4. Q これまで IDPF が開催してきたイベントはどうなりますか?
A 出版業界をターゲットにしたイベントを通じた出版業界への働きかけは継続されていくと考えて
います。
【会員資格について】
Q 統合されると IDPF 会員は W3C でどのように扱われるのでしょうか?
A W3C は、現在参加している旧 IDPF 会員組織や他の出版産業からの参加者を迎えるために、
新しく Publishing Business Group を設立する予定です。加えて、現在の IDPF 会員に経過措置とし
て Publishing Working Group への 2 年間の会員資格を提供し、次の EPUB の大きな改訂を、オー
プン・ウェブ・プラットフォームに追加するべきコンポーネントとして指定するチャーターを追加しま
す。
Q 統合後の IDPF 理事会の役割は何ですか?
A 現在の IDPF 理事会のメンバーは暫定的に、Publishing Steering Committee(訳注: 運営委員
会) のメンバーに任命されますが、Publishing Business Group のメンバーが定足数に達すると最
終的な運営委員会 が選出されます(2017 年中におこなわれると予測されます)。この 運営委員
会は重要な監督責任を持ち、W3CのPublishing Activity Lead との連絡役として評価目標と優先順
位を設定したり、Publishing Working Group の議長や共同議長の選出に関わります。
【標準化活動について】
Q この統合案によって、EPUB 3.1 やEPUB FOR EDUCATION の開発計画やタイムラ
インが変更されることはありますか?
A いいえ。この統合案は 2017 年 1 月まで有効にならない、というのは IDPF が EPUB for
Education profile と EPUB 3.1 を、IDPF の手続きと知的財産ポリシーの下で 2016 年中に完成でき
るようにするためなのです。これらの取り組みはすでに大きく進行しており、出版業界からも求め
られているため、途中で変更はしません。
IDPF EPUB Working Group では最近、EPUB 3.1 の改訂範囲を狭めるべきという結論を出しました。
5. 特定の機能については改定を将来の大規模なアップグレードまで先送りしてリスクを減らし、今す
ぐ効果のある改良に注力することで、移行にまつわるコストを最小化するためです。この変更は統
合案に対して直接の影響を与えるものではありませんが、EPUB 4 の改訂を W3C で行うという計
画には整合しています。W3Cは何よりもこれらの追加機能(ブラウザと親和性の高い非パッケージ
化されたシリアライゼーション、非 XML の HTML シリアライゼーション、epub:type 属性から ARIA
の“role”属性への移行など)を実現する上での手助けとなるはずです。これらの機能のすべてが
長期にわたるウェブ・プラットフォームとの整合に関連するため、EPUB の開発を W3C に移すのは
極めて適切であると思われます。
Q EPUB 3.X、EPUB FOR EDUCATION PROFILE やその他のモジュール化された
EPUB 拡 張 ( INDEXES 、 DICTIONARIES 、 MULTIPLE RENDITIONS 、 OPEN
ANNOTATIONS など )は、統合後にもメンテナンスされますか?
A EPUB 3.x や関連する IDPF のモジュール化された仕様とプロファイルは、W3C Publishing
Business Group と Steering Committee の監督の下で、軽量な「オープンソース」の流儀に従ってメ
ンテナンスされるはずです。
Q W3C での「EPUB 4」の計画はどのようなものですか? また W3C DIGITAL
PUBLISHING INTEREST GROUP (DPUB IG)の「PORTABLE WEB PUBLICATIONS」
の活動とはどのように関連しますか?
A DPUB IG の「Portable Web Publications」と呼ばれる長期計画は、EPUB 4 と呼ばれる予定の、
EPUB の次の大規模な改訂を進める上で、当初 EPUB 3.1 でターゲットとしていた作業と並ぶ主要
な方向付けになるでしょう。ワーキンググループのチャーターは W3C Processに従って提案とレビ
ューが行われると予想されます。将来の EPUB 4 のスコープは「白紙状態」から進めるのではなく、
EPUB 3.x をベースにして、EPUB 3.x のありかたを尊重するものになります。それは破壊的な移行
ではなく、EPUB コミュニティの継続的な拡大に資するものです。また EPUB 3 への完全な移行が
未だ進行中であるため、私たちは出版コミュニティが、統合によって下位互換性や EPUB 3 として
作られた膨大なコンテンツ資産が毀損されないという確信が持てるよう、担保する必要がありま
す。
Q 既存の EPUB 仕様の著作権は誰のものになりますか? また EPUB のトレードマ
ークやロゴなどの所有者は誰になりますか?
A 統合が承認された場合、IDPF はあらゆる著作権、トレードマークやその他の知的財産を W3C
6. へ譲渡します。
Q Publishing Activity(Publishing Business Group と Publishing Working Group を含む)
は将来の EPUB 4 以外の事柄についても活動する予定ですか?
A もちろんです。将来的に拡大される Publishing Activity や新しい Business Group と Working
Group に関する提案チャーターが移行期間中に定義され、提出されて W3C のメンバーのレビュー
を受けることになりますが、あらかじめ「Digital Publishing」ではなく「Publishing」という名前を選ん
だ主な理由は、活動範囲を広げられるようにするためです。たとえば高品質な印刷(POD - プリン
ト・オン・デマンドを含む)機能を改良して、一般的なウェブコンテンツにふさわしいものにしてゆくこ
となどが考えられます。
https://medium.com/@naypinya/books-in-a-browser-375df76207ce?source=userActivitySh
are-cbfa64d983ea-1463706918
https://medium.com/@dauwhe/w3c-and-idpf-better-together-c92988674444#.bbvxuriba
http://idpf.org/board-elections-2016-05/candidate-statements/yoshii