2015.11.19　図書館ブックフェアのセミナー資料

1. 資料料保存と補修の基礎
⼤大阪⼤大学附属図書館
⼩小村 愛美
2015.11.19 図書館ブックフェア

2. • ⼤大阪⼤大学附属図書館 ７年年⽬目
• 資料料保存に関⼼心
• 業務経験：閲覧サービス、機関リポジト
リ、デジタルアーカイブ、ILL
• NPO法⼈人 書物の歴史と保存修復復に関す
る研究会
(http://www.npobook.join-‐‑‒us.jp/)
４年年間受講
⾃自⼰己紹介
2015.11.19 図書館ブックフェア

3. セミナー内容
• ⼀一般書の保存・補修
• 貴重書への対策ではない
• 紙の劣劣化要因、保存対策
• 補修以外の選択肢
• 実践に向けて
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4. 紙資料料の劣劣化要因
○温度度・湿度度
(理理想：20〜～25℃・45〜～55％ )
○酸性紙
○光
○塵・埃・⽣生物被害(カビ・⾍虫・ネズミetc.)
○排架の問題(ぎゅうぎゅう・斜め・⼩小⼝口が下)
○利利⽤用(複写・貸出etc.)
◯誤った取扱い(職員・利利⽤用者) Etc.
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5. 誤った取り扱い
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6. 予防的保存
▽環境・設備チェック
▽災害対策
▽温度度・湿度度の管理理
▽脱酸処理理
▽光(紫外線)カット
▽清掃・ドライクリーニング
▽適切切な排架・収容スペース確保
▽職員・利利⽤用者教育
▽図書館間・専⾨門家との協⼒力力 Etc.
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7. 傷んだ紙資料料への対応策
• 買い換える
• 現状維持
• 修復復(専⾨門家)
• 補修
→どれも選択肢になる
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8. 現状維持
• 買い換えられない、補修もできない
→ 現状維持
• 保存箱
• 箱に⼊入れる：市販の保存箱、保存封筒
(すき間は埋めること)
• 箱を作る：実演にて
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9. 修理理の話：テープ
• セロテープ：数年年でパリパリに。セロ
ハンは剥がれ、粘着剤が固まる
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10. 修理理の話：テープ
• メンディングテープ：⼀一⾒見見、剥がせて
無害そうに⾒見見える
経年年後はセロテープよりタチが悪い
• ブッカー：分厚く本に負荷がかかる。
シミになることも。修理理⽤用品ではない
• 修理理⽤用テープ：和紙製など。和紙は良良
いが粘着剤が問題
つなぎ⽬目が破れやすく、破れてもテープ
は剥がせない2015.11.19 図書館ブックフェア

11. してはいけないこと
• 不不可逆な(＝元に戻せない) 処置
粘着剤・接着剤：剥がれない
→ テープ・ボンド類は使わない
インク：取れない
→ 資料料に触れる時は鉛筆を
• どうしても不不可逆な処置を施す場合
→ 対象を選ぶ
ex.)替えがきく資料料
あと数年年もてばいい資料料
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12. 実践のために
• 資料料保存の原則を学ぶ
• 原則＝全体的・抽象的
• 判断「基準」になる
• 「保存の理理想型」と「してはいけないこと」が
わかる
• 原則 実情（⼈人員・時間・予算）
→ ⾃自館に合った資料料保存
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往 復

13. 実践のために
• 配布の参考資料料
⽂文献、Webサイト、研修
材料料・道具と専⾨門企業
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14. ご清聴ありがとうございました
実演に移ります
• ご質問etc.
komura@library.osaka-‐‑‒u.ac.jp
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