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高度情報化と社会生活 教養科目 水曜日 第3限目 講師 藤野幸嗣 講師のメールアドレス      yuki@fujino.com 講義資料のウェブのアドレス    http://www.fujino.com 講義連絡用ツイッターアカウント   @fujinocom  2010/6/30 高度情報化と社会生活 1
2010/6/30 高度情報化と社会生活 2 本日の講義 today lecture 第11回  2010年6月30日 今週のネット社会 ソーシャルメディアの背景と実践  ※今日は第一回のソーシャルメディアの日らしい。  beer4bookイベントの世界的開催。
マスメディアとプロスポーツ 20世紀はスポーツの大衆化の世紀 新聞がニュース記事の穴を埋めるためにスポーツ大会を主催した。 ※春の甲子園->毎日新聞 夏の甲子園->朝日新聞 テレビ時代にはスポーツ中継が人気 プロスポーツを支えているのはテレビの莫大な放映権料。 MLB、NBA、サッカーやオリンピックもそれで成り立っている。 FIFAワールドカップ2010の放映権料は2000億円以上。 ドイツ大会では放映権料獲得した代理店がつぶれてしまった。 しかし、21世紀に入ってプロスポーツは自前のチャンネルを持ちはじめた。   2010/6/30 高度情報化と社会生活 3
MLB.TV(有料ネットチャンネル) 2010/6/30 高度情報化と社会生活 4
前回の講義の訂正 Google.de デンマークといってしまいました。  間違いです。国別ドメイン名。  de->ドイツ  dk->デンマーク です。 ごめんなさい、勘違いでした。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 5
トップレベルドメインの開放 2011年よりトップレベルドメインが大幅に増える予定です。  Top Lebel Domain 一番右の文字列 今までの、トップレベルドメイン  1.国別 .jp .kr .it など。  2.誰でも使える .com .net .org  3.USAの組織のみ .gov  .mil .edu 2010/6/30 高度情報化と社会生活 6
来年からTLDの自由化が お金を払えば誰でもトップレベルドメインを運営できるようになります。  .日本 とか .東京 .ibm .dell  などが使えるかもしれません。 アダルト専用の.xxxも開始を予定。 ただし、登録に約1800万円。維持費が年約250万円程度かかります。 .oita欲しい人が1万人いたら、初期費2000円+維持費年300円で利用ができるか? 2010/6/30 高度情報化と社会生活 7
受講生の傾向 YouTubeアカウントを登録 25% YouTubeアカウントを登録していない 64% わからない 6% YouTubeを使っていない 6% mixiで実名を登録している。20% 愛称のみ登録している。36% mixiは使っているが登録名はわからない。2% mixiは使っていない。42% 2010/6/23 高度情報化と社会生活 8
企業の期待しているスキル 情報収集ができる。  ×GoogleやYahoo!で検索をする。  ->知っている人に尋ねる能力がある。 パソコンが使える。  ×WordやExcelが使える。  ->トラブル対処して、仕事が続けられる能力。 ネットが使える。  ×YouTubeやmixiが使える  ->ネットを使ってマーケティングができる。 2010/6/23 高度情報化と社会生活 9
ソーシャルメディアとビジネス なぜソーシャルメディアが注目されているか?顧客情報を企業が持てなくなった。 個人情報をコントロールしたい。 どうやって自社のブランドや商品に注目をして貰えるか?ビジネスチャンスがある。 顧客のいないところで宣伝をしても駄目。 注目されているのは、まず基本のブログ、あとTwitterとFacebookです。 2010/6/23 高度情報化と社会生活 10
ネットの匿名性について 「登録をしない匿名」(匿名掲示板)  「登録をする匿名」(コテハン・ペンネーム) ネットサービスは登録制が次第に多数に。  ->ソーシャルメディアの台頭  ->セキュリティやネットトラブルの回避  ->登録をおこなって利便性を高める方向。   ex.YouTubeのマイチャンネルなど。   2010/6/30 高度情報化と社会生活 11
ソーシャルメディアと顕名 積極的に個人情報を出していく戦略 ソーシャルメディアの活用 求職活動、ビジネス、地域活動など。 勝手に顧客データベースを作られるくらいなら、自分で自分の情報をコントロールする。 ->新しい消費者の誕生。 ->ソーシャルメディア時代の到来。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 12
ソーシャル・メディアの可能性 ライフログ  ->個人の生活記録をデジタルで。  日記、行動記録、散歩記録、健康記録。  効率的に記録を取ることによって能動的に  生活に活用をする態度。 企業がマーケティングに活用していく可能性がある。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 13
分裂した自我の対応は? 現状、匿名のコテハン(固定ハンドル)を複数もっていて、交遊グループ毎に変えている。 それぞれのコテハンはリンクを絶対にしない。 交遊グループも混じらないように気をつけている。  mixiでの複数アカウントの保持などが例。 ソーシャルメディアではこうしたニーズに対応ができないかもしれない。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 14
消費文化論からみるソーシャルメディアへの小史 2010/6/30 高度情報化と社会生活 15
20世紀型から21世紀へ 20世紀型消費 大量生産、規格品、匿名の購買  ->マス・マーケティングの時代 21世紀型=プロシューマ  多品種、規格品+アルファ+声を出す消費  ->ネット・マーケティングの時代  ->ソーシャル消費の時代 2010/6/30 高度情報化と社会生活 16
ネットで実名をさらす行為 ブログや掲示板で実名をさらす行為は  「危険」だという考え方はどこからきたのか? 市民はネットを匿名でつかうべきなのか? 「匿名の市民」という考え方は20世紀特有のもので、実は普遍的な概念ではない。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 17
19世紀前半パリのパサージュ  産業革命によって豊富な繊維商品がパリの街に溢れる状況になった。  鉄とガラスで囲われたパサージュに新しい形態の商店が出現する。  Passage  Vivienne 2010/6/30 高度情報化と社会生活 18 Uploaded FlicklonAugust 5, 2007by ktylerconklr
パリ万国博1855 産業宮 2010/6/30 高度情報化と社会生活 19
産業革命と大衆消費社会 1851年 ロンドン万国博覧会 2010/6/30 高度情報化と社会生活 20 Source: http://intranet.arc.miami.edu/rjohn/ARC%20268%20-%202003/Iron_and_Glass.htm. I assume that this image was created at the time so I assume it is in the public domain.
ボンマルシェ 1877 2010/6/30 高度情報化と社会生活 21
消費社会とアーキテクチャ 19世紀パリの「マガザン・ド・ヌヴォテ」    直訳すると「流行品店」 都市型・匿名消費の始まり。  ->大量生産の萌芽 それまでの商店は客が名乗って入店していた。 値段も客の顔を見てつけられていた。 正札制度、匿名のお客という「新機軸」 「グラン・マガザン」->デパートへ発展 2010/6/30 高度情報化と社会生活 22
大衆消費社会の系譜 産業革命 大衆消費社会 対面販売から匿名販売へ 万国博覧会->百貨店の誕生  都市型消費時代の到来 USAでは通信販売->シアーズカタログ  「大衆消費社会を家庭へ運ぶ」  聖書に次いで二番目に売れた書籍  ->通信販売 ~実名で、大衆を顧客化 2010/6/30 高度情報化と社会生活 23
2010/6/30 高度情報化と社会生活 24 タイタニックのSOSをうける若き日のデビッド・サーノフ A young David Sarnoff ( 1891 - 1971 ), reinacting his monitoring of the Titanic disaster of 1912
2010/6/30 高度情報化と社会生活 25 最初の放送はラジオのおまけ? RCA(世界初の商業ラジオ放送局)  1918年~   最初はラジオを買えば放送がついてきた、   コンサートの中継などをメーカーがやってた。 1922年RCAのデビッド・サーノフが「広告付番組」のモデルを思いついた、コマーシャルの元祖。  ->工場で大量生産された消費財(石鹸)    ソープドラマ(昼メロ)    スポーツ中継もマスメディアの目玉のひとつ
2010/6/30 高度情報化と社会生活 26 メディアザウルスの系譜 20世紀は電話の世紀、        マスメディアの世紀・・・ 電話の発明 1876年  無線通信   1895年     タイタニック遭難   1912年 ラジオ商業放送の開始  1922年 テレビ商業放送の開始  1939年 メディアザウルス      1993年  
2010/6/30 高度情報化と社会生活 27 順調に発展するマスメディア 商業ラジオ放送  ->商業テレビ放送  ->カラーテレビ放送 宇宙探検、戦争、オリンピック、サッカー試合など、プロスポーツとマスメディアは両輪 受動的メディアとエンタティンメント化   「頭をからっぽにして楽しむマスメディア」 20世紀の「大量生産」と「大衆化」をマスメディアは具現していた。
2010/6/30 高度情報化と社会生活 28 マスメディアの役割 大衆にとって重大な事実の報道 事実の解説と評価づけを行う 文化の世代間伝達  ->しかし硬直化する危惧  ->番組毎に切り替えられる思考  ->テレビは2メートル離れて見る。
20世紀は匿名消費社会だ 都市型消費のライフスタイル 大衆消費社会  「皆が同じ製品を購入する」->大量生産。  つまり「無名の消費者」で十分。   必要なのはサイズだけ。S、M、Lとか。 大衆消費社会=特殊な時代 いまは、性別、年代など傾向分析->ワン・トウゥ・ワン・マーケティングへ 2010/6/30 高度情報化と社会生活 29
大衆匿名消費社会の系譜 産業革命 大衆消費社会 対面販売から匿名販売へ 万国博覧会->百貨店の誕生  水晶宮->近代建築 ファンデルローエ USAではシアーズカタログ 通信販売  大衆消費社会を家庭へ  聖書に次いで二番目に売れた書籍  ->通信販売 ~実名で、大衆を網羅化 2010/6/30 高度情報化と社会生活 30
1960年代 消費社会批判 1960年代 大衆消費社会への批判 ボードリヤール、ヒッピー文化 シアーズカタログへのアンチテーゼ -> Whole Earth Catalog 道具へのアクセス USA西海岸における消費と技術への独自アプローチ  ->パソコンの誕生へ   ->アップルII    ->WELL 2010/6/30 高度情報化と社会生活 31
2010/6/30 高度情報化と社会生活 32 マスメディアの変容と限界 独占でなければやっていけないビジネス   ->批判やライバルを許さない利権商売 まともなジャーナリストの不在,偏った情報だけを受けとる怖さ、大衆に迎合したレベルの低さ 世界的なメディアの寡占化と硬直化 権力との融合による堕落 記者クラブ制度 政治や自治体などからの広告収入にも依存する。  もちろん産業界からの広告が主な収益元 地域メディアも寡占へ
2010/6/30 高度情報化と社会生活 33 メディアザウルスの滅亡 1993年作家マイクル・クライトンのプレスクラブでの講演録 Mediasaurus 「インターネットの台頭によってマスメディアは10年で絶滅する。」
2010/6/30 高度情報化と社会生活 34 世界のメディア複合体 The Big 10
2010/6/30 高度情報化と社会生活 35 日本は中央のメディアの系列 全国紙と関東キー局5グループによるマスメディアの寡占状況。  ->テレビは東京の話題しか放送しない。  ->「台風も北海道へ去り」という発言NHK 地方新聞社も大半が一紙独占で、特定会社に関わりのない内容は報道されない。 ->しかしメディアに載らない社会活動が大半。 中小企業はどうやって自社の宣伝をする?
2010/6/30 高度情報化と社会生活 36 20世紀モデルから21世紀へ ケータイによるパーソナルコミュニケーション  ->友達、数名によるマイクロコミュニティは活発だが、社会的パワーになるのか不明。 マスメディアは寡占化により自己崩壊? ->21世紀はソーシャル・メディアの時代  特定中数のためのコミュニケーションツール
ソーシャルメディアの萌芽 ネットコミュニケーションの系譜 2010/6/23 高度情報化と社会生活 37
2010/6/23 高度情報化と社会生活 38 ネット上のコミュニティ パソコン通信の掲示板  ->フォーラムやSIG インターネットのニュースグループ メーリングリスト ウェブ掲示板 グループウェア ソーシャルネットワークサービス
2010/6/23 高度情報化と社会生活 39 個人サイトの変遷について 「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書」 ばるぼら著 翔泳社 2005年5月刊 2380円+税 個人からの情報発信という観点からみたわが国のインターネットの文化史、その前のパソコン通信史もあり。
メディアとしてのWeb 1.ホームページ   会社や組織の広報手段として不可欠   出版や広告の代替 2.Web(大規模)掲示板   匿名、コテハンなど   マスメディアのアンチテーゼとして。   「2ちゃんねる」という名称やテレビ中継板   2010/6/23 高度情報化と社会生活 40
メディアとしてのWeb 3.ブログ  パーソナル・メディアの延長として  自己紹介(プロフ)の発展系  Webとして発信偏重 4.SNS  ソーシャルメディアとしてのWebの可能性  これから発展する可能性が高い。 2010/6/23 高度情報化と社会生活 41
国内Web掲示板の系譜     1995年よりサーバーCGIを使った個人掲示板  1996年 MiniBBS配布開始   ->パソコン通信からWebへの移動  1998年 あめぞう掲示板(集合掲示板サイト)   フローティング型 旬なイシューが上位に  1999年 2ちゃんねる(巨大匿名掲示板始動) 2010/6/23 高度情報化と社会生活 42
2ちゃんねるの特長 時事ネタから生活ネタまで森羅万象 基本的な参加態度はスルー 発言のデフォルトは「名無しさん」 テーマ別の様々な「名無しさん」 ネットの無法地帯のある意味象徴でもある。 情報交換の場として有益という説もあるが。 2010/6/23 高度情報化と社会生活 43
2010/6/23 高度情報化と社会生活 44 参考図書 「暴走するインターネット」   鈴木謙介 (著)価格(税別): ¥1500 イーストプレス 2002年9月 ※参考図書は必読ではない、あくまで理解を深めるための参考資料として示す。
2010/6/23 高度情報化と社会生活 45 暴走するインターネットの章題 テロと「2ちゃんねる」と祭り 出会い系メディアはなぜ惹き付けるのか? オンラインショッピングは危険か? ネットの中で自分自身は守れるか? なぜネットコミュニティで「荒らし」は放置されるのか? インターネットは私達を幸せにするか?
2010/6/23 高度情報化と社会生活 46 全般的には実名社会だが 実名社会 匿名社会 企業利用 学校利用 地域利用 非合法 利用 個人利用 アノミーな道具 IPネットワーク
国内SNSの登場~mixi 2ちゃんねるへのアンチテーゼとしての	mixi 招待制のSNS クローズなネットワーク 検索不能による安心感  しかし巨大化により匿名ユーザーの拡大  携帯電話による認証強化策で対応 SNSの事実上の国内標準となる オープンソースによるmixiクローン OpenPNE 2010/6/23 高度情報化と社会生活 47
SNSとは? ソーシャル・ネットワーク・サービス 利用者同士の交流に重きを置いたWebサービス プロフィール、テーマ毎の掲示板、話題を盛り上げるためのコンテントの提供なども。 更新情報がわかる工夫をこらしている。 明確な定義は実はない。 2010/6/23 高度情報化と社会生活 48
2010/6/23 高度情報化と社会生活 49 SNSの構造 ホーム 更新の一覧、参加コミュニティの一覧、日記の一覧などができる。 コミュニティ テーマ別の掲示板、参加状況がわかる。 マイミク ->知り合いの一覧 日記 ->外部のブログを使うこともできる。 ->コミュニケーション支援の工夫がたくさん。
SNSの概要 2010/6/23 高度情報化と社会生活 50
2010/6/23 高度情報化と社会生活 51 SNSは個人ポータル SNSには情報共有を行うための様々な機能を実装している。 日記、コミュニティ、更新情報の管理、RSSリーダー、カレンダー、写真管理、地図管理など ウェブで個人の交遊情報を管理するための仕組がSNSだ。
SNSの面白いところ 「あしあと」機能  ->自分のページを誰がいつ見に来てくれたかわかる。 新しい友達をみつける。 友達(マイミク)や参加しているコミュ(掲示板)の更新状況がわかる。 新しいコミュを気軽に作成できる。 昔は招待制、今は自由登録になった。 2010/6/23 高度情報化と社会生活 52
SNSの実態 利用者の数が多いといっても、実際の個々の利用者の知り合いの数は多くない たくさんの少人数のコミュニティの集成 たまに、大きなコミュニティもある。  ->カリスマ・モデレーターや出版連動などで突出するコミュ。 最近は問題も多数。大量の匿名ユーザーの流入による「2ちゃんねる化」 2010/6/23 高度情報化と社会生活 53
なぜソーシャルなのか? イシューだけで情報交換できるという説  ->匿名論 暗黙知など発言の背景となる情報もわからないとコミュニケーションはできないという仮説 グループコミュニケーションにおいて  ->自己紹介は欠かせないか?本質か? 2010/6/23 高度情報化と社会生活 54
2010/6/30 高度情報化と社会生活 55 メディアの特性 電話 1対1  パーソナル=コミュニケーション・ コンピュータ 数人対数千人 ソーシャル=コミュニケーション  テレビ 1対10万  マス=コミュニケーション
ネット活用の可能性 マイクロ・コミュニティでなく  マスメディアでもない。 特定中数(グループや組織、そして新しい関係を持つための社交の仕組) とくに地域においてネット活用するための  うまく仕組がつくれないか?  ->日本のネットは残念な方向に行きつつある。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 56
ネット対マスメディアではない マスメディアの相対的価値の低下 パーソナルメディアでは足りない情報量 溢れかえる情報を選択するためのソーシャルメディアの必要性。 自己情報をコントロールできるメディアへの待望。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 57
企業が求める人材 20世紀型企業 ->指示に従う人 21世紀型企業 ->問題解決型  自発的、創発的、積極的 安定志向でもよいが、それだけでは企業は成り立たない。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 58
コミュニケーションの課題 ブログ炎上 2010/6/30 高度情報化と社会生活 59
ソーシャルメディアの課題 そもそも我が国でソーシャルメディアが受け入れられるのか? ソーシャルメディアがサービスとして認知されるための条件はなにか? 日本の地域の利用者からみるソーシャルメディア ビジネス(地域サービス)としてのソーシャルメディア 提供者、活用支援、立上げ支援 2010/6/30 高度情報化と社会生活 60
文字表現のコミュニケーション 実際に話す会話より文字だけの表現だとどうしても印象がきつくなります。 顔文字や絵文字を使って表現をやわらかくする。 ネットでは基本的に、相手を褒める  絶対に貶さない。 きついコメントは一晩寝て熟してから送る。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 61
2010/6/30 高度情報化と社会生活 62 ブログの炎上事例 神奈川県知事  ゲームの有害図書指定について書き込みが殺到。 経済産業省の担当部長の個人ブログが  PSEマークの件で閉鎖に追い込まれる。 Wikipedia->「炎上」の書き込みなど。 不用意な発言と突っ張りが炎上を招く。 基本的には匿名に隠れた卑怯さが多数だがそれなりの原因も存在する。
2010/6/30 高度情報化と社会生活 63                  参考図書 「ウェブ炎上~ネット群衆の暴走と可能性」  荻上チキ 35  筑摩新書 2007年10月   ※参考図書は必読ではない、あくまで理解を深めるための参考資料として示す。
ネットの政治的課題 群衆が集まると正しい方向に行くとは限らない。 祭り->発言の異様な盛り上がり ネットいじめ サイバーカスケード コメントスクラム ->自分自身で情報を評価する能力が問われている。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 64
韓国サイバー法 10万アカウント以上のサーバーへの登録には本人確認のためのIDカードの提示が必要。 韓国の大手ソーシャルサイトでは本人確認を義務づけた。 GoogleはYoutubeの韓国語版ではアップロード出来ないことがある旨をアナウンスしているが、実際は国の設定を変更することでアップロードできてしまう。 2010/6/30 高度情報化と社会生活 65
ネットのビジネス利用の課題 ネットを使って個人を表現する、 ネットを使って組織を売り込む、マーケティングをする訓練は皆無。 適切な場がない。 適切なツールもない。 ただ企業はテレビや新聞に変わる新しいツールの登場を期待している。 果たして使いこなせるのか? 2010/6/30 高度情報化と社会生活 66
2010/6/30 高度情報化と社会生活 67 次回の講義予定 7月7日 ネットとビジネスについて Facebookのガイダンス?(未定)

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