Más contenido relacionado
Similar a 「社会」から考える~社会学?のすすめ~ (17)
「社会」から考える~社会学?のすすめ~
- 2. ・社会学って……?
• 私もよくわかりません※
• 自分の研究を引き合いに話せる範囲で話し
ます
• 今日のテーマ:社会学的なものの見方
※研究範囲は人の営み全般に及び、研究方法もいろいろなので
一概に言えないところがあります。
「社会について考える学問です!」
- 11. 調べました① 医学系資料
• 第一任者の医師と当事者との接触
→性別違和に苦しむ存在を「治療する」方法
が公式に模索される
→埼玉医科大で幾度かの審議の末、
性同一性障害医療が発足
埼玉医科大の倫理委員会では母体保護法の問題、生命
倫理、常識、人はどう生きるべきか、etc…とさまざまな賛
否の意見が飛び交ったそうです。
- 13. 調べました② 法的手続き
以下の条件で戸籍の性別変更もOK
• 二十歳以上であること
• 現に婚姻していないこと
• 現に子がいないこと※(2008年に「現に未成年の
子がいないこと」に改訂)
• 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に
欠く状態にあること
• その身体について他の性別に係る身体の性器
に係る部分に近似する外観を備えていること
- 14. 調べました② 法的手続き
• 現に子がいないこと、生殖腺がない~
→性同一性障害であることと、子がいることが
両立してしまうとどうやらまずいらしい
具体的に言うと、同性婚状態の回避が目的
- 15. 調べました② 法的手続き
• その身体について他の性別に係る身体の性器に係る
部分に近似する外観を備えていること
→法的に性別を変えるためには外科手術が
必須
→でも他人の性器なんて確認せずとも私たちは
社会生活を送れる
• 身体の性別に対する精神的性別の優位性があってこ
その性同一性障害、
→その一方で性器に基づく性別観もこの辺から読める
- 16. 調べました③ 大衆雑誌
• 「女性的/男性的な性欲」の描写
性同一性障害当事者の性欲に「男性性」「女性
性」を見出す
→「体は男性/女性でも心は女性/男性」といっ
た説明により、性別を変える正当性が確立され
る。
性欲に基づく性別観
- 17. 研究のまとめ
• 私たちの社会は男だか女だかよくわからない
イレギュラーなものを「男性」「女性」というノー
マルな二つにきっちりわけることで、それに対
処している。「性同一性障害」はそのための
概念。
• 「性同一性障害」医療は当事者を治療するけ
れども、当事者を治療することで守られてい
るのは私たちの社会の方ではないか?
- 19. 社会学的なものの見方例
性同一性障害
脳の性分化障害
性別規範の維持
機能
いじめ
加害者の心性究
明、責任の追及
学校という空間で
の特殊な関係性
がもたらす緊張
コミュニケーション
研鑽可能な能力
コミュ力
会話の担い手双
方の相互行為に
より成立するもの
- 22. じゃあ、どんな意義が?
• 物事を判断する上でバランスを取る
例)出生前診断と障害者福祉
生命倫理、障害を受け入れるリスク、etc…
・障害は個人の身体的ハンディキャップに由来するもの
ではなく、個人の能力を十全に発揮できない社会設計の
方にあるという見方(障害の社会モデル)
・個々の障害を減らす一方で、障害のある人でも生きや
すい社会設計がおろそかにならいか、それが妥当か否
かも含めて考えられる。