトで2分（最小60秒、最長300秒）。
更新量が多いと、レプリケーション間隔に関係なく同期が始まります。
現在
3つ目
起点(1つ目) 2つ目 4つ目
2:30
復旧
ポイント
復旧
ポイント
復旧
ポイント
復旧
ポイント
3:00
5つ目
復旧
ポイント
3:10
6つ目
復旧
ポイント
3:15
30分～1時間以内のものは
レプリケーション間隔と同じ
4:00
古いデータは30分毎
（狭間に存在していたデータは削除）
2:00 3:05
...
その１. 復旧ポイントの間隔

45
まとめ
NetBackup + Veritas Resiliency Platform（VRP）
バックアップに加え、CDP機能で継続的なデータ保護を実現。
広い間隔で長期的に保持する復旧ポイント：バックアップ（NetBackup）
短い間隔で一時的に保持する復旧ポイント： CDP（VRP）
NetBackupとVRPの組み合わせで、多彩な復旧ポイントを確保できます。
現在
（11/26）
（11/25）
（11/23）（11/24）（11/26）
02:00 02:00 02:00 02:00 12:00
NBU復旧
ポイント
NBU復旧
ポイント
NBU復旧
ポイント
NBU復旧
ポイント
VRP復旧ポイント
VRP復旧ポイント
その２. バックアップとの違い

46
VRPはNetBackupのキャパシティライセンスに包含されています。
わずか数分前の状態を復元できる機能、魅力的ではないでしょうか？
まとめ
簡単操作
早急に安心
✓ 手動操作不要
✓ 複数台の制御が可能
✓ 複数台を一気に復旧
✓ クラウド移行にも活用
✓ 戻せる安心
✓ リハーサル
VRPで広がる新たな可能性に、、ご期待ください。
その３. さらなるデータ保護

ありがとうございました!
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