企業ネットワークの標的型攻撃とクラウド接続の課題に同時対応するソリューション
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2017年3月に開催されたSecurity Days Tokyo 2017 Springで行った講演の資料です。 標的型攻撃に対応し、ネットワーク全体のセキュリティ問題を解決するソリューションをご紹介します。また、アプリケーション単位のQoSやルーティング機能も備えたクラウド対応型のファイアウォール製品もご紹介しております。
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企業ネットワークの標的型攻撃とクラウド接続の課題に同時対応するソリューション
- 1. 企業ネットワークの標的型攻撃と クラウド接続の課題に同時に対応する ソリューション ジュニパーネットワークス株式会社 2017年3月8日、9日 Security Days Tokyo 2017 Spring
- 2. ジュニパーネットワークスの概要 設立 1996年2月 本社所在地 アメリカ合衆国カリフォルニア州サニーベール市 CEO ラミ・ラヒム 事業概要 ネットワーク機器（ルータ、スイッチ、ファイアウォール等）の製造・販売 従業員数 約9,800名(2017年1月時点) 売上高 約49.9億米ドル (2016年実績) ジュニパーネットワークス株式会社 • 設立 1999年3月 • 所在地 東京都新宿区西新宿3-20-2 オペラシティタワー45F • 代表取締役社長 古屋知弘（ふるや ともひろ） • 従業員数 約150名（2016年1月時点）
- 3. ジュニパー製品の最大の特長 ~全ての機器を1つのOSで MXシリーズ イーサネットルーター SRXシリーズ サービスゲートウェイ QFXシリーズ データセンター ファブリックスイッチ EXシリーズ イーサネットスイッチ One OS 1Q12 12.1 4Q11 11.4 3Q11 11.3 One Release Module X API One Architecture 多機能と安定性の実現 高い可用性 アップグレード工数削減 モジュラー型OS 容易な導入時検証 運用管理の容易さ キャリアネットワークでの豊富な実績と高い信頼性
- 4. 国内の主な導入実績 コンテンツプロバイダー / クラウドプロバイダー エンタープライズ 学術 / 公共 IDCフロンティア インターネットイニシアティブ 大塚商会 サイバーエージェント さくらインターネット GMOクリック証券 DMM.comラボ ドワンゴ ビットアイル ミクシィ ヤフー エイチ・アイ・エス エクシング 愛媛CATV 東京証券取引所 日本電気 フィンズ 横須賀共済病院 リクルートテクノロジーズ リコー 九州工業大学 京都府立医科大学 国立情報学研究所 筑波大学 東京工業大学 奈良先端科学技術大学院大学 北陸StarBED技術センター 三重県教育委員会 室蘭市 大手サービスプロバイダー各社においても、大型プロジェクトにて採用 50音昇順、敬称略
- 6. 市場を取り巻く環境について クラッカーは、いつ何時でもどこかに 潜んで機会を伺っている 7分毎にセキュリティインシデント発 生 セキュリティインシデントの度に、 コストは増大する データ搾取・強奪 – 毎日6件発生 Source: Verizon 2015 Data Breach Investigation Report. $ サイバー犯罪は2019年までに2.1兆米ドルの問題になる
- 8. 標的型攻撃の手法 • さまざまな攻撃手法を用いて対象を攻撃し、情報を強奪する 社内 ネットワーク C&Cサーバ 指令サーバ 感染した システム Off Network Walk-in Threats フィッシング攻撃 ウィルス攻撃 エクスポロイト (ハッキング) 攻撃 文書埋め込み型 エクスポロイ攻撃
- 9. 標的型攻撃の一般的な防御手法 • 標的型攻撃を防御するには、さまざまな防御手法を用いる必要がある 社内 ネットワーク C&Cサーバ 指令サーバ 感染した システム Off Network Walk-in Threats フィッシング攻撃 ウィルス攻撃 エクスポロイト (ハッキング) 攻撃 文書埋め込み型 エクスポロイ攻撃 アンチウィルス IPSIDS IPSIDS ブラックリスト アンチウィルス サンドボックス IPSIDS サンドボックス
- 11. Juniper Security 広範囲なセキュリティサービスをご提供 SRX 基本サービス 次世代 ファイアウォールサービス ファイアウォール アドレス変換（NAT） VPN ルーティング アプリケーションの 可視化と制御 ユーザベース ファイアウォール Unified Threat Management (既知の脅威に対する対策) アンチウィルス 不正侵入防御（IPS) ウェブ/コンテンツ フィルタリング アンチスパム 脅威インテリジェンス プラットフォーム ボットネット/C&C GEO-IP 独自のリスト, APT マネージメント レポーティング 分析 自動化（オートメーション） 高度な脅威防御 (ゼロデイ) サンドボックス Evasive Malware 豊富なレポーティングと 分析機能
- 12. 標的型攻撃・情報漏えい対策（1） Sky Advanced Threat Prevention 1. SRXが悪意の可能性がある オブジェクトとファイルを抽出 2. SRXは、抽出したコンテンツを クラウド上のATPに転送 3. クラウド上のATPで、static及び dynamicな分析を実施 4. マルウェア検査の結果とC&C サーバのデータをSRXに配信 5. 既知となった悪意のあるファイルの ダウンロードと外向けのC&C サーバへの通信をSRXがブロック 01101010 01110101 01101110 01101001 01110000 SRX Internet キャッシュ Inline Blocking 複数のアン チウイルス エンジンに よるチェック サンドボックス Static Analysis （ファイル構 造等） 振舞い分析 偽応答に よる表面化 機械学習 クラウド（AWS/ジュニパー） 検査対象 ファイル フリー版 プレミアム版 ライセンス 保守契約があれ ば、 追加ライセンス等は 不要 サブスクリプション ライセンスを購入 ファイル・タイプ .exe拡張子のみ EXE/PDF/MSオフィス ファイル/ZIPファイル 等 結果フィード 感染PCリスト 感染PC、C&C & GeoIP ファイル/1台1日 （SRX1500の場合） 2,500 10,000 お客様 サイト 結果
- 15. 標的型攻撃・情報漏えい対策（2） C&Cサーバへの通信ブロックと感染した内部PCの検知 ジュニパーは、自社＆他社調査の情報を元に、 マルウェア・ボットネットに関係するコマンド&コント ロール(C&C)サーバ等のIPアドレス、URLリスト、 及び国別IPアドレスをSRXに対して自動配信 C&C IPアドレスリスト： 約20,000エントリー C&C URLリスト： 約21,860エントリー (2017年3月初め時点のデータ） 運用者による設定変更作業は一切不要 内部PCから、マルウェア・ボットネットに関係する コマンド＆コントロールサーバへの通信をSRXが 自動で遮断 セキュリティ管理ツール上で、感染した内部PCを レポート表示 Spotlight Connector Internet Spotlight Cloud IP/URL フィード SRX
- 19. 視覚的なセキュリティ管理ツール – Security Director トラフィックの傾向グラフ 攻撃元の国別情報 アプリ別利用状況と利用ユーザ FW, IDS/IPS, UTM、標的型攻撃対策のログ分析結果 通信の状況、利用されているアプリケーション、IPS/UTM等のセキュリティに関するログを整理して表示 ネットワークのセキュリティ現状の把握に活用できます。 リアルタイム脅威マップ
- 21. 標的型攻撃の一般的な防御手法 • なんからの対策をしているはずなのに、セキュリティ被害が減らない 社内 ネットワーク C&Cサーバ 指令サーバ Off Network Walk-in Threats フィッシング攻撃 ウィルス攻撃 エクスポロイト (ハッキング) 攻撃 文書埋め込み型 エクスポロイ攻撃 内部感染の対策は？ 感染した システム
- 23. Software Defined Secure Networks (SDSN) ジュニパーのユニファイド・セキュリティ・プラットフォーム 検知 • 高度な脅威からの迅速で効率的な保護 • 統合脅威インテリジェンス 管理と可視性 • 詳細な管理と制御 • 脅威とリスクに対する堅牢な可視性 • オープンでプログラム可能な環境 ポリシーの実行 • 適応型自動化ポリシー • 物理/仮想/クラウド間の一環した保護 インテリジェントな保護ドメインとしてのネットワーク - 全ての要素をセキュリティの実行ポイントに 他社の脅威 インテリジェンス Security Director + Policy Enforcer ポリシーの統一管理、可視化、自動化 SRX 物理Firewall vSRX; cSRX* 仮想Firewall ジュニパー クラウド Sky Advanced Threat Prevention (ATP) MX ルータ* EX & QFX スイッチ 他社製品ネットワーク機器 検知 運用管理/ 可視化 検知 ポリシー実行 *Roadmap, subject to change SaaS アプリケーション
- 24. SDSN動作例：キャンパスネットワーク • SkyATP感染ホスト情報フィード • SRXからSkyへ • サードパーティも利用 (例: Attivo, Vectra 検知 アクセスまたはアグリゲーション スイッチで、感染ホストの通信を制限 対策実行 • ポリシーエンジン上の設定 • “脅威レベル8以上の感染ホストは、 通信を制限する” ポリシー 検知した感染 ホストの情報 SRX Series Cluster アクセス スイッチ コアスイッチ 🚫 インターネット SKY ATP 3rd Party フィード スイッチACLs SD 企業 キャンパス Policy Enforcement Orchestrator 検知 検知 検知 脅威フィード SRX Policy & Feeds ポリシー 対策実施 対策実施 対策実施 対策実施 C&C サーバ 攻撃者 マルウェア配信 Webサーバ マルウェアによる被害を極小化し、情報漏えいを防ぐ
- 25. SDSN動作例：感染ホストの追跡 SKY ATP SRX EX/QFX Net-A 192.168.10.1 SRX EX/QFX Net-B 192.168.20.2 感染ホスト = 192.168.10.1 1. IPアドレス=192.168.10.1の端末をSkyATPが 感染していると特定 2. Net-AのEXスイッチが感染ホストの通信を 制限 3. 異なるロケーションに移動したことにより、 新しいIPアドレスを取得 4. MACアドレスを追跡していたPolicy Engine上 のサービスが、新しいIPアドレスを認識 5. Net-BのEXスイッチは自動的に感染ホストの 通信を制限 6. Policy EngineはSkyに対し、MACとIPアドレス の紐付けをSkyに報告
- 26. クラウドアプリ接続の 課題対応
- 28. マイクロソフト Office 365サービス導入後の課題 • 1人が使用する通信量、セッション数が爆発的に増加 • Proxyサーバのセッション処理性能に過大な負荷 • 定期的に更新されるO365のURL/IPアドレスリストへの都度対応 • 更新のたびに宛先を手動で更新することは困難 Firewall Proxyサーバ Office 365 インターネット通信 ＋ Office 365通信 セッション数の増加 Office 365の通信 フィルタリングは 手動で更新が必要 インターネット To Internet To Office 365 Proxy PAC ファイルの 更新負荷
- 29. SRXによるOffice 365通信の課題解決① • アプリケーション識別機能(AppSecure)により、O365通信のみ Proxyサーバをバイパスして転送 • アプリケーションシグネチャを使用して通信を自動的に識別して振り分け • アプリケーションシグネチャは定期的に自動更新されるため、手動での作業は不要 • 他のインターネット向け通信は従来通り、Proxyサーバを通過 • Proxyを経由しないO365へのアクセスログもSRXでまとめて取得可能 • 別途専用アプライアンスを用意する必要なし Juniper SRX Series Proxyサーバ インターネット通信のみ処理 セッション数の過負荷を軽減 Office 365の通信は Proxyをバイパスして 直接ルーティング インターネット To Internet To Office 365 Office 365 ログサーバ HTTPSのアクセス ログも取得可能 Proxy PACファイル の更新頻度減
- 30. SRXによるOffice 365通信の課題解決② 拠点に配置したVPN接続用のSRXでアプリケーションを識別し、Office 365の通信のみ 拠点から直接通信 • 本社/DCのインフラ(Proxy/FW、インターネット回線)に過剰な負荷を掛けない • O365宛ての通信ログは拠点のSRXでも取得可能 プロキシサーバなどを使用せずに クラウド向けの通信をバイパス処理 SRX のファイアウォールと UTM 機能による 強固なゲートウェイセキュリティを提供 豊富なアプリケーション シグネチャの提供により 様々なクラウドサービスに利用可能 拠点A 拠点B 本社 インターネット 閉域網 Office 365 DropBox Google and More! To Internet To Office 365
- 31. SRXでHTTP/HTTPS通信のアクセスログ取得 SRXは、HTTPS(SSL)の通信でもURLフィルタリングや、ユーザ名とアクセス先アドレス (URL) をログ出力可能。Web Proxyの代替も可能です。 ユーザ名 アクセス先 URLパス名（HTTPのみ） HTTPS通信 HTTP通信
- 32. SRXによるOffice 365通信の課題解決（デモ） インターネット側インタフェースの受信トラフィック （→ Office365関連トラフィック） Private WAN側インタフェースの受信トラフィック （→ Office365以外のトラフィック） 拠点SRXのインタフェース別通信量（SNMP)
- 33. アプリケーションレベルのサービスクオリティ制御機能 Application-aware QoS: • プライオリティ付け • マーキング • 帯域制御 • JUNOS QoS 機能 ユーザおよび グループを識別 + + アプリケーション を識別 ファイアウォール Application-aware なクオリティサービス 音声およびビデオアプリケーション ビジネスアプリケーション ソーシャルメディア 高優先 通常優先 低優先 業務効率を改善し、回線の 効率的な利用を促進
- 34. 最速の仮想ファイアウォール 10G perf in AWS VPNやAdvanced Securityも含めた オールインワン 統合管理と可視化 Powered by Security Director 柔軟でシンプルなライセンスモデル 60日間のフリートライアルライセンス Juniper vSRX on AWSマーケットプレイス
- 35. vSRX on AWS - AWSワークロードをよりセキュアに - ユーザファイアウォール 不正侵入検知 UTM アプリケーション可視化 標的型攻撃対策 VPN終端
- 37. はじめてのvSRX on AWS 公開
- 38. まとめ 侵入前提のセキュリティ対策で、被害を極小化 し、迅速な対応が取れる仕組みづくりを クラウドアプリケーション利用時の課題にも 柔軟に対応できる機能をご提供 守りと攻めのITインフラを同時に実現可能
- 39. Thank you